スーツを長持ちさせる!保管のポイントをレクチャー!

スーツを長持ちさせる!保管のポイントをレクチャー!

ビジネスシーンに欠かせないスーツは、できれば長持ちさせたいものです。特に、気に入っているスーツや高価なスーツは、長期間使用できるように保管には気をつかう必要があります。手入れや保管の方法によって、スーツの寿命は大きく変わってしまいます。そこで、スーツを長持ちさせる手入れの方法や保管方法などについて解説します。

スーツは保管で長持ちするって本当?

スーツを長持ちさせるポイントは、使用後の保管方法にあります。保管方法が適切でなければ、長くスーツをよい状態に保つことはできません。スーツを使用したあとは、少なからずシワがつくものです。シワだらけのままで放置しておくと、布地が緩んでしまいシワが取れなくなってしまう可能性があります。シワが残っているスーツは、どうしてもみすぼらしく見えてしまうのがデメリットです。しばらく着ていなかったスーツを取り出してみたら、シワだらけで着たくなくなった、大切な商談には使えなくなった、という経験をした人もいるでしょう。そうなると、そのスーツを着ることが難しくなり、やがて使用できないスーツとなって寿命と判断せざるをえなくなってしまうでしょう。
しかし、適切な手入れや保管を行うことによって、スーツのシワが残らない状態で保存を続けることは可能です。長い間パリッした状態でスーツを保つことができれば、長期間そのスーツを着続けることができます。スーツの現役期間が長ければ、新たに購入するスーツのコストを抑えることにもつながります。しっかりと手入れをして正しい保管を行うことで、スーツの寿命を伸ばすことは可能です。好みのスーツや一張羅のスーツの寿命を長くするためにも、正しい手入れと保管の方法を学ぶことが大切になります。

普段のお手入れの仕方は?

スーツを長持ちさせるためには、普段の手入れが重要です。1日中スーツを着ていた場合は、シワはもちろん汚れも付きます。特に汚れについては、放置しておくとスーツの生地が傷みやすくなってしまいます。スーツを使用した都度クリーニングに出していては、何着スーツがあっても足りませんし、コストもかさみます。日常的に適切な手入れを行うことで、十分長持ちさせることが可能です。スーツを着たあとの正しい手入れの方法を学ぶことが、寿命を伸ばす秘訣だということを理解しておきましょう。
日々の手入れは、ブラッシングがメインです。ブラッシングの主な目的はスーツに付着した汚れを落とすことにあります。ポイントは2つです。1つは、ブラシ選びです。スーツの手入れに使用するブラシは何でもよいというわけではありません。できるだけ天然素材のものを選ぶようにしましょう。天然素材のブラシは、スーツの生地を傷めるリスクが少ないといわれています。特におすすめのものは馬毛のブラシです。もう1つのポイントは、ブラシをかけるタイミングです。ベストのタイミングは、着終わった直後だといわれています。直後にブラシをかけることで、効率的に汚れを落とすことが可能です。忙しくて余裕がないという場合は、最低でも週1回はブラシをかけるようにしましょう。

シワがついたらどうすべき?

スーツにシワがついてしまった場合の対処法も知っておくべきです。ブラッシングを行うことで、汚れを落とすだけでなく、生地を整えてある程度のシワをなくすことはできます。しかし、しっかりとついてしまったシワは、ブラッシングだけで解消することは難しいでしょう。適切なシワ対策を施す必要があります。シワを取る効果的な方法は水分を利用する方法です。スーツの生地に一定の水分を与えることで、生地にシワがない元の状態に戻る効果が期待できます。
具体的な方法としては、2つあります。1つは、霧吹きで適度な湿気を与えて自然乾燥させる方法です。比較的軽いシワに対しては、この方法が効果を発揮します。スーツを着終わったあとで、ブラッシングと合わせて霧吹きを使うとよいでしょう。ブラッシングの前に行うと汚れが落ちにくくなってしまいます。ブラッシングのあとで霧吹きを使うことがポイントです。霧吹きの代わりに、シワ取りスプレーを使用するのもよい方法だといえます。もう1つの方法は、スチームアイロンを使用する方法です。スチームアイロンから発せられる蒸気は高温ですので、霧吹きの方法よりも、生地を元の状態に戻す効果が高いといわれています。気をつけるべき点は、直接アイロンを生地に当てないことです。生地を傷めてしまうことがないように、少し浮かせてスチームを吹き付ける要領で使用しましょう。

