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英國名作図鑑112 ダンケルマン

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『ダンケルマン』とは、
『ダスコ』(Dunkelman and Son Co.)としても知られる
英国のシューツリーブランド。

フレデリック・フランシス・ダンケルマンは、
1948年冬季オリンピックに出場した
イギリスのプロアイスホッケー選手で、
1946年、ロンドンのバタシーに『ダンケルマン&サン』を設立し、
アイスホッケースティックを製造および販売。
ティンバーを扱うことへの情熱を活用したいという思いから
自分のシューケアプロダクツをハンドメイドし始めた。

1950年、レザーシューズ製作用の
ラストやシューキーパーの制作を中核事業として成功。
その後、シューポリッシングブラシとクリームを導入。

1965年、英国レザーシューズ製造業界の中心となり、
よりアクセスしやすくするために
ノーサンプトンシャー州デズボローの町に移り、
イングランド中部から生産と流通を開始。

1970年代までに、完成されたシューケアブランドが開発され、
シューケアに関連するすべてのアイテムを提供。

2015年、フランスのシューケアメーカー『アルマF.R.C』が買収。

2018年、デスボローの3.3エーカーの専用敷地に移転。
41,000平方フィートのオフィス、倉庫、生産施設があり、
町の端にある製造と開発のスペースをさらに拡大。


『ダンケルマン』は
『チャーチ』、『クロケット&ジョーンズ』、
『エドワード グリーン』、『ジョンロブ』、『チーニー』
といった名だたるシューメーカーが使用する
ラストの製造を手掛けてきた。
ラストの良し悪しは製造するレザーシューズの
出来栄えを大きく左右する重要な要素となり、
精緻なラストを作るためには熟練の技術や経験を要した。

そのラスト製造の副産物が
履きジワや型崩れなどを整えるシューケアに必須のシューツリーで、
ラストメーカーであるが故に
そもそもレザーシューズの型を司る
ラストを元に作り出されるものなので、
ラストの評価の高さも考えれば
レザーシューズに合わないはずがない。
『チャーチ』、『クロケット&ジョーンズ』、
『エドワード グリーン』、『ジョンロブ』、
『チーニー』他のジェニュインシューツリーを手がけ、
名だたる高級レザーシューズブランドから
絶大な信頼を受け続けている。

愛用の「ナイツブリッジ」ローズウッドは、
最高級ラインの一つであり、
湿気に強く軽量なヨーロッパライム材を使用し、
通気性を損なわないウッドグレインを活かした美しいワックス仕上げ。
甲の高さが抑えられた幅広のシルエットが特徴で、
クラシックな高級レザーシューズにフィットするように設計されている。

ツインチューブタイプは、
オックスフォード・レザーシューズで使用。
レザーシューズの前後だけでなく、
横方向にも均一なテンションがかかる為、
本来の形状を維持する効果が最も高い。

シングルチューブは
ダービー・レザーシューズで使用。
レザーシューズの前後方向のテンションがメインの為、
形を選ばずカジュアルなレザーシューズに向いている。

愛用のストレッチャーは、
ラストを熟知した職人たちが、
人々の足元の悩みを解決すべく原型が開発された。
レザーが固かったり形が足に合わず痛みを感じたりする時に
使用する2wayストレッチャー。
『ダスコ』シューストレッチスプレーを併用し
ハンドルを操作するだけで
レザーシューズのワイズとサイズを同時にストレッチすることができまる。
付属のアタッチメントで、足の当たる痛いポイント部分もストレッチ。

愛用のシューシャインボックスは、
『ダスコ』のエンブレムで
フットレフト仕様。

愛用のピュアホースヘアブラシは、
しなやかで弾力性に富むホースヘアを100%使用したブラシで
繊細なレザーにも傷をつけずにほこりをやさしく払い落とし、
クリームやワックス後に磨くことで自然な艶を出す。