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AMFステッチは入れておくべきか否か(2)

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年5月12日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(370日)

シリーズで投稿します。

前回に次いで、今回はAMFステッチは必要かどうかです。

ステッチが無い方がフラットに見えるから要らないという方もいると思いますし、

実際にご案内させて頂く方も、要る要らないにハッキリ分かれるところですが、

個人的な見解ですと、礼服でなければ入れることをお勧めします。

SADAの場合¥3,300のオプションはかかりますが、長期的な視点で観ますと入れた方が良いです。

理由としては3つあります。※以降、長くなりますがご容赦を。

「綺麗な状態が維持される」「印象が良くなる」「ディテールとしてのアクセントになる」

まず「綺麗な状態が維持される」ですが

ジャケット(スーツ)は立体感が命です。特にいうと下の襟の返しが綺麗にロールしているのが

理想的ですが、これがベタっと潰れていますと実にだらしない印象を与えます。

また、スーツは経年すると立体感の維持の為に据える「芯」がどうしてもズレる傾向にありますが、

ステッチを入れて縫い付けることで、そのズレ(型崩れ)を抑えてくれる補強にもつながりますので,

長持ちにも一役買ってくれます。

次に「印象が良くなる」です。

まず、テーラーメイドでのスーツはもちろん、仕立てにこだわる既製品でも、

そのほとんどにAMFステッチが入っています。

特に言うと、ステッチを入れるコストと手間を掛けてでも、

製品に対してこだわり抜いた印象を与える意識がそこにあります。

ステッチを入れることで、自分のスーツに拘りのある人や、スーツが好きな人等、

普段から自分の印象に気を使っている方には特に「自分の服装に気を配っている」「こだわっている」

という印象をあたえるツールにもなります。

最後は「ディテールとしてのアクセントになる」です。

一番視界に入る襟周りにステッチが入っていると、立体感が強調されて仕立ての良いスーツを

着用しているという好印象を相手側に潜在的に与えやすく、襟のフチに入っているとキッチリした印象

内側に入っていると割とカジュアルな印象に繋がる様なアクセントにも一役買ってくれます。

と、ここまで読むと如何でしょう、ステッチ入れとこうとなりませんかね?

もちろん3,300円はちょっと。。。と思う方もいらっしゃるかと思いますが、

2年・3年後を見て是非お試し下さい。

SADAはご希望あれば、同じ金額内で背中にもステッチ入れられますので、

その時にはお申し付けください。ただ、礼服の時は絶対にNGなのでご注意ください。

極力装飾を避けるという鉄則があります!万が一勧められても、お断りする事をお勧めします。

では、今日はこれにて。また次回