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英国紳士に愛されるイギリス生地の魅力とは?スーツスタイルと生地の特徴

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最終更新日
この記事の内容は、
2020年11月27日当時のものです。
公開から3年以上経過しています。
(1240日)

こんにちは

オーダースーツSADA松本パルコ店です。

朝晩、本当に冷え込むようになりましたね。

真冬がすぐそこまで来ているのを感じます...怖い。(笑)

皆様も温かくして体調を崩さないように気を付けてください。

本日も素敵なスーツをご紹介させていただきます!

お客様コレクション

イギリス製のハリコシのある生地でスーリーピースをお仕立ていただきました!

遠目から見ると落ち着いたグレー無地ですが、

近くで見ると複雑な色柄をしていていて渋くて格好良いスーツになりました。

お呼ばれの結婚式等にもぴったりですね。

シルエットもお体に合わせつつすっきりな印象に仕上がっていて

とてもよくお似合いです!

この度は、撮影の依頼を快くお引き受けいただきありがとうございました。

またのご来店を心よりお待ちしております。

 長年愛されるイギリス生地の魅力とは

イギリス生地は、「重くてかたい」や「地味」といった印象をお持ちの方が多いのではない

でしょうか?

しかし、イギリス生地の魅力は、とても奥深いものがあります。 

近年のスーツスタイルの傾向は、カジュアル感だったり軽い着心地と着やすさだったり気軽

に着られるスーツスタイルが好まれています。

一見地味なイギリス生地は、時代と逆行していると思われるかもしれませんが、その歴史は

古く機能的にも優れています。

イギリス生地の特徴

本来、経糸(たていと)は、織り機にかけるため2本の糸を1本に撚り合わせています。

しかし、イギリス生地は緯糸(よこいと)も双糸にしているので、生地にハリがあり、しわ

になりにくい性質があります。

こうしたイギリス生地の特徴は、イギリスの寒い気候が大きくかかわっています。

イギリス生地の特徴は5つです。

  • 織りがしっかりしていて分厚い
  • 張りがある
  • しわになりにくい
  • 耐久性が高い
  • 復元力が高い

英国羊毛はスーパー40程の太い糸に向いている原毛がたくさんあります。

立体的な英国スーツを作るには、イギリスの太い糸を織ってできた厚い生地が欠かせませ

ん。

イギリスでは、生地作りはモノづくりに位置付けられていて、原毛を紡いで糸にして生地に

織り上げるまでは分業体制になっていることが多いです。

そのため、オリジナリティが出しづらく固い印象になります。

丈夫で構築的」が、イギリス生地の特徴といえるのではないでしょうか。

イギリスの風土に適した生地

イギリスの気候は、年間通して日本より気温が低く雨が多いですね。

そんなイギリスでは、湿気でへたらない生地が求められます。

そうしてできたのがツイードやフランネルといった生地です。

ツイードとフランネルは似ていますが、まったくの別物になります。

ツイード 

  • スコットランドで羊毛を手でねじって作った糸を手織りした「ホームスパン」が原型
  • 縮絨の工程がなく起毛させないのが特徴
  • 糸を先染めにして、カラーを何色にも使うことで細かい色柄に仕上がる
  • 代表的な柄にヘリンボーン(魚の骨や杉の葉のような模様)がある
  • 世界で唯一国会の制定法で保護されている生地ブランド「ハリスツイード」が有名

フランネル

  • ウールを起毛させた柔らかくて 暖かい毛織物
  • 平織、綾織のウール生地を縮絨して起毛加工をする
  • 別名「フラノ」とも呼ばれ、暖かくて柔らかい肌触りが特長
  • 最近は、キメの細かさや軽い着心地を楽しめる「ライトフランネル」が増えている
  • 秋冬らしい季節感あふれる着こなしに仕上がる
  • フェルトのような特徴を生かしたチョークストライプ柄が人気

ツイードやフランネルは、主に秋冬用に起用されます。

主に年間通して使われる生地はウールです。

ウールは暖かい印象が強いですが、吸湿性が高く春夏シーズンに適した生地でもあります。

一般的に薄地を平織りで、織り目に適度なゆとりのある通気性に優れた生地を使用します。

リネンもよく使われている生地で、春夏を代表する素材です。

速乾性に優れており、雑菌が繁殖しづらくスーツを清潔に保ってくれます

しわが入りやすい特性を持っていますが、多素材と混紡することでしわを軽減しリネン特有

のツヤを生地にプラスできます。

イギリス生地にはどんなメーカーがある?

