オーダースーツの3大ネガティブイメージ その②
オーダースーツの3大ネガティブイメージ その②

オーダースーツの3大ネガティブイメージ その②

弊社のオーダースーツを、交流会などで広める活動を、積極的に行い始めて2年が経ちます。最近気づくのは、「オーダースーツ」には3つの大きなネガティブイメージが、こびり付いてしまっているということです。これを打破しない限り、オーダースーツに未来は無いと考え、お会いするお一人お一人に、粘り強く説明をしています。

【オーダースーツの3大ネガティブイメージ】
?「オーダースーツは高い」 
  ⇒ お値頃オーダースーツは販促の罠か、オーダーとは名ばかりの偽物。
?「オーダースーツを仕立てるのは難しい」 
  ⇒ 知識や経験が無いと仕立てるのが難しい、もしくは来店しても恥をかいてしまう。
?「オーダースーツはおじいちゃんのスーツ」 
  ⇒ おじいちゃんがおじいちゃん向けに仕立てるもので、タイトなスリムスーツ等は出来ない。

今回は、この2番目「オーダースーツを仕立てるのは難しい」というネガティブイメージについて、私の考えを書きたいと思います。

2.は我々オーダースーツ業界にも責任があると思います。どうも敷居の高いイメージを作ってしまい、「一見様お断り」的な印象を世に広めてしまったのです。なぜオーダースーツ業界がこの様な流れになってしまったのか。私には一つの仮説があります。

既成スーツ店がオーダースーツのシェアを食い始めた頃、それに対してオーダースーツショップは、有効な対抗策を講じることが出来ませんでした。そして世の中のこの流れに対して、生き残るために彼らが考えたことが、「販売着数が減るのだから、1着当たり高く売らないと売り上げが減ってしまう」ということだったのではないかと思っています。我々工場の努力で、生産効率は上がり、販売店の原価は下がって行ったにも関わらず、売値が高止まっていた背景は、そんなところにあると私は考えます。そしてリピーターのお客さまに対してより高く売るために、特に若い新規のお客さまが入りにくくなってしまったとしても、重厚で豪奢な店づくりを進めて行ったと思っています。その結果、オーダースーツはお仕立て経験豊富な人でないと買ってはいけない、という間違ったイメージがついてしまったのではないでしょうか。

実際には、「何も分からないので、カッコよくしてくれ」「よく分からないが、〇〇が着ていたスーツみたいのが着たい」等のお話をもってご来店いただければ、これに応えられるかどうかが、我々オーダースーツ屋の腕の見せ所なのです。お客さまがどの様なスーツを着たがっているのかを引出し、具体的に生産指示の伝票上に形にしていくのが我々の使命です。スーツ、採寸、生産技術に対する知識は、我々の方が持っていて当然なわけで、それをフル活用して、お客さまに気持ちよく、楽しいお仕立てをしていただけるかどうかが重要なのです。

もしもオーダースーツのお仕立て経験が浅いので、もしくはスーツの知識が少ないので、オーダースーツ店に入るのが怖いと思っている方、ぜひオーダースーツSADAのお店にご来店下さい!そして万が一、本当にその様な嫌な思いをしてしまったならば、私に言ってください!スタッフを熱血指導させていただきますので(^^)