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AMFステッチは本当に高級スーツの象徴なのか

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年6月21日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(677日)

こんにちは。川田です。

 

さて今回はAMFステッチ(ピックステッチ)は本当に高級スーツの象徴なのか

というお話をさせていただきます。

 

今回のお話、結論からお話しさせていただくとAMFステッチは歴史的にみると

必ずしも高級スーツの象徴ではない可能性があるといったお話です。

 

1.ステッチの種類

ステッチには目が細かく入っているミシンステッチと

ミシン目を間隔を少しずつ開けて縫っているAMFステッチがございます。

左:AMFステッチ 右:ミシンステッチ

 

2.そもそもAMFステッチとはなにか

AMFステッチとは衿の内側に入る手縫い風のステッチです。

現在では手縫いで入れるものは少なく、専用のミシンを使用して縫われております。

 

3.AMFステッチを入れるメリットとは

・衿の端を抑えることで型崩れを防ぎ、綺麗な状態を保つ事ができます。

・現在仕立ての良いスーツには必ずといっていいほど入ってくるステッチではあるので

仕立てがよく見えます。

 

 

さてここから本題のAMFステッチはなぜ必ずしもオーダー感がでるものではないのか

をお話させていただきます。

 

スーツを歴史的にみると16世紀のイギリスが発祥し、

初め手縫いで全て縫製されておりましたが18世紀頃にミシンが普及され

次第にスーツもミシンで縫製されるものが多くなってきました。

 

ミシンが普及し始めた頃はミシンというのがまだ珍しく、ミシンの数も少なかったためミシンを使って縫うことが

良いスーツであったとされております。

その時代ステッチ以外は手縫いで縫製し、ステッチだけミシンステッチを付けることでミシンで縫製したような

見た目のものが高級品の象徴であったとされる説がございます。

 

しかし現在ではミシンで縫製するものが多いので手縫い風のAMFステッチが高級感がでる仕立とされております。

ステッチをお選びいただく時の参考になれば幸いでございます。