オーダースーツSADA 千葉駅前店のカバー画像
スーツメンテナンス第2段/ブラッシングのお話しのアイキャッチ画像 スーツメンテナンス第2段/ブラッシングのお話しのアイキャッチ画像

スーツメンテナンス第2段/ブラッシングのお話し

投稿日
最終更新日
この記事の内容は、
2022年11月14日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(529日)

オーダースーツSADA千葉駅前店花崎です。

10月にスーツメンテナンス/ハンガーのお話しに続いて

第二段として、ブラッシングのお話しをしていきたいと思います。

スーツのメンテナンスに関してハンガーと同様にブラッシングも大切なメンテナンス要素となります。

まず、洋服ブラシについて説明しますと、ブラシの素材は天然毛のブラシがお勧めです。

天然毛でも大きく分けて『馬毛』と『豚毛』の2種類があります。

●豚毛とは・・・ハリやコシがあり、硬めの毛質が特徴。黒豚毛はコシが強く、白豚毛はしなやかさがあります。ウール素材のコートやスウェード素材のジャケットにも使用できます。

●馬毛とは・・・しなやかでキメの細かさがあり、柔らかさに富んだ毛質が特徴。ウールやカシミヤのスーツから、コートなど、扱いが難しい素材にも使用できます

写真のブラシは当店で使用しているブラシで馬毛のブラシです。

比較的毛足が長く、馬毛なのでホコリが取れやすく柔らかい為ウール素材を痛めにくいのが特徴です。

また、このブラシはしなやかな毛先と弾力あるコシの白馬毛が使用されている洋服ブラシです。汎用性に優れているため、1本でさまざまな生地の洋服をケア出来ます。

それでは効果的なブラッシング方法についてご説明していきます。

まず、毛並みの反対方向からブラッシングし、それが終了したら毛並み方向にブラッシングします。

(下から上方向にブラッシングし、次に上から下にブラッシングします。)

これは、毛並みの反対方向(下から上)にブラッシングをすることで、生地の中に入り込んだホコリを

浮かび上がらせます。

次に毛並み方向(下から上)にブラッシングすることで、ホコリを落とします。

繊維の目に逆らうようにブラシを当てます。強く擦らず、軽く払うようにするのがポイントです。

ブラッシングにより生地がほぐれてホコリが浮いてきたら、繊維の目に沿ってブラシを当て、ホコリを払い落とします。

解り易い方法は下記の動画をご覧下さい。

(下の画面の▶をクリックして下さい)

その次に手順についてご説明します。

1)まず、袖のブラッシングをします。

2)次に見頃をブラッシングします。

3)その次に衿廻りと肩周辺をブラッシングします。

4)最後にスラックスのブラッシングをします。

洋服ブラシと聞くと、見た目の毛並みを整えるイメージが強いかもしれませんが、「洋服の状態を整え、洋服の寿命を伸ばす」という面でも大事な役割を果たします。

①汚れを落とす

②繊維の目を整え、毛玉を防止する

繊維の奥に詰まった埃を掻き出し繊維を整えることで生地本来の光沢が出ます

このようにブラッシングには多くの利点がありますので是非スーツにブラッシングをしてみて下さい。