

裏地について
こんにちは!
オーダースーツSADA池袋店でございます。
弊社は色々なバリエーションで裏地をご用意していますが、種類により混紡が変わるのはご存知でしょうか。
今回は裏地で使われることが多い素材をそれぞれみていこうと思います。
①ポリエステル

ポリエステルは元々の原料は石油で合成繊維です。
熱に強く、極めて強靭で型くずれしにくい便利な繊維です。しかし、吸湿性に欠け、夏場には暑く、肌触りも良くはな、静電気が発生しやすいです。
無料の裏地はポリエステルの裏地になっております。
②キュプラ

コットンから生まれた再生繊維で、天然繊維のやさしさと、化学繊維の機能性をあわせもった素材です。
天然繊維のように、燃やしても有害ガスの発生がほとんどなく、エコロジーであることが特長。
独特の「肌へのここちよさ」「滑らかさ」などの機能性があり、繊維の特徴として、繊維の断面が丸いため、肌との摩擦が少なく、肌にやさしい。公定水分率が高いため、肌にまとわりつきにくく、静電気などが起こりにくい。繊維の断面が丸く、肌との摩擦が少ないことから着脱しやすいことが挙げられます。
欠点としては丈夫さだけはポリエステルに劣ります。有料の裏地はほとんどキュプラ素材になっております。
③ビスコース

この素材は前回紹介したアソシエ裏地の素材となります。
レーヨン素材の一種で、最も古い自然素材の合成繊維です。そもそもレーヨンとは木材パルプなどの植物由来の原料からセルロースを取り出し、一度化学的に溶かした後に繊維状に再生した再生繊維のことです。
シルクの代わりとしてドレスなどによく使用され、光沢感や質感に優れています。繊維が細く長いので、滑らかでさらりとした感触が心地よくやわらかで体にフィットします。
色落ちもせず、日焼けもしにくく、吸湿性があり、伸縮性、強度も十分にあります。しかし、水にぬれると強度が低下するので雨の日などは避けた方が良いでしょう。
④アセテート
こちらもアソシエ裏地の素材で木材パルプを主な原料としたセルロースに酢酸を結合させた半合成繊維です。半合成繊維とはセルロース(植物由来)やタンパク質(動物由来)の天然原料を化学的に改良した繊維のことを指します。
特徴としてはシルクのような美しい光沢感とドレープ性に加え、ふんわりとした弾力感を併せ持っています。また、先ほどのビスコースと同様シルクのような光沢と深みのある鮮やかな発色性を持っています。
植物由来の為環境にも優しく、コットンやレーヨンに比べとても軽いです。ただ、熱や摩擦に弱く、シワがつきやすいので注意が必要です。
以上が弊社で使われている裏地の特徴です。スーツ生地と裏地それぞれがそろって初めてスーツが完成します。どちらも自分のこだわりのものをみつけて着こなすと自然とその日の気分も変わると思います。是非こだわりの逸品を見つけてください!