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スーツの相場はいくらくらい?種類や年代別に詳しく紹介します。 スーツの相場はいくらくらい?種類や年代別に詳しく紹介します。

スーツは毎日着る、周りからの印象を決定づける重要なアイテムですね。「この人、高いスーツ着てるなあ…」「あの人はスーツにいくらかけてるんだろう…」と、スーツにかける金額も気になるところです。会社における役職はもちろん、年代や仕事の内容によってもスーツにかけるべきお金は変わってきます。周りがどの程度のお金をかけているかの目安を知っておきたいですよね。とはいえ、会社の人や友人に直接「このスーツ、いくらなの?」とお金のことを聞くのは、億劫だと思う方も多いでしょう。そこで今回解説するのは「年代別」のスーツにかける金額です。ある程度、金額相場を知っておくことで「とりあえず相場くらいで選んでみようか」「周りと差をつけたいからちょっと高いスーツを買ってみよう」と、スーツの選び方が見えてくるでしょう。相場と比較してチープなスーツを選んでしまうことがないよう、しっかり相場を押さえてくださいね。この記事は、実際にスーツを販売している「オーダースーツSADA」のスタッフが書いているので、相場の信憑性はバツグンです。この記事ひとつで最低限の相場は押さえられるので、ぜひ自分の年代の解説だけでも読んでみてください!

スーツの値段の違いとは?

「スーツ」と一括りにいってもさまざまな種類があります。リクルートスーツやビジネススーツ、フォーマルスーツ、オーダースーツなのか?既製品なのか?大量生産のものか?といったことや、生地の種類、仕立ての方法、ディテール、ブランドなどさまざまな要因によってスーツの値段は変わってきます。社会人がスーツにかける平均費用や、どの様にして選んでいるのか気になりませんか? 社会人と言っても、年代や役職、仕事内容によって購入するスーツはそれぞれで、今後の目安として参考程度に知っておくとスーツ選びもしやすくなるのではないでしょうか。 そこでこの章ではスーツの相場の違いについて「生地」「仕立ての方法」「ディテール」「ブランド」の4つの観点から紹介します。

【スーツの相場の違い①】生地の違い

生地の違いという観点から相場の違いを紹介します。生地の繊維には大きく分けて2つの繊維があり、「天然繊維」「合成繊維」があります。天然繊維は綿やウール、シルク、麻といった植物や動物の毛などの様に自然の中からなることから天然繊維と呼ばれています。一方の合成繊維はポリエステル、アクリル、レーヨンなどに代表される繊維で、人工的に作られることから工場での大量生産が可能といった特徴があり、別名で化学繊維とも呼ばれます。

スーツにおいてよく使用される代表的な天然繊維は、「ウール」が多く使用されます。ウールは羊の毛を刈って生地に仕上げるため、手間や時間が多くかかることからも生産量が少なくなりがちなのでコストは高くなります。ウールの特徴として優れた保温性と吸湿性がバランスよく保たれ体が発散する水分を吸収し、空気中に放湿するため、夏場でも湿っぽい感じがありません。伸縮性にも富んでいることから快適な着心地を楽しむことができます。また、織り方によっても生地の質感や性質が異なることも特徴です。代表的な織り方として「平織(ひらおり)」「綾織(あやおり)」の2つに分けることができます。

「平織」とは最もシンプルな織り方で、丈夫で系と系の間に隙間を作ることができることから通気性の良さを出すことができるのが特徴です。ツヤが出にくいことから主に夏物に使用されることが多い織り方といえます。「綾織」は織り密度が高く、保湿性や耐久性に優れています。このことから主に冬物に使用されることが多い織り方で、ツヤが出やすいといった特徴があります。

一方でスーツにおいてよく使用される合成繊維は「ポリエステル」が多く使用されています。ポリエステルは化学繊維の中でも、もっとも有名でよく知られている素材といえます。石油が原料として作られており、弾力性、耐久性があり、丈夫でシワが出来にくいといった特徴があり、着心地も軽いため実用性が高いといったメリットがあります。先ほど紹介したウールと混紡されることも多く、独特の光沢感があります。ポリエステルの特徴である速乾性、強度、軽量、シワになりにくいといったポイントはウールの弱点を補うことができるので、ポリエステルとウールの混紡は特に既製品スーツの定番となりつつあります。

混紡の割合で与える印象が変わるのも特徴で、60:40でウールの割合を多くすることで高級感を演出することができるのでおすすめの割合といえます。逆に40:60でポリエステルが多くなると見た目に安っぽくなってしまうので注意が必要です。ウールの割合が高くなればなる程、見た目の高級感が増すといった特徴があります。ですのでウールとポリエステルの混紡のスーツを選ぶ際には、その割合を意識して選ぶといいでしょう。

ウール100%などの高級スーツは手入れが非常に大切になってきます。なんとなくクリーニングに出しておけばいいと思う方もいるかもしれませんが、日々の手入れがもっとも大切になってきます。1日中着たスーツというのは目には見えづらい、たくさんの「埃」や「塵」が付着しています。そして多少なりともシワができ、膝が出たりといった型崩れが起きています。スーツのクオリティによって差はあるものの着用前とのコンディションは確実に悪くなってしまうため、適切な手入れをしてスーツを長持ちさせることが必要になります。

先ほどお伝えしたクリーニングに出すだけでは不十分というのが、スーツの手入れをしないままに「ドライクリーニング」に出してしまうと、表面上はきれいになりますが、付着していた埃や塵が繊維の奥に入りこんでしまい、蓄積されてしまうといったことが起こってします可能性があります。

また、ドライクリーニングの有機溶剤を使用することでスーツの天然素材の生地に負荷がかかってしまうといったデメリットもあります。ではどのように手入れをすればいいのか?ということですが、ブラッシング、アイロン、クリーニングの順に手入れをしていくとスーツを長持ちさせることができます。

スーツやジャケットの手入れは、まず何よりもブラッシングが大切になってきます。ブラッシングをすることで着用時のダメージで潰れていた繊維をふわっと起き上がらせることができるため、本来の光沢や質感を蘇らせることができます。また、繊維に付着したさまざまな汚れを除去することが可能です。着用したその日の最後にブラッシングをすることで表面上の汚れはもちろん、繊維の奥に入り込んだ汚れも掻き出す効果があります。汚れが繊維の奥に残ってしまうことで、衣類の虫やカビ、雑菌が発生してしまうリスクがあるため、日々のブラッシングでリスクを軽減させることができるので必ず行うようにしましょう。

ではブラッシングの正しいやり方として、利き手で洋服ブラシを持ち、もう一方の手で上着の襟の内側をつかんで掲げるようにして行います。スラックスは腰のベルトの位置で内側を持ちます。

洋服ブラシで生地全体をまんべんなく叩いて埃を浮かせます。そして生地に対して垂直にブラシの毛を差し込むイメージで押し付け、掻き出すようにかけていきます。襟の内側やポケットの内側なども忘れずに行いましょう。その後は肩の幅が十分にある大きめのハンガーにかけて型崩れからスーツを守りましょう。スーツ専用のハンガーが好ましいですが、ない場合はプラスチックのものでも問題ありません。できれば1日から2日は着用せずに休ませるとより効果的です。

ちょっとしたシワはこれまで紹介した流れでハンガーにかけた自重で伸ばすことができますが、シワがしっかりついてしまった場合には、スチームアイロンスチーマーを使って蒸気をあてた状態で陰干しすることで復元する可能性があります。ウールの特徴として、湿らせて温めることによりウール本来のふわっとした良好な状態に復元されるので、頑固なシワが残ってしまったという場合には適切な方法で元に戻すことができます。

アイロンのかけかたにもコツがあり、最初は押し付けずにスチームで全体的に蒸気をあて、生地を湿らせていきます。その後ドライモード(中低温)を使用し、アイロン台に寝かせ、必ず「当て布」を間に敷いて湿り気を乾かすようにアイロンをあてます。まんべんなく全体的にアイロンをあて全体が乾けばシワが伸び、生地自体も復元されます。スラックスの折り目(センタークリース)をつけたい場合にはそれほど強くアイロンを押し当てなくても折り目をつけることができます。

前述しましたクリーニングについてですが、基本的に出さなくていい場合にはクリーニングに出さないほうが生地にはいいといえます。インク汚れや油汚れ、食べかすなどがついてしまった場合には仕方ないこともありますが、先ほど紹介したブラッシングをきちんと行っている方はほとんどクリーニングにださないといったことも珍しくありません。基本的に肌に直接触れないので日頃の手入れをきちんとしておけば洗う必要はないということです。どうしてもクリーニングに出しておきたいという方はドライクリーニングではなく、水洗い手仕上げを選ぶと生地への負担が軽く済みます。

