結婚式でベストを着るマナー|スリーピーススーツの選び方とボタンルール
スーツを着るうえで意外と迷うのが「ボタンの留め方」です。ジャケットやベストには、それぞれにルールやマナーがあるため、正しい着用方法を知っておくことが大切です。特に、スリーピーススーツになると、ボタンの扱い方ひとつで印象が大きく変わります。
この記事では、ジャケット・ベストのボタンマナーから、結婚式やビジネスシーンでのふるまい方、さらにはベストを取り入れるメリットや着こなしのコツまで、スーツをスマートに着用するためのポイントを徹底解説します。
結婚式でベストを着るのはアリ?マナーと印象アップ効果

結婚式でスーツにベストを合わせるのは問題ありません。むしろ、ベストを取り入れることでフォーマル感が高まり、装いを格上げして見せられます。特に主賓クラスや会社関係の代表として参列する場合は、ゲストの中でも格式が求められる立場ですので、ベストを着用したほうが安心です。
一方、友人や同僚として参加する一般的なゲストにとって、ベストは必須ではありません。ただし、ベストを合わせるだけで、きちんと感が増し、結婚式らしい上品な装いに整えやすくなります。
また、ベストを着用するとネクタイまわりに立体感が生まれ、胸元が引き締まって見えるのもメリットです。披露宴や写真撮影では、ベストがあることで全体のシルエットが整い、スマートで洗練された雰囲気を演出できます。
さらに、結婚式ではシャツ1枚の姿になるのは基本的に避けるべきとされています。披露宴会場が暑いときや、食事・歓談中にジャケットを脱ぐ場面があるなら、ベストを着ておくことでジャケットを脱いでもきちんとした印象を保てるでしょう。
結婚式でのベストの着用マナー

結婚式でベストを着用する場合、マナーがいくつか存在します。
マナーをよく知り、結婚式で良い印象を持たれるようにしましょう。
ベストのみで出席しない
まず、大前提としてジャケットを着用しないでベストのみでの出席はNGです。
夏場はジャケットを着ていると暑いですが夏場であっても、ジャケットはベストの上に必ず着用していくようにしましょう。ジャケットを着ていき、どうしても暑ければ、式場で脱ぐようにしましょう。式場で脱ぐこと自体はある程度許容されます。
一番下のボタンは留めない
結婚式にベストを着用していく際、ベストの一番下のボタンを留めないことも重要なマナーの一つです。
身だしなみが意外と見られる結婚式。一番下のボタンを閉めるとシワも寄ってしまい不恰好になるので一番下のボタンは開けておくようにしましょう。
シャツの襟先はベストの中に入れ込む
シャツの襟先はベストの下に入れ込むのが一般的です。
襟先が出ていると、だらしない印象を与えてしまう可能性があります。
襟先をベストで隠し、すっきりとした着こなしを心がけましょう。
派手なベストを着用しない
結婚式の主役はあくまでも新郎新婦です。
新郎新婦よりも目立つ格好をするのは基本的にNGです。
新郎新婦以外の参加者はあくまでも引き立て役であるため、ベストは派手すぎない色や柄のものを着用し、新郎新婦よりも目立たないような装いで参加するようにしましょう。
結婚式でベストを着用する場合、マナーがいくつか存在します。
マナーをよく知り、結婚式で良い印象を持たれるようにしましょう。
結婚式に合うベストの選び方(色・柄・素材・着丈)

結婚式でベストを選ぶ際は、見た目の華やかさだけでなく、スーツとの相性や会場の格式に合っているかが大切です。まずは、以下の4点を押さえておきましょう。

ベストの色は、スーツに合わせてブラック、チャコールグレー、ダークネイビーなどの落ち着いた色を選ぶのが基本です。ベストだけ色を変えるオッドベストなら、シルバーグレーやライトグレーなどを選ぶとよいでしょう。
柄は無地がもっとも使いやすい選択肢です。主賓や親族の立場なら、無地や細かな織柄を選ぶと落ち着いた印象になります。ストライプや千鳥柄などを取り入れる場合は、遠目には控えめに見える柄がおすすめです。一方、チェック柄はカジュアルに見えやすいため、二次会やカジュアルなパーティー向きと考えるとよいでしょう。
素材は、フォーマル感のあるウール系が基本です。春夏は薄手の生地を選ぶと軽やかに着用しやすく、秋冬はやや厚みのある生地を選ぶと季節感が出て、防寒面でも役立ちます。ニットやコットンはカジュアルに見えやすいため、格式ある場では避けたほうが無難です。
着丈・サイズ感はきちんと感を強く意識しましょう。着丈はベルトのバックルが少し見える長さが理想的です。また、胸まわりやウエストは体にほどよく沿い、立ったり座ったりしても窮屈さを感じにくいサイズを選びましょう。
オーダースーツSADAなら、体型に合わせたベストを仕立てられます。微調整したい際も、お仕立て後1ヵ月以内なら、無料で承ります。
【スリーピーススーツ】ジャケットのボタンはどう留める?

