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店長のつぶやき

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良くお客様から「ウールは温かいから着用していると暑くなるのではないのかね」と質問されます。

確かに合っています。しかし間違ってもいます。

どういう事かと言うと、天然繊維ですウールは羊さんの毛です。髪の毛など生物の毛のそれと同じイメージで考えて下さい。

という事は熱の伝導率が低いし吸湿発散性も高いのですが保湿性も高いのです。

ポリエステルと言った化学繊維の逆です。

つまり夏場なら涼しい・冬なら暖かい。となるのです。

そこに季節に合わせた生地の織り方で繊維の特徴を引き出すと、それぞれの季節にマッチした着用感を得られる訳です。

しかも柔らかいので弾性もあるので型崩れやシワの回復には強いという事です。

一方で化学繊維はその逆なので、熱の伝導率が高いので夏は暑いし冬は涼しいと。要は外気温をそのままストレートに取り込んで吸湿してしまう上に発散性もほとんどないので、まぁ着心地はそれなりになります。しかも熱伝導の高さ故に摩耗率も高いのでテカリもまぁまぁ早いし、劣化率もウールより早いのでバリバリに硬くなっていきます。

なので、ウール繊維と混紡してそのデメリットをカバーするのですが、焼け石に水とはまさにこの事。

ではメリットは何か?

繊維が硬いので耐久性は高いのです。ですので、外回りの営業でガシガシ着まわすならそれも良いと思います。制服の生地は大体ポリエステル混紡が多いのはそういう事です。

ですので、オールシーズンとか特に考えるなら、ウール100%の生地を考慮しましょう。

あと結婚式とかの式典の出席とかもですね。

初期費用高いですけど、3年とかでテカリとかバリバリに硬くなったとかで買い替えるなら10年持たせようと考えたら持ちますし。

損して得取れと言いますので。せめてウール70%ポリエステル30%ですね。それ以下は良く考えるべきと、20年以上スーツの仕事をしている者の見解です。198ってありますけど、それは・・・。