シーズン終了後のスーツの保管に関して、半年以上収納保管するという場合にはいつも以上に入念にブラッシングを行い、殺菌のつもりでアイロンがけを行うことで、保管中のカビの発生や虫食いといったリスクを軽減することができます。

【スーツの相場の違い②】仕立ての方法

スーツの仕立てによっても相場に違いがあります。分かりやすいのが大量生産できる「既製品」のスーツと一人一人の個性に合わせて仕立てる「オーダースーツ」では必然的に値段が変わってくるのは容易に想像がつくかと思います。オーダースーツのオーダーパターンとして大きく3つに分けることができます。「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」といわれる方法があり、それぞれに特徴があります。フルオーダー以外を「セミオーダー」と呼んだりもされますがその実、定義はあいまいで、答えはありません。

では一般的にどのような時に「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」と使い分けているのかについて紹介します。

「パターンオーダー」は初心者や初めてオーダースーツを仕立てるといった方におすすめのオーダー形式です。名前の通り決められたパターンからオーダーするといった方法で、型紙の自由度が低く、ある程度決められたデザインの中から選ぶ必要があるため、初心者の方は仕上がりがイメージしやすいのではないでしょうか?型紙の自由度が低いということは、採寸が簡単であり、採寸者の技量に関係なく仕上げることができるので失敗が少ないのも特徴です。パターンオーダーは一般的に価格を重視する傾向にありますので、仕立てとしてはもっとも簡易的な仕様が採用されることがほとんどです。外見からは分からない芯地やその他の副資材をコストダウンすることにより、縫製コストを下げるといった設計がされていることもあります。

パターンオーダーを選ぶ上での店の選び方としては、パターンオーダーは「ゲージ」と呼ばれる既製サンプルから採寸するため、このゲージが多い店の方がより自分の体にフィットした1着を仕立てることができるので参考にしてみてください。他に、オプションが豊富だとパターンオーダーでも個性を発揮してオリジナリティをだすことができるのでオプションで何ができるのか?ということも確認してみるといいでしょう。オプションは別途費用がかかる可能性があるので、併せて確認してみてください。

「イージーオーダー」はパターンオーダーでは少し物足りないけど、フルオーダーは少しハードルが高いといった方におすすめすることができます。また、体型や姿勢に悩みを抱えていて、既製品のスーツではなかなか自分に合ったサイズに出会えないといった方もイージーオーダーを試してみる価値があるでしょう。イージーオーダーはパターンオーダーとフルオーダーの中間のイメージで両者のいいとこ取りをしたオーダー方法ともいえます。パターンオーダー同様に仕上がりをイメージしやすく、体型に合わせた細かな補正をすることが可能ですので、パターンオーダーよりも体型にフィットしたスーツを作ることができます。また、複数のデザインパターンを用意することにより、幅広いスタイルに対応が可能で、店舗によっては部分的に手書きによる型紙補正や手裁断を行うこともあり、コンピューターだけでは対応できない様な体型の補正、特殊なデザインにも対応できるのがポイントです。

イージーオーダーはパターンオーダーとフルオーダーの中間であることから、型紙の制約が多くパターンオーダーに近いものから、型紙の制約が少ないフルオーダーに近いものまで非常に多くの種類があります。

イージーオーダーでスーツを仕立てる際のコツとしては、自分の作りたいイメージをある程度固めて店に行くといいでしょう。使用用途、デザイン、色合い、スーツを着る上での悩みなどを明確にして打ち合わせをすることでスムーズな打ち合わせができ、自分の理想に近いスーツができるでしょう。

「フルオーダー」は文字通りフルでオーダーすることができるもっとも自由度が高いオーダーパターンといえます。メリットはなんといっても型紙の自由度です。手書きで型紙を書き起こすので、どのようなデザインでも対応することが可能となります。人の体はさまざまで、手足の長さや太さが左右非対象の方もいれば、いかり肩やなで肩の方、猫背や鳩胸、出尻、O脚といったそれぞれの個性があります。その個性にしっかりフィットさせることが可能なのがフルオーダーの最大のメリットといえるでしょう。この様に細かな仕立てが可能で、都度相談しながらオーダーをすすめていくことができるので、安心して自分に合った一着を仕立てることができるでしょう。その分値段設定が高めに設定されていることがほとんどです。また、フルオーダーの定義はあいまいであり、仮縫いをすればフルオーダーだと謳っている店舗もあり、明確な指標はありませんが、ハンドメイドの工程が多く、自由度が高いものをフルオーダーと呼ぶ風潮があります。

しかしこの章の冒頭でお伝えしました様に「フルオーダー」と「セミオーダー」の言葉の定義はあいまいで、もともとは「フルハンドメイドオーダー」の略がフルオーダーといわれていたのですが、昨今の日本において全て手作業でスーツを作る職人はほとんどいないのが現状です。つまり「フルオーダー」とは「フルハンドメイド風」という意味と捉えることができます。このように限りなく定義があいまいですよね。 オーダースーツの製造は、どれだけ分業化が進んでいるか、どれだけ自動化・機械化が進んでいるかの2軸で分けることになります。最も分業化が進んでいない(1人の職人が採寸、パターン起こし、裁断、縫製、仕上げまで、全行程を行う)、そして最も自動化・機械化が進んでいない(全て手作業で行う)製造方法を「フルハンドメイドオーダー」と呼び、現在でも最高級品として扱われています。 ところが分業化、自動化・機械化を進めていながら、「フルハンドメイドオーダー風」として販売しているオーダースーツショップがある事が、理解を困難にしているのも事実です。他にも「仮縫い」という工程を入れている事を、「フルオーダー」の証拠と謳っているところも存在しますが、「仮縫い」は、採寸、パターン起こし、裁断、縫製、仕上げまで、全行程を一人の職人が行ってこそ価値を出すことができます。つまり分業化を進めては、「仮縫い」の価値は出せないのです。改めて申しますが、オーダースーツの製造手法の違いは、機械化・自動化、そして分業化がどこまで進んでいるかの程度の違いなのです。そして「フル」と「セミ」の境界は決まっておりません。 では「オーダースーツSADA」が作っているオーダースーツは何になるのかというと「店頭で採寸し、工場のCAD(自動設計システム)がお一人お一人パターンを起こし、CAM(自動裁断機)が1枚1枚生地を裁断し、自動化の進んだラインで縫い上げる」というものです。言わば「マシーンメイドのオーダースーツ」です。この高度に自動化・機械化、そして分業化が進んだ製造技法で仕立てられたオーダースーツの実力を、是非一度試してみてはいかがでしょうか?

【スーツの相場の違い③】ディテール

ディテール(detail)とは「細部」「詳細」「細かな点」といった意味があります。ではスーツにおけるディテールはどの様なことを指し、相場の違いが生まれるのかについて紹介します。

まずこだわりたい細部は前から見た際に一番目立つ「襟」です。ここにはオーダーメイドならではの「毛芯」を入れることがあります。既製品スーツでよく使用される接着芯ではなく毛芯を使用することで、耐久性や着心地がよくなります。特に日本では湿気が多いので接着芯だとヨレが出やすいといった特徴があるため、毛芯を使うことでよりスーツを長持ちさせることができるでしょう。毛芯はハリもあるため、襟の折り返しが立体的になり、シルエットを綺麗に見せてくれる効果が期待できます。

また、襟の「ラペル」の形についてもディテールといえるでしょう。ラペルとは下襟部分のことを指し、主に「ピークドラペル」「ノッチドラペル」、「フィッシュマウス」という形に分けられます。「ピークドラペル」はピーク(先)という名前の通り、襟先が尖ったような形をしているのが特徴で、華やかさや貫禄を出すことができます。既製品でピークドラペルのものは基本的にないので、一目でオーダースーツだと分かる仕様ともいえるでしょう。「ノッチドラペル」のノッチとは切り込みの意味がありスタンダードで控えめな形をしているのが特徴で既製品のほとんどがこのノッチドラペルによる仕様です。「フィッシュマウス」は上襟の終点でゴージラインが水平にカットされた刻みの形状が、文字通り魚の口に見えることからこの様な名前となっています。ピークドラペルとノッチドラペルの中間、セミピークドラペルの一種で遊び心が感じられるおしゃれなディテールの一つです。

他にも「ゴージライン」があり、これはスーツやジャケットの上襟と下襟の継ぎ目のことをいいます。ゴージラインの位置が低いと落ち着いた雰囲気の印象になり、逆にゴージラインの位置が高いとキリッとした若々しい印象を与えることができます。