スリーピーススーツとは、同一の生地で仕立てられた「ジャケット」「ベスト」「スラックス」の3点を組み合わせたスーツを指します。まずは、スリーピーススーツのジャケットのボタンの留め方から見ていきましょう。
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基本的にジャケットのボタンは留めない
ジャケットとスラックスのツーピーススーツでは、立っているときはボタンを留め、座るときにはボタンを外すのが一般的なマナーです。
一方、ベストが加わるスリーピーススーツは、立っているときでもジャケットのボタンは留めません。これは、ベストを着用した状態でジャケットのボタンを留めると、シルエットが崩れたり、シワの原因になったりする可能性があるからです。ただし、かしこまった場ではボタンを留めた方がふさわしいこともあるため、臨機応変な対応を心がけましょう。
状況によっては留めることもある
スリーピーススーツは、ジャケットのボタンを外した方が全体のバランスが良くなるため、基本的にはボタンを留めないのが正解です。しかし、ビジネスシーンでは、場の空気を読んで周囲の人に合わせる柔軟性も求められます。
たとえば、社内の役員が参加する会議や大事な商談では、服装のスタイルを合わせることが相手への敬意を示すことにもつながります。目上の人がジャケットのボタンを留めていた場合は、状況に応じて同じようにジャケットのボタンを留めて、きっちりと着こなしてみるのも良いかもしれません。
【スリーピーススーツ】ベストのボタンを留める際のマナーとは?

スリーピーススーツのベストは、ボタンが縦1列に並んだ「シングルベスト」が主流です。ボタンが縦2列に並んだタイプは「ダブルベスト」と呼ばれ、重厚感を演出したい場合におすすめです。ここでは、シングルベスト・ダブルベストのボタンマナーについて解説します。
ベストの一番下のボタンは留めない
スリーピーススーツのシングルベストのボタン数は、4〜6個が一般的です。ボタン数が多いほどVゾーンも狭くなり、よりフォーマルな印象となります。ボタン数に関わらず、ベストの一番下のボタンは留めないのが正式なマナーです。
これは、「アンボタンマナー」と呼ばれるもので、中世ヨーロッパに由来する作法として広く知られています。ダブルボタンの場合は、外側の一番下にあるボタンを1つだけ外します。アンボタンマナーは、スーツを着用する際に覚えておきたい重要なマナーのひとつです。スリーピーススーツのベストでも、意識するようにしましょう。
ベストの一番上のボタンは留める
ベスト着用時は、一番下のボタン以外は留めるのが基本です。一番下のボタンは「飾り用」の意味合いが強いため、留めないのがマナーですが、一番上まで外してしまうと相手にだらしない印象を与えてしまう恐れがあります。
しかし、程よく着崩したり、ネクタイなどの小物を強調したりしたい場合は、あえて一番上のボタンを外して着用することも可能です。「カジュアルなパーティや親しい人との食事会などに限って一番上のボタンを外す」など、TPOを踏まえて判断していきましょう。
スリーピーススーツの着こなし方法は?種類や特徴、服装のマナーについても解説- オーダースーツSADA
この記事では、スリーピーススーツの特徴と基礎知識、ベストの種類、魅力とメリット、着用シーンなどをわかりやすく解説します。記事の後半では、スリーピーススーツの選び方についても詳しく解説しているので参考にしてください。
スーツの中にベストを着るメリットは?

