ワンランク上のスーツ着こなし術!サスペンダー(ブレイシーズ)使いのコツをつかもう。おすすめのコーデとスタイルはいかに
ブレイシーズとは何かご存じですか?
ブレイシーズとは、ズボンに取り付けて肩から吊り下げるようにズボンを固定するアイテムのことを指します。アメリカでは「サスペンダー」とも呼ばれることも多く、日本ではこちらの呼び名の方が馴染みがあるのではないでしょうか。
ブレイシーズはイギリス伝統の「クラシカルスタイル」を上手に着こなすために必須ともいえるアイテムといえますが、慣れていないとどのように取り入れたらいいのかわからないという方も多いです。
「サスペンダーを活用したコーディネートを知りたい」
「サスペンダーと聞くとダサいイメージだけどおしゃれに着こなせるの?」
「サスペンダーの選び方のポイントを知りたい」
など、サスペンダーに関する疑問を持つ方も多いはずです。
そこでこの記事では、スーツコーデのプロ「オーダースーツSADA」のスタッフが、「ブレイシーズの着こなし方」「ブレイシーズの選び方のコツ」「ズボンへの固定方法」について解説します。
サスペンダー(ブレイシーズ)ってどういうもの?
端をズボンに取り付け肩でつりさげる形でズボンを固定するベルトのことをアメリカでは「サスペンダー」、イギリスでは「ブレイシーズ」と呼びます。
クラシカルスタイルのスーツを着こなす際に欠かせないアイテムのひとつがサスペンダーです。
イギリスでは、サスペンダーというと女性用のストッキングをつる「ガーターベルト」の意味になり、一方アメリカでブレイシーズというと「歯の矯正器具」を意味になることがあります。
国や地域によって呼び方が変わってくることもあるため、両方の呼び名を覚えておくとよいでしょう。実用性が高く、アメリカでは作業服やジーンズに使われることが多いサスペンダーは、日本ではカジュアルなイメージでとらえている人が少なくないようです 。
しかし、イギリスでは伝統的に正装用のズボンつりとして用いられてきました。ベルトが主流となっている現在では、お腹周りが太めな人や小さな子どもが使うものと思われがちですが、ブレイシーズならではの良さもあります。
例えば立ったり座ったりしてもウエストを高い位置で維持しやすい点。
さらにセンタークリース(ズボンの縦ライン)をきれいに見せられるという点はブレイシーズを用いるメリットといってよいでしょう。
装飾品として扱われることの多いブレイシーズですが、ズボンのウエストからシャツがはみ出るのを防ぐことができるため、実用性も高いアイテムです。
日本ではベルトは必須!?スーツにベルトについて解説
この記事ではメンズのベルトについて解説しています。ジャケットやワイシャツではなくベルトに興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。お気に入りの商品を探すポイントが見つかるかもしれません。
サスペンダーの種類
サスペンダーにはいくつかの種類があり、タイプによって使い勝手が異なります。以下のような種類があるので、特徴を見ていきましょう。
- H型
- X型
- Y型
- ホルスター型
それぞれのタイプを詳しく解説します。
H型
H型は身体の横2点で留めるタイプです。ベルトが前後に2本ずつ付いたデザインとなっており、留め具の部分がクリップ式は4点留めのタイプ、レザー式のタイプは先端が2つに分かれるため、8点留めのものが一般的です。
サスペンダーの中で最も歴史が古いタイプとなっています。縫製した背中の4つのパーツがそれぞれ動くようになっており、身体にフィットするのが特徴です。機能性を重視した作りになっているので動きやすさを重視したい方に向いています。
X型
X型は後ろ部分で交差して、前2点、後ろ2点で留めるタイプです。左右対称の留め方になっており、ズボンの折り目が綺麗に表現できます。また、H型よりも安定したズボンの吊り下げが可能です。
