スーツと合わせても、単体でも使える。ベストをオシャレに着こなすポイントをご紹介。のアイキャッチ画像
スーツと合わせても、単体でも使える。ベストをオシャレに着こなすポイントをご紹介。のアイキャッチ画像

スーツと合わせても、単体でも使える。ベストをオシャレに着こなすポイントをご紹介。

ベストと言えば、体温調節ができ、オシャレにも活用できる冬の定番アイテムですね!「面倒だから、寒いけどまだコートを羽織りたくない!」という方も、ベストを着ておけば暖かくスーツを着こなせます。ベストは、ジャケット・ベスト・パンツの3点セットで構成される「スリーピーススーツ」のためにセットで購入・着用されるのが基本ではありますが、ベスト単体で販売されるものもあります。スーツはそのままに、ベストを変えてオシャレに着こなすのも良いでしょう。冬だけでなく、クールビズの時期にワイシャツ1枚になりたくない方にもおすすめです。そんなベストですが、皆さんは購入する際、どのような点に着目して選んでいますか?ベストは色柄のデザインはもちろんのこと、体にピッタリ合った「サイズ感」も重要です。サイズ感と色柄のデザイン、そしてルールを守った着用の3つのポイントが揃ってようやく、オシャレでカッコいいスタイルが実現可能です。
そこで今回は「スリーピーススーツ」を含め、500万点以上のスーツのお仕立て実績がある「オーダースーツSADA」のスタッフが、ベスト選びのポイントを解説します。いつもベストを着ている方も、初めての方も、この記事を読んで上手にオシャレなベストを選んでくださいね!

冬の定番アイテム

冬本番が近づき、スーツをおしゃれにし、かつ防寒対策の一つともなる、ニットやベスト、ジレをスーツの下に重ね着する方も増えているのではないでしょうか。

コートを羽織るよりもスタイリッシュでスマートかつ、室内でもおしゃれに着用できる上に、脱ぎ着もしやすいアイテムなのでどんなシチュエーションでも活躍してくれます。

今回はそんな万能なアイテム「ベスト」に注目してオシャレに着こなすポイントをご紹介します。

ベストとジレの違いって?

言葉としては、ベストとジレに明確な違いというものはありません。ベストもジレも、インナーに着るシャツとアウターとして羽織るジャケットの間に着る袖のない中衣を指しています。

しかし、国によって呼称が違うのです。この袖のない中衣のことを、フランス語ではジレといいます。そして、英語ではウエストコートといい、アメリカではベストと呼ぶのです。

さらに、イタリア語ではパンチオット、日本ではチョッキと呼ばれます。

「ベスト」とは?

ベストとはアメリカ英語の「VEST」に由来します。

袖のない胸・腹・背を覆う丈の短い胴着のことで、インナーシャツとアウタージャケットの間に着る中衣のことを指します。

日本でも「ベスト」というと多くの方がすぐに思い浮かべることができますが、海外では少し意味が違うものとして捉えられることもあります。

例えば、イギリスでベストのことを言いたい時は、ウェストコートと呼びます。イギリスでベストと伝えると袖なしの肌着という意味になります。他にもフランスでベストというと袖がないという点では同じですが、アウターとして着るものという意味合いが強いので背面まで上質な生地を使用したもののことをいうことから少し違ったものという認識になります。この様に国によってなんとなくニュアンスは似ているものの、実際には別物のことになります。海外でベストについて触れる際は注意が必要です。

「ジレ」とは?

ジレ「gilet」というのはフランスで袖のないベストのこと、いわゆる中衣のことをジレと呼びます。

日本でファッション的に使われるジレというのは中衣としての意味合いは同じですが、ジャケットの下に着ることが多いことから全面にのみ上質な生地を使用し、背面にはあまり装飾がされていないことが特徴です。

そのため前側と後ろ側で生地の質感が違う袖なしの胴衣のことを「ジレ」と呼ぶことが多いとされています。

「チョッキ」とは?

チョッキは袖なしの胸、腹、背中を覆う丈の短い胴着のことで、インナーシャツとアウタージャケットの間に着る中衣のことをいいます。

チョッキとは日本語でのベストのことを指していて、もとは「直着」というところからきていると言われています。ポルトガル語で「jaqueta」、フランス語の「jaque」からジャケットの訛りからきている等多くの説があり、正確なことがわかりませんが日本でのみ使用される呼び名です。

ベストのメリット

ベストを着用するメリットは、見た目と機能性があります。

おしゃれに見える

ベストを1枚着用しているだけで、特にジャケットを脱いだときの印象がぐっとおしゃれに変わります。

ワイシャツの上にベストを着ることにより、普段はふんわりしているお腹や胴回りをグッときれいなスタイルに変化させるため、ウエストを引き締めて見せることができます。

これにより身体全体のスタイルがより魅力的になり、大人の男性の雰囲気をより高めてくれる効果もあります。

上品できちんとした印象にしたいのであれば、スーツと同生地のベストを合わせるのがおすすめです。

また、よりおしゃれで個性的な着こなしを楽しみたいのであれば、スーツと色や素材を変えてみましょう。

なお、フォーマルシーンにおいては、スリーピーススーツの正式な着こなしとされている、スーツとベストは同生地で統一した着用がマナーとなります。

スタイルが良く見える

ベストはお腹回りを絞りすっきりと見せ、Vゾーンに奥行きを与え厚い胸板を演出し、メリハリをつけてくれる役割を持ち、スタイルを良く見せることが出来ます。

細身の人はVゾーンが浅いベストをチョイスすれば胸板が厚く見えます。

反対にスマートに見せたい場合は、Vゾーンが深いベストを着用すると視覚効果でスタイル良く見せられます。Vゾーンが深くなると、視点が低くなるため、全体的に縦長ですっきりとして見えるからです。

