

店長のつぶやき
よくオーダーメイドだから何でもできますとか、オーダーしたほうがカッコいいとか、既製品とは違っ
て~とか。オーダースーツ屋さんのいろんな宣伝文句をやたら見かける様になりました。
(うちのも言ったらそうなんですが)
そして個人的に言わせてもらうと、余り褒められるものではないと思ってます。言い方が良くない。
何にせよ結果、オーダーメイド=万能。ゆえに「オーダースーツ>既製品(レディメイド)」。という認識が固定観念になってしまう人も多くなってしまっているわけでして。(良くない!実に良くない!)
で、この構図は実際のところ立証は非常に難しいのです。というか無理です。
なぜなら良い生地・ブランドなど様々。
取り扱う生地は元を正せば全て生地問屋さんの在庫基点で、そして生産する工場も大体共通しています。
(もちろん一概に言えませんが)
となると、あとはオーダーの要としてはフィッターの腕次第となります。
どんなに良い生地、気に入った色柄などで注文しても下手くそにやられたら、期待値が高い分、
折角オーダーしたのになんだよ!既製品でも良かったってなります。
しかも出来るまで、1ヶ月は掛かります。逆にちゃんと話を聞いてくれてしかも腕も確かなら期待を
超えた出来上がりになります。待った甲斐があります。
逆に、既製品は既に出来上がっています。ウエストか裾を直すくらいで早ければその日に持ち帰れます
し出来上がりのイメージもそのままです。そして様々な過程を通してそのパターンが作られているので
ブランドの哲学とそこに着用する目的へのあらゆる理は実は適っています。パターンはね。
そこにかかる失敗という事だと、直した裾が長い短いとかくらいで、そんな大きなことにはならないでしょう。
仕上りの時になって生地や色柄がイメージと違うなんてことも無いわけです。出来てるんですから。既に。
で実のところ、たまにご相談でお話を伺って辿っていくと、どうも既製品の方が良くない?って思うときがあります。そういう時は正直に1回既製品も見てきた方が良いとお話しします。
そいうのは一体どういう内容で?って気になるかもしれませんが、それは秘密で。それか店頭で。
要は人それぞれ、装う事への刺さるポイントが異なるので、そのポイントがどこにあるのか?
その結果、相談先がオーダーなのか既製品なのかに行きつく訳です。
でなければ、既製品のお店は既に消え去っているでしょう。なのでオーダー>既製品の立証は難しい
というか無理です現状。答えだせる方もいるかもしれませんが私は断言できません。
ただまぁなんであれ、それでも色々な過程からオーダーしようとお考えでしたら、
先ず対応しているスタッフが自分の好み・テイスト・着用シーンにちゃんとフィットした
キャッチボールが出来ているか?あんた何言ってんの?って事がないか。やたら専門用語を飛ばしてないか。勢いだけでなく、ちゃんと伝えるべき提案が分かりやすく言語化出来ているか。
そしてメリットばかりでデメリットも全て含めて理由とセットで提案と説明をしているか。
このポイントを抑えれば大体は失敗しないと思います。既製品も一緒ですが、オーダーメイドは
対話で作り上げる過程が重要です。
そしてしっかりしたフィッターはそこを弁えてカウンセリングもちゃんとしていますので、
是非このあたりをご参考に。特に高いの売りつけられたなんて事の無いようにですな。
川崎はそんなことありませんよ一応言っておきますが。スタッフ全員しつこいほどカウンセリングを
徹底してますので。
長文になってしまいましたが、折角の服です大事に着て頂きたいのでこの投稿をしました。
怒んないでくださいね。いろんな方々。