次にこだわりたい細部として「本切羽(ほんせっぱ)」です。本切羽は袖口ボタンの仕様の一種のことで、袖口ボタンの仕様は大きく分けて2つあり、「本切羽」「開き見せ」があります。本切羽は実際に袖口のボタンの開閉をすることが可能で、開き見せというのはボタンはただの飾りで実際に袖口のボタンの開閉が出来ない仕様となっています。

既製品のスーツではほとんどが開き見せが採用されていることが多いのが特徴です。開き見せには2つの種類があり、「並べボタン」と「重ねボタン」があります。

  • 並べボタン=ボタンが縦1列に並んだ仕様
  • 重ねボタン=隣合うボタンが重なった仕様

本切羽はスーツをオーダーする際の醍醐味ともいえ、個性や特別感を演出することができるでしょう。本切羽仕様でスーツを仕立てることでワンランク上の高級感が出ます。端のボタンを1つ外すことでさりげなく本切羽であることがアピールできるだけでなく、ジャケットに抜け感をだすことができるでしょう。

次にこだわりたいのがスーツの裏の仕立てです。裏地にこだわりがある方も多いと思いますが、ここで紹介するのは「お台場仕立て」です。お台場仕立ては内ポケットの周りまで裏地を伸ばした、生地で囲う仕立てのことです。東京湾に突き出たお台場のような形をしていることからこのような呼ばれ方をしているといわれています。生地を多く使用することから、高級スーツやブランドスーツでよく見られる仕様で、既製品ではお台場仕立てはコストがかかってしまうためにあまり見かけることはありません。お台場仕立てにはジャケットの耐久性を高めるというメリットや高級感を演出することが期待できます。

この様に「襟」「本切羽」「お台場仕立て」にこだわって仕立てることで見えた際にさりげなく、個性や高級感を醸し出すことができるのがディテールへの配慮になってきますが、内容によってはオプションになることも多く、値段についてはしっかりと打ち合わせた上で決めるといいでしょう。以上のことから相場といった点でみると、当然ながらディテールにこだわったオーダースーツはコストアップしてしまうといえます。

【スーツの相場の違い④】ブランド

ブランドといってもさまざまで、スーツ自体のブランドなのか?生地のブランドなのか?等、意味合いは色々あります。ここではスーツの生地のブランドについて紹介します。

オーダースーツでよく聞く高級生地はウールやシルクなどの天然素材のものが多く使われています。ウールをベースにシルクを織り交ぜることで高級感のある自然な光沢を演出することができます。光沢がある生地は手触りが柔らかく、見た目の高級感も増します。生地は産地によって特徴があり、「イタリア産」ではゼニアの生地が最上級とも言われており、各国要人も愛用している生地と言われてます。生地の薄さとツヤ、豊富な種類の柄が特徴的で手触りもよく非常に人気があります。「イギリス産」の生地の特徴としては耐久性に優れたものが多く、しっかりとした手触りが特徴的で型崩れしにくいため長時間着用してもスッキリとした見た目を維持することができます。昔からある伝統的な柄が多いため幅広い年代から支持されています。「日本産」は日本の伝統的な織の技術や丁寧な染により長期的に耐久性のある生地に仕上げられています。

また、良い生地を選ぶ基準である「Super’s表示」という指標があります。Super’s表示とはスーツの生地の品質や繊維の太さを表す数字のことをいいます。主に、ウールの繊維の平均直径を表し、原毛の繊維が細くなればなるほど、手触りの良い高品質な糸を作ることができ、表示されている数字が高ければ高いほど、高価な生地ということになります。Super’s表示はウールのみとなりますが高級生地を見極める際の一つの指標にすることができます。カシミヤ、アンゴラ、モヘア、シルクなどのウール以外の天然繊維、ポリエステルなどの化学繊維には使用されないという特徴があります。

「Super’s表示」の決め方としてはPure New Wool(ピュア・ニュー・ウール)を対象とし、一定の範囲の中での繊度の割合で決定されます。18.5ミクロンの太さの繊維をSuper100’sとし、0.5ミクロンずつ細くなるごとに「Super’s表示」は10ずつ変化していきます。例えば、Super120’sだと17.5ミクロン、Super130’sでは17.0ミクロンというようになります。このように品質の高さを表すひとつの目印とも言えるのが「Super’s表示」です。

生地にもいろいろな種類や選び方がありますが、その中でも特に人気が高く、高級ブランドでも多く採用されているのがイタリアの「ゼニア」「カノニコ」「レダ」、イギリスでは「ジョンフォスター」ではないでしょうか。

イタリア産の高級生地は日本でも人気があります。今回押さえておきたい高級生地は3つあります。まずは「ゼニア」です。高級紳士服の約30%がゼニアの生地で作られているというほど高級生地を語る上で外せないのが「ゼニア」です。正式名称はErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)でイタリアを代表するファッションブランドで、品質に非常にこだわりを持っていて、最高級の天然繊維をオーストラリアから買い付け、厳選された希少なウールのみを使用していることから高い品質評価を得ており、高級ブランドにも多数採用されているのが特徴です。スーツ以外にもジャケットやスポーツウェアまで、それぞれ世界で高い評価を得ています。業界で初めて服地の耳にブランドネームを織り込んで品質を補償したのもゼニアといわれています。以上のことから各国の要人や、実業家などハイクラスの方からの人気を得ています。

2つ目は「カノニコ」です。正式名称はヴィターレ・バルべリス・カノニコで、1663年にイタリア北部のビエラ地区で生まれた350年の歴史がある老舗生地ブランドです。こちらは世界的にも最も売れている高級生地といえます。柔らかく発色の良いイタリアらしい生地が特徴で、オシャレで上質な見た目なのにリーズナブルであることから非常に人気が高く、スーツブランドだけでなくセレクトショップでも多く取り扱われていることもあります。見た目だけでなく、高品質のウールを使用した柔らかい肌触りも人気でコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。カノニコの色の冴えと深みはこだわりの一貫生産により再現されています。カノニコの一貫生産は7つの段階があり、第一段階の洗浄で不純物を除去、第二段階のコーミング、第三段階の紡績で耐久性を高め、第四段階の染色、第五段階の経系成形、第六段階の織り、第七段階の仕上げ加工となります。この一貫生産にこだわってきたからこそ揺るぎない品質の高さを維持してきたといえるでしょう。

3つ目は「レダ(REDA)」です。「レダ」の歴史は、北イタリアビエラ地区ピエモンテの起業家カルロ・レダによって、1865年に設立された羊毛工場から始まりました。質の高いメリノウールを使った織物に定評があります。人気の秘訣はなんといってもコストパフォーマンスの良さでしょう。レダの生地デザインは比較的ベーシックなものが多いですが、生地のやわらかさは抜群で、有名ファッションブランドでも多数取り扱われている生地となります。レダの服地は一見して上質感があり、手触りも光沢も一級品でありながら素材の持つ回復力も抜群なのが特徴です。高級感の割にコストパフォーマンスに優れていることからさまざまなブランドからも選ばれている生地の一つです。クラシックスタイルからトレンドまで幅広く対応できる服地ブランドとして確立されています。

4つ目は「ジョンフォスター(JOHN FOSTER)」です。およそ200年前、英国のウエストヨークシャー州ハダーズフィールドのクイーンズベリーにおいて、21歳のジョン・フォスター氏が織物商を営み始め、それが、英国生地の代表格ジョンフォスターの出発点です。ジョンフォスターは品質の安定度が高く、イタリア生地よりもコシがあり、本格的なイギリス生地よりは軽くしなやかな生地であることが特徴です。イタリア生地とイギリス生地の両方の良さを味わいたいという方におすすめの生地となります。柄はクラシックテイストのものが多く、仕立て上がったオーダースーツからは品格が醸し出されます。耐久性に優れていて、上記の3生地よりも価格的にもリーズナブルであることからも人気があるのが特徴です。

この様にどの生地ブランドを取り入れるかによって相場は大きく変わってきます。

スーツ種類別の相場

スーツにも色々な種類があり、それぞれに着用シーンがあります。スーツの素材や生地、デザイン、縫製の質などにより相場も変わってきます。この章では主に「ビジネススーツ」「リクルートスーツ」「フォーマルスーツ」「オーダーメイドスーツ」の4種類の特徴と相場について紹介します。