ご自身の見せたいスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

寒さ対策になる

冬は室内にいても寒さを感じることがあり、防寒対策としてカーディガンなどを羽織るという方もいらっしゃるかと思います。しかしながら、カーディガンの上にジャケットを着用すると、どうしても動きにくさや着ぶくれなどが気になるものです。

その点、ベストはジャケットの中に着ても動きにくさやシルエットの崩れを心配せず、スマートに防寒対策ができるアイテムです。

春や秋には、シャツだけでは少し寒いけど、ジャケットを羽織ると少し暑いなどの時に重宝します。

取引先との会議やお客様訪問など、ジャケットを脱ぐのをためらってしまうようなシーンでも、ベストを着ていれば問題ありません。

スーツ発祥の地イギリスでは、シャツは下着と見られベスト着用はマストとされそれがマナーとされてきました。

フォーマルな印象を崩さないベストスタイルなら、いつでもスッとジャケットを脱ぐことが出来るので体温調節に役立ちます。

また、夏のクールビズの期間中にもベストを足すことでラフ過ぎる印象を防ぐ役割を持ちます。

ベストは夏にも冬にも役立つビジネスマンの万能アイテムと言えるでしょう。

スタイリッシュな着こなしができる

ベストを着用することで、Vゾーンの印象は大きく変わります。

最上級のスーツスタイル「ジャケット、パンツ、ベスト」がセットになっているスリーピース(三つ揃え)なら、悩む必要なく一気に統一感が増してスタイリッシュな印象になります。着用するだけで大人の雰囲気をまとえるスリーピースはここぞというシーンにも使えます。

その一方で、ベストだけ色を変えて上級コーディネートでカジュアルにスタイリッシュなコーデを楽しむ事も可能です。

コーディネートの幅が広がる

スリーピーススーツを用意しておけば、ベストを含めた3点での着用はもちろん、その日の気分や場面に合わせて、ジャケットとパンツの2点での着用も可能になります。

また、スリーピーススーツは中のベストを入れ替えて着ることもできるため、より幅広いコーディネートを楽しむことができるようになります。

スリーピーススタイルの魅力としてカジュアルさやフォーマルさのどちらも演出できる事からも、スーツスタイル全体の魅力アップを、ベスト一枚で演出できることは非常に魅力的ではないでしょうか。

最近ではTシャツの上にベストを着こなすコーディネートも出てきており、より親しみやすくなってきております。

ジャケットを脱いだときにも、シャツにシワが多いと、なんだか少しだらしなさを感じさせてしまうといった事にもなりかねませんよね。

その点、ベストを着用していることで、全体のシルエットが整い、シャツのシワが目立つというようなことも防げるため、シャツスタイルでもくたびれた感じが出ずに、できるビジネスマンという印象をキープし続けることができるかもしれませんね。

それ以外にもベストにはポケットがついているタイプが多いため、ちょっとした小物を入れられるという面でも使い勝手の良い所がメリットではないでしょうか。

ベストのデメリット

簡単におしゃれでスマートな印象を与えてくれるメリットの反面、実はデメリットも存在します。

夏は暑い

容易に想像出来る事ではありますが、真夏のベスト着用は率直に言って見た目にも暑そうです。

フォーマルな装いを大事にしたい場面なら仕方のないことではありますが、必要のない場面では快適に作業できる服装を心掛けましょう。

ただしジャケットを脱ぐ場合は、ベストがあると綺麗にまとまる上に、エアコンの寒さ対策にもなるので着用を検討してみてもいいでしょう。

サイズ感を間違えると一気にダサくなる

スーツ選びの基本でもありますが自分の体にフィットするサイズ感のスリーピーススーツ、またはベストを選ぶことが重要です。

ジャストサイズのスーツを選ぶのはスーツ購入の基本ですが、特にスリーピースとなってくると元の格式高いイメージが念頭にある事から、余裕を持った大きめのものは格段にダサく見え、一気にスタイリッシュな印象からかけ離れてしまいます。

一般的なオーダースーツは、裏地とベストの背面の柄が同じ仕様になっています。

ビジネスシーンで使う事を予測した柄なら問題ありませんが、裏地は見えない部分だからと派手過ぎる色や柄をチョイスしてしまうとジャケットをいざ脱いだら驚かれた、なんてことにもなりかねません。スリーピースを仕立てる際は、基本的に裏地とベストは共布で仕立てるため、柄はリンクしていると覚えておきましょう。

自分の身体にぴったり合ったサイズを選ぶ

スーツ同様、中に着るベストのサイズ感は重要です。着用するアイテムやベストのサイズ感によって相手に与える印象が変わるためです。

例えば、筋肉質の方が小さめを着用すると、体型が強調されすぎてしまい、窮屈そうな印象が目立ってしまいます。サイズが合っているのか確認するポイントとして、まずは胸や胴周りが体に合っているか確認しましょう。

ベストのサイズが大き過ぎる場合、ジャケットを羽織ると、ジャケットにベストが押されて体から浮きます。きっちりとした印象になるスーツが、だらしない印象になってしまいます。反対に、小さい場合には、ウエスト回りに横ジワが出ます。窮屈で動きにくい上にサイズが合っていないせいで生地に負担をかけてしまいます。

また、ベストをカッコよく着こなすおすすめの丈感はぎりぎりベルトが見えない程度か着用したときに、ベストからワイシャツが見えない丈感です。丈が合っておらず、長い場合には胴長に見えたり、シャツが見えてしまうほど短いと幼くだらしない印象になってしまう可能性があります。

スーツとセットで購入する方(スリーピース)は、大丈夫ですが、単体で購入するという方は丈感を意識しましょう。最後に肩回りがぶかぶかで、ゆったりしていないかも確認しましょう。

ベストの長さはどのくらいが良いの?

