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あなたはセンター派?サイド派? ベントの意味や印象の違い

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年4月10日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(746日)

 
本日は一部の人はこだわっていますが、ほとんどの人はいつもと同じで…とあまりこだわりのない方が多く、スタッフとしては少し寂しい思いをしているジャケットの背中の切れ込み「ベント」についてご紹介。
 
ベントとは…?
ジャケットの裾にある切れ込みを指し、ジャケット着用時の動きやすさを高めるものです。
今回はその種類について解説していきます。
 
センターベント
ビジネススーツによく見られるデザインで、背中心に沿って真っすぐに入った切れ目のことを言います。
馬に乗る際の動きやすさを追求してできたデザインであり、別名「馬乗り」とも呼ばれます。
シンプルでスタイリッシュな印象があります。
身体の動きに合わせてジャケットの裾が広がってしまうのを最小限に抑えてくれ、近年主流の細身で着丈が短めのスーツとの相性は抜群!
リクルートスーツでもよく採用されるデザインとなっています。
 
フックベント
センターベントに見た目が近いもので、ベントの切れ目の終着点のところがかぎ状( 「 の逆向き)になっており、ミシンステッチが入っているので、ひっかけても割けにくい頑丈な作りになっています。
あまりビジネススーツでは採用されませんが、少し遊びを入れる意味でフックベントを採用するのも◎!
また、カジュアルなジャケットにもよく採用されます。
 
サイドベンツ
ビジネススーツでセンターベントの次によく見かけるデザインです。
両サイドに切れ込みが入った形で、センターベントよりも腰周りの動きにゆとりがでます。
英国製スーツに多いデザインになっており、腰につったサーベル(剣)の出し入れがしやすいように考案されたもので、別名「剣吊り」と呼ばれる騎士由来のディティールとなっています。
着丈の短すぎない正統派のスーツや打ち合いがダブルのスーツによく合います。
センターベントに比べ威厳や風格、落ち着きを演出できるエレガントな仕様で、また動きに合わせて足の付け根からヒップにかけて見えるので脚長効果も!
 
 
ノーベント

最後は背中に切れ込みの入っていないノーベント。
センターやサイド、フックが動きやすさを重視して作られたディティールであるのに対し、ノーベントは動きの必要ないフォーマルな場で着用されるスーツの為のディティールです。
フォーマルなパーティーや、冠婚葬祭などで活躍するものとなっており、タキシードやディレクターズスーツに多く採用されます。
もっとも由緒正しいクラシックなデザインです。
 
また、ウエストからヒップにかけての差が大きい傾向のあるレディーススーツでは、センターベントなどではベントが開いてしまうことも多いため、ノーベントが多く採用されたりします。
 
 
 
以上がベントの違いです。
あまり意識したことのない部分かもしれませんが、ベントの違いによる印象の違いは大きく、後ろ姿をかっこよく見せたい方にはぜひともこだわっていただきたい部分ですので、ぜひベントについても色々挑戦してみてください!
 
それでは本日も皆様のご来店心よりお待ちしております。