【スーツの種類別の相場①】ビジネススーツ

「ビジネススーツ」とはその名前の通り、ビジネスシーンで着用するスーツのことでビジネスマンのほとんどが着用しているスーツといえます。「シングルスーツ」「ダブルスーツ」「スリーピーススーツ」があり、最もスタンダードなシングルスーツは、フロントのボタン配列が1列に並んでいるものを指します。新入社員からベテランまで幅広い層がオーソドックスに着用しているスタイルといえます。一方でダブルスーツはというと、フロントのボタン配列が2列になっているのが特徴で、ボタンが4つのスタイルと6つのスタイルのものがあります。シングルスーツよりも、重厚感があり、よりフォーマルな印象を与えることができます。ビジネスシーンではシングルスーツを選んでおくと間違いないでしょう。

スリーピーススーツはジャケット、スラックス、ベストの3点セットのことで同素材、同色、同柄で3点揃っている状態のことをいいます。

ビジネススーツの色に関しては主にグレーやネイビーといったダークな色が多いのが特徴で、ブラックスーツもありますが、ブラックスーツは日本特有の文化であり、欧米のビジネスマンがブラックスーツを着用することはありません。

柄は無地のものかストライプの柄がオーソドックスなスタイルといえるでしょう。ストライプにもさまざまな種類があり、チョークで引いたようなかすれたタッチが特徴的な「チョークストライプ」や針先の様な細かい点を連ねて線を書いた主張が少ない「ピンストライプ」、鉛筆で線を引いた様な細い線が特徴の「ペンシルストライプ」などの種類があります。どのストライプもビジネスシーンで着用しても問題ないので自分に合う柄を選ぶといいでしょう。

ではそのビジネススーツの相場はというと、就職活動で使用するリクルートスーツと違い、社会人がビジネスシーンで着用することを目的として作られているため、リクルートスーツよりは相場は高くなります。

ビジネススーツは縫製がしっかりとしているため、耐久性に優れているといった特徴もあります。相場は安価なもので2万円台からで、高価なものになると20万円以上する様な、まさにピンからキリまで幅広い価格帯であります。年代が上がるにつれ、購入するスーツも高価になっていく傾向があります。

ビジネススーツの相場:約2万円〜20万円

【スーツの種類別の相場②】リクルートスーツ

「リクルートスーツ」は学生が面接や説明会といった就職活動をする際に着用するスーツのことで、柄は無地で、色は黒や濃紺、ダークグレーといった華美にならない様にするのが一般的な着こなしです。特徴としては繊維がポリエステルの割合が高く作られていることが多いため、シワができにくいので移動や面接を繰り返す学生にはありがたいことでしょう。しかし、その反面どうしても化学繊維特有のカサカサとした風合いが安っぽく見えてしまうので、就職活動以外で着るのは避けたほうがいいでしょう。

ではリクルートスーツの相場はどうかというと、これまで紹介してきました内容と同じく、どんな生地を使っているのか?縫製はきちんとされているのか?という点で変わってきます。高品質で値段が高いリクルートスーツを着ているからと言って就職活動が有利になるということはありませんので、一般的によく選ばれているリクルートスーツを選ぶといいでしょう。その価格帯ですが、安価なものだと1万円以下のものから、高価なものでも4万円程度が一般的です。

就職活動でしか着ないので安く済ませようという方もいれば、人生の大勝負の就職活動にできる限りのことをしたいと意気込んで高いスーツを買う方もいるので迷った際には相場の中間の値段で検討してみてはいかがでしょうか?

リクルートスーツの相場:約1万円〜4万円

【スーツの種類別の相場③】フォーマルスーツ

フォーマルスーツとは、冠婚葬祭や式典などの各式の高いシーンで着用するスーツのことをいいます。その種類は多く「モーニング」「燕尾服」「タキシード」「ブラックスーツ」などが挙げられます。フォーマルという言葉には「正式なさま」「公式なさま」という意味があり、その言葉の通り公式な場で着用するのが望ましいスーツといえます。本来「スーツ」とは一対となるセットアップのもののことをいいますので、モーニングコートやイブニングコートのようにジャケットとパンツが一対となっていないものは「フォーマルウェア」と呼ぶのが正しいでしょう。

モーニングとは

前裾から後ろ裾にかけて曲線的にカットされたコートを合わせるスタイルで、昼間に着用する正礼装のことをいいます。結婚式などでは主に新郎新婦の父親が着用しており、入学式や卒業式で教職員が着用するものとして知られています。レンタルなどもありますが、購入の相場は約6万円〜15万円となります。

燕尾服とは

燕尾服もモーニング同様に正礼装として知られており、こちらは名前の通り燕の尾の様にカットされた特徴的なコートのことで、18時以降に着用する正礼装のことをいいます。ドレスコードで「ホワイトタイ」といわれる場合にはこちらの燕尾服を着用するようにしましょう。燕尾服は販売している店舗自体が少ないので相場については販売店舗で確認するのがいいでしょう。

タキシードとは

モーニング、燕尾服よりワンランク下の準礼装としてフォーマルな場で着用されるのがタキシードのことです。基本的には夜間、宴席で着用されることが多いタキシードですが、昨今では昼間でも着用されることが多くなってきました。ドレスコードで「ブラックタイ」とある場合にはこちらのタキシードを着用するようにしましょう。タキシードの相場は約4万円代〜10万円程度です。

ブラックスーツとは

ブラックスーツもタキシードと同様に準礼装として結婚式や葬式で着用されるいわゆる礼服として知られています。一般的に最もよく見かける正装と言えるのではないでしょうか?相場は約2万円〜6万円程度です。

・フォーマルスーツの相場:約6万円〜15万円

【スーツの種類別の相場④】オーダーメイドスーツ

先ほども紹介しました「オーダースーツ」は自分の体のサイズに合わせたあなただけのオリジナルのスーツのことで大きく分けて「フルオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」の3種類があり、それぞれにメリットと特徴があるということを紹介しました。今までは既製品のスーツを着ていたけど、オーダースーツを作ってみたいと思っている方は多くいますが、初めてのオーダースーツはどのように作ればいいのか分からないという方や、せっかくオーダースーツを作るなら高級な良いものを作りたいという方もオーダースーツの仕組みが分かる様に紹介します。その上で、比較的安価に仕立てることができるオーダースーツやワンランク上の高級オーダースーツの選び方や相場について詳しく解説していきます。

「高級オーダースーツ」と言われてピンとこない方も多いかと思います。先ほど生地ブランドの観点で相場をお伝えしましたように、生地選びで高級スーツかそうでないかが決まると言っても過言ではありません。生地にもさまざまな特性があり、高級生地としてもっとも有名なイタリアの生地の特徴は柔らかい手触りと上品な光沢があり、鮮やかな色使いと高いデザイン性ということが挙げられます。イギリスの生地の特徴としては、厚みがあり、耐久性に優れているという特徴があります。日本の生地は滑らかさがあり、こちらも耐久性に優れています。また、日本の四季にあった機能性がある素材が豊富なのも特徴です。見た目や触り心地で判断するのは難しいため、スーツの袖のタグをチェックしてみると一目で素材をチェックすることができます。この様に特性を知った上で生地を選ぶとおもしろいかもしれません。

オーダースーツの魅力はなんと言っても自分の体にフィットするということでしょう。体型というのは十人十色であり、既製品で自分の体にピッタリ合うスーツに出会えるということはあまりないと言っても過言ではありません。オーダースーツは自分の体に合わせて採寸するため、体にピッタリの一着ができます。そして体にあったスーツは長持ちするといわれています。理由としてはタイトすぎるスーツだと生地がこすれ合う頻度が高くなり、摩耗して破れやすくなります。特に股下や脇の下はスーツに負担がかかりやすいため注意が必要です。逆にオーバーサイズのスーツではシワやヨレができやすいため、こちらもスーツにストレスを与えることになります。オーダースーツだと自分の体にフィットするためにこの様な負荷がかからず、結果としてスーツを長持ちさせることができるのです。もちろん、スーツの保管方法や手入れの仕方によってスーツの寿命にも影響してくるので手入れについてもスーツを長持ちさせる上で大切です。

他にもオーダースーツは生地やデザインを一から決めることができるので、既製品にはない自分好みのオリジナルの一着を作ることができます。体にフィットしたサイズのスーツで良質な生地を使用して作るスーツは相手に与える印象も良いことは間違いありません。では相場はというとまず生地は何を使うのかによっても変わり、ディテールのオプション内容によっても追加費用がかかってきたり、縫製にどれだけとどの様にオーダーメイドするかによっても価格は変わってきますので、一概にいくらという表現は難しいですが、オーダースーツのなかで最も手頃とされるのが「パターンオーダー」で、生地や繊維、ブランドにもよりますが、2万円~5万円前後と既製品とあまり変わらない値段でオーダーできることが多いです。