お手入れをする際の注意点

自らスーツの手入れをするのではなく、プロに手入れを任せるという方法もあります。スーツ手入れのプロといえば、クリーニング店です。クリーニングに出せば、プロのノウハウを駆使して手入れをしてもらえるだけでなく、自分で手入れする必要がなくなり手間が省けるというメリットもあります。忙しいビジネスパーソンのなかには、スーツの手入れをするための時間がとれないという人もいます。そのため、定期的な手入れの手段としてクリーニング店を利用しているという人も多いでしょう。
クリーニング店に任せれば、たしかにプロのノウハウを使って手入れをしてもらえます。自分で間違った方法で手入れをするよりはよいだろうと考えている人もいるでしょう。自分で手入れをしたらスーツを傷めてしまったということになると本末転倒です。しかし、クリーニングへの出しすぎにもリスクがあります。クリーニングは、スーツに負担がかかる処理が施される工程が含まれています。過度のクリーニングはスーツを傷めることにつながり、かえってスーツの寿命を短くしてしまうおそれがあることを認識しておくことが必要です。クリーニングに出す回数をある程度抑えることも、スーツの寿命を伸ばすポイントになります。衣替えのタイミングなど、長期的に収納するときに1度だけクリーニングに出す程度で十分でしょう。

ジャケットの保管方法

スーツは、ジャケットとパンツのワンセットで構成されています。それぞれ、適切な保管方法に違いがありますので、理解しておくことが大切です。まず、ジャケットの保管方法についてです。保管のポイントは3つあります。1つ目は、ジャケットの肩の部分にフィットするハンガーに掛けることです。形が合っていないハンガーに掛けておくと、型崩れを起こしてしまう可能性があります。スーツのジャケットは、それなりの重量がありますので、掛けている間に型が崩れないようなハンガーを選びましょう。
2つ目は、丸みがある肉厚なハンガーを選ぶことです。肉厚というのは、太いハンガーということを意味しています。クリーニングから戻ってきたスーツは、針金程度の太さのハンガーにかかっていることも多いです。そういった細いハンガーに掛けておくことも、型崩れの原因になります。また、細いハンガーでは、スーツの内側に空間を作ることができず、風通しも悪くなってしまいます。スーツを支える部分に厚みがあるハンガーを選びましょう。3つ目は、木製のハンガーにすることです。木製のハンガーには、吸湿性があるというメリットがあります。スーツに含まれる余分な水分を吸収して、スーツを良い状態で保管できるようになる効果が期待できます。

パンツの保管方法

続いてパンツの保管方法についてです。パンツ用のハンガーにはさまざまなタイプがあります。パンツ用のハンガー選びのポイントは、クリップの付いたハンガーを選ぶことです。単にバーに掛けるタイプのパンツ用ハンガーでは、パンツの位置がずれてしまう可能性があります。変な位置に筋が入ってしまったり、ずれて複数の筋が入ってしまったりすると、見苦しいパンツになってしまいますので、バーに掛けるタイプは避けましょう。また、2つのバーで挟むタイプのハンガーについても欠点があります。挟み込むことでパンツがずれることはなくなりますが、挟んだ部分の筋が強く残ってしまうというのがデメリットです。その点、クリップで挟むタイプのハンガーであれば、ずれる心配はありませんし、筋が入ってしまうことも避けられます。
また、ハンガーにどのように掛けるかにも気をつかう必要があります。クリップで挟む場合は、裾を上にして掛けるのがポイントです。腰の部分の方が重いため、縦に伸ばす力が働き、パンツのシワが伸びやすくなるメリットがあります。また、ジャケット用のハンガーにいっしょにパンツを掛けることもできますが、できれば別々のハンガーに掛けたほうがよいでしょう。空気の通りが良くなり、湿気がたまりにくくなります。

