オーダースーツSADA 金沢香林坊店のカバー画像
英國名作図鑑3. ジョーマローンのアイキャッチ画像 英國名作図鑑3. ジョーマローンのアイキャッチ画像

英國名作図鑑3. ジョーマローン

投稿日 NEW!
最終更新日

『ジョーマローン』とは
1990年にイギリスのパフューマー
ジョアン・レスリー・マローンによって
設立された英国のフレグランスブランド。

1963年に生まれたジョアン・レスリー・マローンは、
ロンドンの貧困家庭の集まる公営住宅で生まれ育つ。
フェイシャリストの母親アイリーンは、
1920年代後半からオリジナルのスキン・クリームを販売していた
『マダム・ルバッティ』の下で働いていました。
マダムは、エヴァ・ガードナーやヴィヴィアン・リーといった
顧客も持っている有名なフェイシャリストで、
ジョアンも9歳位から母親の手伝いをし、
マダムからサンダルウッドから作られた
秘伝のフェイス・マスクの作り方を学んだりしました。
1970年代前半のマダムの死後、
ブランドを母が引き継ぎぐことになります。
しかし、母親が突然、脳卒中で倒れ
ジョアンは15歳で学校を中退。
元々失読症であるハンデを抱えながら母親の顧客に対して、
フェイシャリストとしての腕を磨いていく。

20代はじめに母親と同じようにプロのフェイシャリストになると、
自分の仕事に特徴を出すために
アロマティックなオイントメントをマッサージに使用しました。
昼から夜にかけては、自宅をスキンケアクリニックに
夜は、アパートのストーブの上で、
バスオイルをミックスして
自分好みのフレグランスをブレンディングする喜びにとりつかれる。
そんなある日、
“相反する素材を合わせてみたら
どんなセントになるのだろうか?”
という純粋な疑問に対する答えを求めて、
ナツメグとジンジャーをミックスしてみました。
こうして『ナツメグ&ジンジャー・バスオイル』は生み出された。
そして、フェイシャル・セラピーのお得意様の顧客5人に
感謝の気持ちを込めてプレゼント。
これが思いのほか好評だったので、
さらに10人の顧客にプレゼント。
そのうちプレゼントした顧客の一人が、
このバスオイルをたいそう気に入り、
ディナーパーテイーのゲストへのプレゼントとして100本オーダー。
そのうちの86人が後日、追加注文してきた。
この時、ジョアンは
“フェイシャル・セラピストを捨て、フレグランスに生きる”決意をし
1994年にチェルシーに
『ジョーマローン』ロードサイド店をオープン。

最初の大物顧客は、
スノードン伯爵夫人ことセレナ・アームストロング=ジョーンズと、
『ジヨゼブ』のデザイナー・ジョゼフ・エテッドギ一の妻
イザベル・エテッドギーでした。
特にイザベルは、
『ジョー・マローン』ブランドのアイコニックな
クリーム色のボックスに、黒いリボンという包装のデザインと、
ヴィンテージ・ファーマシースタイルのボトル・デザインを
生み出す手助けをしました。
そして、かつて『バーグドルフ・グッドマン』の
ファッション・ディレクターであり、
1989年から1994年に『グッチ』の社長になった
ドーン・メロにも認められるに至り、
1998年に、ニューヨーク『バーグドルフ・グッドマン』で
扱われるようになる。
1999年には、ロンドンにフラッグシップストアを作り、
『エスティローダー』にブランドを売却。

ジョアンはクリエイティヴ・ディレクターとして残り、
ブランドのアンバサダーとして
世界各国を周るジェットセット・ライフを送る。
2001年にはニューヨークにショップがオープン。
さらに念願のスキンケア・ラインがスタート。
しかし、2003年ジョアンはブレストキャンサーになり、
『エスティローダー』は彼女のために最高の医療技術を提供。
科学治療を行い、回復し、仕事に復帰するも、
2006年にクリエイティブ・ディレクターを辞める事を決意。

2009年3月、フランス人のセリーヌ・ルーが
『ジョー・マローン』のクリエイティブ・ディレクターになり、
“フレグランス・コンバイニング”
という概念でのブランディングを考案した。
2011年にウィリアム英国王子とキャサリン妃の
ロイヤル・ウエディングにて、
ウェストミンスター寺院のキャンドルに、
キャサリン妃のリクエストにより、
『オレンジブロッサム』キャンドルを使用。
さらに、ゲスト用のトイレには、
『オレンジ・ブロッサム』のハンドソープとローションが置かれた。
このことにより、『ジョー・マローン』の名は
更に世界的な認知度を高めました。

★★

『ライム バジル&マンダリン』コロンは
1999年頃発売のシグネチャーフレグランスであり、
ブランドの個性を確立したフレグランス。

カリブ海に吹く風を思わせる爽やかなライムのセントに、
刺激的なバジルと香り高いホワイトタイムが加わった、
清々しいモダンクラシックなフレグランスです。

トップはマンダリンの
鮮やかで刺激的、活気に満ちたフレッシュなセント。
ミドルからは
ピリッとしたエッジの効いたバジルがハーブのぬくもりと深みを加え、
複雑さと持続性を高めます。
ラストには大地を思わせるアンバーウッド。
控えめに暖かさを加えます。

♦コンポジション
トップノート:ライム、マンダリン、ベルガモット
ミドルノート:バジル、リラ、アイリス、タイム
ラストノート:パチョリ、アンバーウッド

★★

愛用の『ライム バジル&マンダリン』100mlは
主にプライベートライフで使用。
ウェアリングは
パルスポイントに焦点を当てて、
肌に直接100mm離して軽く3プッシュ。


注: これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは展開しておりません。

 ★