ベストの丈感はどれくらいにすればいいでしょうか?

スリーピーススーツをオーダーメイドで作る際はプロが採寸しますが、目安を知っておきましょう。

スタンダードなスーツの着こなしでは、ベストの丈は、ベルトが隠れる長さです。正面から見た場合に、ベルトの尾錠(バックル)が、ベストで隠れます。

細身系のトレンドスーツの場合は、少し短めに着用します。
横から見るとウエストのベルトが隠れる長さですが、正面から見るとベストの前合わせの部分に、ベルトのバックルが半分程度見えます。

短めに着用する場合は、ネクタイの長さに注意します。
ベストの下からネクタイが出ていると、見栄えが悪いため、大剣が長くなってしまう場合は、ネクタイを結ぶ際に小剣を長くして、大剣の長さを調節します。

大剣がベルトのバックルに触れる程度で結び、長くなった小剣はパンツに入れて外に出ないようにします。

基本的にベストの丈は、ベルトに覆いかぶさるくらいのイメージで考えていただければと思います。

ベストの丈が短すぎると、ベストとパンツの間からワイシャツがチラチラと見えてしまう形になってしまうため、スタイル的にあまり見栄えがよくありません。

ベストのみを単体で購入する際に、通販などで購入となると、実物の丈感が確認できないため、事前にしっかりと自分がベストを着た際にベストの丈は何センチが理想の丈であるかどうかや、肩幅が大きい方はベスト全体の大きさに注意しないと、思いの外、丈が上に上がってしまったり、ウエスト周りがぶかぶかになってしまったりと、アンバランスなコーディネートにつながってしまうため、その点も注意して購入していただくことをおすすめします。

基本はスリーピースとして購入するほうが、後々シャツとのコーディネートも簡単になるほか、今の自分の体型にあったオーダースーツとして作ったほうが結果的に失敗しにくいという点もありますので、選択肢の一つとして考えてみていただければと思います。

ベストにはどんな種類があるの?

ベストの種類としては4つありますので、それぞれ紹介していきたいと思います。

①襟なしシングルベスト

スリーピーススーツで用いられる、最もポピュラーなタイプのベスト(ジレ)です。初めてスリーピースに挑戦する人や、スタンダードが好みの人におすすめです。Vゾーンが深めで、ネクタイもきれいに魅せることができるので、スーツスタイルをおしゃれに楽しみたい方にはピッタリでしょう。

②襟付きシングルベスト

スーツのジャケットと同様の形で襟がついており、一般的なノーカラーベストよりもクラシカルな印象を与えてくれます。

「ラペルド・ベスト」とも呼ばれます。

襟のないベストに比べると上着を着用しているイメージになるので、合わせる服が重要になる上級者向けのベストになります。主にノッチ襟、ショールカラー、ピークドラペルといった衿型が取り入れられていることが多いです。

着こなし次第では非常に上質なムードがあり、貫禄のある風格を見せる事もできるため選んでみても良いかもしれません。

着用すると、胸元のボリューム感が増すため、男性らしいスタイルを求めている人におすすめです。

③襟なしダブルベスト

ベスト(ジレ)にもスーツ同様シングルとダブルがあり、ダブルの場合は、より個性が引き立つデザインとなっています。ジャケットのボタンを開けて、ベストのデザインを強調するような着こなしもおすすめです。

シングルベストに比べて着こなしの難易度が上がるため、すでにスリーピーススーツを持っている人が、買い足すときの選択肢の1つとしておすすめしたいデザインです。

④襟付きダブルベスト

最もインパクトが強いのは襟付きダブルベストでしょう。男性らしさ、大人っぽさを演出してくれるこちらのベストは、貫禄が出るため、ある程度年齢を重ねてスリーピーススーツに慣れたころに挑戦するのが良いかもしれません。特に、体格のいい人は特徴を活かすことができるデザインなので、おすすめです。

【着こなし別】ベストの種類

近年は、着こなしも多様化しているため、着用されるベストの種類も増えています。

●スーツ用のベストとして一般的な「ジレ」

ジレはドレッシーな雰囲気があり、スーツとセットで着用するのが一般的です。しかし、アウターとしてカジュアルウェアに単体で使用されることもあります。

近年は、オッドベストと呼ばれる単品のベストがフォーマルシーンで多用されています。スーツと色柄の違うベストを合わせる華やかなコーディネートが人気です。

●キルティング加工が特徴の「ダウンベスト」


ダウンベストは、ダウンフェザーを中綿に利用したベストです。ダウンベストの特徴は、曲線模様やダイヤの柄などさまざまなキルティングステッチが施されている点といえます。ダウンベストの厚さや表地の素材はさまざまなので、細かな体温調節に役立つベストです。

オフィスカジュアルスタイルを中心に、カジュアルアイテムの印象が強いダウンベストも着用されるようになりました。

ビジネス用は、インナーとしても着用しやすい、薄手タイプが人気です。

●テニスベストとも呼ばれる「チルデン・ベスト」 


Vネックの裾口に太めのラインが引かれたベストが、チルデン・ベストです。アメリカのテニスプレーヤーである「ウィリアム・チルデン」が愛用したことから、この名称がつけられました。

もともとはケーブル編みで厚手のものが多く作られていました。しかし、動きやすさや着用するシーズンの広がりを考慮して、薄手のものも作られるようになったのです。

現在は、オフィスカジュアルスタイルなどに着用されます。

●ニット素材のベスト「ミラノリブベスト」

ニットでありながら、見た目がジレのようなベストが「ミラノリブベスト」です。
「ミラノリブ」は比較的ハリがある素材で、服地のようなシルエットになります。
着心地も良く保温性も高いため、冬のビジネスシーンにおすすめです。

ベストの背中だけ生地が違うのはなぜ?