まず、スーツの中にベストを着るメリットとは一体何でしょうか。
そもそもスーツの発祥はスリーピーススーツのスタイルでした。
スリーピーススーツとはジャケットとベスト、スラックスの3点セットのことを指します。
そのため、ベストを着用するのが本来のスーツスタイルだと言えます。
ではべストを着用するメリットを4つご紹介します。
おしゃれに見せる
まず一つ目におしゃれに見せることができるといったメリットが存在します。
ベストを着用するだけで、スーツジャケットだけを着ているときに比べて、見た目は大きく異なり、スタイリッシュに見せることができるでしょう。
防寒
ベストはまた防寒具としても着用することができます。
特に冬など寒い季節の時はお腹周りが冷えてしまうので、ベストを着用することで体の冷えを緩和することができます。
ジャケットのボタンを閉めなくてもいい
スーツジャケットのボタンを開けた際、だらしなく見えてしまうことがあります。スーツの下にベストを着用しボタンを留めていたら、問題なくスーツのジャケットを開けたままで過ごせます。しかし場面によっては下にベストを着ていてもスーツのボタンは閉めていなければいけないことがあるので注意するようにしましょう。
体を逞しく見せる
スーツの下にベストを着用することで立体的に見え、ベストを着用していない時よりも体を逞しく見せることができます。
人からの信頼を得るには貫禄を持たせることが必要な時もあるので、体を逞しく見せたい時にベストを着用するのも良いかもしれません。
ただし、初対面の人に会う時や商談の際には、貫禄を持たせることが逆に相手に威圧感を与えることに繋がる場合があるため、着用は避けたほうが無難かもしれません。
スリーピースのベストには種類がある

スリーピースのベストは、ボタンの並びと襟の有無によって下記の4種類に分けられます。
- 襟なしシングル
- 襟付きシングル
- 襟なしダブル
- 襟付きダブル
ここでは、それぞれの特徴と着こなし方について解説します。
襟なしシングル
ボタンが縦1列に並んだシンプルなデザインが特徴で、ベストシングル(Vest Single)とも呼ばれます。もっとも王道なスリーピースのベストとなっており、初めての方でも挑戦しやすいタイプです。
ほかの種類と比べるとVゾーンが深く、ネクタイの見える範囲も広くなります。華やかに着こなしたいときは、ボタンが少ないベストを選び、ネクタイの色・柄にこだわってみましょう。ボタンの数が多くなるほどVゾーンが狭くなるので、クラシカルで紳士風なスタイルを目指す場合は、ボタンが5〜6個付いているベストを合わせるのがおすすめです。
襟付きシングル
襟の付いたシングルタイプのベストで、ラペルドベスト・シングル(Lapeled Vest Single)とも呼ばれます。英国紳士感の漂う着こなしができ、洗練された大人のスタイルに仕上がります。
襟なしシングルと比べるとVゾーンは狭くなりますが、襟が付いていることで立体感が増し、力強い印象を与えます。襟のかたちには、「ショールカラー」「ピークドラペル」といった種類があります。ジャケットとのバランスと考えながら、好みのデザインを選んでいきましょう。
襟なしダブル
ボタンが縦2列に並んだ重厚感のあるデザインが特徴で、ベストダブル(Vest Double)とも呼ばれます。ダブルベストのボタンは、6個もしくは8個が主流です。地味な見た目にならず、かといって派手すぎることもなく着用できるアイテムとなっており、大人の魅力を引き立てます。
また、重なる部分が多くなることから、防寒性にも優れています。襟なしダブルはVゾーンがすっきりしているので、マフラーなどの小物も合わせやすく、幅広いファッションが楽しめます。
襟付きダブル
襟の付いたダブルタイプのベストで、ラペルドベスト・ダブル(Lapeled Vest Double)とも呼ばれます。エレガントさが感じられるベストに仕上がっており、ダンディな雰囲気を演出できます。
ダブルタイプは襟なし・襟付きに関わらず、シングルより丈が短く、水平にカットされている点に注意が必要です。ベルトやシャツが見えてしまうとだらしない印象を与えてしまうため、体型に合ったサイズやデザインを選ぶことが重要です。
スーツのボタンもオーダーで選べる

