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ノスタルジック名品図鑑34 フル・ブレックファスト

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フル・ブレックファストとは、
イギリスやアイルランドの伝統的なブレックファスト。

18世紀以前の史料に
イギリスのプレックファストに関する記述は少なく、
ブレックファストを摂取することは滅多になかった。

1760年代になるとブレックファストの習慣が
イギリスに広まって
この頃から産業革命後の
ボリュームあるブレックファストへの移行が始まった。

産業革命期にイギリスが世界情勢の中心に台頭すると、
中国から輸入されたブラックティー、
西インド諸島で生産されたシュガーを
従来よりも安価で調達できるようになる。

1852年にシュガー関税が撤廃され、
『イーストインディアカンパニー』の貿易独占権が廃止されたことで
ブラックティーの輸入が自由化された。
かつてはイングランドで敬遠されていたオートミールも
全国に普及。
労働者階級の間にポリッジと
シュガー入りブラックティーを中心とする
ボリュームのあるブレックファストが定着した。

19世紀のヴィクトリア朝時代に、
一般に知られるフル・ブレックファストが成立。
ヴィクトリア女王が遅めのディナーを摂ることを好んだために、
上流階級も女王の習慣に合わせて
本来ランチだったディナーの時間を夕方にずらし、
朝8時から9時の間に
ボリュームのあるブレックファストを摂るようにした。

ボリュームのあるブレックファストは
農村部の郷紳にとって都合がよく
農民は作業の前にカロリーを蓄えるために多量の食事を摂り
カロリーに富み消化の良いポリッジやベーコン、ハムを
ブレックファストとしていた。

新しい形式のブレックファストは、
ボリュームのあるランチを摂ることが難しい都市部の
上・中流階級からも歓迎された。

ヴィクトリア朝期の英国社会では
家族間の関係の強化が求められており、
ブレックファストが1日の中で一番重要な食事に位置付けられた。
かつて中産階級の家庭では夫と妻は
別々にブレックファストを摂るのが普通。
この時期に家族全員がそろって
ブレックファストを摂る習慣が生まれ、
、量と質も向上する。

中世以来の肉とビールを中心とした食事も健在だったが
この豪華なブレックファストは、
エドワード7世の時代まで続いた。

ブレックファストの内容は階級によって差があり、
その傾向は大工業都市で顕著だった。

現代、評判が極めて悪かったイギリス料理が
かなり改善の傾向が見られるのに対して、
イギリスのフル・ブレックファストは簡素化する傾向が強く
ロンドンのホテルなどでは
伝統的なフル・ブレックファストに代わって
アメリカ式の簡易なブレックファストが
供されるようになりつつあり、
B&Bのブレックファストは
伝統的なフル・ブレックファストが主流である。

フル・ブレックファストには、
特にスコットランドの習慣から受けた影響がよく見られる。
スコットランド人はイングランド、ウェールズ、アイルランドなど
他地域の人間よりも多い量のブレックファストを食べ、
ティーを何杯も飲む。

朝食用のソーセージが初めて作られたアバディーン、
トーストに添えられるマーマレードの発祥地とされるダンディーは
いずれもスコットランドの都市である。


♦ イングリーディエント (1パーソン)

イングリッシュソーセージ………2本
ブラックプディング………2枚
バックベーコン………2枚
ブラウンマッシュルーム………2個
トマト………1個
12mmスライスホワイトブレッド………1枚
『ハインヅ』ベイクドビーンズ………1/4缶
エッグ………1個

サンフラワーオイル………2tbsp
『カロンウェン』オーガニックアンソルテッドバター………1tbsp
『マルドン』シーソルトソルト&ペッパー………pinch

『アーマッド』イングリッシュブレックファスト………1heaping tsp
A2コールドホールミルク………2tbsp

『カロンウェン』オーガニックアンソルテッドバター………taste
『フランククーパー』オックスフォードマーマレード……taste


♦ プレパレーション

ブラウンマッシュルームは
キッチンペーパーで汚れを拭き取り、ステムをカット。


トマトはステムをカットし
更に横半分にカット。

『マルドン』シーソルト&ペッパーを
『コール&メーソン』ダーウェントミルの
コースリーグラウンドでシェイク


12mmスライスホワイトブレッドを
ダイアゴナリーカット。


ブラックプディングを
15mmでカット。


『アーマッド』イングリッシュブレックファストのブラックティー用と
『ウェッジウッド』ティーポットとティーカップのウォーム用に
『ティーサイド』ナチュラルミネラルウォーターで
ボイリング。


♦ ディレクションズ

フライパンに
サンフラワーオイル 1tbsp、
イングリッシュソーセージ2本、バックベーコン2枚を焼く。
(10min)


サービングパンに
サンフラワーオイル 1tbsp、
ブラウンマッシュルーム2個を焼き、
『カロンウェン』オーガニックアンソルテッドバターを投入。
(9min)


フライパンで
ブラックプディング2枚を焼く。
(8min)


フライパンで
トマト2切れを焼く。
(7min)


ポットで
『ハインヅ』ベイクドビーンズを煮る。
(6min)


テーポットに
『アーマッド』イングリッシュブレックファストのリーフを1tsp、
『ティーサイド』ボイリングウォーター150mlを
高い位置から手早く勢いよく注ぎジャンピング。
(スティープ5min)


フライパンに
エッグ1個を割り入れる。
(4min)


フライパンで
12mmスライスホワイトブレッド2切れを焼く。
(3min)


♦ プレイティング

『ローラ・アシュレイ』ノッティンガムのプレイスマットと、
『コールポート』カントリーウェアのナプキンリングを付けた
『ローラ・アシュレイ』ノッティンガムのディナーナプキンを使用。

『コールポート』カントリーウェアのディナープレートには、
・バンガーズのイングリッシュソーセージ
・バンガーズのブラックプディング・クリスピーバックベーコン
・ブラウンマッシュルーム
・ベイクドトマト

『コールポート』カントリーウェアのクレセントサイドプレートには
、・『ハインヅ』ベイクドビーンズ
・フライドエッグ

『コールポート』カントリーウェアのトーストラックには、
・クリスピートースト

『コールポート』カントリーウェアのミルクピッチャーには、
A2コールドホールミルク

『コールポート』カントリーウェアのマーマレードジャーには、
・『フランク・クーパー』ヴィンテージオックスフォードマーマレード

『コールマンズ』マスタードは
『コールポート』カントリーウェア・クルーセットの
マスタードポットに投入。

『マーマイト』はそのまま。


『コールポート』カントリーウェアのベルで
ファミリーを呼ぶ。


温めていた『コールポート』カントリーウェア・ティーカップに
『コールポート』カントリーウェア・ミルクピッチャーの
A2コールドホールミルクをミルクインファースト。

ステープされたティーポットの中の
『アーマッド』イングリッシュブレックファスト・リーフを
『コールポート』カントリーウェア・ティースプーンで
軽くかき混ぜてから
『コールポート』カントリーウェア・ティーストレーナーで
漉しながらティーカップにゴールデンドロップ。


クリスピートーストに
『カロンウェン』オーガニックアンソルテッドバターを塗り、
『フランククーパー』ヴィンテージオックスフォードマーマレードを
たっぷり乗せます。


注: これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは展開しておりません。