冬の主役級ファッションアイテム!メンズスーツに合わせるコートの種類とは

冬の主役級ファッションアイテム!
メンズスーツに合わせるコートの種類とは

コートは冬のファッションにおいて、主役級のアイテムです。そのため、どういったものを選ぶかによって着こなしに大きな影響が出ます。とくにメンズスーツのコーディネートでは、コートの選び方はとても重要です。スーツを着用する際は、場面に合ったコートを選ばなくてはなりません。しかし、実際にはどういったコートを選ぶべきかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、スーツに合うコートの種類や選び方について紹介します。

スーツとの相性抜群!ステンカラーコート

ステンカラーコートは、ビジネスマンなら1着はもっておきたいコートです。大人の男性にとって定番のアイテムなので、どんな場面でも着用しやすいでしょう。シンプルな定番のステンカラーコートを選べば、オンオフともに活躍してくれること間違いなしです。

#大きく立ち上がった襟が特徴的なコート
ステンカラーコートの襟は、特徴的なかたちをしています。具体的には襟の後ろが立ち上がっており、前にいくにつれて低くなっています。そのため、フランス語で「支える」という意味をもつSoutienに由来して、ステンカラーコートという名前がつけられたようです。
ステンカラーコートのカラーはベージュが定番ですが、黒や紺ならビジネスシーンで着用しても問題ありません。ステンカラーコートの素材には、ポリエステルや防水加工を施したコットンなどがよく使用されています。そのため、雨が降ってもコートに染み込みにくいという特徴があります。ただし、生地の性質上、起毛感がないため秋冬に着用しても季節感が出しにくいです。なお、ステンカラーコートはギャバジン織りと呼ばれる高密度で丈夫な生地で作られることが多く、防風性にも優れています。そのため、秋冬だけでなく、風が気になる春先でも着用することができます。

#ジャストサイズを選ぶとスタイリッシュな印象
ステンカラーコートは、羽織るだけでシルエットがスタイリッシュに決まる万能アイテムです。そのため、コーディネート次第ではビジネスシーンに限らず、プライベートでもおしゃれに着こなすことができます。プライベートでの着こなしを意識したステンカラーコートには、ショート丈のものも多いです。ただし、ビジネスシーンで着用するなら、スーツの上から羽織ったときにジャケットの裾が出ない程度の丈があるものを選んだほうがよいでしょう。ビジネスシーンで着用するステンカラーコートの着丈は、膝上くらいが理想です。
しかし、大きすぎるサイズを選んでしまうと、スタイリッシュな印象が台無しになってしまうので注意が必要です。ステンカラーコートをかっこよく着こなすためには、ジャストサイズを選ぶようにするのがポイントだといえます。メーカーやブランドによって丈は微妙に異なるので、試着したうえで自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

フォーマルシーンでも着用できる!チェスターコート

チェスターコートは、長い歴史のあるコートです。ビジネスシーンで着用すれば、きちんとした印象を相手に与えることができます。温かさを保ちやすい生地でできているため、秋冬に着用したいコートです。

#秋冬向きのフォーマルなコート
チェスターコートが誕生したのは、19世紀のイギリスです。イギリスの貴族であるチェスターフィールド伯爵が最初に着用したことから、チェスターコートという名前がついたといわれています。それ以来、チェスターコートは長きにわたり、正装用のコートとして格式の高い場で着用されてきました。
チェスターコートの襟は、シングルジャケットによくみられる「ノッチドラペル」とよばれるかたちです。ノッチとは「V字の切り込み」のことで、胸元をすっきりとした印象にみせてくれます。また、前のボタンは「フライフロント(比翼仕立て)」とよばれる仕様となっており、隠しボタンがついています。チェスターコートの生地には起毛素材のウールが使用されていることが多いため、秋冬の季節感を演出するのにぴったりです。ただし、ウールは水に弱いという性質があるため、雨や雪の日に着用するなら注意が必要です。黒や濃紺、チャコールグレーといった落ち着いた色味が定番となっています。

#チェスターコートはきちんとした印象を出したいときに
チェスターコートはもともと貴族が正装として着用していたため、フォーマルな印象が非常に強いです。そのため、ビジネスの場で着用すると、カッチリとした雰囲気を演出できます。小物などを加えてアレンジすれば、カジュアルな着こなしをすることも可能です。
チェスターコートはウエストが絞られており、すらっとしたシルエットになっています。その反面、スーツの上から羽織ることを前提として作られているので、身幅は大きめです。よって、チェスターコートを選ぶときは、着用したときにシルエットが美しく出るものを選ぶべきです。サイズが大きすぎるものを選んでしまうと、シルエットがきれいに出ないので注意しましょう。なお、丈はスーツのジャケットよりも長めで、膝上であたりに裾がくるくらいがちょうどよいです。

