スーツの裏地が派手過ぎ?失敗5選から学ぶオーダー方法のアイキャッチ画像
スーツの裏地が派手過ぎ?失敗5選から学ぶオーダー方法のアイキャッチ画像

スーツの裏地が派手過ぎ?失敗5選から学ぶオーダー方法

これからオーダースーツを作ろうと思っている皆さん。どんなカスタマイズをしようかイメージできていますか?オーダースーツはその自由度の高さが魅力ですが、何でもカスタマイズしていい、というわけでもありません。カスタマイズによっては安っぽく見えてしまったり、品がない印象に仕上がったりということがよくあります。特に失敗しやすいのが「裏地」のチョイスです。裏地部分は「見えないから」と言って関心が低くなりがち。裏地をこだわりなく適当に選んで、「やっぱり違うのにすればよかった」と思ってしまう方は多いです。裏地は摩擦のないスムーズな着脱と静電気の防止、変色・汚れの防止、ファッション性の向上などの役割があります。3種類の仕様があり、どんな生地素材を選ぶかによって大きく機能性やデザイン性が変わります。表地と違って目立たないので、あえて派手柄をチョイスする人も。裏地も自由度が高いパーツですが、理解していないと失敗しがちなのです。
今回は、これまで500万点以上のスーツを仕立ててきた「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、「オーダースーツの失敗あるある5選」や「スーツの裏地の種類、選び方のポイント」等を解説。

オーダースーツは、オーダーだからといって何でもカスタムすれば良いかというとそうではありません。 特にスーツの裏地部分は関心が低くなりがちですが、スーツの機能性やデザイン性に関わる重要なポイントです。 やり過ぎてしまうとせっかくのオーダースーツ作りを失敗に終わらせてしまうことも。 

そこで今回は、過去オーダーしたことのある方のスーツ作り失敗ポイント5選や、スーツ裏地の役割やオーダーする際の裏地との組み合わせのポイントなどをご紹介していきます。 

オーダースーツの注文を検討している方はぜひ素敵なスーツ作りの参考にしてみてくださいね。 

スーツの裏地とは

スーツの裏地とは、文字通りスーツの裏側に付ける布地のことです。
「裏地はなんでもいい」と思われがちですが、実は以下の4つの重要な役割があります。

  • 着用感が良くなる
  • 表地が透けることを防ぐ
  • 型崩れを防ぐ
  • 表地の劣化を防ぐ

これら4つの役割についてみていきましょう。

着用感が良くなる

裏地があることですべりが良くなり、また静電気の防止によりスムーズな着脱を行えます。
あわせて摩擦による表地の劣化を防ぐ効果もあります。
スーツ、とりわけジャケットにおいては着脱することが多く、着脱のスムーズさはスーツを選ぶ際の指標の一つになるでしょう。

表地が透けることを防ぐ

裏地を重ねることによって、表地が透けてしまうことを防ぐ効果があります。
表地が透けないことは、表地の材質やストライプなどを際立たせ、スーツ全体の見た目の印象を良くしてくれるのです。

型崩れを防ぐ

裏地があることで表地を内側から補強し型崩れを防いでくれます。
ビジネスで着るスーツは第一印象を決める重要な要素です。
裏地により型崩れを防ぐことは、第一印象が崩れることも防いでくれます。

表地の劣化を防ぐ

裏地に使用する素材により、湿気を裏地で効率的に吸湿できます。
湿気はスーツに限らず衣服の劣化の原因の一つですが、湿気による蒸れを裏地で抑え込むことにより、表地の劣化を防ぐ効果があります。
裏地の素材にこだわることで、スーツを長持ちさせることができるのです。

オーダースーツの失敗あるある5選

オーダースーツというと何から何までオーダーで作れる為、失敗なんかするわけないと思われがちですが、実は選べる種類が豊富で冒険しすぎてしまい、仕上がりを見て「失敗したかも」と思ってしまう方も。