後ろ部分には調整金具が付いており、ある程度の体型には合わせられる作りとなっているのが特徴です。体格のいい方などに向いているデザインといえるでしょう。
Y型
Y型は後ろ1点、前2点の計3点で留めるタイプです。日本ではサスペンダーと聞いてこの型を想像する方が多いのではないでしょうか。
背中のベルト部分がYの形になるように着用するタイプのため、すっきりとした見た目に仕上がります。X型は4点で留めることもあって安定的な機能重視という側面を持っていますが、Y型は機能面よりも見た目を重視したタイプのサスペンダーです。
ビジネスシーンでサスペンダーを取り入れたいと考えている方におすすめのデザインではないでしょうか。
ホルスター型
ホルスター型はH型と同じく、身体の横2点で留めるタイプです。たすき掛けのように着用するため、肩からずり落ちる心配がありません。
刑事ドラマなどで、拳銃のホルスターを取り付けているサスペンダーがこのタイプです。2点留めということもあって、クリップを外すだけで着脱でき、着替えなども簡単に行えます。ほかの人とは違ったサスペンダーをしたいという方に向いているデザインです。
サスペンダー選びのポイント
おしゃれアイテムとしてサスペンダーが使えるとしても、選ぶポイントを理解できていないとどんなものを購入したらいいのか迷ってしまうことも多いはずです。
そこでここでは、ビジネスシーンでサスペンダーを選ぶ際のポイントを詳しく解説します。以下のポイントについて詳しく見ていきましょう。
- 色柄
- 素材
- 留め具
- パンツの種類
色柄
サスペンダーの色柄は、シャツやネクタイと合わせます。
ビジネスシーンでは基本的に白のシャツを着用するので、サスペンダーを対照的な黒にするとおしゃれ感が増します。紺のネクタイには紺のサスペンダーを合わせるなど、ネクタイと同系色のものを選ぶのも統一感が出ておすすめです。
柄については「無地」がやはり無難といえます。柄ものはビジネスシーンにはあまり向いていないので、カジュアルなシーンで使用しましょう。
ビジネスシーンに派手な色のネクタイは向いていません。同じように派手な色のサスペンダーも向いていないので、避けたほうが無難です。TPOに合わせてサスペンダーを着用するようにしましょう。
素材
サスペンダーの素材には以下のようなタイプがあります。ビジネスで利用するなら、伸縮性のあるゴム素材を選ぶのがおすすめです。
- ゴム(エラティック)・・・伸縮性があり、付け心地が良く、価格も安い。ただし他の素材より伸び縮みで消耗しやすい
- リボン(リジット)・・・伸縮性はないが、長持ちする。ゴムよりも華やかさがあり、エレガントな印象を与えられる
- 革(レザー)・・・上品な質感と経年による変化でおしゃれ感を出せる。水・湿気などに弱く、取り扱いに注意が必要
機能性を重視するなら伸縮性のあるゴム、風格のあるビジネスマンの雰囲気を出したければ革(レザー)、カジュアルシーンでおしゃれを楽しむならリボン(リジット)がおすすめです。
留め具
サスペンダーの留め具には、「ボタン留め」と「クリップ留め」の2種類があります。
ビジネスシーンでは正統派の留め方であるボタン留めがおすすめです。2つの違いについて詳しく見ていきましょう。
①ボタン留め
ボタン留めは、サスペンダーの基本的なタイプです。パンツに縫い付けたサスペンダー用のボタンに、サスペンダーを引っ掛けて使用します。
ボタン留めの利点は外れにくく、安定感があることです。パンツにボタンが取り付けてあるので、生地を傷めることもなく、安定したシルエットを維持できます。古くからある伝統的なタイプなので、クラシックな装いに最適です。
②クリップ留め
パンツにサスペンダー用のボタンがなくても取り付けられるのがクリップ留めです。わざわざサスペンダー用のパンツを用意しなくていいので、気軽に取り入れることができます。
注意するべきなのは、ボタン留めと違って、サスペンダー専用の留め方ではないので、パンツの生地を傷める可能性がある点です。
