オーダースーツSADA 金沢香林坊店のカバー画像
ノスタルジック名品図鑑12 ファイロファックスのアイキャッチ画像 ノスタルジック名品図鑑12 ファイロファックスのアイキャッチ画像

ノスタルジック名品図鑑12 ファイロファックス

投稿日 NEW!
最終更新日
1921年にウィリアム・ラウンスとポスィーン・ヒルが
ロンドンで『ノーマン&ヒル』を創業し
英国陸軍のいち大佐が、
軍事上の機械、科学、医療などのさまざまな分野の情報を
集約できる情報処理携帯ツールとして
6穴パーソナルオーガナイザーを開発。
当社は固定オフィスを持たない牧師や、尉官クラスの将校が、
自分の教区や率いる部隊に関する記録を
収めておくために用いられた。
随時内容を用紙の差し替えで行い、
またあらかじめ用意されたリフィルを利用する事で、
利用者の利便性向上が図れ、
システマチックに運用可能としていた。
第二次世界大戦中1940年12月の
ロンドン大空襲によりオフィスが全焼。
当時ラウンスの臨時秘書をしていたグレース・スカールが
自分用に書き留めていた顧客名簿をもとに全顧客に
「リフィルの生産は続けているのでいつでも注文して下さい。」
とタイプした手紙を発送し続けました。
危機を救ったグレースの顧客名簿の呼び名
ファイル・オブ・ファクトこそが、
『ファイロファックス』という社名の由来になり、
彼女は後にファイロファックス社社長となり
30年間に渡り尽力されました。
1980年代、一般の人に知られることはなかった
革製パーソナルオーガナイザー『ファイロファックス』は、
ポール・スミス が『ノーマン&ヒル』に直談判をして、
黒一色しかなかったウィンチェスターに、
焦げ茶色、緑色、濃紺色、ワイン色のカラーバリエーションを追加。
現代人向けになるように、
カード用ポケットも付けて販売。
ヤッピー達のマストアイテムとして大流行しました。
オリジナルのウィンチェスターは
1993年まで英国で製造されたモデル。
私が愛用する『ファイロファックス』ウィンチェスターは
1980年代の『ポールスミス』ロンドン店で販売された
ダブルネームの英国製で色はブラック
素材はシャークスキンを使用
185mm X 125mm バイブルサイズの6穴で
ボタンカバーの素材が通常のプラスチックではなく
リアルレザーで覆われています。
リングはマットなブラックのスペシャル仕様。
内側ペンホルダー側ポケットに
REAL SHARK  MADE IN ENGLAND と金箔刻印
カード用ポケット側に
filofax made in England for Paul Smithの金箔刻印。
愛煙するダンヒル『ホワイトスポット』3202と
相性抜群のデザインで
愛用のダンヒル『ホワイトスポット』のメカニカルペンシルを
ペンホルダーにセットする事が多く
ポケットには専用『ヤード・オ・レッド』1.18mm芯を
ヴィンテージのペンシルケースに入れて保存。
我流お薦めレシピ
タバコパイプガジェットメカニカルペンシル編
❶頭冠のタンパーを左に回して外す。
❷中のリーマーを左に回して外す
❸1.18mmのレッドをペンホルダーに入れる
❹リーマーを右に回して填める。
❺タンパーを右に回して填める。
❻ニブを左に回すとレッドが出ます
注:これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは販売しておりません。