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英國名作図鑑137 ルイスレザー

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『ルイスレザー』は
イギリスのモーターサイクル&アビエーションウェアブランド。


1892年
デビッド・ルイスによって『D. ルイス』として創業。
当初はビスポークテーラリングやレインコートなどを手掛ける
クローズショップ。

1910年代
当時成長しつつあったアビエーションインダストリーや
オートモーティヴインダストリーに着目し、
アビエーターやドライバー向けで
主にレザー製の専門的なウェアの製造・販売を開始。

1929年
企業として法人化。

1930年代
フライトスーツブランド「アヴィアキット」を発表。
極寒のコックピットに対応する
高品質なレザーウェアで知られるようになる。

第二次世界大戦中
ロイヤルエアフォースのパイロットに
フライトスーツやエキップメントを供給。

1950年代
戦後のガソリン配給制終了とモータースポーツの普及に伴い、
モーターサイクルウェアに注力。
1956年
10代の若者をターゲットにした「ブロンクス」は、
当時の若者文化の象徴的なアイテムとなる。

1960年代
若い世代向けのブランドとして『ルイスレザー』の名称を導入。
ミュージックやスポーツマガジンに
アドバタイズメントを掲載し人気を不動のものとした。

1970年代
パンクロックムーブメントの中で、
セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスや
ザ・クラッシュのメンバーなど、
多くのミュージシャンに愛用され、
ロックカルチャーの代名詞的な存在となった。
カラフルなジャケットも発表され、多様なスタイルが展開。

1980年代以降、
何度かの経営権の変遷を経て、
ブランドの伝統と品質は維持され続けてる。


レザージャケットが主力製品であり、
様々なモデルを展開。
使用されるレザーのバリエーションには、
シープスキン、カウハイド、ホースハイドなどがあり、
それぞれ異なる質感や特徴がある。

1956年にリリースされたNo.384「ブロンクス」は
約60年間に渡るブリティッシュモーターサイクルジャケットの
スタンダードモデル。
ジャケットのデザインは1920年代の
『D.ルイス』フライングジャケットがベースになっており、
1950年代にこの仕様にアップデートされる。
モーターサイクルに乗る際のアーム部分の動きを妨げない仕様として
背中のアクションプリーツが付き、
ハーフベルトのバックルがレザーでカバーされているのは
バイクのタンクに傷をつけないためのディティール。
このスタイルは若いブリティッシュモーターサイクリストと結びついて
究極のトナップ・ジャケットと称される。

1957年に登場したNo.62「ブラックアロー」は
贅沢にレザーを使用したスリークオーターレングスモデル。
60年以上も前にデザインされたとは思えない
洗練されたレザージャケットで、
幅広い層に支持され続けている。
ロングレングスのレザージャケットは野暮になりがちだが、
4つのボールチェーンジッパーが絶妙なバランスで配されているため、
スタイリッシュに仕上がっている。
フロントは無駄な切り替えのない贅沢なカッティング。

1958年に登場したNo.391「ライトニング」
数多くのロックスターに愛される永遠のスタンダードモデル。
4つのジップポケットとフロントに回り込むバックル、
バックスタイルのデザイン、その全てがシンボルとなっており、
まさに英国を代表するライダースジャケット。
No.402 は1977年にリリースされたNo.391 の後続モデル、
違いとしては腰に配されたアジャストバンドがバックに付き、
フロントにドットボタンが付いていて、
No.391よりシンプルな印象を与えてくれる。

1962年に登場したNo.60「コルセア」は
極力無駄を省きつつも、
『ルイスレザー』ならではのディティールを落とし込んだモデル。
フロントのスナップボタンベルトが、
モーターサイクル乗車時に
ジップでタンクを傷つけないようにガード。
ライニングにはジップ付きのインナーポケットがあるので、
十分なキャパシティーを確保。

1962年頃にラインナップに加えられたNo.551「ドミネーター」は
左右のチェストに付くジップポケットが、
シンプルなデザインの中に主張を与えている。
フロントのスナップボタンベルトは、
モーターサイクル乗車時に
ジップでタンクを傷つけないようにガード。

1973年に発売されたNo.441「サイクロン」は
そのシンプル且つ端正なプロポーションは
現代に於いても完成されたバランスと讃えられている。
スッキリしたデザインの中でも
フロント裾部分のジップを覆うように配された
スナップボタンベルトが特徴的で
当時のライニングはニットナイロンが主に使用されていた。


愛用の『ポールスミス 』「REDEAR」との
ダブルネームによる「サイクロン」ベースモデルは、
独特のスナップボタン留めウエストベルトループが付属。
スリーブのフェザーレースモチーフが特徴で
ダークネイビーのカウハイドが使用されており、
ライニングにはポリエステルのバッティングを使用。


キャスケットハット : 『ハリスツイード』×『フェイルスワース』
ウィンザーリムラウンドスペクタクルズ : 『アルガ 』
デニムシャツ : 『バブアー』
コーデュロイトラウザーズ  : 『バブアー』
ツイードウエストコート : 『ムーン』×『ポールスミス』
コットンメッシュダブルリングベルト  : 『ハルシオン』
カントリーギリーブーツ:『トリッカーズ 』
フープピアス : 『リンクス』
アーマーリング : 『ヴィヴィアンウエストウッド』
ナックルリング:『ヴィヴィアンウエストウッド』


注:これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは販売しておりません。