ベストを見てみると、前と後ろの生地が違うことに気付かれるかと思います。

ベストはスリーピースでの着用を前提としているため、後ろの生地はジャケットへの引っ掛かりなどを少なくするため、ジャケットに用いられている裏地を使うのが一般的とされています。

ポリエステルやキュプラといった裏地の素材をベストにも使うことによって、ジャケットへの摩擦や引っ掛かりを減らして、生地を傷みにくくするということです。

オーダースーツでは、様々な裏地からお好みに合わせて選択できます。

スーツやベストの裏地に柄物の生地を使うことによって、よりお洒落な後ろ姿を演出することができます。

ベストの背中についている紐はどうやって使うの?

ベストを購入すると、背中側や脇に金具の付いた紐のようなパーツがついているのを見たことがある方も少なくはないと思います。

こちらはウエストサイズの調整ベルトです。金具は尾錠と呼ばれます。
ほとんどのベストの場合、おしゃれな印象を出すための飾りとして使われていることが一般的です。

ベルトのような感覚で、背中の部分をぐっと絞るようなこともできるのですが、締めすぎると全体的にシワが寄ってしまい、シルエットが崩れる可能性があります。

基本的には、ウエストに密着する程度に締めておきます。

ベストは使いやすい色味を選ぶ

スーツスタイルをおしゃれに仕上げていても、ベストの色がスーツとマッチしていないとアンバランスとなり、せっかくのスーツコーディネートが台無しとなってしまいます。

スーツとは別に、ベストの色を単体で購入する場合には、実際に持っているスーツを着用していくなど、持っているスーツとのバランスを意識して購入するのがおすすめです。また、実際に店舗にいき、ベスト単体を探していると、秋らしい色味や差し色カラーなどが目に留まり選びたくなってしまいます。

しかし、普段着回せるベストを探しているのであれば、落ち着きがあり大人っぽいおしゃれなベストを選んでみてはいかがでしょうか。

ビジネスシーンで取り入れる場合には、ネイビー、ブラック、グレーといったビジネススーツの定番カラーの3色から選ぶようにしましょう。

ネイビーは誠実な印象になる定番カラーです。落ち着いた色味のため幅広いシーンに対応できるのもメリット。

信頼感をアピールできるグレーは、協調性が高く薄いグレーは他の色を引き立てるためどんなスーツでも相性が良い色です。万が一、ありきたりで飽きてしまいそうであれば、定番カラーを選択しつつ、チェック柄などの柄で個性を演出すると、控えめでありながらおしゃれに仕上がるので好印象になります。

スーツだけでなく、シャツとの相性も重要です。定番カラーのベストにスカイブルーやピンクなどのカラーシャツを合わせるのもおすすめです。

ベストのボタンは全部留めない

ジャケットには2つもしくは3つボタンがついており、一番下のボタンは留めないのがマナーです。
一番下のボタンは”飾りボタン”とも呼ばれ、留めないのが正式なスーツスタイルのルールとなっています。

ベストに関しても、ボタンは全部止めたほうがかっちりしていいのでは。という方もいらっしゃるかもしれませんが、スリーピースのスーツでは、シングルのベストの一番下のボタンは外して着用するのが好ましいです。

ダブルベストの場合は、ボタンの数が6つ、8つといったところが主流になり、一番左下を開けておくのがマナーとされています。
カジュアルなコーディネートにベストを合わせる時はもちろんですが、ビジネスシーンでもベストの下のボタンは外していた方が、オシャレ感もこなれ感もでるので良いです。

ベストのボタンの正しい留め方とは

男性用スーツの基本ルールとして知られる上着の一番下のボタンは留めないアンボタンマナーはベストにも適応され、それがマナーとされています。

また、スリーピーススーツでベストを着用している際は、ジャケットのボタンを留めなくてもOKです。

スーツの本場のイギリスやアメリカでもジャケットのボタンを留めない人が多くみられます。スタイルとしてそれでOKとされているからです。

もとをたどると、スーツのボタンはすべて装飾の意味合いで付けられていて、留めないことが当たり前でした。時代とともに、スーツのスタイルも変化し、ボタンの在り方も少しずつ変わっていきましたが、現在においても、上部のボタンは留めても、一番下のボタンは外すのが基本のルールとなっているのです。

ベストの一番下のボタンはなぜ外すのか?