そんなオーダースーツの失敗例を5つ紹介します。

①糸色がカラフルで安っぽい

細部の色味を変えて、オリジナルにカスタムできるのがオーダースーツの醍醐味ですが、変えすぎるのはNG。

なぜなら安っぽく見えてしまうからです。
色味を変える場合は暗色を選ぶといいでしょう。

スーツは生地と、ボタンや糸色の明暗がはっきりしているものほど、カジュアルな印象になります。

スーツを着用する場面が、結婚式などの式典や堅めのビジネスであれば、明暗の落差は控えめが無難です。

オフィスカジュアルなど、カジュアルな着こなしを前提とする場合は、フラワーホールの糸色を変えたり、ライトグレーの生地に黒のボタンや、ダークブラウンの生地にベージュのボタンを合わせるなども選択肢になります。

②パンツの丈が短すぎて品がない

正式な場面では、パンツの裾から「くるぶし」が見えてしまうと品がなく見えてしまう恐れがあります。

結婚式などのフォーマルシーンや堅めのビジネスで着用するスーツのパンツの丈感は、靴に少し触れる程度のハーフクッションがおすすめです。

革靴を履くことを踏まえて丈感を意識するようにしましょう。

オフィスカジュアルでは短めに着用しますが、「くるぶし」が丸見えになる短い裾丈は、ビジネスマナー上NGとなります。

靴の履き口に、触れるか触れない程度のノークッションを目安にします。

③裏地が派手で悪目立ちする

 自分でカスタムできるとなると生地やカラーなど欲張りすぎてしまい派手すぎるオーダーをしてしまう方も少なくありません。

派手な裏地を選ぶのも勿論良いですが、裏地に派手な色をチョイスしたい場合は表をシンプルに仕上げる、合わせるネクタイの色を抑えるようにするなど全体のバランスを意識すると良いでしょう。

④ベストとジャケットの裏地が違う

ベストとジャケットの裏地は基本的に同じです。

もちろん別々にオーダーできるところもありますが、多くのサロンでは統一感を持たせる為にも同じデザインを使用します。

派手すぎるデザインをチョイスすると、見る目にも柄の悪い印象のスーツに仕上がってしまう恐れがあるので注意しておきましょう。

⑤細くしすぎて動くと窮屈

細身スタイルのスーツをオーダーする際に、余裕を削りすぎると窮屈になります。

男性は筋肉が多いため、体を動かすとサイズが大きく変わります。

直立の状態ではスーツに窮屈感がなくても、椅子に座る、腕を動かす、靴ひもを結ぶなどの動作で、太腿や胸回りに窮屈感を感じることがあります。

スーツ着用時の動作を想定した余裕を確保しておくと安心です。

失敗しない裏地選びの前得知識

一口に裏地といっても実は裏地にはデザインやカラーの他にも生地や種類があります。

オーダースーツを注文する際に裏地について知識があると、スーツ店の意見と自分の知識をすり合わせながら考えることが出来るので、よりご自身に合ったスーツを作ることが出来ます。

せっかくオーダースーツを作るならより自分のこだわりを詰めて最高のスーツを作りましょう!

裏地の役割とは?

オーダースーツの裏地は、ジャケットを着ると摩擦なくシュッと羽織れますよね。これこそが第一の役割です。

着用の際の摩擦を極力無くし、ストレスなく羽織れる袖や背中の引っ掛かりを減らし着脱のしやすさを叶えています。

他にもこのようなところが主な役割です。

  • 静電気を予防する
  • 変色や汚れからスーツを守る
  • スーツに厚みを出し高級感を出す
  • より快適に着用できる
  • 好みの柄や色でファッションが楽しめる

スーツの裏仕様の種類とは

スーツの裏仕様は「総裏」「背抜き」「半裏」の3種類です。

季節や用途に合わせて選択するとスーツスタイルが快適になります。

●総裏地

総裏はスーツの内側全体に裏地を付ける、スーツの最も基本となる裏仕様です。

保温性が高いため、冬はもちろん、春・秋の肌寒いシーズンでも暖かく過ごせます。
背中の型崩れをしにくいというメリットもあり、しっかりした見た目をキープしてくれます。