ボタンのルールが分かったところで、意外に見られているボタンにこだわってみませんか?
オーダースーツSADAでは、スーツのボタンも様々な色、素材を取り揃えています。
天然素材のナットボタン、高級感のある水牛ボタン、目にとまる色、上質な手触り、スーツをおしゃれに彩るボタンをじっくり選べます。
スーツの色柄に合わせてボタンまでオンリーワンの組み合わせ。
オーダースーツを作る楽しさは、細かな部分まで自分の好きな色、雰囲気にこだわれる点。
理想の色柄のスーツは、飽きずに長く着用できます。
オーダースーツSADAは自社工場を所有しているため、取れたボタンのお直しや修理も迅速かつリーズナブルです。
本切羽とは?メリット・デメリットや本開きとの違い、スーツへの必要有無について解説-オーダースーツSADA
本切羽仕様のスーツは、高級感も個性的なおしゃれさも兼ね備えた一着です。ただ全てが本切羽(ほんせっぱ)仕様のスーツに適しているわけではありません。特徴やメリット、デメリットを理解した上で選ぶことが大切です。
スーツのボタンマナーとベストの活用で装いに差をつけよう

スーツのボタンには、デザインやシーンに応じた正しい留め方があります。たとえば、ツーピーススーツのジャケットは、立っているときだけボタンを留め、座るときに外すのが一般的なマナーです。
一方、スリーピーススーツでは、不自然なシワが発生するのを防ぐため、立っているときもジャケットのボタンは留めません。その代わりに、ベストのボタンは一番下を除いて留めておきます。
ビジネスのシーンでは、こうした小さな気配りによって相手に与える印象が変わってきます。TPOに合わせたボタンマナーと着こなしで、洗練されたスーツスタイルを目指しましょう。
よくある質問

結婚式のベストについて、夏場の着用マナーやレンタル、価格相場、オッドベストの取り入れ方まで、参列前に確認しておきたいポイントを紹介します。
Q. 夏の結婚式でもベストを着てOK?
夏の結婚式でも、男性ゲストがスーツにベストを合わせるのは問題ありません。ベストはフォーマル感を高めるアイテムですので、スーツと同色のものや、シルバーグレー・ライトグレーなどの上品な色味を選べば、無難な選択肢になります。
特に暑さでジャケットを脱ぐ可能性があるなら、ベストを着ていくとよいでしょう。シャツ1枚の状態になると、結婚式ではラフな装いとみなされやすいため注意が必要です。
Q. ベスト単体でレンタルできる?
結婚式向けのベストは、礼服のレンタル店、ブライダル衣装店などでレンタルできます。
ベストの着用回数が少ない方や、一時的に雰囲気を変えたい方などにとって、レンタルは費用を抑えやすい方法です。店舗によってレンタル料金は異なりますが、おおよそ5,000円前後から見つけられます。
ただし、レンタルの際は手持ちのスーツとの相性確認が重要です。色や柄の選び方、胸まわりや着丈のサイズ感を間違えないように、できればスーツを着用したうえで試着すると安心です。
Q. ベストの値段相場は?
結婚式で使いやすいメンズのベストは、既製品の単品で1万円前後がひとつの目安です。スーツ店によって価格帯は異なりますが、大手の店舗では、1万円前後の商品が多く展開されています。
オーダーのベストになると、既製品より価格は高くなる傾向があります。オーダースーツSADAなら、1万3,200円(税込み)からのリーズナブルな価格で仕立てられます。
Q. オッドベスト(柄違い)は結婚式でアリ?
結婚式でも着用できますが、目立ちすぎには注意が必要です。
オッドベストとは、ジャケットやパンツと同じ生地ではなく、単独で合わせるベストを指します。スーツ上下にあえて違う色柄のベストを取り入れる着こなしで、フォーマル感を残しながら華やかさを加えられるのが魅力です。
ゲストとして参列する場合は、新郎新婦より目立たない範囲で、上品にまとめるのが基本です。
スーツを上品に着こなすためには、「ボタンの留め方」を正しく理解することが大切。スリーピーススーツを着用する際は、ジャケットのボタンはすべて外すのが基本です。
ジャケットの中に着用するベストのボタンは、一番下だけを外して着用するのが一般的です。
また、スーツスタイルにベストを取り入れることで、防寒性が高まるだけでなく、スタイルを引き締めたり、落ち着いた貫禄を演出できたりするのも魅力です。
スーツスタイルのベストには、襟付き・ダブル・シングルなどの種類があります。自分の体型や着用シーンに合ったデザインを選びましょう。
自分に合った一着を選ぶなら、体型や好みに合わせて仕立てられるオーダースーツがおすすめです。
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細部までこだわった一着で、より洗練されたスーツスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。