クリップでサスペンダーを留める際は、生地を傷めないよう注意しましょう。クリップ留めを使うのであれば、傷みにくい丈夫な生地のパンツを選ぶのがおすすめです。
パンツの種類
サスペンダーを付けるパンツは「サスペンダー専用のパンツ」がベストな選択肢です。一般的なパンツでは、サスペンダーのメリット、シルエットの良さを十分に活かすことができません。
基本的にパンツにはベルトを通す「ベルトループ」が取り付けられています。サスペンダーを付けるとベルトを装着する必要がなく、シルエットがスッキリするメリットがあるのですが、ベルトループがあると存在を主張してしまいます。
シルエットの良さを強調したいのであれば、主張が強いベルトループのあるパンツではなく、ベルトループなしのサスペンダー用のパンツを用意するのがおすすめです。
サスペンダーを使うメリット
サスペンダーはスラックスがズレないようにするアイテムですが、その中でもとりわけ相性がいいのがスーツとの組み合わせです。
スーツスタイルの時にサスペンダーを使うメリットを厳選して4つ紹介します。
スラックスの長さを保つことが出来る
スーツスタイルの際にはズボンベルトを使ってパンツを締めることが多いですが、長期間外勤などで動いた場合パンツの位置にズレが生じる可能性があります。
そのようなときにサスペンダーがあれば、パンツの長さを保つことができるのでおすすめです。
外勤などでは、かばんを手に持つことが多く、手が塞がってしまうケースがあります。手が塞がった状態では、スラックスのズレを直すことが難しくなるため、手を空けられる状態を作り出せるサスペンダーはおすすめです。
社会人にとっては身だしなみを整えることは非常に重要なため、パンツは適度な長さを確保できるようにサスペンダーを活用してみましょう。
折り目の美しさ
スーツ着用の際にベルトを締めていた場合、バックルが変な場所に来てしまったり、上着の裾からバックルが変に見えたりすることがあります。そうなってしまってはだらしなく見えてしまい、周囲に悪い印象を与えることとなるでしょう。
サスペンダーを上手に使いこなすことによって、パンツの折り目が常に美しい状態を保つことができ、周囲に清潔感を与えることができます。
ブランド物の小物を身につけることやおしゃれな組み合わせを意識することも大切ですが、まずは美しい状態を維持し続ける事こそが第一条件といえるでしょう。
ベルトの締め付け
当然ですが、スーツスタイルではベルトを巻くことが美しく着こなす最低条件であり、ベルトなしのスーツスタイルは考えられないという方も多いはずです。
スーツスタイルの際に、長い時間ベルトを締め続けていると、締め付けられている部分が痛くなり、仕事に支障をきたすことが多々あります。
その点、サスペンダーを使った場合は、ベルトを使わずに済み、スラックスから肩に吊るだけで固定することが出来ますので、腰回りの負担が大きく改善されます。
またベルトを締める際にあった服装のズレなどの問題も起こりませんので、非常に快適に過ごすことが出来るでしょう。
足長効果
サスペンダーは、足が長く見える効果があることが特徴です。
というのもパンツをベルトで固定している場合、少しずつパンツが下に落ちていき、周りから足が短いと思われてしまう可能性があります。ウエストの近くだった場合、センタークリースが変形することによってかっこ悪く見える事もあるので注意することが大切です。
サスペンダーを使う事によって、スラックスの折り目が曲がらずに見え、スラックスを綺麗に見せることが出来ます。それによって足が長く見える効果もありますので、足の短さがコンプレックスとなっている人はサスペンダーを使った方がいいでしょう。
カジュアルスタイルではあえて見せることが多いサスペンダーですが、スーツスタイルのときは、ジャケットなどを脱いだときに初めて見えるくらいがちょうどよい状態です。
スーツでブレイシーズを用いるときは、パッと見たときには隠れて見えないような位置に装着するのが基本といえます。3つそろいのスーツならベストの下に、ツーピースのスーツであればジャケットの下に隠します。
