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トラウザーズ プリーツ

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この記事の内容は、
2019年11月4日当時のものです。
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(1633日)

テーラード豆知識

 

トラウザーズのプリーツとは、

日本では和製英語でタックと表現します。

一般的には入れる場合は左右に1対もしくは2付入れ、

1対はそのまま折り目になり、

2付は臍に近い1対が折り目になります。

コサック兵の軍服が起源とされるプリーツは、

当初スポーツウェアの意匠として19世紀後半に登場し、

ドレストラウザーズには

1920年代後半から本格的に採用され始めました。

数が多ければ多いほど、深く入れれば入れるほど、

ゆとりを生み出す効果が大きくなるので、

入れるか否かは本来なら

着用者の体型に応じて決めたいものでございます。

例えばウェストに比べ

ヒップの寸法が大分大きい方などに向いた意匠ですが、

実際にはプリーツを入れるか否かは流行に大きく左右されます。

プリーツが重用されたのは

1930年代から50年代初めにかけて、

それに80年代の様に

ルースなシルエットがもてはやされた時代でございます。

その一方、

股上の浅いローライズの物では効果が出にくくなる為、

50年代後半から70年代にかけて、

そして2000年代から10年代前半まで

タイトな物が受けた時代には敬遠されます。