スーツ発祥の地、イギリスにはたくさんの生地メーカーがあります。

スーツを仕立てるときに、用途によって軽い着心地のイタリアスーツにしたり、重厚なイギ

リススーツにしたり生地選びも楽しみの一つです。

今回は、イギリスのスーツを仕立てるのに最適なイギリス生地メーカーを紹介します。

ジョンフォスター JOHN FOSTER

1819年、イギリス・・ウエストヨークシャー州のブラッドフォード郊外クイーンズベリー

で設立されました。

英国生地でありながらイタリアらしさもある生地で、程よく艶がありふっくらした質感で

す。

200年以上の歴史がありながら、最新設備を取り入れた伝統的な英国の良さとトレンドをう

まく取り入れた生地でテーラーからも一目置かれる存在。

ロンドン万国博覧会では、モヘア生地で一等を、糸では金メダルを獲得しています。

ラッシャーミルズ LASSIERE MILLS

1949年、高級服地の聖地として名高いハダースフィールドに設立された老舗服地メー

カー。

伝統的な織物技術と最新のイタリアンスタイルを融合させた生地が特徴です。

手作業の高い技術が求められる艶だしの工程がすばらしく、生地産業でも高い評価を得てい

ます。

特に、生地の仕上げ作業には絶大な自信を持っており、業界でも高い評価を得ています。

ゴルフの4大大会の一つであるマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーと

しても知られており、現地での信頼感を裏付けています。

マーリン&エヴァンス MARLING&EVANS

1782年、イングランド南西に位置するストラウドで設立され、1960年代にヨークシャーの

ハターズフィールドに移転しています。

1920年にロールスロイス社が車内の内装に厚手のフランネル素材を使用したことが話題に

なりました。

ハダーズフィールドに移転後は、織りと出荷前梱包、検反倉庫に特化し、仕上げはWTジョ

ンソンで行われています。

杢糸を撚り合わせた深みのあるカラーやデザインが特徴的です。

ブリティッシュスタイルとはどんなスーツか

イギリススーツであるブリティッシュスーツとは、肩パットがしっかり入った胸元の張りと

ウエストのシェイプによるシルエットが美しいエレガントでかっちりしたスーツのこと。

ウールの熱可塑性を利用してイギリスの厚手の生地を、主にアイロンの熱で立体的に仕上げ

ます。

肩パットはしっかりしたパットを入れることで胸周りに軽く張りを持たせます。

コンケープショルダーという袖山の盛り上がった肩のラインをピッと上向かせることで精悍

な印象を作り出します。

襟や胸の前あたりの生地の中に、形を保つため毛芯を入れて胸周りの重厚感を出します。

ブリティッシュスタイルのVゾーンは浅く、ネクタイとシャツをあまり見せないのが特徴。

タイトな仕上がりになるブリティッシュスタイルは、ウエストのシェイプを高めにすること

で、体のラインを強調しすぎず引き締まった男らしいシルエットが実現します。

ブリティッシュスタイルのポケットは、斜めに切り込みが入っている「スラントポケット」

です。(「ハッキングポケット」とも呼ばれています。)

胸の厚さをより強調したり、スマートに見える視覚効果もあり、より男性的な印象を与えら

れます。

 まとめオーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは、創業100年になる老舗企業です。

服飾雑貨卸業から始まり、縫製業へ進出し戦後「佐田被服工業」を設立。

現在は小売店である「工場直販オーダースーツSADA」を全国展開しています。

長い歴史で培った技術や経験を活かして、生地の仕入れから縫製、販売まで自社で賄える体

制を整えました。

仕入れから縫製まで自社でできるため、コストを抑えお求めやすい価格帯で提供できます。

オーダースーツSADAでは、取り扱っている生地の見本帳を一人一冊100円で取り寄せるこ

とが出来ます。

自宅でゆっくり生地選びができ便利ですね。

オーダーならではのきめ細やかなサービスをぜひ体験してみてください。

2ボタン シングルスーツ スリーピース

生地素材
  • 生地NO.7-6838
  • ウール100% 
  • イギリス製生地
  • グレー無地
裏地
ボタン
オプションその他
担当スタイリスト