ブレイシーズの初心者が付け心地を試すなら3つそろいのスーツを選びベストの下に隠すようにすれば多少動いても簡単には見えません。隠れるような場所に付けておきながらチラッと見えたときに、かっこよく見えるブレイシーズを選ぶというのがおしゃれな着こなしです。
サスペンダーの着こなし方は?【スーツ別】
サスペンダーを取り入れる際、着こなし方を理解しているのとしていないのとでは、相手に与える印象が大きく異なってきます。
ここではサスペンダーとスーツの合わせ方を解説します。
サスペンダーと合わせるスーツスタイルの基本は、ベストを着用する「スリーピーススーツ」がおすすめです。
一方で、ジャケットとシャツのツーピーススタイルでも、サスペンダーを着用することはあるので、スーツスタイルとの合わせ方を見ていきましょう。
スリーピースの場合
スリーピーススーツとサスペンダーを合わせる際は、ベストの下にサスペンダーを付ける「隠す(見せない)スタイル」が基本です。
サスペンダーでパンツをしっかりと固定した、安定感のあるシルエットとなります。
基本的にサスペンダーはベストとシャツの間で使用して、人前には出さないようにしましょう。
ツーピースの場合
ツーピースの場合も、基本的にはサスペンダーは隠す(見せない)アイテムです。
しかし、スリーピースと違いベストを着用しない分、場合によっては少し見える可能性があります。
サスペンダーが少し見えることを利用した、さりげないおしゃれ感や大人の色気を意識しましょう。
シャツオンリーの場合
カジュアルシーンでは、シャツ一枚にサスペンダーを付けるスタイルもあります。
サスペンダーを使用することで、クラシックな雰囲気を手軽に出せるためです。職場によっては、オフィスカジュアルとして使用できる場合もあります。
ただし好ましくないと考える人もいるため、オフィシャルな場では控えるなど、着用するシーンには気を付けましょう。
色柄選びのコツ
ブレイシーズにはいろいろな色や柄のものがあります。
スーツに用いるときはほぼ隠れてしまうため、どのような色や柄のブレイシーズを選んでも問題ないように思えますが、どんなものでもよいわけではありません。
ネクタイやシャツの色柄に合わせて選ぶのが基本です。柄物と柄物を合わせてしまうとチラッと見えたときにしつこく感じられます。
フォーマルならブレイシーズの色はドレスシャツに合わせて白か黒ですが、ビジネススーツならもう少し違った色も選べぶことができます。シャツやネクタイとの相性を考えた色選びをするようにしましょう。
例えばストライプのブレイシーズは柄の太さによってはカジュアル感が出てしまいます。ストライプのシャツにストライプのブレイシーズを合わせると下品になってしまいます。
ビジネス用のブレイシーズなら、シャツと同系色のグラデーションやネクタイと同系色のものにすると落ち着いて見えます。
チラッと見えたときに自然でなおかつ粋に見えるようにするなら、スーツの裏地の色に合わせるとよいでしょう。
素材や形選びも重要
ブレイシーズの素材は伸縮性のある素材が全体に使われているものと、背中など一部のみに使われているものの2種類があります。
どちらがよいかは好みによりますが、安定感があるのは一部のみに伸縮素材が使われているタイプです。
しかし全身を動かす機会が多いのであれば全体が伸縮性に富んでいるブレイシーズを選んだ方が楽かもしれません。
形はH型、X型、Y型がありますが、ビジネススーツで用いるならY型がよいでしょう。後ろから見たときにスッキリとしたシルエットになります。長さの調節も後ろだけ行へ肩が落ちやすいのであればX型を選ぶと安定します。
幅の細いものから太いものまでいろいろありますが、あまり太すぎるとカジュアルっぽくなってしまいますし、細すぎると安っぽくなってしまいます。スーツに用いるのであれば幅は4cm前後が適当です。
ズボンへの固定方法は?