上品に格好良く!トレンチコート

トレンチコートは、通称「キング・オブ・コート」とも呼ばれており、ビジネスコートの代表格といえます。着こなしのアレンジ方法が豊富なので、1着もっていればさまざまなコーディネートを楽しむことができるでしょう。

#もともとは軍用のコートであるため雨や風に強い
トレンチコートは、第一次世界大戦時にイギリス軍が開発した軍用のコートです。そのため、戦場で役立つ機能がたくさん施されていました。そのデザインは、現在のトレンチコートにもしっかり再現されています。たとえば、両肩には「エポーレット」とよばれる肩飾りがついています。これは、階級を表すバッジをつけたり双眼鏡などストラップをとめたりするためのものです。また、背中には「ストームシールド」とよばれる二重構造の布地がついており、雨がコートにしみないようなっています。なお、トレンチコートの生地は防水加工が施されたコットン素材なので、雨や風に強いという特徴があります。

#アレンジ方法が豊富でさまざまな着こなしが可能
トレンチコートは、コーディネートの幅が広いのが大きな魅力です。そのため、さまざまな着こなしを楽しむことができます。トレンチコートはほかのコートに比べると比較的薄手なので、春や秋に着用することが多いです。トレンチコートは、腰にウエストベルトがついているのが特徴となっています。そのため、ベルトをアレンジすることで着こなしの印象を変えることができます。たとえば、ベルトを後ろで縛り、前を開けて着用すればラフな雰囲気を出すことが可能です。ベルトの結び方には、ベルトをネクタイのように長く垂らす「ネクタイ結び」、リボンのように両端を垂らす「ダブルテール結び」などさまざまな種類があるため、結び方を変えるだけでもコーディネートの印象をガラリと変えることができます。
また、トレンチコートは前のボタンを留めれば、秋冬でも着用することができます。ボタンを留めてベルトを前で縛ることで、腰周りのラインをシュッと引き締まった印象することも可能です。この場合も、前でベルトを通して端を結ぶ「シンプルノット」、ベルトをバックルに通す「通し」などいろいろなアレンジ方法があります。天候や気温に合わせてアレンジを変えることで、トレンチコートはどんな場面でも活躍させることができるでしょう。

プレッピーで若々しい印象に!Pコート

Pコートは、寒さに強いコートです。どちらかといえば、カジュアルな印象が強いコートです。そのため、スーツに合わせるなら、なるべくくだけたシーンで着用するのがよいでしょう。

#Pコートは海の寒さをしのぐために作られたもの
Pコートは、もともと漁師や海軍など、海で働く男性たちの寒さをしのぐために作られたものです。その名残として、現在でもボタンには「ファウルアンカー(からみ錨)」の模様があしらわれています。そして、Pコートには、メルトンウールとよばれるフェルト状の生地が使用されています。メルトンウールは厚手で水を通さない性質をもっているため、風や小雨を防ぐことが可能です。丈は腰まででのやや短めの長さとなっており、がっしりとしたシルエットが特徴となっています。なお、Pコートには両サイドに「マフポケット」とよばれる大きなポケットがついています。これは、寒さでかじかんだ手を温めるためにつけられたものです。
また、Pコートの「P」にはさまざまな由来があります。有力なのは、オランダ語で荒い毛織物を表す「pije」や、錨の爪を意味する「pea」からきているという説です。ほかにも、太平洋を表す「Pacific」や海軍の下士官を示す「Petty Officer」からきているという説もあります。いずれにせよ、Pコートは海の厳しい寒さも防ぐことができる防寒機能に優れたコートであるといえます。

#スーツに合わせるならビジネスカジュアルを意識
Pコートには、ボタンがシングルになっているタイプとダブルになっているタイプの2種類があります。シングルは比較的めずらしいため、モダンでカジュアルな印象を演出することができます。一方、定番のダブルなら少しフォーマルな雰囲気を出すことも可能です。ただし、Pコートは基本的にはカジュアルな着こなしをするアウターであるため、ビジネスシーンでの着用は控えたほうがよいでしょう。
もちろん、ビジネスカジュアルなスタイルを演出したいという場合は、着用しても問題ありません。その場合でも、黒や濃紺など落ち着いた色味のものを選ぶのが基本です。ボタンを留めずに着用すると、よりカジュアルな印象が強まります。そのため、Pコートを着用しながらもラフ過ぎない印象にしたいというときは、ボタンを留めておいたほうがよいです。

