🔰スーツのルール①🔰

皆さまこんにちは！

オーダースーツSADA丸井錦糸町店でございます。

入学式や成人式、リクルートで初めてスーツを着るという方が増えてくる時期になってきました。

そんな方々に向けて、スーツの基本的な着こなしについてお話しして行きます！

スーツについてとシャツネクタイについて、ニ回に分けて投稿いたしますので、続きは少しお待ちください。

前提、スーツは自分のために着るものでもあり、人のために着るものでもあると考えます。

自分のためというのは、スーツを着て信頼感を得てもらったり、着たい色柄を着てファッション性をアピールしたり、というところにあると思います。

しかし日本のビジネスシーンには、スーツを使ってのファッション性アピールはあまり求められていないように感じます。
着たいからといって通常のビジネスシーンで真っ赤なスーツを着るシーンはありませんよね、、、

そこで人のために着るという事ではないでしょうか。

かつての英国の話にはなりますが、階級社会である英国ではまず靴を見られるそうです。
日本でもよく聞きますね、第一印象は外見からの情報が半分以上を占めると。

メラビアンの法則というものですが、人の第一印象を判断する材料として最も重要とされているものが外見で、その割合が55％、次に話し方が38％、話す内容が7％というデータです。

英国でもすべての国民が常日頃スーツを着ているわけではなく、普段着で過ごすこともあるようですが、もてなしの際にはしっかりとした洋服に着替えるそうです。
もてなしのためにきちんとしたジャケットに着替える、それこそ、自分のために装うのではなく人のために装う。

ジェントルマンですね。

英国と日本とでは根本の文化が違うので、まるっきりスーツのマナーを英国式に合わせろとは思いませんが、

スーツを着る身であるなら起源を理解して、その文化のかけらを持っておくと人とは違う、強みとなるのではないでしょうか。

〈スーツの着こなし〉

①上下セットのものを着る

当たり前だと思うかもしれませんが、基本上下セットになっているものを着ましょう！

ジャケパンスタイルってものがあるじゃないか！と聞こえてきそうですが、
もちろんそのような着方をするのも良いと思います。

しかし、ジャケットとして仕立てられたものとパンツを合わせないと、ジャケパンスタイルは完成しません。

ここでいう上下違うものというのはこの写真のような組み合わせだとしてください。

上は濃紺無地に対し、下は濃紺シャドーストライプを合わせてみました。

少し見にくいですが、ちぐはぐですよね。
肉眼ではよくわかります。

片方だけサイズアウトしたのか、クリーニングなどに出していて間に合わなかったのかは不明ですが、ちゃんとしたシーンでは不向きでしょう。

意外と違いに気づかれちゃいます！

普段からのスーツのお手入れが大切です。

②ポケットには何も入れない

スーツについている数々のポケット、これらはあくまで飾りです。

元々軍服から来ているスーツには、胸ポケットをはじめ腰やパンツの脇、お尻にポケットが付いています。

もちろん用途によって使ってもらって構いませんが、スーツの美しいシルエットを保つためには、内ポケット以外、何も入れないのが正解です。

基本荷物はバッグにしまいましょう。
バッグまで含めてスーツのスタイリングだと思って下さい。

　↑
どっちがきれいで美しいスーツスタイルかなんて、言わなくても分かってくれますよね^^

ものをポケットに詰めてしまうとスーツのスタイリッシュなシルエットが台無しになりますし、不要なシワまでついてしまい、長持ちしません。

入れるとしても胸ポケットにはポケットチーフ、スマホや名刺、メモ帳、ペンは内ポケットに入れましょう。

それ以上はいれることをおすすめしません。

今、シワの話が出てきましたが、スーツに余計なシワを付けないマナーとして、アンボタンマナーというものがあります。

これはジャケットやベストの一番下の釦はかけないというものになります。

起源としてヨーロッパの国の王がうっかり下のボタンをはずしてジャケットを着用しており、周りの人らが王に恥をかかせない様に下のボタンを外して着始めたとか言われていますが、

余計なシワを入れず、シルエットを綺麗にするためにも必要なんですよね～。

③靴とベルトの色は合わせる

革製品は色を合わせるのが基本です。

靴が黒なら黒いベルト、茶なら茶のベルトをしましょう。

あくまで主役は着る本人とスーツです。
引き立て役の靴とベルト同士で喧嘩させるのでは、おたがいの良さを消し合ってしまいます。

めんどくさがらず、細かいところまでこだわれるのがビジネスマンです。

より上級者を目指すのであればバッグまで色を合わせましょう。
統一感が段違いです。

一つ注意点として、

スーツに合わせるバッグでお悩みの方、ナイロンリュックだけは避けて下さい。

スーツに使われる素材としてポピュラーなウールは天然繊維のため、摩擦に弱くあります。
スポーティーなリュックの肩ベルトや背部分にはメッシュ素材が多く使われています。

ポリエステルなどの化学繊維は硬く丈夫で摩擦に強い繊維のため、スーツの表地をやすりのように削ってしまいます。

理想は手持ちで自立するタイプ。
どうしてもという方は革のリュックを選んでください。

弊社でもリュックで擦れたと思われるスーツを修理でお預かりすることも多くあります。
ナイロン製よりも初期費用が掛かってしまうことも多く、リュックが便利なのも重々承知の上でのお願いです、、、。

④靴は黒のストレートチップが万能

最初に靴を綺麗にしましょう！というお話をしましたが、そちらに付随して。

一足目は黒のストレートチップを選びましょう。

革靴にもたくさんの種類がありますが、紐の付いていないローファーやメダリオンという飾りの穴が沢山あいているもの、キャメルなどの明るい色は一足目には避けた方が無難です。

もちろんスタイルによって合う形、色ありますが、

もっともフォーマルなストレートチップが一足目にはおすすめです。

最終的には靴も何足か持つことになりますので、少しずつ買い足して行きましょう。

いくらいい靴を履こうとも、日々のお手入れを怠ってはなりません。
履いた後はしっかりとケアをして休ませることで、革靴は何年でも履けます。

革靴の手入れについてはまた投稿しますね。

長くなりましたが、スーツの最低限の着こなしマナーはこの辺りでしょうか。

結論、仕事着ととらえればどんなスーツでも良いと考えると思いますが、やはりおすすめはオーダースーツです。

細かいマナーを気にするにも、まずはスーツがないと始まりません。

リーズナブルなものが多い既製品からフルハンドメイドの高級品まで、突き詰めるときりがない世界ですが、価格に限らずスーツはサイズ感が命です。

緩すぎずタイト過ぎず、長すぎず短すぎない、流行に左右されない普遍的なスーツは一着あると重宝します。

そんなスーツを、是非弊社にお任せいただければと思います。

スーツをしっかりと着ることが社会人への第一歩になります。

と、二年目のひよこからのアドバイスです笑

また着こなしについて発信します！

それでは！