裏地がスーツの生地とシャツの摩擦を防ぐ為、長持ちさせたい高級生地を使用したスーツを仕立てる際にも用いられます。

全面に裏地がついている総裏は、真夏には向きません。
主に冬用のスーツに総裏地はおすすめです。

●背抜き

言葉の通り総裏地の背部分の裏地を丸っと取り除き、肩回りだけ残したものです。
総裏と比較すると、背中の裏地は半分程度しかついていません。

裏地部分が少ない分、総裏地に比べ軽く通気性が上がる為、春や秋、夏のスーツスタイルには欠かせない裏地です。

裏地が少ないことでデメリットも存在し、生地が傷みやすく型崩れしやすいことが挙げられます。裏地がない部分が透けるリスクもあります。

●半裏

半裏は背抜きより更に裏地を少なくした真夏仕様の裏地です。

背中、脇下、裾までの部分に裏地が無い仕様となっており、裏地の面積が少ないためより通気性が高く軽量化されています。

一方で、他よりもシワが寄りやすく型崩れもしやすいデメリットがあります。

裏地の素材

スーツの裏地に使われている素材は大きく分けて「合成繊維」「天然繊維」「再生繊維」の3種類です。

合成繊維

スーツの裏地に活用されている代表的な素材は、合成繊維です。

耐久性に優れメンテナンスの必要がほぼ要らず、多くのスーツの裏地に使用されています。通気性や吸湿性に劣るため、暑い時期にはニオイや熱がこもり易いです。

●合成繊維の特徴

  • 耐久性とメンテナンス性に優れている
  • 安価である
  • 吸湿性・通気性では他の素材に劣る
  • 摩擦があり、着心地はよくない
  • 静電気が起きやすい

吸湿性の悪さと、摩擦のこすれにより表地の劣化を起こしやすい繊維です。
繊維自体の耐久性は非常に高いのですが、摩擦により静電気も発生しやすく、着脱のしやすさ・着心地においてはあまりよくない傾向があります。

天然繊維

天然繊維は肌触りが良く高級感があります。静電気が起こりにくく吸湿性も高いため、梅雨時期でも快適に過ごせます。シルクなどがこれに当たります。

●天然繊維の特徴

  • 吸湿性が高い
  • 静電気が起きづらい
  • 肌触りがいい
  • 見た目に光沢感がある
  • 耐久性は低くデリケート

吸湿性が高く、表地の劣化を防ぐ効果が高いのがこの天然繊維です。
ただし、繊維自体の耐久性は低く、しっかり手入れをしないと壊れやすいデメリットもあります。
その着心地・光沢感から、高級感を出す場合に活用されることが多いです。

再生繊維

天然繊維を加工し、耐久性や吸湿性、放湿性、肌触り、静電気対策もバッチリの生地です。メジャーなもので言えばレーヨンとキュプラが再生繊維に当てはまります。

●再生繊維の特徴

  • 軽くて薄い
  • 吸湿性が高い
  • 静電気が起きづらい
  • 耐久性が高い
  • なめらかな肌触り
  • 価格が高い

天然繊維と合成繊維の両方のメリットを兼ね備えているのが、この「再生繊維」です。
上品な印象を与える、ゆったりとしたドレープを印象付ける用途で使われることが多いですが、価格が高いというデメリットもあります。

しかし、高級感と実用性のバランスが良いため、スーツの裏地で迷った時はキュプラがおすすめです。

裏地の組み合わせの選び方やポイント

オーダースーツの裏地を選ぶ際に失敗を少なくするポイントがいくつかあります。迷った時の為に参考程度に知っておきましょう!