それは、スーツをより美しく着こなすためといえます。
ジャケットやベスト(ジレ)を一番下のボタンまで留めてしまうと、シワができてしまい、見栄えがよくありません。ジャケット、ベスト(ジレ)ともに一番下のボタンは外しておくことで、シワができずに美しく着ることができるのです。
スリーピースの場合、ツーピースに比べて着用数も多いため、ジャケット、ベスト(ジレ)ともにすっきりと着こなすことが見栄えの良さにもつながります。

ベストのボタン数別マナー

【4つボタンの場合】

シングルベストの場合には、4つボタンが縦に並んでいる状態、ダブルベストの場合にはボタンが2列に2つずつ並んでいる状態が4つボタンです。

シングルベストの場合には、アンボタンマナーにのっとり一番下は留めないのが正しい着こなしです。

一方、ダブルの場合には、必ずしも一番下のボタンを留めることはマナー違反にはなりません。

これは、縦に2つ並んだボタンをすべて留めてもベストのデザインが崩れにくく、シルエットに影響しにくいためです。

スーツとのバランスや着たときに窮屈でないかなどを確かめて、決めるようにしましょう。

【5つボタンの場合】

5つボタンの場合には、奇数であるため必ずシングルベストのデザインとなります。

シングルベストの場合には、通常のアンボタンマナーのとおり、一番下を留めないという着こなしが正解です。

【6つボタンの場合】

シングルベストの6つボタンの場合には、Vゾーンが狭まり、よりフォーマルで格式高い印象になります。冠婚葬祭などの場にも適したデザインです。

シングルベストであれば、一番下は留めないで着用します。

ダブルベストの場合には6つボタンでも一番下のボタンも留めるのが正式とされています。

ボタン数が同じでも、シングルベストとダブルベストでは着こなしのマナーが変わってくるということを覚えておきましょう。

スーツのベスト選びのポイント

スーツのベストはフォーマルシーンからビジネスシーン、カジュアルシーンまで、すべてのシーンで活躍します。しかし、シーンに合わせて適切な着こなしをしないと、ちぐはぐな印象になってしまうので注意しましょう。

フォーマルシーンでの着こなし

フォーマルシーンでスーツを着用する場合、モノトーンで合わせるのが一般的です。

ベストもスーツと同じく、黒で統一するのが無難といえます。お祝いの場面などでは、ネイビー系の色も、若々しい爽やかな印象を作ることが可能です。

また、オッド・ベストでもシルバーやグレーならば問題ありません。生地が異なる柄入りのベストでも、上品な柄なら着用することが可能です。

ビジネスシーンでの着こなし

ビジネスシーンでは、黒色のスーツやベストは避けたほうがよいでしょう。ビジネスシーンには、グレーやブラウン、ネイビー系など落ち着いた色が似合います。

また、ジャケットの色とベストの色は必ずしも同一である必要はありません。ジャケットとまったく同じ色ではなく、系統が同じ色でまとめつつコントラストを意識して仕立てることで、よりスタイリッシュな印象を作ることが可能です。

ビジネスシーンでは、ミディアムグレーのベストが1枚あると、どんなスーツにもマッチするので便利といえます。さらに、ビジネスシーンでもジャケットを脱ぐ場合があるので、ベストの生地は上質なものを選んでおくと安心です。

カジュアルシーンの着こなし

カジュアルシーンの着こなしについては、特に制約はありません。素材を変えたり、別の色同士を合わせたりすることもできます。しかし、ファッションとしては上級者向けとなるでしょう。

また、スーツにベスト単品を好きに組み合わせることもできるため、ファッションセンスを見せるよい機会といえます。チェック柄やストライプ柄など、さまざまな柄を楽しみながらセンスを磨くのもベストを着こなすために必要といえるでしょう。

ベストを着用する際のマナーは?

スーツを着る際にベストを着用するメリットは、ベストを着ていることでジャケットを脱いだ時にもフォーマル感を演出することができ、上品でスタイリッシュな見た目を演出できることにあります。ビジネスシーンでもジャケットを脱ぐ機会が多い方にはラフになりすぎないというメリットもあります。

しかし、着用時のマナーがありますので注意が必要です。

スリーピーススーツが日本に普及した際、上流階級のものが着用するものという認識があったため就職活動や葬儀にスリーピーススーツを着用していくのはマナー違反といえます。

就職活動時、特に面接の際にスリーピーススーツを着用していると、偉そうだと思われ逆に悪印象を与えてしまいかねませんので就職活動時のスーツの着こなしとしてはツーピーススーツで活動するのがおすすめです。

葬儀の際も基本的に礼服を着用します。ベストを着用することで喪主よりも格式が高くなる可能性があり、失礼にあたることがあるので葬儀の際には基本的にベストは着用しない方が無難といえるでしょう。

ビジネスシーンにおいても同じくスリーピーススーツは会社の社長や役員、部長クラスが着用することが多いのでフォーマルに見える一方、目上の方と会う際には注意が必要です。
社内だとまだいいですが、社外の取引先等と会う際には失礼にあたることもあるので、状況によって使い分けることが必要です。

特に初めて会う取引先の方や予め目上の方に会うと分かっている際にはスリーピーススーツやオッドベストの着用は避けておいたほうが無難かもしれません。

最近はスリーピーススーツも人気があるため、そこまで厳しく見られることもありませんが知っておいて損はないでしょう。

ベストを着こなすポイント

サイズ感

自分の体型に合ったものを選ぶのがスーツの基本です。特にベストはジャケットの下に着用するものであり、体にフィットしていることが格好良く着こなすカギとなります。

①胸周り

自分の体型に合ったものといっても体にピッタリすぎるベストは見た目にも着心地としても窮屈になってしまいます。

着用時のチェックポイントは、胸周りです。

ボタンを留めたときに胸周りにシワがよってしまうようなことのないサイズ感のものを選びましょう。

②ウエスト周り

ボタンを留めた状態で、ボタン周りにシワが寄らずに、座ったときに少し張るくらいがちょうど良いサイズ感です。

特にタイトなデザインのものを選ぶときには、立っているときには問題なくても、座ったときに窮屈さを感じるという場合もあります。

必ず試着の際に、ボタンを留めて座った状態での着心地を確認してから選ぶようにしましょう。

なお、ベストの背面には尾錠ベルトと呼ばれる腰回りを調節するためのベルトがあります。

これは、あくまでも飾りであり、尾錠ベルトを調整すると、ベストのシワの原因になってしまうため、基本的には、ベルトを締めたり緩めたりしてサイズを調整することはありません。

