オーダースーツSADA 新横浜プリンスペペ店のカバー画像
オプション紹介その⑧:ベストのアイキャッチ画像 オプション紹介その⑧:ベストのアイキャッチ画像

オプション紹介その⑧:ベスト

投稿日
最終更新日
この記事の内容は、
2022年12月14日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(492日)

皆さまこんにちは!オーダースーツSADA新横浜プリンスペペ店でございます。

本日はジャケットの中に着るベストについて紹介していきます。

1666年10月7日、英国王チャールズ2世が宮廷服を一新するという「衣服改革宣言」を発表したことによって上着、ベスト、下衣、シャツ、タイというスリーピーススーツの原型がイギリスで生まれました。当時、シャツは下着と考えられていたため、シャツ一枚になるのは無礼とされていました。上着を脱ぐには下着の上に中衣が必要で、その中衣にあたるのがベストになります。
まだこの頃のベストは袖付きが主流で、18世紀に入ると上着が細身になってベストの袖部分がきつくなり、袖なしのベストが誕生しました。ルイ15世の頃には袖なしが主流となり、これが受け継がれて現代のベストが存在しているのです。

ジャケット同様、ベストのフロントボタンの一番下は外すこととされています。中世のヨーロッパではボタンは装飾品の役割という認識があり、ボタンは留めるものというよりもデザインとしての表現に使用されることが多かったため、その名残からベストの一番下のボタンは開けておくのがマナーとされています。また、ベスト着用時のジャケットのフロントボタンはすべて外しておくのが基本とされています。

ベストのおすすめの着用シーンは結婚式などのフォーマルな場面、ビジネスシーンでジャケットを脱ぐ機会が多い方もコーディネートに幅を持たせることができます。ジャケットを脱いだ時にベストがあるのとないのとでは相手に与える印象も変わってきます。ベストを着ているほうがきっちりしている印象を与えることができるので、ビジネスシーンでの着用もおすすめです。また防寒にもなり、秋や冬の寒い時期には是非着用したいアイテムです。