ジャケットと同系色の裏地を選ぶと間違いない

オーダースーツ初心者さんは、「ダークグレーのスーツならライトグレーの裏地を選ぶ」といった同系色の色味をチョイスしておけばまず間違いありません。
遊び心が欲しいなと思ったらシャツやネクタイで色味を加えるという手もあります。

ジャケットと裏地のカラーは揃えて柄で遊ぶ

ジャケットと裏地の色は揃えて柄を変えるという方法もあります。

表地・裏地がともに柄物になってしまうと、派手すぎてうるさい印象のスーツになってしまいがちです。ジャケットがネイビー無地なら裏地はネイビー系のチェック柄にといった感じがおすすめです。

シンプルな様でいて、時折チラっと見える裏地がよりおしゃれ度を上げてくれますし、色味を揃えているので奇抜になることも無くおすすめの方法です。

「無地×ストライプ」ならシーンを選ばすどのスーツにも合う

どんなスーツやシーンにも合うのがシンプルな無地×ストライプです。

「ネイビーのストライプスーツ×無地のブルー裏地」

「チャコールグレーの無地スーツ×ダークカラーのストライプ裏地」

といった具合にどのカラーを当てはめてもしっくり来ます。

オーダースーツならではの派手なデザインから好きな色に挑戦

好きなデザイン、好きな色から好みのものを選んでも良いでしょう。

おしゃれ着としてのスーツであれば、鮮やかで派手な色の裏地を選ぶのもおすすめです。

例えば、ジャケットの着脱でおしゃれな裏地が見えると、個性も出ますしインパクト大。

着用シーンを想定し、ジャケットに合わせた派手な差し色を検討するのもオーダーの楽しみのひとつです。オーダースーツSADAではなんとあの「スターウォーズ」の裏地も準備しております。

▼スター・ウォーズ × オーダースーツSADAの裏地オプション▼
https://www.ordersuit.info/special/starwars/

おしゃれさんは季節で色を決める

季節に合わせて色を決めるのも初心者さんが真似しやすいテクニックです。

春はピンクや淡いグリーン、夏はブルー系、秋はブラウンや淡いグレー、冬はオリーブ、ボルドー、ブラックなどがおすすめです。

色の印象は明度(=明るい・暗い)や彩度(=あざやか・くすんだ)によって違います。

色見本で確認したり色のトーンを合わせたりしながら選ぶ事が重要です。

通常のスーツと同様に用途に合った素材を選ぶ

裏地の柄にかかわらず、スーツの用途に合った素材を選ぶことは非常に重要です。
機能性を重視した素材を選択しないと、結局のところ普段から着用するには不便なスーツになってしまう場合があります。
そのため柄だけでなくしっかりと素材にもこだわりましょう。

着用シーンをイメージする

実際にそのスーツをどの場面で着るのか?という点は、裏地選びで重要なポイントです。

結婚式などのイベントで着用するのか、ビジネスシーンで着用するのか?
特にビジネスシーンでの着用は、TPOをわきまえた服装が必要になる場面があります。
着用予定のシーンの雰囲気と合致しているかをイメージしながら裏地を選びましょう。

派手なスーツの裏地選びで失敗しないために押さえるべきポイント

派手なスーツの裏地を選ぶ際は、失敗しないために抑えるべきポイントがいくつかあります。

  • 全体のバランスを意識する
  • スーツの裏地とベストの背中の生地は同じものを使うので注意
  • 生地を肩からかけるなどして、仕上がりをイメージする

それぞれのポイントについて具体的に解説していきます。

全体のバランスを意識する

スーツ全体の色・柄の雰囲気のバランスをしっかり意識した裏地のチョイスをしていきましょう。

先述しましたが、「表地×裏地」が「柄×柄」になってしまうと、非常にうるさい印象になりがちです。
あくまで、「落ち着いた雰囲気の中から、チラリと見えるインパクトのある柄」がおすすめ。

スーツの裏地とベストの背中の生地は同じものを使うので注意

特にご指定がない場合、スーツの裏地に使った生地と、主に秋冬にジャケットの中に着るベストの背中の生地は同じものを使用します。

派手な裏地を選択した場合、ジャケットを脱いだ際に見えるベストの背中が悪目立ちすることがないかは重要なポイントです。
あまりに派手なものを選びすぎて、結局オフィスに着ていけなくなったというケースをよく耳にします。

