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スーツ選びでは素材がなぜ重要なのか?王道のウールから各素材について徹底解説

N.H様/男性

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年10月16日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(558日)

スーツに使われている生地の種類について気になったことがある、または選ぶ際に悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。スーツで使われる素材の代表格はウールですが、その他にもさまざまな素材があるのです。それぞれ手触りや外観以外の特徴も異なるため、これらの知識をつけることで、より適したスーツ選びができるようになります。

オーダースーツSADA

神戸三宮店

SUPER120Sを使用し艶のあるウール素材。高級感のある光沢があります。

ご自身の結婚式用にとウィングカラーのワイシャツも同時にお仕立て頂きました。

良き日をお迎えください!

N.H様、この度は撮影依頼に快く応じて頂きまして、誠にありがとうございます。

またのご来店心よりお待ちしております!

スーツ選びは素材が重要

スーツに関して特に知識を持たない人がスーツ選びをする際は、大抵の場合は目に入った商品のサイズ感や見た目、手触りなどで判断して購入する場合が多いでしょう。しかし、スーツを選ぶ際に素材は非常に重要で、素材の違いは見た目や手触りに強く関わるだけでなく、耐久性や弾力性、吸湿性、伸縮性、虫のつきにくさなど、機能面に影響します。ワンランク上のスーツを選びたい方は、素材の特徴をしっかりと押さえておくと良いでしょう。

スーツに使われる代表的な素材

スーツに使われる素材は多岐にわたりますが、大きく分けると「化学繊維」と「天然繊維」のものに分けられます。また、その2つから派生する複数の素材がスーツの素材として使われていており、ここではそれらの素材についての詳細について解説します。

代表的な天然繊維の素材

天然繊維は、主原料が天然素材のものです。「植物繊維」と「動物繊維」のものがあり、「植物繊維」は熱や摩擦に強い傾向があります。「動物繊維」は保温性や保湿性に優れている傾向があり、秋冬に着るスーツに適した素材です。天然繊維は、自然界にある植物又は動物から作られているため、敏感肌の方でも問題ありません。ただし、洗濯・クリーニング後に生地が縮みやすく、耐久性が低いデメリットもあるので注意しましょう。

植物繊維

・カシミヤ

イランなどに生息するカシミヤヤギの毛を使った素材です。繊維が細かく上品な光沢があり着心地も良く、暖かいため秋冬用のスーツに適しています。

生地が高額であることと、デリケートで毛玉ができやすいことが欠点です。

・コットン

衣料品として馴染みのあるコットン(綿)は耐久性や耐熱性、吸湿性に優れています。若干カジュアルな雰囲気を伴う素材のため、プライベートでの着用に向いています。

コットン素材は全般的にシワができやすく、水洗いをすると色落ちや縮む性質があるため、ケアには注意が必要です。

・リネン

リネン(麻)は、サラサラとした肌ざわりと着心地が特徴で、吸湿性や放湿性に優れていることから、春夏の暖かい時期に適した素材です。リネンはシワになりやすいため、しっかりとしたケアが必要になります。

動物繊維

・シルク

蚕の繭からとれる素材です。スーツの生地として使われる場合、ウールと混合されるのが一般的です。光沢が美しい上に肌ざわりが良く、多くの機能面が優れていますが、最大の欠点は摩擦に弱く耐久性が低い点です。耐久性が低い点から頻繁に使うスーツとは相性は良くありません。雨に濡れるとシルク部分だけ型崩れが生じます。

・モヘア

モヘアはアンゴラ山羊の毛を使用した素材です。太い繊維で耐久性が強く、光沢もあります。シワにもなりにくく通気性が高いため、春夏の暑い時期に適していますが、秋を加えた3シーズン着用可能にしたものもあります。

代表的な化学繊維

化学繊維とは主原料が石油系の「合成繊維」と呼ばれるものや、天然の木材から生成された「再生繊維」と呼ばれるものがあります。化学繊維は速乾などの加工がしやすく、大量生産が可能です。

