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[アーカイブ] スーツのディテール【腰ポケット編】

投稿日
最終更新日
この記事の内容は、
2023年1月23日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(829日)

こんにちは!オーダースーツSADA熊本店です。

前回のブログではスーツのラペルに関してご紹介させていただきました。

今回はスーツのディテール紹介第二弾【腰ポケット編】になります。









 

目次


1.腰ポケットの形

1-1.フラップポケット

1-2.両玉縁ポケット

1-3.スラントポケット

1-4.チェンジポケット

1-5.アウトポケット(パッチポケット)

 
2.腰ポケットのフラップは出すべきしまうべき?


3.ポケットには物を入れるべからず


4.あとがき



 

  

1.腰ポケットの形



フラップポケット



最もオーソドックスな腰ポケットの形。

スーツの裾とほぼ平行にポケットがつきます。

着用シーンや好みに合わせて蓋(フラップ)を出し入れできるようになっています。





両玉縁ポケット





上のフラップポケットの蓋をしまうとこのような形になります。

原則的には室内ではフラップを内側にしまうのがマナーとされ、室内着用を前提としたフォーマルスーツ(タキシード等)は最初からフラップが付いていません。

オーダーの際もフラップ有、無し選べるようになっています。






スラントポケット





スラントポケットはカタカナのハの字のように斜めについたポケットを指します。

もともと、乗馬用のジャケットに手が入れやすいようポケットに角度をつけたのが始まりです。

ややスポーティーで視覚的にもスタイリッシュな印象になります。






チェンジポケット





主に右側の腰ポケットの上にもう一つ小さなポケットを取り付けたものをチェンジポケットと呼びます。

チェンジとは小銭のことで、元は小銭等の小物を入れる為のポケットですが、現代では飾りとしての意味合いが強くなります。

クラシカルなディテールで、ブリティッシュテイストのスーツにつけられることが多く、英国調のクラシックスタイルがトレンドの昨今、オーダーでも非常に人気のあるポケットの形です。






アウトポケット(パッチポケット)





アウトポケットとは共生地を上から貼り付けるようにして付いているポケットで、パッチポケットとも呼ばれます。

カジュアルな印象のポケットで、市販のカジュアルジャケット等にはほぼこのアウトポケットが付いています。

基本的にはビジネス向きではありませんが、昨今のビジネススタイルのカジュアル化もあり、アウトポケットのスーツも見受けられるようになってきています。








2.腰ポケットのフラップは出すべき?しまうべき?



スーツの腰ポケットのフラップ。

出しておくのが正解なのか、しまっておくのが正解なのか、結構迷われている方が多いのではないかと思います。

本来ポケットのフラップは雨や埃が入らないようについているものなので、

・屋外ではフラップを出す。

・屋内ではフラップをしまう。

上記のように使い分けるのがマナーとされています。

しかし現代ではそこまで厳格に気にされることはほとんどなく、ビジネスシーンにおいては基本的に出したままで問題ないかと思います。


ただ、フォーマルシーンや就職面接、大事な商談の場等の細かいマナーが大事な場では屋内ではフラップをしまっておくべきです。







3.ポケットには物を入れるべからず



街中でスーツを着ている人を見ているとポケットに財布等を入れて歩いている人をよく見かけます。



これは見た目、スーツの耐久面どちらの面で見てもお勧めできません。

ポケットに物を入れるとスーツのシルエットが崩れたり、型崩れや破れに繋がります。

入れてもハンカチ等の薄いものまでにして、極力バッグを持つようにしましょう。







4.あとがき



いかがでしたか?スーツの腰ポケットにも様々な形や着こなしにおいてのマナーが存在します。

それぞれの意味合いやマナーを知り、適切な着こなしをすることで、スーツスタイルをより洗練させることが出来るでしょう。

今まであまり気にされていなかった方も、次回スーツをオーダーされる際は、是非注目されてみて下さい。