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アールヌーボー

読み方
アールヌーボー

19世紀末ヨーロッパ各地で広がったデザイン様式。産業革命でモノが大量生産される時代、機械は簡素なデザインを得意とし装飾的なデザインは日常の生活に現れにくかった。そこで、工業化の一途を辿る世間の流れに抗い、機械にはつくれない繊細な曲線を用いたデザインを特徴としたものがアール・ヌーボー。例えば、花や植物などのデザインに適用される。また、日本では東京駅にこの様式が取り入れられており、赤白レンガ、丸柱、レリーフ、天井の装飾などが美の存在感を示している。アール・ヌーボーの有名な芸術家はミュシャ、ロートレック、ガラス職人のガレ。女性ファッションでは、フリル、リボン、パフスリーブ、スタンドカラー、コルセットなどあらゆる装飾をほどこしているのが特徴。そのため機能性は劣るものの豪華でうっとりするようなデザインのものばかりだった。直線的なデザイン様式にアール・デコが存在するが、実はアール・ヌーボーがあったからこそできた様式なのである。