天然繊維よりも安価ですが、吸湿性が少なく、静電気が発生しやすい傾向にあります。また、アレルギーなどの肌荒れも生じる場合がありますので、敏感肌の方は注意しましょう。

・ポリエステル

衣料品でもよく使われている化学繊維で、シワになりにくく耐久性が高い素材です。価格も安価で裏地に使用されることもあります。光沢感もありますが、吸湿性が低く静電気も発生しやすい素材です。

・ナイロン

ナイロンは伸縮性があり、軽く耐久性やシワにも強い素材です。

一方で吸湿性が低く、熱で変形したり静電気が発生しやすいというデメリットがあります。スーツ生地で使用する際は、ウールと組み合わせて作るのが多い傾向です。

・レーヨン

レーヨンは絹の質感を目指して作られており、肌ざわりや吸湿性が高く光沢があります。

その性質からジャケットの裏側やネクタイに使用されることが多い素材です。水に弱く、濡れると強度が落ちてシワや縮む性質があるため、ケアには注意しましょう。

ウールは最も王道の素材

ほとんどのスーツにウールが使用されており、ウールはスーツの素材として最も王道といえるでしょう。ウールは保温性や吸湿性に優れ、伸縮性も高いため着心地が良い素材で、シワや耐久性にも優れています。

欠点は水に濡れると縮みやすい点と、虫がつきやすい点ですが、総じてスーツとの相性が良い素材です。なお、ウールは織り方で呼び方や機能面が変わることも特徴で、代表的な織り方に下記のようなものがあります。

フランネル

フランネルは紡毛糸で生地の表面を起毛させている素材です。この素材は保温性に優れ、秋冬用のスーツに用いられます。スーツ以外にも保温性の高さからシャツや手袋などに使われる素材です。特に、英国製のフランネルスーツは着用する回数を重ねていくにつれて身体になじむ特徴があります。

サキソニー

ドイツのザクセン地方で織られていたことから名付けられた素材です。サキソニーはフランネルと似た製法ですが、表面の毛羽をカットする工程があります。そのためフランネルより薄く柔らかい手触りと光沢、折り目が見えるのが特徴です。

ツイード

フランネルやサキソニーのように起毛加工はせず、折り目がはっきりと見えるのが特徴の生地です。ツイードはサキソニーよりも防寒性に優れており耐久性が非常に高いことから、世界中で人気を誇っています。

メッシュ

メッシュは粗い目のざっくりと織った生地で、わずかに透け感があり、通気性も高いため涼しげな生地です。しわになりにくく反発力があるのも特徴です。

スーツに適した素材の選び方

ここまででスーツに使われる素材が多く、それぞれ特徴を持っていることは理解できたと思います。それでは、実際にスーツの購入をする時に何を意識して購入すれば良いでしょうか。

まず、何が目的のスーツかはっきりとさせましょう。パーティなどの場で着るスーツならシルクなどの光沢感が出る素材を選び、それほど機能性は重視しなくても良いでしょう。

仕事で頻繁に着るスーツであれば、機能性と耐久性が重要で、バランスが良いウール系素材がてがたい素材になります。

またプロである担当スタッフに選択肢を挙げてもらい、その中から絞るという方法も有効です。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

最後に、スーツをどこで購入すれば良いか解説します。どんなに素材のことを理解していても、購入先で失敗してしまうことも考えられます。購入先を考える場合は「コストパフォーマンス」と「品質」が優れているかが重要になるのです。

以上を踏まえて、オーダースーツなら「オーダースーツSADA」で購入することをおすすめします。

2022年11月現在「オーダースーツSADA」は、全国に49店舗を構えており、2023年には創業100年を迎える会社です。自社内ワンストップで製造から販売までを行っているため、最高品質のオーダースーツをリーズナブルな価格で提供することを実現しており、購入者目線で見ると非常に魅力的といえるでしょう。

シングル2つ釦スリーピース フォーマルスーツ

生地素材
  • SUPER120s ウール100%
  • 1278UB
  • 通年フォーマル生地
裏地
  • グレー無地
ボタン
  • 黒無地
オプションその他
  • AMFステッチ
担当スタイリスト 宮島