「パターンオーダー」は、ゲージと呼ばれるサンプルを試着することで、自分に合うサイズを選び、その上で着丈や袖丈などを微調整しながら自分の体に合わせていくといった仕立て方法です。ちなみにオーダースーツSADAでは日本国内で、1日の生産着数500着、年間14万着のオーダースーツを製造しており、特に北京工場は、海外縫製のオーダースーツ専門工場としては、最大規模を誇ります。海外縫製のコストメリットに加え、このスケールを活かしての仕入コスト、物流費等の極小化によりスケールメリットを引き出すことでお値段以上のオーダースーツが提供されています。

・価格相場:2万円~5万円前後

「イージーオーダー」は、標準サイズだと体型が合わない人やパターンオーダーでは物足りずもっとデザインや生地を自分好みにアレンジしたいという人におすすめの仕立て方法で、価格の相場は約5万円~20万円前後であることが多いです。イージーオーダーは縫製工場が持っている型紙に体型的・デザイン的な補正を加え、仕立てていきます。自分の好きな生地やデザインを選べますが、一人一人型紙を作らないこと、マシンメイドで仕上げることからハンドメイドのスーツよりコストは抑えられています。

オーダースーツSADAではCAD(自動設計システム)、CAM(自動裁断機)を活用した、自動化・機械化、分業化を究極まで進めた工程で製造されています。通常職人が行うパターン起こし、裁断という工程をCAD、CAMで自動化し、ほとんど職人が関わることなくオーダースーツを製造できていることで1点もののオーダースーツであるのに大量生産が可能になっていることから、高品質なのに低価格でオーダーメイドすることが可能になっています。

・価格相場:5万円~20万円前後

「フルオーダー」は着心地やデザイン、ディテールにもこだわった一着を作ることが可能で、1から作り上げていくので、他者と被ることがない自分だけのオリジナルのスーツを仕立てることができます。その分、細部へのこだわりや手間のかかる工程が含まれるので必然的に価格相場は高くなる傾向にあります。相場は約20万円~上限はありません。フルオーダーの特徴としては、一人一人の体型や悩み、個性に合わせたオリジナルの型紙を作り、微調整しながら場合によっては仮縫いを繰り返すということも。これにより本格的な仕立てに入る前にサイズ感やデザインなどに細かい修正が利き、より理想に近い一着を作ることが可能になります。職人による手作業が多く、さらに手間も時間もかかるので値段はどうしても高くなってしまうのです。

オーダースーツSADAでは、体の二十数か所を採寸し、その結果をもとにCAD(自動設計システム)がパターンを起こしてお仕立てするので、体型に癖のあるスポーツ経験者の体にもフィットするスーツを仕立てることが可能です。

・価格相場:20万円~100万円以上上限なし

年代別のスーツ相場

【年代別のスーツの相場①】20代前半

20代前半は新社会人としてデビューするころの年代でスーツを着用する機会も増えてきます。スーツは歳を重ねて着こなしている方が貫禄が合って似合うともいわれますが、20代前半には20代前半の、その時にしかできない着こなしや、スマートさを演出することができるのでその時にしかできない着こなし方やオシャレをしてみるのもおもしろいかもしれません。ではどのようにスーツを選べばいいのか?というところですが、年代に関係なくスーツの着こなしは自分の身体に合っているのか?といったサイズ感が非常に大事になってきます。サイズが合っていないとだらしなく見えるだけでなく、シワの原因にもなり不恰好になってしまいます。一方で安いスーツを着ていてもサイズがしっかりとあっているスーツを着ていればスタイルがよく見え、清潔感も演出することができるでしょう。

スーツに慣れていない新社会人はまずは機能性のあるスーツで慣れてから、徐々に良い生地のスーツに変えていくといいかもしれません。最近ではストレッチ素材のものやウォッシャブルスーツなどもあり、機能性で決めてみてもいいかもしれません。相場では2〜3万円程度で機能性も充実したスーツがあるので、20代前半は2〜3万円のスーツを数着用意するといいかもしれません。仮に安っぽく見えても年齢の若さで仕方ないと見てもらえることがあるのでそこまで気にする必要はないでしょう。

・20代前半目安相場:2〜3万円

【年代別のスーツの相場②】20代後半

20代後半はどうかというと、スーツも着慣れてきて、こだわりが出てくる頃でしょう。会社の中でも後輩ができたりと、身だしなみにも注意を払っていかないといけない年代です。先ほどもお伝えした様に、サイズがあっているのはもちろんですが、オーダースーツでさらにジャストフィットしたスーツを仕立ててみるのもいいかもしれません。最近ではオーダースーツを既製品と同様の価格で仕立てることができるようになってきたことから、初めてオーダースーツを仕立てるという年齢が若くなってきつつあります。初めてオーダーをするという方は試しにパターンオーダーから試してみるといいでしょう。

オーソドックスなカラーのスーツもいいですが、少し柄を取り入れたり、明るめの色のスーツを取り入れてみたりすることで、「こなれた感」を演出しながらスーツスタイルを楽しむのもいいでしょう。相場は3〜5万円と少し上がりますが、高級感のある生地を選び、20代前半とは差をつけていきたいところです。まだフレッシュな20代後半ですので、明るめ色味のスーツで爽やかさを全面的に出していくのもいいでしょう。ライトグレーや青よりのネイビーを着ることで見た目にも明るい印象を与えることができます。

・20代後半目安相場:3〜5万円

【年代別のスーツの相場③】30代前半

30代になってくると得意先など、ビジネスシーンや商談の際に、より地位の高い人と接する機会が増えてきます。そのため、説得力や信頼感など見た目からきっちりとした印象付けをしていく必要がでてきます。20代ではフレッシュな印象を与えていたスーツも30代では幼稚だと思われる可能性があります。特に30代からの見た目は社会生活において重要なファクターともいえるでしょう。30代前半のスーツの相場はだいたい4〜7万円程度ですが、この範囲内でスーツを選んでおくと見た目や質も問題なく、安心して着ることができるのではないでしょうか?よりきちんとしたサイズ感のスーツや少し他とは違う個性も発揮したいところなのでオーダースーツを取り入れていくのがおすすめです。パターンオーダーや、ワンランク上のこだわりのあるイージーオーダーでオリジナルの1着を手に入れてみてはいかがでしょうか?

使いやすい無地柄もいいですが、王道とも言えるストライプ柄のスーツを着こなすことで20代では出せなかった大人の着こなしをしてみては?また、ストライプには見た目をスッキリ見せてくれる効果も期待できるのでワイシャツやネクタイも合わせやすく、何とでも相性がいいのでコーディネートしやすいといったメリットもあります。ストライプにも種類があるので、おしゃれに着こなすことで周囲の評価にもつながることでしょう。

・30代前半目安相場:4〜6万円

【年代別のスーツの相場④】30代後半

30代後半ともなると、会社内でも中間管理職や管理職に就いているという方もでてくるのではないでしょうか?ある程度の地位の人が安っぽいスーツを着ていては台無しになってしまいますし、あまり安いスーツを着ていると部下の方がいいスーツを着ているといった状況にもなりかねません。部下や後輩の手本となる行動や身だしなみが求められ、取引先の方とも信頼のおける関係を作っておかないといけません。そこで身だしなみはこれまで以上に大切になってきますので気をつけたいところですね。

スーツの値段だけでなく、生地やディテールにもしっかりとこだわり、見た目に高級感が感じられる様な着こなしが大切ですので、オーダースーツで既製品にはない個性と高級感を演出して、社内外で信頼のおける身だしなみにしてみてはいかがでしょうか?オーダースーツは先ほども紹介した様に、選ぶ生地や縫製内容などによって値段は変わってきますが、30代後半のスーツの平均購入相場は約5〜10万円程度ではないでしょうか。この相場感だと既製品でもある程度のスーツを買うことができますし、もちろんオーダースーツを仕立てることも可能になってきますので、目安にしてみてもいいかもしれません。