ビジネスカジュアルな装いに!ダッフルコート

ダッフルコートは体をすっぽり覆うことができるため、寒さに強いコートです。カジュアルな印象が強いため、スーツに合わせるならビジネスカジュアルなスタイルを楽しみましょう。

#大きなシルエットで寒さに強いのが特徴的
ダッフルコートもまた漁師たちの防寒着として考案されたコートです。「ダッフル」とはベルギーにある町の名前です。この地で作られた毛織物は、町の名前をとって「ダッフル」とよばれています。ダッフルコートは、第二次世界大戦時に軍服として使用されていました。戦後、軍服として使用されていたものが市場に出されたことにより、ダッフルコートは一般に広く認知されるようになりました。
ダッフルコートには寒さを防ぐための大きいフードがついており、オーバーシルエットとなっています。そして、魚釣りに使われる木製の浮きがモチーフのトグルボタンが特徴的です。また、厚手のメルトンウールの生地が使用されているため、着用するとずっしりとした重みがあります。

#ビジネスカジュアルなコーディネートで温かさを確保
ダッフルコートはカジュアルな雰囲気をもっているため、スーツと合わせるのは難易度が高いです。そのため、ビジネスシーンでは、ダッフルコートを着用するのはあまり一般的ではありません。ただし、ビジネスカジュアルを楽しみたいなら、ダッフルコートを着用することで他人と被らないおしゃれな着こなしをすることができるでしょう。スーツにダッフルコートを合わせるなら、ネクタイなどの小物もカジュアルなものを選ぶようにするとバランスが整います。スーツとダッフルコートをうまく合わせることができれば、おしゃれを楽しみながら温かさを確保することが可能です。スーツと合わせるなら、黒や紺など落ち着いた色のダッフルコートを選びましょう。

防寒対策は完璧!ダウンコート

ダウンコートの特徴は、軽くてとても温かい点です。そのため、真冬の本命アウターとして活躍します。すっきりとしたシルエットのダウンコートを選ぶことができれば、スタイリッシュなスーツのイメージを崩すことなく着用することが可能です。

#ダウンコートは軽くて温かい
ダウンコートは体をしっかり温めることができるため、真冬に欠かせないアイテムの1つです。ダウンは、ほかのアウターに比べてとても軽いのが大きな特徴となっています。ダウンを活用した上着は、もともと山登りなどのアウトドアで使用することを目的に作られたダウンジャケットが始まりです。その後、徐々にダウンの機能性が注目されるようになりました。そして、ビジネスシーンや普段の生活の中で着用できるさまざまなタイプのダウンジャケットが販売されるようになりました。
キルティングとよばれる生地の中にダウンが詰められた上着のうち、腰のあたりまでの長さのものはダウンジャケットとよばれます。そして、ダウンジャケットよりも丈が長いものは、総じてダウンコートに分類されています。ダウンコートは丈が長い分、より体をしっかり温めることが可能です。フードがついているものが多いため、防寒の効果は非常に高いといえます。

#薄手または細身のものを選んでバランスを調整
ダウンコートはダウンジャケットよりもスタイリッシュな印象を与えやすいので、スーツにも合わせるのに向いています。ただし、ダウンコートであっても、厚みがあるものはシルエットが重くなりがちです。そのため、スーツに合わせるなら、薄手や細身のものを選ぶようにするとバランスが整いやすくなります。実際に試着してみて、体のラインがふくらみ過ぎないか確認するとよいでしょう。
また、ビジネスシーンで着用するなら、黒など落ち着いた色合いのものがよいです。明るい色味はビジネスシーンには向きません。また、白などはダウンコートのふくらみを強調しやすいという難点があります。なお、生地に光沢があり過ぎるものも避けたほうが無難です。シックな色味を選んでおけば、ビジネスとプライベートの両方で着用することもできます。

ワイルドな印象に!モッズコート

モッズコートはカジュアルコートの定番というイメージがあるかもしれません。しかし、歴史的背景からみれば、モッズコートはスーツに合わせて楽しむことも可能です。状況に応じてコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか。

#アメリカで生まれたのちイギリスのファッションとして定着
モッズコートは、もともとアメリカ陸軍が着用していた、パーカー付きの防寒用衣料をモチーフとして作られたコートです。そのため、モッズコートは機能性に優れています。まず、モッズコートは薄い平織りのコットンナイロン生地でできています。一般的に、オリーブグリーン色をしているのが特徴です。また、後ろの裾が先割れしており、絞りひもがついているのもモッズコートならではの仕様だといえます。これは、「フィッシュテール」とよばれています。さらに、ファー付きのフードや保温性を高めるためにつけられたライナーは、いずれも取り外しが可能です。
ただし、モッズコートという名前の由来はイギリスにあります。「モッズ」とは、1950年代後半から1960年代にかけてロンドンの若者の間で流行した文化のことです。米国軍から払い下げられたモッズコートは、この文化の中に定着しました。ロング丈でやややぼったくみえるシルエットのモッズコートは、彼らのユニフォーム的なファッションとして浸透していきます。モッズのファッションでは細身のスーツが基本で、スーツを汚さないようにするためにモッズコートを羽織っていたといわれています。