③丈

ベストの丈が寸足らずだと、シャツやネクタイの先が隙間から見えてしまい、途端に格好悪く見えてしまいます。

かといって長すぎると、着られている感が出てしまうためそれもまた見栄えが悪くなります。

ちょうど良い長さは、スラックスとの境目が見えない、もしくはシャツやベルトが見えない丈です。

なお、ベストを着用する場合には、ベルトではなくサスペンダーを利用してパンツの長さを調整するのもおすすめです。

シングルスーツの場合は、ジャケットを脱いだときにサスペンダーが丸見えになるのはやや抵抗感があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、ベストを着用していれば、その心配もありません。

もともと、サスペンダーはベストの下に使用するのが正式であるため、スリーピーススーツとの相性は抜群だといえます。

サスペンダーは、ベルトに比べてウエストの位置をキープしやすく、腰回りをすっきりと見せてくれます。

着崩れがしにくいというメリットもあります。

④袖ぐり

袖ぐりは、着用の際に、腕を上げ下げしてみることでサイズ感を確認することができます。

ジャストサイズのベストを選ぶには、袖ぐりのフィット感も重要なポイントです。

横から見たときに背中や肩の部分が浮いていないかをチェックしましょう。

襟の有無

ベストのデザインには襟付きと襟無しがあります。ジャケットとのバランスがとりやすい襟無しのほうが、組み合わせを考えるには手軽だといえます。

襟付きのベストは、ジャケットを脱いだ時にベストだけでも様になるのが魅力です。華奢な人は、襟が付くことで胸周りを立体的に魅せることができるのでおすすめです。

Vゾーンを意識

ベスト着用の魅力の1つが、Vゾーンをきれいに魅せることができる点です。

Vゾーンと一口にいっても、その深さや襟の有無によって印象は大きく変わってきます。

上半身をたくましく見せたい人は、襟付きでVゾーンが浅めのベストを選ぶと胸板を厚く見せる事が出来ますし、スーツとはコントラストを変えたベストを選ぶとより胸元に視線を集めやすく視覚効果でたくましさがアップします。

反対にスリムに見せたい人は襟なしのベストを着ると上半身のボリュームを抑えることができ、すっきりとスリムなスタイルに見せることが出来ます。色は同系色が良いでしょう。スリーピーススーツなら間違いありません。

体型に合わせて選ぶことで、より自分に合った着こなしができます。

ネクタイやシャツの色や柄にもこだわり、Vゾーンを演出するとよりおしゃれな着こなしになります。定番の小紋柄やストライプ柄を選ぶと失敗することは少なくなります。

ベストの丈や素材にも気を配る

ベストとスラックスの間からベルトやシャツが見えてしまうと、せっかくのおしゃれなスタイルが一気に間の抜けた印象になってしまいます。

丈は長くても短くても不自然に見えてしまう為、着丈の目安はベルトが丁度隠れる程度ですのでサイズ選びは慎重に行いましょう。

より英国紳士の様なスタイリッシュさを追求するなら、サスペンダーを活用するのも手です。ベルト使用による腰回りのふくらみを無くし、スマートな着こなしが出来ます。

シャツの襟はベストの内側に

シャツの襟がベストの内側に入ることで、固定されて着崩れしにくくなります。スリーピースは着用する枚数が多いため、それぞれをきちんと着ないと、乱れて見えてしまいがちです。襟先がちゃんと隠れるよう、スリーピースのスーツと合わせるシャツは、襟の長いものや開きの大きいものがおすすめです。

具体的には、ワイドスプレッドカラーがおすすめです。

ワイドカラーはレギュラーカラーというスタンダードなデザインのものよりも襟羽の開きが広いもののことです。

その中でも、襟羽の開きが100~120度前後のものをワイドスプレッドカラーと呼びます。

ベストにしっかりと襟元が収まるだけでなく、ネクタイの結び目をきれいに見せてくれます。

スーツとベストのおすすめ組み合わせランキング

では、ポイントがつかめたところで、実際にスーツとベストの組み合わせとして相性がいい物をご紹介します。イメージがまだ掴めていない方向けに、初心者でも取り入れやすいものをランキング形式でまとめました。これならできそう!というものをチェックしてみてください。

1位:3ピースネイビー

ベスト初心者が3ピーススーツを着こなす上で、ネイビーを選択するのには利点があります。

まず、ネイビーはビジネス向けのスーツとしては定番カラーです。人気な色味ではありますが、ネイビーの同じ生地を使用していれば、ベストの部分だけが目立つことがなく、スーツスタイル全体の統一感を演出することができます。

また、3ピーススーツであれば、セットで購入することができ、コーディネートを毎回迷わなくていい点もメリットといえます。

もし他の色を加えたい場合にはネクタイやシャツで調整をしましょう。スーツのカラーが1色で統一されているからこそ、ネクタイやシャツなどのⅤゾーンで色柄を取り入れるだけで、控えめながらも変化をつけたスリムなコーデに挑戦することもできます。

