春夏スーツの特徴とは?季節に合わせたスーツでコーディネートの幅を広げよう!のアイキャッチ画像
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春夏スーツの特徴とは?季節に合わせたスーツでコーディネートの幅を広げよう!

スーツの選び方は、季節によって大きく異なります。春夏シーズンは、暖かい気候に合わせたスーツが求められます。春夏スーツの選び方、どのように着こなすべきかは、ビジネスマンにとって非常に重要なテーマです。春夏シーズンに適したスーツを選ぶ際には、生地の素材や色選び、春夏スーツを活かしたコーディネートのポイントも大切です。シャツやネクタイの選び方、小物使いに工夫を凝らすことで、ビジネススタイルに変化をつけることができます。

冬の重い雰囲気から解放され、軽やかな気分になる春。新プロジェクトの始動や人事異動、転職などがあり、新たな気持ちでビジネスに取り組む人も多いのではないでしょうか。

ただ、気になるのはビジネススタイルの着こなし。コートやニットを脱いでスーツだけになるため、バリエーションに変化を持たせるのが難しくなりがちです。ビジネスパーソンにとって大切なことは、信用するに値する自分に見えるかどうか。いくつかのスーツを着こなして、自分をしっかり演出したいものですよね。

今回は、春夏スーツに注目してその特徴や選び方のポイント、またおすすめのコーディネートなどについてご紹介していきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

季節に合わせたスーツがある?

そもそもスーツは、大きく分けて3つに分類されます。

一つ目が春夏シーズン用です。雪が解けて少しずつ暖かさが増してくる春から、非常に暑い夏の時期に着用するためのスーツです。

春夏スーツの特徴は、「軽い着心地」「速乾性」「通気性」などが挙げられます。

さらっとした着心地で、暑い時期でも快適に過ごすことができるような工夫がされています。

二つ目が秋冬スーツです。

秋冬スーツの特徴は、「保温性」「しっかりとした生地」「温かみのある色味」などです。

主に使用されるウールやカシミヤなどの素材は、見た目にも温かさが感じられるものとなっています。

三つ目がオールシーズン用です。

その名の通り、季節を問わずにオールシーズン着用することが出来るスーツであり、スーツ初心者という方や、普段仕事でスーツを着用することが少ない人などにおすすめのタイプです。困ったらまずはオールシーズン用を準備しておけば間違いないと言えるでしょう。

春夏スーツの特徴

スーツには3種類あることをご紹介しましたが、中でも春夏スーツの特徴をもう少し深堀していきましょう。

1,素材

サマーウールやリネン、コットンなどが春夏スーツに使用される主な素材です。

ウールはオールシーズン使用される素材ではありますが、中でも「サマーウール」は細い糸を薄く平織にしているため、通気性の良さが魅力です。

「リネン」は、通気性や速乾性に優れていることから、まさに春夏スーツにピッタリの素材だといえます。

ただし、シワになりやすいという欠点があるため、ウールと混紡されて使用されることが多いです。

「コットン」は、柔らかな肌触りが特徴です。さらっとした着心地は、暑い夏でも汗のべたつきを抑えて着ることができます。

2,裏地

裏地によってスーツの保温性も大きく変わってきます。

春夏用であれば、背抜きのものが多くなっています。背抜きは、肩や背中の部分に裏地がないものです。裏地が少ない分、ジャケットは軽量化され、通気性が良くなり涼しく着ることができるようになります。

ただし、背抜きにはいくつかのデメリットがあります。そもそも裏地には汚れや色の変色といったスーツの痛みを防ぐ効果があることから、背抜きの場合その効果が薄くなってしまう問うことが挙げられます。

また、薄手の春夏スーツの生地で背抜きの場合、やや安っぽい印象に見えてしまう可能性があります。

春夏スーツは機能性を重視したものであるため、見た目の重厚感や高級感はやや劣ると言えるでしょう。

3,機能性

一つ目が「ウォッシャブル」です。ウォッシャブルとは、自宅で洗濯することができるもののことです。

春夏スーツに多く取り入れられているウォッシャブル加工は暑い時期でもスーツを清潔に保つうえで非常に重宝します。

汗をかいて臭いや汚れが気になることが多い時期ですので、手軽に自分で洗濯ができるというのは非常にありがたいものです。

二つ目が「防シワ加工」です。近年人気が高まっているストレッチスーツは、抜群の動きやすさとシワが付きにくいのが特徴です。ゆったりとした着心地は、スーツを着ていることを忘れさせてくれるほどです。

暑い日に外勤の場合などには、ジャケットを脱いで持ち歩くというケースも多いでしょう。そういった場合に、シワが付きにくいように加工されているものであれば、安心して着脱することができます。

三つ目に「吸汗速乾性」です。

汗をかいても素早く吸い取って乾燥させることで、涼しい着心地を保ちます。

このように春夏スーツにはさまざまな機能が盛り込まれ、より快適にスーツを着用することができるように考えられているのです。

春夏におすすめのスーツの色は?

