店長のつぶやき
「ベスト」
秋冬スーツには特に欲しくなるアイテムです。
カッコいいからとか、防寒を兼ねてとか。様々です。
ただ、ベストと言うのは上記のような意味合いで存在するものではないのは言うまでもなし。
19世紀中はまだシャツが下着の扱いだった事から、そのシャツを隠すためにベストが生まれたというのが最初です。イギリスで。
ですので、ジャケット・ベスト・パンツ(スラックス)この3つが揃って初めて「スーツ」という概念に
至ります。なので、ベストを着ることで正装としての装いになる訳で、本来結婚式などの式典には
ベストは必要になる訳です。
しかし、これもう一つありまして。当時はベルトではなくサスペンダーがパンツの支えに使われていました。
ただ、サスペンダーを見せるのもカッコ悪いという考えだったので、それを隠す為という側面もあるのです。
まぁその後はベストが堅苦しいイメージになったりで、着用もされなくなったり流行ったりと今に至ります。
今ですと、堅いイメージでしかも言い方あれですけど、なんかとっつき難いイメージにも繋がるので
ビジネスでは避けられる傾向にあります。時代なんでまぁそこは仕方ない。
と言うわけで、20代~30手前の方・役職無い方は特に着用は避けた方がベターですね。
カッコいいからとか安易に手を出すのはやめとくに限りますよ。
ただ、役職ある方や30代半ばの方には貫録ついて良いかもしれません。
いずれにせよベストのコーディネートって難しいんですよね。意外に。
私は仕事上着てますけど。だって、ベストどうですか?って言って、ベスト着てなかったら説得力無いでしょ。
なので暑いけど、夏も着てたんですよ。ホント参りましたよ。
