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英國名作図鑑106 ヴェイパラックス

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『ヴェイパラックス』は、
英国の『ウィルズ&ベイツ』が開発・製造した
プレッシャー・ランプとランタンのブランド。

1800年代末、『ウイリス&ベイツ』はハリファックスに移転し、
ペロンエ場が1900年に完成。
当初は繊維産業向けに紡績金属部品を製造していたが、
すぐにガス産業や電気産業向けの部品を製造。

1918年、ドイツ『ペトロマックス』の
ケロシンプレッシャーランプとランタンの部品製造に携わる。

1925年、『ティリー』の下請けとして、
主にランタンのタンク部分の製造。

1938年、イギリス軍に標準装備として
『ヴェイパラックス』プレッシャーランプE41を製造。
初期「E41」、「300」、後期「21C」モデルがあり
週に最大2000個のランプとランタンを納入。

1946年、『アラジン』と提携、
300Xを「ビアラディン」という名前で販売。
『ヴェイパラックス』の商号は、
陸軍に直接販売されたいくつかのランタン以外にほとんど消えた。

1968年、『アラジン』との提携が終了、ランタンの販売を再開し
『ヴェイパラックス』の商号を使用。


『ヴェイパラックス』プレッシャーランプは
1台1台丁寧にハンドメイドされ
シンプルな構造で比較的メンテナンスがしやすいのが特徴。

『ウィリス&ベイツ』は1938年まで、
英国のランタンブランド『テイリー』の部品を製造していた為、
『ヴェイパラックス』は、
バーナーの動作方法とマントルの取り付け方法において、
キャプティブ予熱器トーチなど多くの改良が組み込まれていたものの、
『ティリー』ランプとよく似ている。


愛用の「E41」は、
1940年代に製造されたモデルをルーツに持つ、
ケロシン・プレッシャーランタンで
インターナルギャラリーと、エアインテークとエキゾースト用の
別々のスロットを備えたプレーンなベンチレーターが特徴。
1918年頃のドイツ『ペトロマックス』のために行われた
部品製造を反映したもので
点火に予熱が必要なため手間がかかりますが、
『ペトロマックス』と比較して、
迅速なブローランプタイプのプレヒーターを装備し、
注意を必要とせずに何時間も燃え、
300キャンドルパワーの光出力を提供。
安価で扱いやすいケロシンをフューエルとするため、
コストパフォーマンスに優れている。

プリーヒートはメタノールを使うが、
30回~40回程度のポンピングで十分な灯りを得ることができる。
フレームやフードはサビることのないブラス製で
ブラス製のタンクはアーミーグリーンのマット塗装を施している。
ライトシェードはブラックエナメルで
鉄を使用し、表面加工は耐久性・耐熱性に優れたエナメル加工。
点灯時間は約10時間。


ケロシン・プレッシャーランタン

❶タンクにケロシンを入れる。

❷ヴァポライザーを熱するために、
メタノールを『ピンダーブロス』ヒップフラスコで
プレヒーティングカップに注いで燃焼。

❸プレヒートが完了したら、ポンピング。

❹気化したケロシンに火が移り、マントルが点灯。

❺ポンピングを繰り返してプレッシャーをかけることで、
フレイムを安定させてブライトネスを調整。


キャスケットハット : 『ハリスツイード』×『フェイルスワース』
ウィンザーリムラウンドスペクタクルズ : 『アルガ 』
デニムシャツ : 『バブアー』
コーデュロイトラウザーズ  : 『バブアー』
ツイードウエストコート : 『ムーン』×『ポールスミス』
コットンメッシュダブルリングベルト  : 『ハルシオン』
カントリーギリーブーツ:『トリッカーズ 』
フープピアス : 『リンクス』
アーマーリング : 『ヴィヴィアンウエストウッド』
ナックルリング:『ヴィヴィアンウエストウッド』


注:これらの作品は重田将秀店長の所有物であり
オーダースーツSADAでは販売しておりません。