#スーツに合わせてワイルドな印象に
モッズコートはカジュアルなイメージが強いため、日本ではスーツに合わせるのは一般的ではありません。しかし、モッズの文化が流行したロンドンの若者の間では、スーツにモッズコートを合わせるのが定番でした。そのため、カジュアルなスタイルにしたいときは、スーツとモッズコートを合わせるというのも1つの手です。コーディネートの難易度は高めですが、普段とは違ったワイルドなスーツスタイルを楽しむことができます。少し遊び心のある、カジュアルな着こなしがしたいときにはモッズコートを合わせてみるとよいでしょう。

コートを選ぶ時に注意したいポイント

スーツと合わせて着るためのコートは、必ずスーツを着用した状態で買いに行きましょう。そして、必ずジャケットを羽織った上からコートを試着するのがポイントです。なぜならコート選びにおいては、ジャストサイズのものを選ぶことが何より重要だからです。いくらおしゃれなデザインのコートを選んだとしても、自分の体にサイズが合っていなければ不格好な印象になってしまいます。実際にコートを着用するときと同じ条件で試着することで、コート選びの失敗を最小限におさえることができるでしょう。
また、同じ種類のコートでも、メーカーや商品によって色味やかたちが微妙に異なる場合があります。そのため、コートを選ぶときは複数の種類を候補にあげたうえで、自分に一番似合うものを選ぶようにするとよいでしょう。コートはコーディネートの中で真っ先に目に入るアイテムなので、しっかりこだわって選ぶことが大切です。

シーン別!選ぶべきコートをご紹介

メンズスーツに似合うコートとしては、たくさんの種類をあげることができます。ただし、選ぶべきコートは着用するシーンによって異なるので気を付けましょう。コートの種類を間違えると、せっかくのスーツの着こなしが台無しになってしまいます。ここでは、メンズスーツに合わせたいコートについて、シーン別に紹介します。

#就職活動
就職活動の際は、ステンカラーコートやトレンチコートを選ぶとよいです。いずれも、ビジネスシーンでは定番のコートなので、悪目立ちすることがありません。就職活動用にコートを購入するなら色やデザインが落ち着いているものを選ぶべきです。そのため、できればブラックのシンプルなものがよいでしょう。また、ビジネスシーンで定番のコートを選んでおけば、就職したあとまで長く活用することができるという利点もあります。

#ビジネスシーン
ビジネス用のコートを用意する場合でも、ステンカラーコートやトレンチコートを選べば万能です。どんなときでも着用することができるでしょう。色味については、ベージュや紺など定番の中から好みのものを選べば問題ありません。カジュアル過ぎる印象にならないよう注意して、コーディネートのアレンジを考えるとよいでしょう。なお、ビジネスシーンなら、チェスターコートでカッチリとした印象を出してみるのも素敵です。アレンジを工夫しておしゃれを楽しみましょう。

#フォーマル
フォーマルなパーティーなどに参加するなら、伝統的なチェスターコートをスーツに合わせるとよいでしょう。チェスターコートを着用すれば、格式の高さを演出することができます。そのため、チェスターコートは特別なときのために1着もっておくと心強いです。

#ビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルな着こなしを楽しみたいなら、モッズコート、Pコート、ダッフルコートを選びましょう。コーディネートが少し難しいですが、うまく組み合わせればモダンでおしゃれなスタイルを作ることができます。いずれもコートとしては定番のかたちなので、合わせ方次第で幅広く活躍させることが可能です。

冬の装いに欠かせないコート!種類と選び方のポイントを知っておこう

コートは冬の装いの主役ともいえる重要なアイテムです。真っ先に人の目に入るものなので、スーツと合わせるときはとくにしっかり配慮しましょう。コートにはさまざまな種類があり、雰囲気やイメージが異なります。そのため、スーツと合わせるときには、コートの特徴をしっかりおさえたうえで選ぶことが重要です。状況によってはスーツに合わせるべきでないコートもあるので、注意しましょう。たとえば、カジュアルな印象のコートは、かしこまった場面にはふさわしくないことも多いです。コートの特徴を一通り知っておけば、どんなシーンでも安心してコーディネートすることができます。コートの選び方を理解することで、冬のスーツの着こなしを存分に楽しみましょう。