我が家の愛犬、秋田犬のさっちゃんが逝きました。のアイキャッチ画像
我が家の愛犬、秋田犬のさっちゃんが逝きました。のアイキャッチ画像

我が家の愛犬、秋田犬のさっちゃんが逝きました。

我が家の愛犬、秋田犬のさっちゃんが逝きました。

まさに散歩パートナーの父を追うようにしての旅立ち。享年15歳。大型犬としては、驚異的な長寿を全うしてくれました。

さっちゃんに来てもらうことにしたのは、その時、あまりに家の中が暗かったから。

会社を私的再生し、佐田家は自己破産。会社を再生ファンドに譲渡し、追放に近い形で、私も会社を離れました。

住み慣れた家を失い、狭いアパートに引っ越して、すぐに祖母が心筋梗塞で他界。父は婿養子なので、実の母親にそんな死に方をさせてしまった母は、落ち込み切って癌を発病し、4年後に他界するまでの闘病中というタイミング。

自己破産する家に、嫁に来る決断をしてくれた妻には感謝しかありませんが、こんな暗い家の雰囲気を変えるために、狭いながら2世帯住宅を建て、両親と一緒に住みたいと言い出した私に、「いいよ」と返してくれた恩は、一生かけても返せるかという大きさだと思っています。

そして、狭いながら庭のある家に住み始めた我が家は、祖父が秋田出身で「犬を飼うなら秋田犬」と言い、幼少期より秋田犬を飼っていたので、さっちゃんに来てもらいました。

さっちゃんの可愛さで、闇夜に火が灯ったように、家の雰囲気は一気に明るくなりました。

羽田空港でゲージから出すと、初対面の妻に飛びついた人懐っこいさっちゃん。

庭に犬小屋を買ったのですが、全く入らず、完全室内犬として、ずっとリビングで寝転がっていたさっちゃん。

更に、さっちゃんは、5匹の子犬を出産。秋田犬の子犬の愛らしさで、あの時、家はお祭り騒ぎ。3匹は近所に、1匹は秋田にあげましたが、末っ子のみぃちゃんは、妻が抱きしめて「うちの子にすんねん!」と言い出し、佐田家は、室内犬の秋田犬を、2頭立てて飼う家に。

そんな明るい雰囲気のお陰様もあり、東日本大震災で再び倒産状態となったこの会社に戻らないかとのオファーに対し、チャレンジしてみようとの勇気が持てたように思います。

東日本大震災で失った売上を、小売で取り返すという、厳しい闘いを続けられたのも、どんなに疲れて家に帰っても、2匹の秋田犬が大歓迎で迎えてくれるという「癒し」があったからだったと思います。

妻に先立たれた父が、その後、12年間も元気にやって来れたのも、散歩パートナーのさっちゃんのお陰様。

毎日の散歩の途中、駅近くの喫茶店のテラス席で、コーヒーを飲むのが父の日課。秋田犬を連れてコーヒーを飲むオジサンは、すごく目立っていましたね。

さよなら、さっちゃん。長い間、我が家を明るくしてくれて、本当に、ありがとう。もう、お父さんと再会できたかな?まだ父も49日前だから、あちらへの旅を一緒にすることになるのかもしれないね。

お母さんも、先に逝ったみぃちゃんも居るから、寂しくなんか無いよね。僕はこっちで、もう一仕事してから行くから、再会したら、また、一緒に散歩しよう。

投稿日
最終更新日