オーダースーツSADA 金沢香林坊店のカバー画像
ノスタルジック名品図鑑10 ピーターソンのアイキャッチ画像 ノスタルジック名品図鑑10 ピーターソンのアイキャッチ画像

ノスタルジック名品図鑑10 ピーターソン

投稿日 NEW!
最終更新日
1865年、フリードリッヒ&ハインリッヒ・カップ兄弟が
ダブリンに煙草店『カップ・ブラザーズ』を創業。
1868年にパイプ作家チャールズ・ピーターソンを招聘し
パイプ作成を開始。
1890年、チャンバーにジュースを集める為の
小さなリザーバーを備えた『ドライシステム』で特許を取り
社名を『カップ・アンド・ピーターソン』と改名。
1898年、リップのエアホールを上向きにした
『ピーターソン・リップ』で特許を取り、
更にシャンクに金属のマウントを取り付け、
ビットをテーパーにして接続する
『アーミー・スタイル』をほとんどのパイプに採用。
『ピーターソン』は、様々なブレンドのパイプタバコも生産
しかし2018年、『スカンジナビアン』は
『ピーターソン』のパイプタバコブランドと事業を買収,
2019年、『ダンヒル』がパイプタバコの製造を終了。
『スカンジナビアン』はダンヒルの
パイプタバコのレシピと銘柄の使用権を買収、
一部の『ダンヒル』銘柄を『ピーターソン』の銘柄に移行して販売。
『ダンヒル』のパイプタバコは1967年から『マレーサンズ』が製造。
当初はダンヒル工場として製造し
1981年『ダンヒル』がたばこ部門を切り離した際に
全ブランドを『マレーサンズ』に移管。
2005年に閉鎖以降はデンマークの『オーリック』が製造。
私が愛煙しているのはマイミクスチャー965で
2019年までは『ダンヒル』の銘柄で
現在は『ピーターソン』の銘柄になっています。
この銘柄はアルフレッド・ダンヒルの
ミクスチャー台帳No.965から来ていて
生産はデンマークの『オーリック』。
カットは少し細かいリボンカットとラフカットの混合で
湿気は少し強め。
正統派イギリスタイプで香料無添加。
葉組は地中海に面したシリア、キプロス産等のタバコ葉を
スモークしたラタキアと
圧搾熟成したキャベンディッシュと
オリエンタル葉で
上品で極上のハーモニーはマイルドで甘口、
格式高く豊かな喫味。
収容している『ダンヒル』版の
マイミクスチャー965缶はヴィンテージで
この時代の形状の方が密閉精度がとても強く
パイプタバコの管理に適している為
常に入れ替えて所有している。
我流お薦めレシピ
ラタキアスモーキング編
❶ブレイクインしたチャンバーに良く揉みほぐしたラタキアを
3回に分け段々柔らかく、ムラなくいっぱい詰める。
❷タンパーで平らに80%までプレス
❸ ドローしながらヘヴィーナフサペトロールライターで
小刻みに満遍なく着火。
ナフサペトロールの甘いアロマをノージング。
❹三服し全体が赤く膨張したら
再度タンパーで軽く押さえて落ち着かせ
炭化したラタキアを表面全体に広げる。
❺再度ドローしながらヘヴィーナフサペトロールライターで
小刻みに表面全体に着火。
再度ナフサペトロールの甘いアロマをノージング。
❻ゆったりと優しくドローとブローを繰り返し
安定した酸素供給による火種を保ち、
少な目の煙をゆったりとくゆらせる。
❼火が安定してきたらタンパーでタバコを押さえ、
煙の流入量を一定に保つ
❽詰めたラタキアを最後まで吸い尽し
チャンバーに均一なカーボンを付着させる。
注:これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは販売しておりません。
★★