ブレイシーズには「ボタン留めするタイプ」と「クリップ留めするタイプ」があります。
ボタン留めするタイプを用いるときは先にウエスト部分にボタンを縫い付けておきましょう。自分で縫い付けることもできますが、ズボンを購入するときにお店でブレイシーズ用のボタンを付けておいてもらうのがおすすめです。
H型やX型なら8カ所、Y型なら6カ所ズボンのウエスト部分にボタンが必要といえます。ボタンを縫い付けなくても使えるという点ではクリップ式が便利です。
さまざまな用途に使えるのは「ボタン式とクリップ式の両用になっているタイプ」。両用タイプというものも多く出回っているので用途に合うものを選べます。
両用タイプのブレイシーズはボタンを引っ掛ける部分を取り外せるようになっているためクリップ式として使うときはループ部分を取り外し、端にクリップが来るようにします。昔からあるのはボタン留めタイプです。
クリップ式はクリップ部分の造りによっては安っぽく見えてしまうという面があるので注意が必要になります。クリップでズボンの生地を傷めたくない人や、おしゃれに着こなしたい人にはボタン留めタイプを選ぶとよいでしょう。
サスペンダーを着こなすシーン
サスペンダーは色々なシーンで取り入れられることが多いですが、どこでも同じサスペンダーをすればいいというわけではありません。
シーンごとにおすすめのサスペンダーを見ていきましょう。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、ホルスター型のサスペンダーを着こなすのがベストであると言えます。
というのもビジネスシーンではなるべく仕事に集中できるように動きやすいサスペンダーが好まれており、ホルスター型はまさに動きやすいことで定評があります。ホルスター型はたすき掛けになっていますので、肩からのツッパリ感がなく、負担を感じることがほとんどありません。
また、ベルトのきつさが嫌でサスペンダーを使っている人も多いですが、従来のサスペンダーでは腰の痛みはなくすことが出来ても、肩への締め付けが残ってしまうのが一般的です。
しかし、ホルスター型のサスペンダーは他のサスペンダーよりも比較的肩への負担が少なく、圧迫感もないため、ビジネスマンから多くの支持を集めています。
フォーマルなシーン
フォーマルなシーンでは、Y型のボタン留めのサスペンダーを使うのが良いでしょう。
Y型はサスペンダーが誕生した1800年代初頭に初めて生み出されたものであり、サスペンダーの中では一番古いタイプとなっています。ベルトが生み出されたのは戦後であり、サスペンダーと比べて比較的遅いです。
このような歴史的経緯もあってかY型サスペンダーは一番フォーマルなサスペンダーとなっており、モーニングスーツや結婚式で着る用のスーツなどは全てY型サスペンダーとなっているのです。
留め具に関してはクリップ留めとボタン留めの2種類がありますが、フォーマルなシーンの場合はボタン留めが正しいスタイルとなっています。
色に関しては白や黒の一色、もしくは白黒の縞柄がデフォルトであり、他の色はフォーマルな場所では使われることは少ないです。
カジュアルシーン
ビジネスシーンやフォーマルシーンでのサスペンダーはかなり細かいルールがたくさんありますが、カジュアルな場で着る場合に関しては特にルールはありません。合わせる服や自身のファッションセンス、全体の雰囲気を意識しながら、自由にサスペンダーを楽しみましょう。
たとえば青のデニムに白のシャツといったシンプルなスタイルにインパクトの強い色や柄のサスペンダーを取り入れた場合、非常に洒落た雰囲気を醸し出すことができます。
また、ギンガムチェックのシャツにサスペンダーを加えた場合、非常にクラシカルな雰囲気になり、格式高さを印象付けることが可能です。
