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スーツをオシャレに着こなすために!知っておきたいボタンの知識

ビジネスやフォーマルな場など、スーツを着用する機会は意外と少なくありません。日々着用するスーツだからこそ、こだわりを持ってオシャレに着こなしたいものです。こだわりあるオシャレを楽しむためにはスーツのデザインや色、生地だけではなく、ディテールにも気を配ることが必要となります。そこで今回は、スーツを選ぶ際にチェックしておきたいボタンの種類について詳しく解説します。

オシャレな着こなしにはスーツのデザインや着用シーンに合ったボタン選びが大切

スーツのボタンはジャケットの前身頃を留めるという機能的な役割だけでなく、オシャレを楽しむための装飾的な役割も担っています。さまざまな種類があるボタンの中から、どれを選ぶかによってスーツを着用した際の雰囲気が全く異なる場合もある点には注意が必要でしょう。ボタンと一言でいっても、使用されている素材はさまざまです。スーツのデザインや着用シーンに合ったボタンを選ぶためには、まず素材ごとに異なるそれぞれの特徴についてしっかりと把握しておきましょう。

こんなにある!バリエーションの多いボタンの種類

ボタンの中でもカジュアルな雰囲気をもった「ナットボタン」はタグワナットという熱帯植物のヤシの実の種を原料としています。南米のエクアドルを原産とするタグワナットの実の種は見た目が茶褐色、実の中は乳白色をしていて、乳白色のところを切り取ってボタンにしているのです。元の色をそのままで利用すれば乳白色のボタンとなりますが、染色することが可能となっているため、カラーバリエーションは豊富です。染色すると種に刻まれた年輪のようなラインが微妙に残り味わいのある風情が出ます。染色だけではなく加工も可能となっているため、形もいろいろです。

貝を原料とするボタンもあります。高瀬貝、白蝶貝、黒蝶貝、茶蝶貝、淡水貝などの貝をくりぬいて作る「貝ボタン」は、貝自体が持つ光沢感やカラーを活かして楽しめる点が魅力です。貝本来の魅力は落ちてしまうものの、必要があればコーティングすることも可能となっています。貝ボタンは原料となる貝の種類によっても特徴が異なっています。Yシャツなどに使用されることが多い高瀬貝のボタンは貝ボタンの中で一番お手頃なボタンです。逆に最も高価な種類となっているのが純白な光沢が美しく希少な存在である白蝶貝のボタンでしょう。白蝶貝とは異なる独特な輝きを見せるボタンとして、黒い色の黒蝶貝と茶色の茶蝶貝も忘れてはいけません。

ボタンの原料としてインドや東南アジア系の水牛の角を使用した「水牛ボタン」もあります。水牛ボタンは「本水牛ボタン」ともいわれ、ボタンの種類の中では高級なランクに位置付けられます。色は透明感のある薄い茶系のものから濃度が高くなった黒いものまであります。黒に近い色になるほどお手頃な価格となり薄い色になるほど高価であるといわれています。角が原料であるため、耐久性が高いという特徴があります。また水牛ボタンの中には角ではなく骨を原料としたボタンもあります。

天然素材ではなく化学的に製造されたボタンとして「ラクトボタン」もあります。「練りボタン」とも呼ばれ、合成樹脂素材のものです。加工や染色がしやすく、丈夫であるという特徴があります。また、木製や金属製、綿を丸めたものを芯として布や編み地などでくるんで使用するボタンもあります。さまざまな原料をくるんで作ることから「くるみボタン」と呼ばれ、安価なものも数多く売られています。ただし、スーツで使用される場合はスーツと同じ生地でくるまれていることがほとんどで、スーツを作る際に手作業で作られることが通常となっています。このような場合は既製品が存在しないため、同じものを手に入れるのは非常に困難です。

このほかにも、ボタンをレザーで包み込んで作る「レザーボタン」、染色時の発色に優れ耐久性の高い「ポリエステルボタン」、柔軟性に優れ割れにくくスポーツウェアなどで多く使われる「ラバーボタン」といった種類や、学生服に見られる「カブセボタン」、金属板をプレスすることで作る「プレスボタン」、重厚感のある「キャストボタン」といった金属ボタンもあります。

目的別に見るボタンの選び方

数ある種類のボタンの中から適したボタンを選ぶためには、スーツとともに着用する目的を考慮することがポイントとなります。フォーマルなシーンで着るスーツにはくるみボタンや水牛ボタンがおすすめです。特にくるみボタンはタキシードや燕尾服といった特別な場面で着用する服装に使用されるボタンとなっています。タキシードのボタンは通常、表面を拝絹(はいけん)またはスーツと同じ生地でくるんでいます。くるみボタンはパーティーや式典などで着る高級感を持った衣装に向いているボタンであると理解しておくとよいでしょう。

一方、水牛ボタンはタキシードの中ではランクの低い拝絹のないタキシードで使用されるボタンです。高級なスーツでよく見かけますが、一般的なスーツでもラクトボタンとともに多く使われています。またオーダースーツのほか、ジャケットやコートでも多用されている種類です。水牛ボタンを選ぶ場合には、生地とは異なった色合いのものを選ぶとバランスが良くなります。

高級感を持たせたいなら艶のあるボタンを、カジュアル感を高めたいなら茶系のボタンを選ぶこともポイントです。プライベートで楽しむカジュアルな場面でのスーツであればナットボタンが向いています。カラーバリエーションが豊富なため、スーツの色とのバランスを考えながらいろいろなカラーを楽しめるのも魅力です。ネイビー系のスーツであれば茶色のものを選ぶと馴染みやすくなります。

個性を表現したい場で着るスーツには貝ボタンがよいでしょう。貝ボタンは一般的にはシャツで使用されるボタンです。スーツに付けると原料となる貝独特の輝きで目に映えやすくなります。このためインパクトを持った個性的な着こなしをしたいという人にはおすすめです。また、明るい輝きを持った貝ボタンは涼しげな印象を持った夏用のスーツにも適しています。逆に冬用のスーツであれば、温かみを感じさせるくるみボタンやナットボタンがよいでしょう。

細部へのこだわりを持ってこそオシャレにスーツを着こなせる!

スーツを選ぶ際には、パッと見ただけで目に入りやすい色やデザインだけを注視してしまいがちです。しかしボタンなどのディテールにも気を配り上手に選ぶことによって着たときの印象を大きく変え、イメージに近い着こなしをすることが可能となります。そのためには、まずはボタンの特徴をしっかりと理解することが必要です。そしてその上で、自分が求める着用イメージやスーツを着るシーンを想像しながらボタンを選んでみましょう。ボタンのオシャレを存分に楽しみながら、ワンランク上のスーツファッションを目指してみてはいかがでしょうか。

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