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スーツの中にベストを着るメリットは?結婚式での着用マナーも解説。

スーツの「アンボタンマナー」はご存じですか?アンボタンマナーとは、決められたボタンを留めないルールのこと。スーツを着こなすうえでかなり目立つポイントのため、最低限のルールを押さえておくべきです。しっかりしたボタンの留め方をしていないと、知らないうちに周りに悪い印象を与えてしまうことも。ただし、基本的なルールこそあるものの「相手に合わせる」「シーンによって変える」こともマナーの面では重要です。さらに、スーツの種類は、一般的な「シングルスーツ」だけではありません。ボタンが2列の「ダブルスーツ」や、中にベストを着る「スリーピーススーツ」もあり、それぞれ違ったボタンマナーがあります。そのうえシングルスーツにも、通常の2つボタンに限らず3つボタン式のものがあったりと、種類はさまざまです。特にもしあなたが「一般的なシングルスーツ以外のスーツ」を着ようと思っているなら、しっかりしたアンボタンマナーを覚えておきましょう。今回は、スーツマナーのプロ集団「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、スーツの「アンボタンマナー」のすべてを解説します。この記事を読めば、スーツのボタンの留め方はすべてバッチリです!

今回は、スーツの中にベストを着るメリットや、アンボタンマナーについて基本と応用に分けてご説明します。

スーツの中にベストを着るメリットは?

まず、スーツの中にベストを着るメリットとは一体何でしょうか。

そもそもスーツの発祥はスリーピーススーツのスタイルでした。

スリーピーススーツとはジャケットベストスラックスの3点セットのことを指します。

そのため、ベストを着用するのが本来のスーツスタイルだと言えます。

ではべストを着用するメリットを4つご紹介します。

おしゃれに見せる

まず一つ目におしゃれに見せることができるといったメリットが存在します。

ベストを着用するだけで、スーツジャケットだけを着ているときに比べて、見た目は大きく異なり、スタイリッシュに見せることができるでしょう。

防寒

ベストはまた防寒具としても着用することができます。

特に冬など寒い季節の時はお腹周りが冷えてしまうので、ベストを着用することで体の冷えを緩和することができます。

ジャケットボタンを閉めなくてもいい

スーツジャケットボタンを開けた際、だらしなく見えてしまうことがあります。スーツの下にベストを着用しボタンを留めていたら、問題なくスーツのジャケットを開けたままで過ごせます。しかし場面によっては下にベストを着ていてもスーツのボタンは閉めていなければいけないことがあるので注意するようにしましょう。

体を逞しく見せる

スーツの下にベストを着用することで立体的に見え、ベストを着用していない時よりも体を逞しく見せることができます。

人からの信頼を得るには貫禄を持たせることが必要な時もあるので、体を逞ましく見せたい時にベストを着用するのも良いかもしれません。

ただし、初対面の人に会う時や商談の際には、貫録を持たせることが逆に相手に威圧感を与えることに繋がる場合があるため、着用は避けたほうが無難かもしれません。

スーツとベストの着こなし方

ベストの種類

ベストは主に以下の4種類に分けられます。

ベストシングル 

まず、スーツと同じようにボタンを中央で留めるものがベストシングルです。

最もよく着用されるベストです。深めのVゾーンが特徴的で、紳士風のスタイルに決まります。

ベストダブル

ベストダブルは2つボタンになったタイプのベストです。

地味な見た目にならず、かといって派手すぎることもなく着用できるアイテムです。

ラペルベスト・シングル

ラペルド」とは付きという意味で、がついたシングルボタンベストです。

ノスタルジックな風合いで大人っぽさを演出することができます。

ラペルベスト ダブル

付きのダブルボタンベストで、

重厚感があり、エレガントさが感じられるベストです。

ベストの色

ベストの色は何色が良いのか気になるところだと思います。

ビジネスやフォーマルな場面では派手すぎない色を選ばないといけません。

初めからスリーピースで揃える場合、ベストの色はスーツとスラックスの共布で仕立てることになるため同色のものとなります。

ベストだけを選ぶ場合、ネイビーやチャコールグレーなどはスーツがどんな色や柄であっても合わせやすいです。

またベストの柄は無地が一番合わせやすく着回ししやすいため、おすすめです。

ベストの着こなし方のポイント

Vゾーンを意識する

まず、スーツとベストを着こなす上で大切なのが、Vゾーンを意識することです。

Vゾーンが広くなればなるほど、カジュアルな印象になる傾向があります。

フォーマルな場面ではVゾーンが広すぎるものは避けた方が良いでしょう。

ベストは立体的に見せるのに効果的。より立体的なシルエットに見せるには、Vゾーンが浅いものがおすすめです。特にがついているものだとVゾーンが浅くなるので、細身の人が立体的に見せるのに向いています。