このように、サスペンダーを使う事によって紳士的なコーディネートをすることが出来るようになります。
おしゃれ上級者の中には敢えてサスペンダーを肩にかけずに外して垂らすというのもあり、サスペンダーを外し賭しておしゃれアイテムに組み込んでしまうというものです。
しかし、その場合でもベルトを使うと非常に不格好になってしまいますので、落ちてこないズボンを選ぶようにしましょう。
ベルトの幅に関しては、1.5センチメートルほどのものから5センチメートルほどのものまでかなり幅広く売られていますが、あくまで一般的なのは2.5センチメートルから3センチメートルの長さのものです。
フォーマルな場所では3センチメートル前後のサスペンダーを使うのが一般的ですが、カジュアルな場所では太いサスペンダーを使うのがおすすめです。太いサスペンダーは安定感と主張が強くなりますので、プライベートで自分をアピールするにはまさに持って来いであると言えます。
サスペンダー(ブレイシーズ)のメリットが活きる着こなしを
ブレイシーズは股上が深く腰回りが、ゆったりしたクラシカルなシルエットのズボンを美しく見せてくれるアイテムといえます。腰回りにプリーツ、正面にはくっきりとしたセンタークリースが入っているズボンを選ぶのがおすすめです。
ベルトやブレイシーズを必要としないタイトなシルエットのズボンではせっかくのブレイシーズの機能が活きません。
腰で履くのではなく肩でつって履くズボンですからベルト通しがないズボンの方が腰のラインはすっきりします。ウエストの位置が少し高めになるように履くのがおしゃれに見せるコツです。
ブレイシーズを使うことで高い位置に置いたウエストをそのまま保つことができ、センタークリースもきれいに出るので足を長く見せる効果も期待できます。
オーダースーツSADAで「オーダースーツ × サスペンダー」を実現
ここまで解説してきた通り、サスペンダーには様々な種類や素材、選び方のポイントがあります。
そして、サスペンダーはスーツとの合わせ方がとても重要です。
そのため、プロのスタッフに相談しながら全てを自分の好きなようにカスタマイズできるオーダースーツはおすすめです。
オーダースーツSADAでは、業界内でも安価な初回21,780円(税込)~スーツをオーダーできます
※2023年8月時点の価格です。価格は変更になることがあります。
素材やデザインは一から決めていただけますので、あなたにピッタリなスーツをご用意いたします。
また、オプションとしてサスペンダー用釦(税抜き1,000円)をお付けすることが可能です。
是非お気軽にご相談ください。
ブレイシーズの基本の着こなし方は、「ジャケットを脱いだ時にチラッと見える程度」の状態で着る方法です。初心者のおすすめは3つそろいのスーツ(スリーピーススーツ)で着用すること。3つそろいスーツなら簡単には見えないので、隠れたオシャレを演出できますよ。色柄はネクタイやシャツに合わせてチョイスしましょう。柄×柄はうるさく見えるのでNGです。フォーマルなら目立たない白か黒がおすすめ。ビジネスにはシャツと同系色でグラデーションを作るか、ネクタイと同じに合わせましょう。スーツの裏地に合わせる方法もおすすめです。また伸縮性のある素材がどの程度入っているかで、ブレイシーズの機能性が変わります。動きが多い仕事をしている場合は、全体が伸縮素材のものを選ぶと良いでしょう。ブレイシーズは背中の形が3種類ありますが、ビジネスではY型がおすすめ。肩が落ちやすい体型の方はX型を選ぶと良いですね。ズボンへの固定方法は「ボタン」と「クリップ」の2パターンがありますが、ズボンにボタンを縫い付けることなく使えるクリップ式が便利です。ただしオシャレ感を優先したい方はボタン留めタイプが良いでしょう。ぜひブレイシーズ選びと着こなしをマスターして、英国紳士のスタイルを実現してくださいね!