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英國名作図鑑1 ペンハリガン

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『ペンハリガン』とは、
1870年にウィリアム・ヘンリー・ペンハリガンが設立した
イギリスのフレグランスブランド。

ペンハリガンはコーンウォール出身のバーバーで、
ロンドンに出た後、宮廷バーバー及びパフューマーとして
ヴィクトリア女王に仕えた。
1872年に初めてのパフューム、ハマンブーケを発表。
エキゾチックで刺激的、その斬新なセントは
瞬く間に評判を呼び世に知らしめることになる。
さらに、トータルグルーマーとしての実績と
数々の素晴らしいフレグランスが評価されて、
1903年にアレクサンドラ王妃から初のロイヤル・ワラントを受け、
現在はエディンバラ公およびチャールズ3世が授与した
2つのロイヤル・ワラントを保有。

最初の店はバーバーとして働いていた
ジャーミンストリートの『ハンマーム』の隣に位置していた。
2号店はセント・ジェームズ・ストリート33番地で、
ジャーミンストリート店とは裏側でつながっていた。
1920年代後半に事業拠点をバリー・ストリートへと移転。
1941年のロンドン大空襲で最初の店舗は破壊されたが、
バリー・ストリートの店舗は無事に残っていた。


1975年、シェイラ・ピックルズと、
彼女に助力したイタリアの映画監督フランコ・ゼッフィレッリによって
新たな店舗がコヴェント・ガーデンにオープンする。
当時自身のアシスタントを務めていたピックルズから
『ペンハリガン』ブランドの取得を勧められたゼッフィレッリは、
ヴィスコンティが使用していた
『ハマン・ブーケ』のセントに魅了されていたこともあり、
買収を決めた。
ピックルズはペンハリガンが残したパフューマリーを受け継ぎつつ、
新たなパフューマーを雇用し、
女性を対象とした伝統的なフローラルな香りの作品を導入。
特にユニークで特徴的な『ブルーベル』は、
今なおベストセラーとなっている。

2015年、スペインのコスメティックファーム『プーチ』が
フランスのフレグランスブランド『ラルチザン』と
ペンハリガンの株式を取得。
現在は『プーチ』の傘下にある。
今もそのクリエイティブで画期的なブレンディングは引継がれ、
新たなエレガンスの表現を求め
英国らしさあふれる感動的なフレグランスを提供。
この150年間
他人に好印象を与えたい粋なジェントルマンたちにとって
フレグランスは譲れないものとなった。


1902年に発表された『ブレナムブーケ』 は
120年の歴史を持ち愛され続けた
代表的なメンズオードトワレ。
初代マールボロ公爵のために作られたこのオードトワレは、
公爵がかつて暮らしていた世界遺産ブレナム宮殿から名をとった。
最高のジンの様に
英国が誇るユーモアと同じくらいドライでフレッシュ。
レモン、ブラックペッパー、パインを感じる伝統的なノート。
因みにこの宮殿で生まれたウィンストン・チャーチル首相の
お気に入りのオードトワレでもある。


『ブレナムブーケ 』は
シトラスが爽やかに香る若々しいトップノートから、
針葉樹と森のセントが広がる
ウッディで落ち着いたノートへの移り変わりは
クラシックでありながら不変的で
控えめで官能的、
そして伝統の輝きを感じさせる
完璧な仕上がりを感じる事ができる。

♦コンポジション
トップノート:レモン、シトラス
ミドルノート:ラベンダー
ラストノート:パイン、ムスク、ブラックペッパー


愛用の『ブレナムブーケ』 100mlは
主にビジネスシーンで使用。
ウェアリングは
パルスポイントに焦点を当てて、
肌に直接200mm離して軽く2プッシュ。

ボーラーハット : 『クリスティーズ』
ハーフリムツーポイントスペクタクルズ : 『アルガワークス』
バニーロジャースーツ : 『ポールスミス』
ラウンドカラーシャツ : 『ポールスミス』
ナロータイ : 『ポールスミス』
ローズラペルピン : 『タテオシアン』
フープピアス : 『リンクス』
アーマーリング : 『ヴィヴィアンウエストウッド』


注: これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは展開しておりません。

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