・30代後半目安相場:5〜10万円

【年代別のスーツの相場⑤】40代

40代になると社内でも重要なポストに就いている方も多いでしょう。高い役職の顧客と打ち合わせをする機会も格段に多くなってきます。スーツの色味もネイビーやグレーのどちらかというとダークな色を選ぶことで落ち着いた重厚な印象を与えることができます。スーツの生地にもこだわりたいところですので、天然素材(ウール)100%の光沢のある素材を選ぶことで高級感と上質な印象を与えることができます。このように40代のスーツは落ち着きだけではなく華やかさも求められるようになり、若い頃よりも求められるものが格段と増えてきます。とは言え独自性を出そうとしてスーツコーディネート全体の色の種類を増やした場合、統一感がなく締まらなくなりますので、色の種類はあまり増やさない方がいいでしょう。スーツ、ネクタイ、シャツ全体で2色〜3色にまとめるのが最適です。スーツの上下だけでなく、革靴やネクタイなどといった細部や小物の色合いも統一した方がいいでしょう。特にネクタイに関しては、その人の印象を決定づけていると言っても過言ではなく、できるビジネスマンは皆ネクタイにかなりこだわっているとさえ言われています。同じトーンのネクタイで大人の雰囲気を出し、まとまったコーディネートにすることも出来れば、異なった色で洗練されたスタイルを出すことも可能です。

シャツの色に関しては、基本的には白色を選択するのがベストです。もしカラーシャツを選ぶ場合は、スーツと同じ系統の色を選択すればまとまりが良くなるでしょう。40代も30代後半と同様に5〜10万円で仕立てれば質感、見た目ともに問題なく、見た目にも「できる上司」となることができるでしょう。

・40代目安相場:5〜10万円

【年代別のスーツの相場⑥】50代以上

周囲からの信頼の獲得が仕事のすすめやすさに影響を与える50代。仕事の実績経験はもちろん、セルフプロデュース能力が求められたり、人によっては役員となり会社の運営を左右する重要なポストに就いている方もいることでしょう。50代のスーツ選びで大事になってくるのは「本物感」です。上質な生地を使用したオーダーメイドスーツを身にまとうことで、周囲への印象を確立したいところです。

そこでおすすめなのがスリーピーススーツです。冒頭でも紹介しましたが、スリーピーススーツとはジャケット、スラックス、ベストの3点セットのことで同素材、同色、同柄で3点揃っている状態のことをいいます。オッドベストを合わせるスタイルもありますがこの場合にはスリーピーススーツとは言いません。オッドベストとは、スーツとセットではなく単品として販売されているベストのことをいいます。ツーピーススーツのインナーとして着用したり、ジャケットを着用せずにシャツの上にベストだけを合わせるといったコーディネートで着用できますので1着持っているとスーツの着こなしのスタイルに幅を持たせることができます。また、スーツの種類にもシングル、ダブル、スリーピースと種類があり、スリーピーススーツはフォーマルな場面や見た目的にもスタイリッシュに見せてくれますので、さまざまなシーンで活用することができます。

スリーピーススーツが人気の理由としてはやはりツーピーススーツに比べて見た目的にもスタイリッシュになり、「出来る男に見える」「かっこいい」「クラシック感の演出」といった見た目によるところが大きいと言えます。またジャケットを脱いだ時にもラフになりすぎずきっちりしているといった印象を与えることもできるのもポイント。シーズンによりますが少し肌寒いくらいの時期から防寒としてもベストを着用することで温度調整ができますので、機能性の面からも人気があります。スリーピーススーツというとクラシックスタイルというイメージもありますが、確かに一時はオヤジくさい、キメすぎ、偉そうに見える等の理由で敬遠されていた時期もありましたが、最近ではクラシック回帰が注目され、昔ながらのスタイルを現代風に着こなすのがトレンドということもあり人気を集めています。

また、スリーピーススーツの人気の色としてはネイビーが挙げられます。その理由としては、ネイビーは着回しを考えた際に圧倒的にコーディネートしやすいという特徴があります。ネイビーは基本的にどの色とも相性がいいため、ネクタイを合わせるのにも迷わずにすみます。またネイビーだとネイビーブレザーとしても使用することができますので、単品のスラックスと合わせることで別のアイテムとして活用することもできることから人気の色として選ばれています。

50代のスーツ選びの相場としては7〜20万円くらいまでが平均的といえます。あまりに高価すぎるスーツを選ぶと、ビジネスシーンでは着用しずらい場面も出てくることから、シーンによって相場を考えてみてもいいかもしれません。

・50代目安相場:6〜15万円

購入店によるスーツの相場

スーツを選ぶ時に店によって相場が違うので、どこで購入するか迷うといった方も多いのではないでしょうか?そこでこの章では「ショッピングモール」「スーツ専門の量販店」「セレクトショップ」「一流ブランドの正規店」「テーラー」の5つの店舗の特徴と相場を紹介します。

【購入店によるスーツの相場①】ショッピングモール

ショッピングモールの特徴としては既製品の中から選ぶスタイルで、スーツ専門の量販店に比べても種類は少なく、サイズも少ないため自分にぴったりのサイズ感を選ぶのは難しいかもしれません。生地もどちらかというとポリエステルの割合が多く、見た目に安っぽくみえてしまう可能性があるため注意が必要です。最近では質がよくなりつつありますが、スーツの着こなしの肝になる「ジャストサイズ」を見つけるのは難しいかもしれません。その分、相場としてはリーズナブルで安いものだと1万円を切るもの〜2万円程度であることが多いのが特徴で、とにかく着れればいいので安く済ませたいという方にはおすすめではないでしょうか?

・ショッピングモールの相場:約1万円弱〜2万円程度

【購入店によるスーツの相場②】スーツ専門の量販店

スーツ専門の量販店の特徴としては、リクルートスーツやビジネススーツの既製品の品揃えが豊富といった特徴があります。サイズ展開も豊富で、スーツを初めて買うという方やこれから就職活動をするという方にはおすすめといえるでしょう。他にも歩きまわったり、移動が多い営業職の方はスーツの消耗が激しく、頻繁に買い替える必要があるので、既製品で自分に合うサイズがあれば量販店で購入するのもいいでしょう。

スーツ専門の量販店の特徴としては、在庫処分セールや就活応援セール、歳末セールなどのセールをおこなうこともありお得にスーツを購入することができることがあります。ただし型落ちしたものや、デザインが古くなってきたことによる在庫処分によることがあるので、トレンド感を求める場合にはセールは注意が必要です。

他にも、カード会員になれば会員限定のセールをおこなっている店舗もあります。ただし、既製品の中から選ばないといけないため、自分に合ったサイズがないという場合や、近しいサイズはあるけれどジャストサイズではないという場合にはお得にスーツを購入できたとしても見た目で損してしまうことになりますので、その際はオーダースーツを検討してみるといいかもしれません。スーツ専門の量販店の気になる相場ですが、約1万円〜10万円程度となっています。

・スーツ専門の量販店の相場:約1万円〜10万円程度

【購入店によるスーツの相場③】セレクトショップ

セレクトショップの特徴としては他社ブランドを仕入れて販売するといった手法のショップのことで、それぞれのショップがコンセプトに合ったブランドのものを仕入れて販売します。セレクトショップもさまざまで、大手の企業だけでなく、個人経営のショップも存在します。個人経営のショップでは、大手のセレクトショップでは扱わないような系統やニッチなジャンルを取り扱っていることもあり、大手との差別化を図っています。セレクトショップのポイントとしては1つの店舗で複数のブランドを吟味することができるという点ではないでしょうか?スーツブランドについてはあまり数が多くない印象ではありますが、大型のセレクトショップでは複数取り扱っていることもあります。また、スーツ以外のファッションも多く取り揃えていることから、店員のファッションへの関心が高く、知識が豊富ということもあり、トレンド感を取り入れることができるでしょう。スーツ自体はあまりトレンドに左右されないので、流行のカラー等を取り入れてネクタイやシャツとの組み合わせを学んでみるのはいいかもしれません。

気になる相場ですが、大手のセレクトショップのスーツの目安相場は約2万円〜10万円程度となっています。オンラインショップなどのセールなどもあったりするので、実際にはもう少し安くなっていたり、店舗によってはもう少し高いところもあります。

・セレクトショップの相場:約2万円〜10万円程度

【購入店によるスーツの相場④】一流ブランドの正規店

一流ブランドの正規店。大人になるとハイブランドのアイテムを持つことは一種のステータスとも言われます。一流ブランドとは一般的には「歴史のある高級海外ブランド」のことを指し、ターゲットは富裕層としているため高価格であることがほとんどです。その分、ファッション性を兼ね備えた高品質であることが魅力ともいえます。各一流ブランドショップによって、デザイン性や得意分野、色の使い方など、さまざまで好みによって店舗を決めるといいでしょう。既製品から選ぶスタイルもあれば、イージーオーダーやパターンオーダーを採用している一流ブランドショップもあります。当然のことながら、オーダーで仕立てる際は値段もあがります。