反対に体格が大きい人はVゾーンが深くがついていないベストを着用するのがおすすめです。自分の体格によってVゾーンを変えると印象がぐんと変わります。

サイズはぴったりに着こなす

ベストのサイズはぴったりに着こなすのがおすすめ。

特に胸周りのサイズ感が大切です。胸周りがタイトすぎると、シワが寄り、窮屈な印象になってしまいます。タイトなベストでも胸周りにはある程度の余裕を持たせると良いでしょう。

また丈の長さも肝心です。丈が短すぎると、ネクタイの先が見えてしまうので丈の長さには注意が必要です。丈が長すぎてもダボっとした印象になってしまうので、しっかりと採寸して自分に合ったサイズのベストを選ぶようにしましょう。

尾錠ベルトはできるだけ使用しない

ベストの背面には尾錠ベルトと呼ばれる胴回りを調整する金具のベルトが存在します。

若干の胴回りの調整ができるものですが、ほとんど飾りに近いものです。

尾錠ベルトを締めすぎると生地にヨレができてしまうことがあるので、尾錠ベルトを使用するなら、あまり締めすぎないか、ジャストサイズのベストを選んで尾錠ベルトを使用しないことをおすすめします。

結婚式でのベストの着用マナー

結婚式でベストを着用する場合、マナーがいくつか存在します。

マナーをよく知り、結婚式で良い印象を持たれるようにしましょう。

ベストのみで出席しない

まず、大前提としてジャケットを着用しないでベストのみでの出席はNGです。

夏場はジャケットを着ていると暑いですが夏場であっても、ジャケットベストの上に必ず着用していくようにしましょう。ジャケットを着ていき、どうしても暑ければ、式場で脱ぐようにしましょう。式場で脱ぐこと自体はある程度許容されます。

一番下のボタンは留めない

結婚式にベストを着用していく際、ベストの一番下のボタンを留めないことも重要なマナーの一つです。

身だしなみが意外と見られる結婚式。一番下のボタンを閉めるとシワも寄ってしまい不恰好になるので一番下のボタンは開けておくようにしましょう。

<h3>シャツの先はベストの中に入れ込む</h3>

シャツの先はベストの下に入れ込むのが一般的です。

先が出ていると、だらしない印象を与えてしまう可能性があります。

先をベストで隠し、すっきりとした着こなしを心がけましょう。

派手なベストを着用しない

結婚式の主役はあくまでも新郎新婦です。

新郎新婦よりも目立つ格好をするのは基本的にNGです。

新郎新婦以外の参加者はあくまでも引き立て役であるため、ベストは派手すぎない色や柄のものを着用し、新郎新婦よりも目立たないような装いで参加するようにしましょう。

【基本】スーツ別アンボタンマナー

ダブルボタンの留め方

ダブルボタンは、軍服由来であるため本来は全て留めます。

しかし、最近は下のボタンを外している姿をネットやテレビで目にすることが多いため、外す人が増えました。

現在は、どちらでも問題ありません。

しかし、割合としては外すと認識している人の方が多いため、一般的な着用であれば、外しておく方が無難です。

逆に、周囲の人がお洒落に詳しい場合は留めるという選択もあります。

お洒落に着こなすなら、ダブルの上を外し下だけを留める逆留めパターンもおすすめ。

ダブルの狭くなりがちなVゾーンが広くなり、ダブルのカッチリ感に絶妙な抜け感がミックスされてお洒落です。

ダブルスーツには「段返り3つボタン」という、上のボタンの下に隠れている3つボタンスーツがあり、段返りの場合は「上と真ん中のボタンを留めて下のボタンは留めない」というのが基本となります。下のボタンまで留めてしまうと、型崩れを起こすことがあるので注意が必要です。