ネイビーはどんな色とも相性がよく上品に仕上がるのもメリットです。ネクタイの色として暗めの赤やネイビー系のネクタイを選べば、目立ちすぎずまとまりがあるおしゃれなスーツスタイルに仕上がります。ワンポイントとして柄に黄色や薄いブルーなどが入っているとほどよく目立つため、おしゃれを楽しめるのでおすすめです。

2位:3ピースグレー

ネイビーに続き、スーツで選ばれやすい定番カラーのグレーと3ピーススーツの組み合わせです。グレーは他の色をうまく引き立たせる効果が期待できるため、色柄物を合わせたい方にはおすすめです。

ちなみに、グレー自体は無地でも落ち着きがあり紳士な印象を与えます。派手なネクタイが苦手な方は、グレーの色味をⅤゾーンに持ってきても統一感があり、まとまったスタイルに仕上げることができるので試しやすいです。

注意点としては、グレーの中でも濃いグレーとライトグレーで相手に与える印象がかなり変わります。どうしても、ライトグレーの3ピーススーツは華やかさが出て派手な印象になるため、結婚式やパーティーなどで積極的に着ていきましょう。

ビジネスで着用を検討している場合には、暗めのグレーを選ぶと知的で落ち着きのあるスーツスタイルに仕上げることができます。

同じグレーでも適したシチュエーションが異なる点は気を付けたうえで、3ピースグレーに挑戦してみましょう。ちなみに、ポケットは数が多い4つポケットがよりクラシックに仕上がるのでおすすめです。

3位:ネイビースーツとグレーベスト

今まで紹介してきた3ピースではなく、ネイビースーツとグレーベストの組み合わせはオッドベストといわれる、スーツのジャケットとは別の生地を合わせたコーディネートです。

3ピースと比べ難点があり、別の生地との組み合わせになるため、相性のいいコーデを考える必要があります。

ビジネスで着用を考えている場合には、合わせる色柄や素材・質感などに気を配らないと、派手さが目立ってしまったり統一感がなくちぐはぐな印象になってしまいかねません。コーディネートがやや上級者向けにはなりますが、手持ちのスーツと相性がよければ、おしゃれでかっこいいスタイルに仕上がるのでぜひ試してみてください。

購入するときには、手持ちのスーツやジャケットの切れ端を持っていくと、イメージがしやすく、自分のスーツと相性がいいものをスムーズに選ぶことができるのでおすすめです。コーディネートに迷う場合にはスタッフに声をかけるかと思います。その場合にも手持ちスーツの雰囲気を簡単に伝えられるので、無駄な時間を生まずに済みます。

切れ端を準備できない場合には、手持ちのスーツを写真で撮影しておくのもおすすめです。

初めてオッドベストに挑戦する場合には、定番カラーをチェックしてみましょう。特にネイビースーツはどんな色味でも合わせやすいので、派手過ぎるものでなければどんなものでも上手く馴染みます。特に定番であるグレーは相性がいいといえます。ただし、濃いグレーだと落ち着きすぎてしまい秋冬向けのコーディネートになってしまいます。できれば中間からライトグレーを選び、多少メリハリをつけてみましょう。

4位:グレースーツ×グレーベスト

グレー同士の組み合わせは、意外と簡単に取り入れられるのに統一感がありおしゃれなスーツスタイルに仕上がるのでおすすめです。

特にネイビーに比べ、グレーは濃いものからライトなものまで、色味の幅が広いです。トーンを少し変えるだけでまとまったグレーコーディネートに挑戦できるので、オッドベスト初心者にはおすすめです。

季節問わず年間通して着用を考えている場合には、暗めのスーツと明るめのベストの組み合わせがおすすめです。どうしても明るいベストは爽やかで春夏向けイメージが強いため、購入する際の参考にしてみてください。

また、組み合わせるネクタイですが、明るすぎると全体がぼやけた印象になってしまうので避けた方が無難です。結婚式やパーティーなど華やかなシーンのみで着用しましょう。ビジネスで着用する場合には、暗めのネクタイでバランスを崩さないように意識してみてください

【シーン別】コーディネート例

スーツの起源の地・イギリスでは、スリーピーススーツがよく好まれ、ベスト付きが本来の形であると言われています。

ベスト付きのスリーピーススーツは、まだまだ英国の格式高いイメージの名残があり、着るだけでジェントルマンの早変わり。スタイルに変化を持たせ、大人のおしゃれを演出するベストを上手にコーディネートに取り入れてみましょう。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、スーツと同系色のベスト(ジレ)を選ぶことで全体にまとまりあるコーディネートになります。同系色であっても、色の濃さによって印象は変わってくるので、自分好みのものを見つけてみましょう。ストライプなどの柄があると、よりスタイリッシュな印象になりますが、やや派手になってしまうので、あまり悪目立ちしたくないという方は、シンプルに無地やシャドー系の落ち着いた色味のものを選ぶのがおすすめです。

●ネイビーのスリーピーススーツ

同系色のネクタイを合わせれば、きちんとした好印象を与えられること間違いなしです。初めてスリーピーススーツに挑戦するという方などにおすすめです。

●ブラウンのスリーピーススーツ

若々しさやおしゃれ感のあるブラウンのスーツは、周りと少し差を付けて自分らしく着られる1着です。ネクタイも同系色で合わせることで、まとまりが出ます。

●ダークネイビーのスリーピーススーツ

落ち着いた色味のスーツを選ぶ場合には、白や青のシャツを合わせ、ネクタイで色味のあるものを合わせれば、ビジネスマンらしいクールな装いが完成します。落ち着いた大人の雰囲気を演出したいときにおすすめです。