一流ブランドもいろいろありますが、相場としては安くても約20万円〜で高いもので100万円を超えるものもあります。ネームバリューもあり、先ほどもお伝えしたようにターゲットが富裕層であることから、高単価であることは間違いないでしょう。

・一流ブランド店の相場:約20万円〜100万円程度

【購入店によるスーツの相場⑤】テーラー

テーラーとはお客様の要望通りにスーツやタキシードといったいわゆる紳士服を仕立てる職業のことです。大量生産とは違い、ひとりひとりに合わせたオーダーメイドでスーツを作り上げていきます。近年オーダースーツの低コスト化によって注目されている仕事のひとつといえます。

テーラーでスーツを仕立てる際の流れとして、まずはどのようなスーツを仕立てたいのかといった打ち合わせを行います。この段階でイメージや希望を具体的なものにしていくために、要望をしっかりと伝えていきます。その後デザインを決めていくために、先ほどの打ち合わせ内容をもとにテーラーと一緒にイメージに近いものを選んでいき、ディテールはどのようにしていくのか?などを決めていき、型紙作りや断裁、縫製といった流れにすすんでいきます。

この様にテーラーとはスーツを仕立てるという職業になるので前述しました「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」といったパターンによっても相場は変わってきます。手作業の工程が多い「フルオーダー」がもっとも高価な仕立て方法となります。他にも、どんな生地を選ぶかが非常に重要で、高級生地を使用すればするほど値段は上がっていきます。以上のことを踏まえ、テーラーでスーツを仕立てる際の相場は約3万円〜100万円と非常に幅があるのが特徴です。

・テーラーの相場:約3万円〜100万円程

年代別のスーツコーディネートとその相場

先ほど年代別のスーツの相場について紹介しましたが、年代別のスーツのコーディネートについても気になるポイントだと思います。20代から50代以上の方まで幅広い層の方がスーツを着る中で、年代によって着こなし方や選ぶ色、選ぶスーツや仕立ての方法など違いがでてきます。

【年代別のスーツコーディネートとその相場①】20代

20代前半はスーツを初めて購入するという段階から20代後半にかけて徐々にスーツの手持ちも増えてくるころと考えられます。始めはベーシックな柄やカラーを選んでおくと着回しがしやすく、間違いがないためコーディネートがしやすいのでおすすめです。

スーツの王道ともいえる「グレー」「ネイビー」のスーツです。どの年代にも言えることですが、グレーとネイビーは共にスーツの定番として知られています。季節を問わず着用することが可能で、ビジネスシーンで取り入れるのはもちろん、フォーマルなシーンでも非常に人気があります。グレースーツは知的で誠実な印象を与えることができることから、ビジネスシーンからカジュアルシーンまでさまざまなシーンで好まれています。

一括りにグレースーツといっても多くの生地や色があり、色の濃淡によっても与える印象は大きく変わるといえます。代表的な違いだと「チャコールグレー」「ミディアムグレー」「ライトグレー」が挙げられ、それぞれに特徴があります。

ネイビースーツは知的、真面目、信頼といった印象を与えることが期待できます。こちらもシーン問わずに着用できることからおすすめの色です。ネイビーも黒に近い濃紺青に近い紺もありそれぞれ与える印象が変わります。

コーディネートとしては、ビジネスシーンでは基本的に落ち着いたものを選ぶと間違いないです。柄は無地もしくはシャドーストライプのものを選び、ベースはチャコールグレーかミディアムグレーのものが好ましいでしょう。シャツも無地の白や、サックスブルーのものにレジメンタルタイを合わせることで上品にまとまりやすくなります。ネイビーのスーツに白シャツ、同系色のネクタイを合わせることでまとまりのある、落ち着いたコーディネートになります。

カジュアルシーンではチェック柄を取り入れて、おしゃれで華やかな演出をしてみてはいかがでしょうか?ライトグレーのスーツに淡いピンクのシャツを取り入れてみることで個性や明るさを発揮することも期待できるでしょう。ネクタイは無地が基本ですが、シーンによっては柄物を取り入れてみるのもおしゃれのコツといえます。プリント柄のネクタイや、ニット生地のネクタイを合わせることでカジュアルシーンをよりおしゃれに過ごすことができるでしょう。

基本的に暗い色になればなるほど落ち着いた、フォーマルな印象になり、明るい色のスーツを選べばカジュアルでおしゃれな印象になるので、どの様なシーンでスーツを着ることが多いのかを考えて、選んでみると自分のイメージにより近づけやすいかもしれません。

【年代別のスーツコーディネートとその相場②】30代

30代はスーツにも着慣れて、年齢に合わせたスーツ選びをしたいところですね。ビジネスシーンでも重要な場面でスーツを着る機会が増えてくるのではないでしょうか?ネクタイや時計、革靴などの小物にもこだわってできる男の風格を見た目から演出したいところです。ではどのような色や柄を選べばいいのか?というところですが、基本的にスーツの色としては20代でも紹介した「グレー」と「ネイビー」が基準になってきます。その中でも落ち着いた色味のものを選ぶことで歳相応の落ち着いた雰囲気を醸し出すことができるでしょう。落ち着いた印象を与えたい場合には、チャコールグレーのスーツにベージュやブラウンの小紋柄のネクタイを合わせてみることで、クラシカルで落ち着いた印象を与えることができます。小紋柄は模様が小さいほどクラシカルに、大きいほどカジュアルな印象を与えることができます。

ライトグレーのスーツにブラウンのレジメンタルタイを合わせてみるのもいいかもしれません。線の間隔が狭いほどフォーマルで、広いほどカジュアルな印象を与えます。

ネイビーのスーツに柄もののネクタイ、ストライプのシャツを合わせることで装飾性のあるおしゃれでこなれたコーデとなります。

大人っぽい印象を与えたい場合にはグレースーツにグリーン系のネクタイを合わせることで、大人っぽい印象を与えることが期待できます。シャツはシンプルなライトブルーの無地のものを合わせてみることで、よりネクタイの存在を際立たせることができるでしょう。

30代はスーツの着こなし方で若々しく見せることもできますし、落ち着いたワンランク上の大人の雰囲気をだすこともできる年代ですので、一番スーツを楽しむことができる年代とも言えるのではないでしょうか?

【年代別のスーツコーディネートとその相場③】40代

40代といえば会社でも役職についたり、威厳や貫禄も必要となり、社内でも重要な仕事を任されたり取引先の重要ポストの人と接する機会も増えてくることでしょう。部下や後輩に対しても信頼できる上司としてきちんとしたスーツの着こなしをしておきたいところですよね。ではどのようなコーディネートをすればいいのか?ですが、スーツを着こなすにはサイズ感が非常に大切になってきます。基本的には自分の体に合ったサイズのスーツを着用しますが、貫禄を出したいといった場合にはジャストサイズから少しだけ大きめのサイズのスーツを身につけてみるといいでしょう。ジャストサイズはスマートな印象を与えることができますが、細身のものだとフレッシュな印象を与えますので、40代ではあまりおすすめできないスタイルとなります。

スーツの生地の選び方でも見た目が大きく変わってきます。ウールとポリエステルを織り交ぜたものは若い世代ではいいかもしれませんが、40代になってくると安っぽく見えてしまう可能性があります。できれば天然素材のウール100%の生地を採用することで肌触りや見栄えも非常によくなり、見た目にも高級感が生まれます。おすすめはオーダースーツを仕立てることです。イメージを伝え、上質な生地で仕立てることができるので、まず間違いないでしょう。

40代のコーディネートについては、無地のグレースーツ、無地のネイビースーツに白シャツは間違いないコーデです。どんな場面でも着用することができるので万能なアイテムと言えるでしょう。迷った時は無地を選んでおくと間違いありません。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも無地は外すことがないので、上質な生地を取り入れることで高級感漂う、シンプルな見た目を演出できます。スーツをシンプルにしている分、少し柄もののネクタイやインパクトのある時計、革靴などの小物で差をつけてみるとおしゃれ度も増します。

ストライプ柄のネクタイを取り入れることでグレースーツやネイビースーツの知的な印象をさらに引き立ててくれるでしょう。ストライプは柄の間隔によって与える印象が変わります。ストライプの幅が広くなるほどカジュアルになってしまうため、ビジネスシーンで着用する場合にはなるべくストライプの幅が1cm以内のものを選びましょう。

チェック柄のネクタイは華やかな印象を与えることができますので、ビジネスシーンはもちろん、パーティーなどで着用することもおすすめです。グレースーツと相性のいいグレンチェック柄を取り入れてみることで個性を発揮することができます。