クリーニング後の保管方法

衣替えの時期など、長期的に収納する場合はクリーニングに出すことになります。クリーニングから戻ってきたスーツは、メンテナンス済みだから安心してしまいがちです。戻ってきたそのままの状態で、洋服ダンスにしまい込んでしまうという人もいるかもしれません。しかし、ここで気を抜いてはいけません。スーツの寿命を伸ばすためにも、クリーニングから戻ってきたスーツについても気をつかうことが大切です。戻ってきたらそのままにせず、適切に対応しましょう。
クリーニングから戻ってきたスーツを保管する場合のポイントは2つあります。1つは、スーツを購入したときに付いていたガーメントバッグを被せてハンガーに掛けることです。間違ってもビニールがかかったままの状態で保管しないようにしましょう。クリーニングから戻ってきたスーツは、完全に水分がなくなっている状態ではありません。ビニールに入っている状態では水分が外に逃げられなくなってしまいます。ガーメントバッグは、スーツにほこりが積もらないようにする効果があるだけでなく、クリーニングから戻ってきたスーツに含まれている水分を外部に逃がす効果も期待できます。もう1つのポイントは、月に1度は外に出して風を通すことです。風を通すことで、余分な水分を解消することができます。

スーツを収納すべき場所って?

スーツに適したハンガーを選んだり、クリーニング後の保管方法に気を使ったりしたとしても、スーツを収納するクローゼットなどが不適切な状態であれば台無しになってしまいます。日々の手入れや長期保存のためのメンテナンスも大切ですが、保管場所に注意することも欠かせないポイントです。スーツの寿命を伸ばすためにも、クローゼットの環境には十分な配慮をしましょう。
スーツを収納する場所に関するポイントは3つです。1つ目は、高温多湿な場所を避けることです。高温多湿という環境は、雑菌が繁殖しやすい環境ですので、そういった場所で保管を続けると、スーツが傷んでしまいます。2つ目は、直射日光を避けることです。部屋の奥まった場所にあるクローゼットであれば問題ありませんが、可動式簡易クローゼットなどを利用する場合は、直射日光が当たらない日陰の場所を選びましょう。紫外線は、スーツの生地にダメージを与える原因となります。3つ目は、通気性のよい場所です。ウォークインクローゼットなどスペースが広い状態で保存できれば、通気性も確保しやすくなります。クローゼット自体が狭いという場合は、スーツとそのほかの衣服との隙間を2cm程度とるように意識するとよいでしょう。

しっかり保管してスーツを長く使おう!

大切なスーツを長持ちさせるポイントは、日々の手入れとハンガー選び、そして収納場所の環境です。日々の手入れを欠かさず行うことは大変だと感じる人もいるでしょう。しかし、貴重なスーツを長持ちさせるという目的がはっきりしていれば、ブラシをかけることも苦にならなくなるものです。毎日行うことで習慣化できれば、面倒だと感じることは少なくなるでしょう。また、ハンガーに関してはあまり気を使っていなかったという人は、自分が持っているスーツがどんなハンガーに掛かっているかを1度点検してみることをおすすめします。ハンガー選びは1度行えばよいですので、簡単に実行できる対策です。さらに、クローゼットの環境についても、風通しが確保できる状態かどうか、洋服が隙間なく詰め込まれている状態になっていないかなどを確認しておくことが必要です。
スーツは、手入れと保管に気を配れば長持ちさせることができます。洋服のなかでも、スーツは安いものではありません。長く着用することも大切です。しっかりと手入れと保管を行うことが、自分の貴重な財産を保つことにつながります。適切な手入れの方法と保管の方法を理解して、気に入ったスーツを長く着られるようにしましょう。