![[アーカイブ] 生地の織り方の違いのアイキャッチ画像](https://storage.googleapis.com/ordersuit/2023/02/IMG_1925-600x800.jpg)
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[アーカイブ] 生地の織り方の違い
2023年2月7日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(814日)
こんにちは!オーダースーツSADA熊本店です。
皆様はスーツの生地には織り方の違いがあるのをご存知でしょうか?

スーツの生地は基本的に「平織り」と「綾織り」のどちらかで織られています。
今回はそれぞれの織り方の特徴をご紹介します。
目次
「平織り」
「平織り」とは経糸と緯糸を交互に織っていくシンプルな織り方です。
主に春夏用の生地に使用される織り方で、糸の間に隙間が生まれ通気性が良くなります。
風通しが良くなるため夏場の着用に向いており、反面、冬に着用すると肌寒く感じやすくなります。

生地表面に縦横の線が浮かび、質感はザラっとしたコシのある肌触りになります。
どちらかと言うと光沢が少なくマットな表情に仕上がります。
綾織りと比較して、摩擦には強くなりますが、引裂強度に劣る為、引っかけて破れてしまったりというリスクもあります。
「綾織り」
「綾織り」とは経糸と緯糸を1本ずつ通す「平織り」に対して、片方の糸を2本以上連続して通していく織り方です。
主に秋冬物やオールシーズンのスーツに用いられ、糸同士の密度が高くなり風を通しにくくなります。
秋冬には最適な織り方ですが、高温多湿な日本の夏に着るには蒸れやすく暑さをより感じやすくなります。

表面に斜めの畝が浮かび、滑らかで柔らかい質感があります。
生地に凹凸が生まれる為、光沢が出やすくなりエレガントな印象を与えます。
平織りと比べて摩擦に少し弱くなりますが、伸縮性に富み、シワにも強くなります。
「平織り」と「綾織り」の使い分け
平織りと綾織りに関しては前述の通り、主に春夏物が「平織り」、秋冬物が「綾織り」で織られています。
ですから、基本的には夏に着るスーツをお求めの方は平織りの生地を、秋冬の着用であれば綾織りのものを選んで頂くと良いかと思います。
しかしながら、近年はクールビズにより夏場はジャケットを着用しないという方もかなり多くなってきています。
そういった方の場合、スーツは綾織りのものを中心に揃えて、クールビズ用に平織りのスラックスを単品で仕立てるといった選択も出来ます。
ご自身の着用シーンに合わせてどちらの生地で仕立てるかを選んで頂くのが良いでしょう。
あとがき
いかがでしたか?生地の織り方に関して「初めて知った」、「聞いたことはあったが気にしたことが無かった」という方も多いのではないでしょうか。
生地の織り方を知り、自分に合った生地を選ぶことで、より快適にスーツを着用することが出来ます。
スーツをオーダーされる際は、生地の色柄だけでなく織り方にも注目されてみてください。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。