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イングリッシュ・ドレープ

読み方
イングリッシュ・ドレープ

ぐり、チェスト(胸元)、裾の生地に余裕(ドレープ)を持たせること、またはそのデザイン自体のことを指す。生地を余らせてゆるゆるに着こなす訳ではなく、ジャストフィットを保ちつつ立体感をつくるのがドレープの役割。例えば、体格がよくピッタリ感が強く出すぎてしまうとき、ドレープがあることで華奢に魅せることができる。日本人は胴が長いという理由から同じスーツを着ても欧米人よりスタイルをよく見せることが難しい。そのためこのドレープをはじめとしたブリティッシュ・スタイルがマッチする。
1920年代は着丈が長いコートのようなスーツが流行った。バックフレアは乗馬の際に裾が引っかからないように工夫されたデザイン。
1930~40年代はイタリア製より肩パットは厚めのボールド(大胆な)ルックです。広い肩幅や厚い胸板に見せるためチェストにボリューム感を持たせた。これがドレープの始まりである。
米国人のように筋肉質な身体つきではなかった英国人に、逆三角のたくましさを演出するためのシルエットを生み出した。
これをブリティッシュドレープまたはイングリッシュラウンジと呼ぶ。英国製スーツのほとんどがこのを基本にしたスリーピースのスーツになっている。