

紡毛糸、梳毛糸
こんにちは!
オーダースーツSADA池袋店でございます。
生地は糸の織り方、細さなどで着心地や体感温度が変わってまいります。
また、その糸をどのように紡績したかにもより、内容は変わっていきます。
今回は「紡毛(ぼうもう)糸」と「梳毛(そもう)糸」という紡績の違いについてみていこうと思います。
①紡毛糸
紡毛糸は、羊毛などの比較的短い動物繊維を、繊維を平行に揃えずに絡み合わせて撚りをかけた糸です。
短い繊維が絡み合って空気を多く含むため、ふわふわと弾力性があり、柔軟で暖かいのが特徴です。フランネルやツイード、メルトンなどの厚手の布地に用いられ、冬物のセーターやジャケット、コートなどに適しています。
スーツで使われる紡毛糸は、通常の紡毛糸よりも上質で密に織られたものが使われている。特徴としては起毛感があり、厚みのある温かい生地で主に秋冬向けです。
②梳毛糸
梳毛糸は、羊毛などの毛足が長い繊維だけを選別し、繊維を平行に引き揃え、短い毛や不純物を取り除いて作られる滑らかな糸です。
この工程により、繊維の方向が揃い、細くて丈夫、かつ光沢のある均一な糸に仕上がります。
スーツで使われる梳毛糸は長くてまっすぐな羊毛繊維を揃えて紡いだ、なめらかで光沢のある糸です。スーツの中では定番になるのはこちらの素材です。
ビジネス冠婚葬祭にすべて対応しており高級生地ブランドもほぼ梳毛糸が使用されています。
この二つの紡績により生地の表情はかなり異なってきます。是非生地選びの参考にしてみてください!