ジャケットをオフィスで脱ぐ可能性がある場合は、裏地には会社の雰囲気を損なわない程度の派手柄を選んだ方がいいかもしれません。

生地を肩からかけるなどして、仕上がりをイメージする

特に、オーダースーツを作るのが初めての方は、このポイントに注意することをおすすめします。
生地は見本のパンチブックが用意されていますが、この小さなパンチブックで見たものと、実際に仕上がってきたものとでは、印象が大きく変わってしまう場合があります。

慣れるまでは、生地はパンチブックではなく、現物を見ながら決めたほうがいいでしょう。
現物を見たうえで、肩にかけるなどしてしっかりと仕上がりをイメージします。
また、表地に使う色としっかり組み合わせて確認すると、より事前のイメージと完成したスーツのイメージが合致するでしょう。

裏地が目立つ場面

スーツやコートの裏地は着用時見えないため、脱いだ時だけ見えるものというイメージがあるかと思います。

しかし、スーツは外出先で椅子に掛けるときなどに、表生地の汚れを防止するために裏地を表に出して畳むことが一般的です。

結婚式の2次会やパーティーでジャケットを脱いだ場合も、汚れ防止に裏地を表に出して腕や椅子に掛けます。この場合は、おしゃれな裏地がおすすめです。

コートを脱いで屋内に入る際には、汚れを落とさないように汚れた表生地を内側にたたむことがマナーです。

ホテルや結婚式場のクローク(手荷物やコートを一時的に預かる場所)にコートを預ける場合も、汚れた表生地は内側にして渡すことがマナーとされています。

葬儀では、館内に入る前にコートを脱ぎ、裏地が見えるようにたたみ、腕に掛けて移動します。クロークがある場合はクロークに預けます。

このようなスーツの扱いや、コートのマナーを考えると、さまざまな場面で周囲の人の目に触れるタイミングがあります。

ビジネスシーンや冠婚葬祭用のスーツやコートは、着用場面を考慮して裏地を選んでおくと安心です。

ビジネススーツの裏地は何がいい?

ビジネススーツの裏地は会社の社風によって様々なので、服務規定や暗黙のルールが存在しないか、上司や先輩がどのようなスーツを着ているのか、スーツ購入前に確認してみると良いでしょう。どれを選べば分からないといった場合はまずは無難な無地で一着持っていると今後にも役立ちます。

「無難な無地 → ストライプ → チェック → 柄」
といった具合に、順にカジュアル度が増すため、客先に出向く事が多いビジネスマンは色味を押さえた方が無難です。

客先からの印象を大切にするためにも、「見せる着こなし」では無く「見られる着こなし」をすることが重要です。

オーダースーツの裏地のおすすめの組み合わせ例

ここからは、実際に派手なスーツの裏地を選ぶ際の、おすすめの表地との組み合わせ方について、裏地の種類別に紹介します。

ペイズリー柄

ペイズリー柄を使う場合、表地はネイビーやグレーの無地で、裏地はそれに合わせた同色系を選択するのがおすすめです。

柄自体に非常に強い存在感のあるペイズリー柄は、表地と同色系にまとめると、格好よく、高級感のあるデザインになります。
ただし、強いインパクトを持たせ目立たせたい場合は、あえて赤系のペイズリー柄などを選択するのも一つの選択肢でしょう。

ペイズリー柄は、複雑なものやシンプルな物など種類が豊富です。

複雑な柄は高級感と派手さが増します。シンプルなペイズリーは、比較的合わせやすくビジネスシーンにもおすすめです。

プリント裏地

プリント裏地といっても色・柄は非常に幅広いですが、一般的には表地は落ち着いたものを選ぶのがおすすめです。

ブラック・ネイビーの無地の表地に合わせると、より効果的に裏地の派手さ・ギャップを演出できます。

また、プリント裏地の場合はネクタイも裏地のベース色に合わせて選択すると、オシャレでまとまりのあるコーディネートになりおすすめです。

迷彩柄

迷彩柄は、カジュアルスタイルのスーツに良く用いられる裏地です。
ペイズリー柄やプリント裏地と比較すると落ち着いた雰囲気ですが、「ちょっとしたギャップ」を演出するにはもってこいのデザインで非常に人気があります。