そして、最近注目されているダブルのカジュアルな着こなし。

オフィスカジュアルやカジュアルスタイルでは、前ボタンを全て外す着こなしが大人気です。

男女問わず流行しています。

ボタンの着席時ルール

スーツのボタンには着席時のルールがあります。

座るときは前ボタンを外し、立ち上がるときは留める、というものです。

これは、ビジネスの暗黙の了解として広まっているものですが、本当の理由はシワ防止です。

エレガントに着こなすための策として広まりました。

「シワの入った服で仕事をするわけにもいかないから、お互いシワが入らない着こなしをしようじゃないか」という流れです。

つまり、立場が異なる相手、特に初対面の相手の前では外すことは控える方が安心です。

【応用】ボタンの留め外しNG?シーン別解説

結婚式

結婚式ではスーツのボタンの留め外しが可能です。

着席時は、特に食事の時など窮屈に見えてしまうので、フロントボタンは全て開けるようにしましょう。

就活の面接

就職活動ではスーツのボタンの留め外しは基本的にはNGです。

ボタンを留めたままで着席、起立します。

学生が入社の面接段階でボタンの留め外しをするのはあまり印象がよくありません。

面接はビジネスではなく試験であるため、謙虚に留め外しせず行動する方が無難です。

<h3>入社式</h3>

新人として参加する式典では、ボタンの留め外しは避けます。

マナーとして知ってはいるけれど、あえて留め外しはしないという気持ちで、謙虚に振る舞う方が無難です。

社風などもあるので、入社式の周りの方の着こなしやスーツの色柄を良く見ておくことも大切です。

次回の社内式典に参加するときの参考になります。

入社後

入社後はボタンの留め外しをしても問題ありません。

入社後は一転、新人も会社の顔。

きちんとビジネスマナーを守りましょう。

転職面接

転職面接は就職面接とは違い、ビジネスマナーを既に知っている社会人であるため、留め外しを行っても特に問題ありません。

ポイント

ビジネスにも様々な場面がありますが、ほぼすべて留め外しをします。

ただし、相手に合わせるのもマナーです。

相手が留めているなら留めるという選択もあります。

一概に、外すボタンを留めているからルール違反である、とは言えません。

マナーは人間関係を円滑にするためのものです。

ルールよりもマナーを優先した方が良いと判断する場面もあります。

自分が相手の立場で、どう感じるかを考えるとスムーズな人間関係につながります。

大切なことは、自分の選んだ選択に相手に対する敬意があるかどうか。

もし、留めるか外すか迷うのであれば、何も考えずにルールに従って、さっと行動できたほうがスマートです。

ビジネスで誠意ある対応ができれば、相手が不快に感じる事はありません。

その他のシーンでのアンボタンマナー

首脳会談などで、ボタンを留めている場合と開けている場合があるのもそれなりの理由があります。

まず、ビジネスではない場面では、シワを気にする必要がありません。

重要な会談であったり、リラックスできる状況ではなかったりと事情は様々です。

メディアを通して会談を目にする視聴者へ、国家間の関係性のイメージを視覚的に伝える場合もあります。

ケネディ大統領が選挙で、スーツのボタンを意図的にすべて留めていたことは有名です。

視覚から得る印象は大きいので、意外に戦略的な印象操作をしている場合があります。

もちろん特に理由もなく留めていたり、窮屈で自然と外す場面もあるでしょう。

つまり、アンボタンマナーは、ビジネスの実用性から発生した暗黙の了解であり、それほど厳しいルールではないのです。

ボタンをオーダーで選ぶ

ボタンのルールが分かったところで、意外に見られているボタンにこだわってみませんか?

オーダースーツSADAでは、スーツのボタンも様々な色、素材を取り揃えています。

天然素材のナットボタン、高級感のある水牛ボタン、目にとまる色、上質な手触り、スーツをおしゃれに彩るボタンをじっくり選べます。

スーツの色柄に合わせてボタンまでオンリーワンの組み合わせ。

オーダースーツを作る楽しさは、細かな部分まで自分の好きな色、雰囲気にこだわれる点。

理想の色柄のスーツは、飽きずに長く着用できます。

まとめ

今回はスーツやベストボタンのルールについてまとめました。

内容を整理すると以下のようになります。

ボタンのルールは相手に合わせることもマナーです。

ボタンルールを守ることよりも、人間関係を円滑にするマナーと考え、気遣いに重点をおきましょう。

ルールをあまり難しく考えず、スーツはすべて一番下のボタンを外すと覚えておけば万全です。

アンボタンマナーについてまとめると、「シングル2つボタン」「シングル3つボタン」「ダブル4つボタン2つ掛け」は一番下のボタンだけを外す。「ダブル4つボタン1つ掛け」「ダブル6つボタン1つ掛け」はボタンホールが1つしかないのでボタンを留める。「ローリングダウンラペル」は3つあるうち真ん中のボタンだけを留める。というのが基本のスタイルです。「スリーピーススーツ」だけはちょっと特殊で、こちらはスーツのボタンをすべて外します。代わりに、ベストの一番下のボタン以外を留めましょう。ベストにシングルスーツの「アンボタンマナー」が適用されるイメージです。またいずれのスーツの場合も、着席時はボタンをすべて外します。ただし、目上の人と会話をする際は留めましょう。シーン別にみると、「新卒の就活」「入社式」では立っていても、座っていても留めたままが基本です。「中途の就活」「入社後」は、着席時のルールに則り外しましょう。この「立つ・座る」のボタンルールはそこまで厳しいものではありませんが、不快な印象を与えないために押さえておいた方が無難です。「アンボタンマナー」をマスターして、周囲にも好印象を与えてくださいね!