自身のスーツへのこだわり
自身のスーツへのこだわりは、生地の色です。その次が生地の柄・質感ということで、いずれにしても生地を第一に考えています。普段、生地に囲まれているのである意味では自然なのかもしれませんが、日々生地に触れているとその個性も分かってきますし、様々な特徴をもつ生地で実際にスーツを仕立ててみると「これはこういうところが特にいい」「こういうシーンで着るのに適している」などもはっきり実感できます。こう考えると色柄はそうした生地の質感に乗っているものなので、こだわりというか好みなのかもしれません。ただ好みに沿って選ぶと毎回似たようなものになってしまうので、少しずつズラしていくことが最近意識していることです。ただブラックスーツしか着ない、というのもかっこいいなと思います。
オススメ(得意な)スーツスタイル
お客様にオススメしているスーツのデザイン選びのポイントは、ジャケットの衿の形です。SADAではシングルスーツでもノッチド・ラペルの他にピークト・ラペル、セミノッチド・ラペル、セミピークト・ラペルと合計4種類の衿型があります。衿幅もナローからワイドまで調整が可能です。どれが絶対に正解ということはないので、楽しみながら選んでいただいたり、2回目、3回目で違う襟の形を選んでいただくのもいいかと思っています。衿はスーツの顔となる部分でもあり印象を大きく左右するので、ここを起点に全体の印象を決めていくのも面白いと思います。生地の印象や着用シーンと合わせご提案させて頂きます。
SADAのオススメポイント
SADAには生地の仕入れから、国内・国外に工場を持つというところまで自社で行う一貫性があります。またお客様がご来店いただいた際には、一人のスタッフが生地のご説明から採寸まで行なわせて頂くという一貫性もあります(お渡しはタイミングにより別のスタッフが行なうこともあります)。この二つの一貫性が合わさることでお一人お一人のご要望を汲み取り、ご希望を盛り込んだ一着をお仕立てすることができるような仕組みになっています。またこれにより、仮に完成時にイメージにズレが生じても比較的スムーズにご調整させて頂くことができます。こうして責任と透明性をもってスーツのお仕立てしているところが、SADAのオススメポイントです。
趣味・その他
趣味は大型書店で過ごすことです。というかちょっと前までは街のどこかに小型・中型書店があって、そこに週一回、文庫や新書や雑誌の新刊を見て回るというサイクルが出来あがっていたのですが、Amazonの台頭もあって今はほぼ大型書店しかなくなってしまいました。という自分も20年以上前からAmazonのヘビーユーザーなのですが、最近は大型書店まで消えてしまうことを恐れて、出来る限りリアル書店で買う様にしています。それでも漫画の新刊などは発売された瞬間の平台に出会わなくなったので、どんな作品があるのか疎くなってしまいました。いま大型書店で見るのはハードカバー中心です。だいたい3000円から1万近い魅力的な本が毎月何冊もでるので「いつか買えたらいいな」と思いながらスルーしつつ、10年後に本当に買ったりもしています。