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スーツに使われる強撚糸とは?特徴やメリット、強撚糸で織られたオーダースーツも徹底紹介!

S.S様

投稿日
最終更新日
この記事の内容は、
2022年6月25日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(670日)

 (担当者から)

こだわっているポイント

今回ご紹介するスーツはシングルスリーピーススーツで、強撚糸(きょうねんし)で織られた落ち着いたブラウン生地のスーツです。生地は、強撚糸独特のシャリ感があり、ドライな風合いに仕上がっています。夏に大活躍してくれるスーツに決まりです。ややワイドピッチなストライプ柄もさりげなく、とてもオシャレなジャケットに仕上がりました。とてもH.M様にお似合いでした。

オーダースーツの具体的な紹介のため、実際にオーダースーツを作っていただいたお客様に撮影協力をしていただきました。ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。

強撚糸(きょうねんし)って何?

普段なかなか耳にしない”強撚糸”ですが、どんな特徴なのかご存じでしょうか。実はスーツととても相性がいいのです。ここでは、強撚糸について紹介します。

強撚糸とは

洋服を作る際必ず必要になる生地ですが、糸を使用し作られている繊維製品です。基本的に糸はねじり合わせることによって強度を保っていますが、糸は毛羽立ちしやすく繊維がバラバラなのがネックです。そこで、補うために糸を強く撚ったものを強撚糸といいます。

甘撚り糸との違いとは

強撚糸とセットにされている甘撚り糸。どのような違いがあるのでしょうか。実は

糸の撚りの加減が違います。生地を作るのに使用する糸の撚りが強く強度が高いものを強撚糸、撚りが弱いものを甘撚り糸と呼んでいます。繊維製品の生地が強撚糸、もしくは甘撚り糸かどうかは、撚り数の単位(T/m)で決まり、糸1mあたり何回転したかどうか、という数字で表されているので豆知識として覚えてておくといいでしょう。

・甘撚糸  500T/m以下(1インチ間の撚り回数が18回以下のもの)

・強撚糸  1000~2500T/m(撚り回数を多くしたもの)

撚り方の種類

強撚糸は強く撚ったものですが、撚りの方向によって織物表面の光沢に違いが出ることも知っておくといいでしょう。種類は2種類で、右撚(S撚)と左撚(Z撚)の2つに分けられます。また、撚りの数が多い強撚糸は”クレープ織り”と呼ばれています。美しく体のラインが出るためドレスや、落ち感があるためカーテンなどによく使われています。同じ撚り数でも、細い糸と太い糸でも見え方や効果に違いが出るのでこだわりが出せるポイントです。

強撚糸の特徴とメリット

では、強撚糸で織られた生地には、普通の生地とはどんな違いやメリットがあるのでしょうか。詳しく紹介します。

強撚糸の特徴①シャリ感がある

強撚糸で織られた生地には、独特のシャリ感があり、ハリがあるのが特徴的です。強撚糸を使った織物のひとつに、「ちりめん」が挙げられますが、肌にべたつかず、サラッとした肌触りのため、夏に着る洋服の素材としては最適です。ちりめんは絹を平織りにして、縦に撚りの少ない糸、横は撚りの強い糸(右撚りと左撚り)を使って交互に織ったものです。1mあたり2000〜4000回転という強い撚りをかけているため、表面に凹凸(しぼ)ができるのが特徴的です。一番イメージしやすいのはカーテンなどの肌ざわりかもしれません。夏用スーツの生地にもよく使われており、快適な着心地として人気があります。

強撚糸の特徴②耐久性がある

強撚糸で織られた生地は、糸は毛羽立ちしやすく繊維がバラバラにならないように、糸を強く撚っているため、シワになりにくく耐久性もあります。毛羽立ちにくく、生地にコシがあるのが特徴的なため、スーツのシワが気になる方やお手入れに手間をかけたくない方にはオススメです。

強撚糸の特徴③通気性が優れている

強撚糸で織られた生地は、通気性も優れています。撚りが強ければ強いほど繊維は強度を増すだけでなく、硬く細い糸を作ることができるので、薄手で通気性がよい生地を作ることができます。他で紹介した特徴含め、清涼感が出るので、夏糸に使われることが多いです。

強撚糸のメリット

特徴を含め、強撚糸のメリットを簡潔にまとめました。

・シャリ感がありシワになりにくい

・サラッとした肌触り

・耐久性と通気性に優れている

通気性に優れていることに加え、清涼感のある肌ざわりのため、春夏にスーツを作るのであれば、候補に入れたい生地だといえます。

強撚糸のスーツの取り扱いで気を付けることとお手入れ方法

強撚糸の特徴が分かったところで、強撚糸のスーツの取り扱いで気を付けるべき点やお手入れ方法について気になっている方も多いのではないでしょうか。大事なスーツを長く着るために、正しい知識をしっかりもっておきましょう。

取り扱いで気を付けること

近年のスーツはホームクリーニングできるものが増えています。しかし、夏用のスーツとして人気の強撚糸で織られた生地ですが、水洗いができないのがデメリットになります。万が一、外出先でスーツを汚してしまった場合、水分は少な目の布で優しくスーツを拭くようにしましょう。水を多く含ませないように気を付けましょう。誤って水洗いをしてしまった場合にはスーツを傷めてしまう原因となりかねません。そのまま放置はしないようにしましょう。早めにクリーニング店や専門店へ駆け込み、相談することをオススメします。

正しいお手入れ方法

まずは、基本的なスーツメンテナンスと違うので気を付けましょう。強撚糸は毛足が短いためテカリやすく、埃も取りづらい生地となっています。通常だと、ブラッシングをこまめにするのが推奨されており、手入れといったらブラッシングと考える方が多いですが、強撚糸の場合には逆効果となってしまうので避けましょう。また、強撚糸で織られた生地は耐久性があるものの、水洗いやスチームアイロンによって撚り縮みが起きてしまう可能性があります。そのため、ドライクリーニングで手入れするのがオススメです。しかし、もともとシワがつきにくく扱いしやすい素材なので、自宅でアイロンなどをこまめにする必要はないでしょう。シーズン中、月に1回程度クリーニング店などにお願いすることをオススメします。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」では、今回紹介した強撚糸のスーツをはじめ、自分の求めるスーツスタイルのイメージをお話頂ければ、様々な提案を行い、お気に入りの一着を作るお手伝いを致します。柄やカラーだけでなく機能性の高い生地も用意しており、自分好みのオーダースーツを仕立てることができます。また、オーダースーツのため、コーディネートの相談やコンプレックスのカバーの方法など、どんなお悩みも解決致します。スーツを長く大切に着たい方は、ぜひ「オーダースーツSADA」を利用してみてはいかがでしょうか。

シングル2釦 スリーピース

生地素材
  • 生地番号 7-1558
  • ブラウン チェック
裏地
ボタン
オプションその他
担当スタイリスト