続いては、春夏におすすめしたいスーツの色をご紹介していきましょう。

春夏スーツを選ぶ際のポイントは明るめのトーンを意識することです。

1,ネイビー

季節を問わずに人気であるネイビーですが、中でも春夏スーツとして選ぶならやや明るくブルーが強めの色味がおすすめです。

爽やかな印象となり、着心地だけでなく見た目にも涼しさを感じることができます。

無地のほか、ストライプもネイビーとの相性が非常に良い柄です。よりスマートにスタイリッシュに着こなしたいのであれば、ストライプがピッタリです。

ビジネスシーンでは、シャドーストライプやピンストライプのような主張しすぎないさりげない柄がおすすめです。

2,グレー

こちらもビジネススーツの定番色の一つですが、グレーは色の明るさによって大きく印象が変わります。

チャコールグレーのようなダークカラーは、やや重たい雰囲気になってしまうことから春夏スーツにはあまり向きません。

ライトグレーのような明るめのカラーが春夏にはおすすめです。

グレーにおすすめの柄はグレンチェックです。上品でクラシックな雰囲気に仕上がります。

ただし、チェックは無地やストライプと比べるとややカジュアルな印象が強くなるため、TPOを意識して選ぶようにしましょう。

3,ベージュ

ナチュラルで落ち着いた印象が特徴のベージュは、春夏シーズンにピッタリのカラーであり、軽やかなに着こなすことができます。

ただし、ネイビーやグレーと比べるとややカジュアルな印象が強くなるほか、主にビジネスカジュアル使われることが多い色合いとなっています。

そのため、TPOや職場のルールを加味したうえで選ぶようにしましょう。

なお、セットアップで着用するのが難しければ、ジャケパンスタイルに取り入れるというのもおすすめです。スラックスに濃い目の色を合わせればメリハリが出ておしゃれに着こなすことができます。

やはり、春夏スーツを選ぶのであれば、見た目にも涼しげであることを意識するというのがポイントです。見た目が暑苦しいと、たとえ快適な着心地であったとしても、格好良い着こなしができません。

スーツを選ぶ際には、客観的な視点で見るというのも重要であると言えるでしょう。

春夏スーツは必ず必要?

