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ノスタルジック名品図鑑33 ハインヅ

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ヘンリー・J・ハインヅは、ドイツ系移民の両親の元で
アメリカ・ピッツバーグで生まれ
幼い頃から家庭菜園で収穫した野菜を売り歩いていた。

1856年に12歳で家庭菜園を拡大して
収益の一部を馬や馬車に投資して収入を増やし、
1859年、地元の特産であるホースラディッシュの
ボトルドの製造販売を始めた。

それまでホースラディッシュのボトルドは、
ダークグリーンボトルドで売られ、
別の野菜を入れてごまかしたり、
防腐剤や着色料が入れられたりすることもあった。
そのようなごまかしをしていないことの証として
クリアボトルに入れて販売し、消費者に受け入れられた。

1869年、ペンシルバニア州シャープスバーグ
友人のL・クラレンス・ノーブルと共同で、
ホースラディッシュのボトルドを製造販売する
『ハインヅ&ノーブル』を設立。
その年に大陸横断鉄道が開通して
全米に輸送できるようになったことから
事業は拡大の一途をたどった。

1875年までにザワークラウト、ビネガー、ピクルスなどの
販売も行うようになった。

1875年、例のないほどの豊作だったことから
原材料を大量に仕入れ、
これにより経営状態が悪化し、
さらに金融恐慌によって取引銀行が倒産し
『ハインヅ&ノーブル』も倒産することになった。

1876年、弟のジョン・ハインヅ、
従兄弟のフレデリック・ハインヅと共同で
『F&Jハインヅ』を設立。
それまで各家庭で作られていたトマトケチャップの
大量生産を始め大成功した。

1888年に他の2人の持ち分を買収し
『H・J・ハインヅ』に改組。
1896年から、57ヴァラエティズというキャッチコピーを使用。
当時既にハインツ社の商品は60種類以上あったが、
57という数字を選んだことについて、
数字の心理的影響と、
全ての年齢の人々にとっての恒久的な重要性と説明。
自身と妻のラッキーナンバーが5と7だったためとも説明。

19世紀当初は食の安全という概念が存在せず、
店頭の商品に有害とされる物質が添加されていることや
腐っていることが普通であったが、
『ハインヅ』は商品の安全性をセールスポイントとすべく、
ケチャップを透明のビンに入れて販売し、
アメリカ政府にも食品添加物についての規制を法制化するよう
ロビー活動を行い、
その結果は1906年に純正食品薬物法として結実した。

1908年、カナダのオンタリオ州レミントンに
トマトなどの加工工場を設立。

細菌汚染などの問題を解決するための技術を積極的に取り入れ、
社長自ら従業員の管理による品質の維持を監督。
女性従業員のために温水シャワーと週1回の爪のケアを提供。

工場をいち早く電化し、
『フォード』に先んじてライン生産方式を導入。

世界恐慌中の1930年、調理せずとも食べられるスープと
ベビーフードを販売。
不況下で広く受け入れられてトップセラーとなった。

第二次世界大戦中は、前線で戦うイギリスのための食料を支援。
戦後、アメリカ国外に工場を展開。
『オレアイダ』と『スターキスト』を買収。

2015年、『ハインヅ』と『クラフト・フーズ』が合併。
世界第5位の食品メーカーが誕生。


1886年、イギリスで缶詰製品の主導権をもっていた
『フォートナム&メイソン』のもとに、
アメリカからベイクドビーンズのキャンデッド5箱分を
持ってやって来た『ハインヅ』のヘンリー・ハインヅ。
このベイクドビーンズが主要食品となるいう確信があり、
キャンデッドをすべて引き取り、
イギリスでの販売を開始。工場もいくつか設立。。
イングリッシュ・ブレックファストに必須となった
ベイクドビーンズは
イギリスは世界消費量の第1位となる。

1959年、イギリスのマンチェスター近郊のウィガンという町に、
ヨーロッパで最大の食料品加工工場が作られ、
ここでもベイクド・ビーンズの大量生産が行われてる。

ベイクドビーンズに使用されれるハリコットビーン、
アメリカ大陸原産で、ネイビービーンズなどとも呼ばれ、
これは、1800年代から、ハリコットビーンが
米海軍の基本食料の一つとして使用されていたため。

1960年代後半に、イギリスで、
ビーンズ・ミーンズ・ハインズという
テレビ・コマーシャル・キャンペーンを実地。
ビーンズとミーンズのスペルが『ハインヅ』とそろうように、
遊びで、Sでなく、Zで綴られています。
それで2008年からベイクド・ビーンズのボトルドのラベルにも
やはりHeinz Beanzと、ビーンズのズをZで綴っている。


コンサバトリーでの
フルイングリッシュブレックファストに欠かせない
『アーマッド・ティー』イングリッシュブレックファスト、
『フランク・クーパー』ヴィンテージオックスフォードマーマレード、
バンガーズはブラックプディングとイングリッシュソーセージと
バックベーコン。

そして絶対の『ハインヅ』ベイクドビーンズ、

バンガーズ、バックベーコン、
マッシュルーム、トマト、卵、
12ミリスライスでダイアゴナリーカットしたトーストを
サンフラワーオイルで焼いて、
その間『ハインヅ』ベイクドビーンズも他のフライパンで温めて
美しく盛り付けて楽しむ。

注:これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは販売しておりません。