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生地の原毛種類②

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⑤コットン

コットンとは綿のことです。 コットンを用いるとカジュアル感が出ます。

素材的には春夏の印象が強く、色合いも明るめがメイン。しかし、最近はビジネスカジュアルとしての着用シーンも増えたため、ダークカラーも出回るようになりました。

ジーンズなどのデニムはほとんどがこのコットンが使用されています。

⑥バンブー

バンブーとは竹のことです。

竹の繊維から作られた生地は、光沢があり、綿同様の吸湿性を持ち滑らかです。 主に春物の生地として使用されます。

⑦リネン

リネンとは麻のことです。 アイルランド産の非常に細い繊維を用いた滑らかな生地は、アイリッシュリネンと呼ばれ、主に春夏生地としてスーツに使用されます。

一般的に知られている麻とは種類が異なり、風合いもずっと滑らかです。

⑧レーヨン

レーヨンは植物の繊維が原料です。 パルプ(樹木)やコットンリンター(綿花)などのセルロースを溶かして糸にする「再生繊維」です。

シルクのような滑らかな肌触りで、吸湿、放湿性があります。 主に袖通りを良くするためにスーツの裏地に使用されます。 生地自体に滑らかさを出すためにウールに混紡されることも。

⑨ナイロン

ナイロンは石油が原料の素材です。 伸縮性、速乾性、強度がある繊維です。

しかし、吸湿性があまりなく、単独での生地は快適さに欠けます。 特質を生かしてウールに少量混紡されることがあります。

ポリエステルもナイロン同様石油が原料です。

補足

ビジネスウェアのカジュアル化や、実用的な快適さを求める声も多くなり、ポリエステル100%のスーツも用途によっては人気が出てきています。

虫食いになりにくい点や、洗える事、ほぼシワが気にならないなど、実用性重視のビジネスシーンにはかなり便利です。

着心地や高級感を重視するなら、ウール100%。 動きやすさ、強度、メンテナンス効率など実用性を重視するならポリエステル混紡がオススメとなります。

最近ではポリエステル・ウールは混紡されないこともしばしばです。スーツの素材を場面によって使い分けるのも、現代らしいスーツの着こなしかもしれません。