あまりスーツの数を増やしたくないという方や、季節によって変えるのは面倒という方もいらっしゃるかもしれません。

確かにその気持ちもわかりますが、お伝えしているように春夏スーツは機能性に優れ、暑さが増す時期でも快適に過ごすことができます。

また、季節感を演出することができることで、見た目にもおしゃれでスマートになります。

ある程度スーツを揃えてきたころであれば、季節を意識したものを取り入れるというのがおすすめです。

スーツの着用頻度や年代によりますが、春夏スーツを3着程度持っていると、着回しやコーディネートがしやすくなります。

また、大切なスーツを長持ちさせるためにも、数着準備しておくことでスーツを休ませたりお手入れがしやすくなるというメリットがあります。

なお、春夏スーツの主な着用時期は4~9月です。衣替えがあることで、クリーニングに出してしっかりとお手入れをすることで、スーツを綺麗に保管することもできます。

ウォッシャブルスーツの取り扱い方

続いては、春夏スーツに多いウォッシャブルスーツの取り扱い方について、注意点や気を付けるべきポイントなどをご紹介していきます。

1,準備するもの

・洗剤・・・おしゃれ着洗い用の洗剤もしくはスーツ専用の洗剤を使用します。

・洗濯ネット・・・スーツの型崩れを防ぐためにネットに入れて洗います。スーツをきちんと畳んでねとに入れることが、綺麗な洗い上がりのポイントとなります。

・ハンガー・・・ジャケットは型崩れやしわ防止のために厚みのあるハンガーに干します。スラックスもスラックス用のハンガーに干すことで、綺麗に乾かすことができます。

2,洗い方

①まずはじめに、ジャケット及びスラックスのポケットにものが入っていないかを確認します。

次に、ジャケットはボタンをかけずに、袖や身頃を整えます。

スラックスはボタンやファスナーを閉じたら、プリーツに沿って畳み、2つ折りか3つ折りにします。

畳んだスラックスをジャケットの上に置き、左右の袖と、前身頃を折り返して重ねてたたみます。

畳んだものを洗濯ネットに入れます。スーツを洗う際には、スーツ専用の大きめのサイズのネットを用意しておくと良いでしょう。

②お湯を使用する場合には、水温は30度以下に設定します。

洗濯機のコースは、弱めの水流または手洗い、ソフトなど柔らかく洗い上げることのできるものを選択します。

脱水時間は最短の1分にして、洗濯を始めます。脱水のし過ぎは、シワの原因となってしまうため、NGです。

3,干し方

ジャケットを干す場合には、先にご紹介した厚みのあるハンガーにかけます。そして、しわが伸びるように軽くたたくのもポイントになります。

スラックスも同様に、干す際には軽くたたいてしわを取り、ファスナーやボタンを開けて筒干しにすると早く乾きます。

風通しの良いところで陰干しして乾かします。

春物スーツにかける予算は?

スーツは価格帯が非常に幅広く、購入する際にはある程度予算を考えておくことで効率的に

選んでいくことができるでしょう。

ちなみに春夏スーツにかける予算としては5万円未満という声が最も多く挙がっています。

 季節ごとに、数着ずつそろえるとなるとなかなか1着に高額はかけられないというのが実情ではないでしょうか。

スーツの品質は必ずしも価格と比例するとは限りませんが、この価格帯のスーツを選ぶには良し悪しを見極める目が必要です。近年はスーツもネットで購入することができますが、出来るだけ実際に試着して着心地や素材感を確認することをおすすめします。

特に低価格のものは、実際に見てみると非常に安っぽかったということや、イメージと違ったというケースも多いです。

また、新人のうちはロープライスのスーツでも問題ないかもしれませんが、後輩を持つ立場になったら一つランクの高いスーツを身に着けるといいでしょう。さらに30代以降は、年齢や役職にあったスーツを選ぶことも必要となってきます。

自分の立場に合わせたスーツ選びを意識しましょう。

春夏スーツのおすすめコーディネート

続いては、春夏スーツを用いたおすすめコーデをご紹介していきます。

1,ライトグレースーツ×ブルーシャツ×イエローネクタイ

まずはじめにご紹介するのは、若々しく爽やかな着こなしとなるこちらのコーデです。

明るめカラーのスーツは色付きシャツとの相性が良く、おしゃれに着こなすことができます。

ネクタイもしくはスーツに柄物を取り入れるのもおすすめです。

2,ネイビーストライプスーツ×白シャツ×水色ドットネクタイ

同系色でまとめて統一感を意識したこちらのコーデは、爽やかさの中にスタイリッシュな印象をプラスしています。

明るいカラーのドット柄のネクタイを選ぶことで、かっちりしすぎずに遊び心を添えることができます。

3,ベージュスーツ×白シャツ×グリーンストライプネクタイ

トレンドを意識したこちらのコーデは、メンズスーツの定番色を外した周りと一歩差をつけた着こなしとなっています。

大人っぽさの中にナチュラルで柔らかい雰囲気を感じることのできるベージュのスーツは、おしゃれ上級者のアイテムだといえます。

濃いめのグリーンのネクタイを合わせれば、ナチュラルカラーで統一感のあるコーディネートとなります。

まとめ

以上、春夏スーツの特徴やおすすめの色や素材、コーディネートについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

季節に合わせたスーツを着用することは、自分にとって着心地良く快適に過ごすことができるというメリットのほか、周りからも涼しげで季節を感じることのできるおしゃれな着こなしができる人という高評価を得ることができます。

色や素材の違うものを数着用意しておけば、定番の着こなしのほか、流行を意識したものなどコーディネートの幅もグッと広がるでしょう。ぜひ今回お伝えしたことを参考にして、バリエーションに変化を持たせ、自己演出に役立ててください。

春夏にぴったりのスーツ選びとその魅力的な着こなし方をご紹介しました。季節感あふれる軽やかな素材、心地よい色合い、機能性に富んだスーツの選び方に焦点を当て、さらに季節を感じさせるスタイリッシュなコーディネートのご紹介をさせていただきました。
春夏シーズンに適したスーツの選び方や着こなしをきちんと理解することにより、スタイリッシュで快適な春夏シーズンを送ることができるでしょう。

穂谷 優之