他にもブラウンのスーツも年齢にも合い、落ち着いた印象を与えることができるので取り入れてみるのもいいでしょう。ブラウンは20代、30代では少しおじさんっぽくなり似合わないことが多いですが、40代だと歳相応のどちらかというとおしゃれな印象を与えることができるでしょう。ブラウンのスーツも着こなしに迷った際には同系色でまとめておくことで、まとまりのある大人の雰囲気を醸し出すことができます。

【年代別のスーツコーディネートとその相場④】50代

50代は会社でも重役についていたり、部下を指導する立場であるためスーツは着こなせて当然といえるでしょう。体型や雰囲気が変化しやすい年代でもあり、スーツの選び方にも気を使いたいところです。50代のスーツの着こなしでポイントとなるのは「落ち着き」「重厚感」「洗練」このあたりを意識して選ぶといいでしょう。上質な生地を使用するのはもちろん、オーダーメイドでしっかりと自分にあったサイズ感の着こなしをしたいところです。40代同様、貫禄という面も意識したいところですのでサイズはジャストサイズよりもやや大きめのものでも問題ないでしょう。他にも20代、30代では着こなすことができなかった「ダブルスーツ」を取り入れてみることでより重厚感のある印象を与えることができます。

50代におすすめしたい着こなしとしては「スリーピーススーツ」も挙げることができます。スリーピーススーツを着ている人を見て印象だけで「仕事ができそう」「紳士的」その様に感じたことはありませんか?ですが逆に偉そうという風に捉えられることもあるので得意先や商談の際には注意が必要です。その理由としてはスリーピーススーツは会社の社長や役員、部長クラスの立場のある役柄の衣装として着用されるケースが多いためです。そのため、初めて会う取引先の方や自分より年上の方に会う際はスリーピーススーツの着用は避けた方が無難かもしれません。特に取引先の前でジャケットを脱いだベストスタイルは避けたほうがいいでしょう。反対に社内で仕事をする際にはベストは効果的なアイテムといえます。社内では上着を脱ぐ機会も多い中、シャツ一枚のスタイルよりもベストがあったほうがきちんとしている印象を与えることができるでしょう。本来シャツは肌着のためベストで隠すことができるため紳士的なイメージを与えることができます。

またスリーピーススーツの選ぶ色によっても与える印象が変わります。黒はシックでクールな印象を、ネイビーは凛々しく誠実な印象を、ブルーは爽やかでおしゃれな印象を、グレーは落ち着いた知的な印象を。この様に選ぶ色でも相手に与える印象は変わりますので、自分がどのような表現をしたいかを基に色を選んでみるのもいいかもしれません。ベストを着ることでジャケットのボタンの位置から立体感と奥行きが生まれ、上品な印象を与え、スタイリッシュなシルエットに見えるという効果が得られます。また、夏場はシャツ1枚になる機会も多いと思いますが、シャツの上にベストを着ることでキチンとした印象を与えることができると同時に、季節の変わり目等外気温との温度差がある時にベストがあることで温度調節が可能となります。他にもベストを着ることで体型を良く見せる効果が期待できます。同型色のベストを合わせることでお腹周りをスッキリとスマートに見せることができるのでスタイルがよく見えるといった効果も期待できます。ネクタイを締めた時のVゾーンに立体感がでるのもメリットです。

ビジネスシーンでスリーピーススーツを着用する際のコーデとして、オーソドックスなシングルベストを着用したネイビーのスーツがおすすめです。ベストは着ているだけでも十分な存在感を放っているので襟付きのものやダブルのベスト等はビジネスシーンでは少し重厚感がありすぎて却って相手への印象を悪くする可能性があります。ネイビーのスーツに同色、同素材のシングルベストを合わせることで爽やかな出来る男を演出できるでしょう。また、ネイビーは着回しもいいのでジャケット単体として使用することもできたりと非常に着こなしやすいことからもおすすめです。

フォーマルな場面でスリーピーススーツを着用する一番のおすすめはなんと言っても結婚式に参列する場面でしょう。本来結婚式に着用するのは礼服が望ましいのですが、昨今はビジネススーツ等で参列するというケースも多くなってきました。そこでベストを着用するスリーピーススタイルにすることで周囲との差別化を図ることができ、おしゃれに見せることができるのでおすすめです。お祝いの席ということもあり多少華やかな演出ができるので着こなしてみてください。

まとめ

スーツの相場について紹介してきました。オーダースーツ専門店のオーダースーツSADAは着心地と楽しさで日本のビジネスシーンを元気するをモットーにお手頃価格から高級オーダーまで幅広いラインナップとなっています。高品質のオーダースーツが19,800円(税込21,780円)で仕立てることができます。

※(2023年1月8日現在の価格であり、価格は変更になる可能性がございます。)

オーダーメイドならではのお客様に寄り添えるスーツをお仕立てします。

生地・デザインを豊富な選択肢から自由に選べる楽しさ、しっかりとした採寸をもとに一人一人の型紙を作ることで体にフィットしたサイズ感をご提供いたします。

また、お仕立て後もしっかりとフォローする体制を整えており、お直しや修理、次回注文時のサービスなど長くご利用いただく安心をお客様にご提供しております。

SADAのオーダースーツであれば、サイズのみでジャケット300通り、スラックス250通りの基本パターンがあり、この基本パターンの二十数か所を、コンピューター上で伸縮させてパターンを起こします。さらに、猫背、出尻、O脚等の体型補正も選択付加させることが出来るので、最大サイズでバスト150㎝、ウェスト160㎝のサイズまで対応が可能です。また、そのサイズを伸縮させるので、通常の力士程度の太さの方であれば、フィットさせることが出来ます。ご希望があれば、微調整を加えることで、太目の方でもシャープな印象を与えることも可能です。サイズでの割増料金は発生致しませんので、ご安心ください。

※オーダーシャツは除く

オーダースーツSADAでは、お客さまのお好みのスタイルや生地、ボタンや裏地等、豊富な選択肢を揃えておりますので、探し回ることなく、決まった時間でお客さまの身体にフィットしたお気に入りのスーツをご購入頂けます。

しかも、2着目からは前回の着心地、デザインで良ければ、生地を選ぶだけでネットショップでも店舗でも、満足できるお気に入りのスーツを購入頂けます。

※事前に来店のご予約を頂くと、よりスムーズにスーツの購入が可能です。
以上のことからも非常に多くの著名人からも選ばれていることから非常に人気のオーダースーツ専門店です。無料のサービスも充実しており、無料のスーツ体験診断や裏地やボタンも無料で選べるのが人気です。スーツの悩み、体型の悩みをカバーできるのがオーダースーツSADAの強みです。そして技術的なところではCAD(自動設計システム)、CAM(自動裁断機)を活用した、自動化・機械化、分業化を究極まで進めた工程で製造しています。通常では職人が行うパターン起こし、裁断という工程をCAD、CAMで自動化し、ほとんど職人が関わることなくオーダースーツを製造できていることで1点もののオーダースーツの大量生産が可能になっていることから通常よりも安価に、短時間で納品することが可能になっています。この様にオーダースーツSADAなら納得の一着を仕立てることが可能です。スーツのことで分からないことがある際には、まずはオーダースーツSADAを選んでみることで、あなたの希望のスーツが仕上がるでしょう。

オーダースーツSADAはこちら

20代の方はそこまで背伸びせず、2万円~4万円のスーツで「フレッシュ感」を出していくのがメジャーな着こなし方になっています。もちろん、だからと言ってオシャレをしてはいけない、ということではありません。仕事に慣れてきたらぜひ、もう少し高いオシャレなスーツにもチャレンジしてみましょう。30代から40代の方は4~6万円の相場を目安に、見た目はもちろん、長持ちするスーツを選んでいきたいところです。体形の変化も大きく出始めるので、アジャスターなどのオプションを使ったスーツを購入することをおすすめします。50代以上の方はできれば6万円以上のお金をかけて、40代以下とは一線を画したスーツスタイルを確立させましょう。50代以上ともなると「会社の顔」ともいえる役職についている方も多いはず。しっかりとした身だしなみを意識してくださいね。すべての年代に言えることですが、周りと差をつけたスーツスタイルを確立させたいなら「オーダースーツ」がおすすめです。「オーダースーツは高級」と言われていた時代もありましたが、今はそんなこともありません。多少時間はかかるものの、既成スーツとほとんど変わらない値段でお仕立てできますよ。オーダースーツもぜひ選択肢に加えてみてくださいね。

丈 悠希