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アズーロ・エ・マローネ

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皆さんは『アズーロ・エ・マローネ』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
アズーロはイタリア語で『azzurro』と書きます。

azzurro』を日本語に簡単に訳すと『青』になりまがイタリア語にはbluという単語もありますが
同じ青でもazzurroよりbluのほうが濃い青になります。
また、水色かといえば水色にはcelesteという単語が存在します。

イタリア語の辞書によると「celesteは快晴の空の「青」、bluは晴れた夜空の「やや暗い青」、azzurroはその中間の晴れた空や海の「青」を指す」というふうに記載されています。

一方マローネとはイタリア語でMarroneと表記されこれは単純に栗色のことを指します。

そして、この『azzurro』と『Marrone』を組み合わせた色のコーディナイトが『アズーロ・エ・マローネ』になります。

『アズーロ・エ・マローネ』はイタリアの洒落者たちが好んで使う色の配色で、
流行に左右されず長年愛されるカラーコンビネーションのひとつです。
なぜここまで青と茶色の組み合わせが好まれるのか、その理由は「茶色がジャケットやスーツの定番色であるネイビーを引き立てる色であり、コントラストで着こなしを華やかに演出できるからなのではないでしょうか。

次に2023年春夏のオーダースーツSADAの生地を使った『アズーロ・エ・マローネ』のコーディネイトの例をいくつかお見せしていきます。

肩から掛かっている生地はSADAでは『VIVACE』と呼ばれている生地で混紡率は毛70%・ポリエステル30%で撥水加工を施した素材になります。日本では定番化したと言って良いほど市場に広がっています。撥水加工を施しても通気性を損なわず、ある一定の水滴を一時的に弾くことができます。日本の気候は湿度が高く雨が多いので梅雨から夏の時期に最適な素材です。注意することは、加工していますが半永久的に機能するものではなく、ドライクリーニングで3回までは機能が持続します。

次は『FORTE』素材は毛100%です。
スーツ素材であるこのフォルテはウール100%の天然繊維を使用しストレッチ性を作り出していますのでデメリットを軽減しています。生地巾に対して広く織りそこから一定の生地巾に整えていくので自然発生的なストレッチ効果を得られます。化繊のもつ不自然な伸び感もありません。

最後は【JOHN FOSTER】です。
イギリス、ウェストヨークシャー州のブラッドフォード郊外クイーンズベリーにて生地を生み出してきた。1819年創業のブランドです。若干21歳で創設者となったジョン・フォスターはブラッドフォードの郊外やその周辺で、糸や地元で作られた生地を買い取る取引からはじまり、その後織物工場を作ります。グレートエキシビジョン(ロンドンバンコク博覧会)でジョン・フォスターはモヘア生地で一等を、糸では金メダルを獲得しています。その細番手の生地やモヘア生地は世界的に品質を認められ、1世紀半以上にわたり世界のアパレルメーカーやテーラーなどに生地を使われ続けています。ジョンフォスターの生地は糸から最終仕上げまで一貫して自社のノウハウで生産していますので軽くてしなやかなですがハリとコシがしっかりと感じられる素材に仕上がっています。

以上がオーダースーツSADAの2023年春夏生地を使った『アズーロ・エ・マローネ』のコーディネイトの例です。

今後の皆様のコーディネイトの参考になれば幸いです。