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アールデコ

読み方
アールデコ

1910年代〜1930年代にかけて、工芸・絵画・建築・ファッションなどのデザイン様式のこと。アール・ヌーボーの曲線の良さを残しつつ、直線と立体、幾何学模様の装飾を持つスタイルが確立されていった。アール・ヌーボーでは曲線的かつ装飾的なデザインが生産されたが、それは職人の手づくりであり高価な面を持つことも事実だった。そこで単に機械でしかつくれないという見方ではなく、シンプルにつくれる機械だからこその良さを活かすという見方に変えた。装飾に重きを置いたアール・ヌーボーに対し、無駄な装飾を省き、シンプル美を追求したのがアール・デコとなる。建築ではアール・デコが受け入れられたが、絵画では機械的なデザインからか有名な画家は少なくそれほど浸透しなかった。ドレッシーなファッションではコルセットはつけず、ローウエストの直線的なドレスが流行した。一説には日本の着物の裁断方法が源流になったと言われている。機能的でシンプルなファッションはダンスが流行した際も動きやすいドレスが活躍し、装飾もスパンコールやビーズにより機能性を落とさないものだった。