●グレーのベストはネクタイで印象を変える

グレーのベストには青のネクタイを合わせれば、ビジネスシーンで使える清潔感あふれるイメージを作り出すことが可能です。カバンや靴は黒に統一して、まとまりのある落ち着いた印象に抑えましょう。

●ネイビーベストとブルーシャツの組み合わせ

ネイビーのベストにブルーのシャツを合わせて、上品なコーディネートをしてみましょう。スーツは同色のネイビーで統一します。

全体的にブルー系統にまとめたら、ネクタイや革靴はブラウン系の色を選べば、丁度いいアクセントになるでしょう。

●ネイビーベストとストライプシャツでファッションに「あそび」を

より個性的なイメージを作りたいなら、ネイビーのベストとストライプシャツの組み合わせがよいでしょう。ストライプ柄が施されたワイシャツと目を引く赤色のネクタイでVゾーンに個性的な「あそび」を取り入れることが可能です。
ビジネスシーン向けのスーツでも、Vゾーンに趣向を凝らすことでよりカジュアルな場面でも着こなすことができるようになります。

フォーマルシーン

結婚式参列等のフォーマルシーンでベストを着用する場合には、スーツと同じ生地のベストを選ぶと落ち着いてきちんとした雰囲気を演出してくれます。ジャケットを脱いだときにも、おしゃれ感が出るのでベストの着用はおすすめです。

●ブラウンチェックのスリーピーススーツ

チェック柄のスーツは二次会などカジュアルシーンで大活躍してくれます。スリーピースだと、より洗練されている印象が増し、おしゃれ度がアップします。

●ブラックのスーツにライトグレーのベスト(ジレ)

濃い色のスーツには、薄い色のベストを合わせると、上品さがプラスされます。もし、手持ちでスリーピーススーツがなかった場合でも、単品でベストを合わせてみても華やかな印象がプラスされ、お祝いの席にはピッタリの装いが完成します。

●グレーのスーツにブラックのベスト(ジレ)

先ほどの組み合わせと逆のパターンですが、基本的にフォーマルシーンでスーツとベストを組み合わせる場合には、濃い色味と薄い色味を合わせるのがコツです。グレーのような薄めのスーツにブラックのような濃い色のベストを合わせることで、全体が引き締まり、まとまりのあるコーディネートとなります。

●チャコールグレースーツにライトグレーダブルベスト

同系色でも色の濃淡があるものを組み合わせることで、統一感がありながら、おしゃれな雰囲気がアップします。ダブルのベストの場合は、ジャケットのボタンを全部開けてベストを際立たせると綺麗に見えます。

ネクタイにはピンクを合わせます。グレーとの相性が良いので、華やかな雰囲気をプラスしながらまとまりのあるコーディネートとなります。結婚式の参列など、パーティーシーンにもおすすめです。

●ネイビーストライプスーツにライトグレーシングルベスト

ストライプのスーツにベストを合わせる場合には、シンプルなシングルベストがおすすめです。色合いもライトグレーと薄めのものを合わせることで、全体のおさまりがよくなります。

おしゃれを意識しすぎて、スーツもベストもインパクトの強いものを選びすぎると、喧嘩をしてしまってまとまりがなくなってしまいます。着用の際には、必ずそれぞれを合わせてみて組み合わせがおかしくないかどうか確認しましょう。

●フォーマルなイメージのブラックベストは小物でアレンジ

ブラックのスーツとベストは硬いイメージがありますが、ネクタイや靴を工夫することで使えるシーンを増やすことが可能です。たとえば、蝶ネクタイを合わせることによって一気にパーティスタイルのコーディネートにすることができます。

「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAでは、個人の型紙を作成するフルオーダーで、フィット感のあるベストを仕立てることが可能です。

個人差の大きい肩幅、胸回りとウエストとの落差にフィットするベストを作るには、細かな採寸が欠かせません。

ジャケットを脱いでも、スタイリッシュで美しいベストを、フルオーダーで仕立てませんか?

一度採寸が完了すれば、2回目以降はネットでのオーダーが可能になります。

いつでも、必要な時に、美しいシルエットのスーツやベストをオーダーできる、オーダースーツSADAのフルオーダーをぜひお試し下さい。

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ベストのサイズ感は、全体の印象を大きく変えるポイントですね。ベストからワイシャツがはみ出て見えない丈は鉄則です。ウエストから白いシャツがはみ出てしまうと、せっかくのベストの洗練された印象が台無しになってしまいます。特にベストを単体で購入する場合は注意。しっかり丈を意識して選びましょう。
ビジネスシーンでの着用をメインに考えるなら、色味は「ネイビー・ブラック・グレー」の定番の3カラーを基本に選ぶのがおすすめ。スーツとベストは控えめにして、カラーシャツでアクセントを入れていくのもトレンディで、好印象を与えるポイントです。そして、最後に着用のルール。スリーピーススーツを着る時は、ベストは一番下のボタンだけ外します。あわせて、ジャケットのボタンは全部外しましょう。ベストのフロントが全部見える状態が基本の着こなしです。間違っていた方はぜひ覚えておいてください。
ベストの入ったスリーピーススーツを購入するなら、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら、ベストとスーツのサイズ感がバッチリ合います。合わせてシャツのお仕立てもできますよ。全身ジャストフィットで、最高のオシャレ感を演出していきましょう!