そこまで目立たないのでどんな表地にも合いますが、特にグレーが格好いい雰囲気を出せるためおすすめです。

裏地におすすめのカラー

着回しができ、派手な印象を与える裏地のおすすめカラーは「ボルドー」です。

ブラック、ネイビー、グレーどの色のスーツとも相性が良く、上品な派手さがあります。

ビジネスシーン、フォーマルシーンともに奇抜にならない派手さで着用できます。

インパクトを重視する場合には、「鮮やかな赤」をネイビー系スーツに合わせます。

グレー系スーツに、「ロイヤルブルー」を合わせると若々しい爽やかな派手さがプラスされます。

ブラウン系スーツには、「シャンパンゴールド」のような明るい色もおすすめです。

ブラックのスーツには、「シルバーグレー」もセンスが光ります。

「シャンパンゴールド」や「シルバーグレー」は、比較的どの色のスーツにも合わせやすい派手な裏地です。

インポート生地との相性も良いため、ラグジュアリーな雰囲気を楽しむことが可能です。

裏地は、光沢感のある高級素材のキュプラを選択すれば、表生地との高級感のバランスも保たれます。

スリーピースオーダースーツの裏地に要注意

スリーピースでオーダーする際には裏地に要注意です。

オーダーメイドスーツは、ジャケットの裏地をベストの背中表生地にそのまま使用するのが通常です。

ビジネスシーンや出先でジャケットを脱いだ際に、背中が派手過ぎて悪目立ちしてしまうなんて事の無いように、ベストの背も同じデザインになる事を踏まえてスリーピースの裏地選びは慎重に行いましょう。

「オーダースーツSADA」とは

意外と知らないオーダースーツの失敗あるある5選から裏地の選び方などをご紹介しました。

裏地は、スーツの機能性やデザイン性を高める重要な部分。スーツを選ぶとき、つい外側だけに意識が向きがちですが、目立たないからこそ細部までこだわると世界に一着しかないオーダースーツの魅力が更にアップします。

裏地の組み合わせは、自由にデザインを選べる所が楽しいポイントなので合わせ方の参考の1つとしていただけると嬉しいです。

迷ったときはスーツ作りのプロに相談してみませんか?

オーダースーツSADAは、あなたの目的、イメージ、体型などに合わせて最適なスーツ作りをご提案いたします。スーツの本来のフィット感を楽しむには、型紙作成が欠かせません。
あなただけの型紙を作成するフルオーダースーツの着心地を、オーダースーツSADAでぜひ体感してください。

こちらからお近くの店舗のご来店予約ができます >

オーダースーツを失敗しないために押さえておきたいポイントは5つ。
1つ目は、安っぽい印象にしないために「色糸やボタンをカラフルにしない」こと。
2つ目は、くるぶしが見えて品がない印象になってしまうのを避けるために「ハーフクッションやノークッションの丈感を選ぶ」こと。
3つ目は「裏地が派手すぎて悪目立ちすることを避ける」。
4つ目は、「ベストとジャケットの裏地は統一する」。
5つ目は、「細くしすぎて窮屈にならないように余裕を確保する」ことです。特に裏地は、選び方を間違えて失敗しがちなポイント。仕様や種類によって機能性が異なること、季節に合った仕上がりになることは覚えておきましょう。迷ったらジャケットと同系色でチョイスするのが〇。シンプルに合わせるなら、柄は無地×ストライプの組み合わせにしましょう。裏地は会社の社風によって合わせるべきでもあります。基本的には、カジュアル度が高い順に「柄物」「チェック」「ストライプ」「無地」と変わるので、社風に合ったカジュアル度のものを選んでください。インパクトのある裏地を選びたい時は、上品で派手な印象を与えるボルドーや、シャンパンゴールド、シルバーグレーがおすすめです。