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スーツの一番下のボタンは留めない?

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こんにちは!オーダスーツSADA調布店です。

今回はスーツの着こなしについて、「どうして下のボタンを留めないのか」というテーマでお伝えしてまいります。

是非最後までご覧ください。

スーツの“常識”に隠れた歴史

スーツを着るうえでよく知られている作法のひとつが、「ジャケットの一番下のボタンは留めない」というルールです。

スーツ自体が初めてのお客様には必ず案内をする注意点でもありますが、実はこの習慣は単なる見た目の問題だけでなく、スーツの歴史にもかかわる奥深いポイントなのです。

諸説ある中で最も有名なのは、英国の王の説。

体格が大きくなった彼がウエストコートやジャケットの一番下のボタンを留めなくなり、それを周囲が真似したことで習慣として広まった、という話です。

もうひとつ有力なのが、乗馬服との関係です。

近代スーツの前身にあたる上着は、ただ立って美しく見えるだけでなく、馬にまたがった姿勢でも無理なく着られることが重視されていました。

裾に近いボタンまできっちり留めてしまうと、座った姿勢で前身頃が引っ張られ、生地が不自然につれたり、裾の流れが崩れたりします。

そのため、下側を開けておくほうが理にかなっていたという考え方です。

現代では仕立ての仕様に

して現代では、この歴史的な習慣がそのまま仕立ての理屈として受け継がれています。

現在のスーツは、前ボタンをどこで留めるかを前提に、ラペルの返り方やウエストの絞り、裾の開き方まで設計されています。

とくに二つボタンのジャケットは、上のボタンを留めて最もきれいなVゾーンとウエストラインが出るように作られているため、一番下まで留めると前裾が閉じすぎてしまい、本来のドレープが損なわれます。

もともとそのように作られるように変化していった結果、止めない方がきれいに見える形に型紙自体が出来上がり、現代では下のボタンは留めないのが常識になりました。

一番下のボタンを留めないのは単なる昔ながらの決まりではなく、王侯の逸話、乗馬服の実用、そして現代の仕立ての変化が重なって残った、スーツならではの知恵です。

普段何気なく守っている作法も、背景を知るとぐっと面白く見えてきます。

次にジャケットに袖を通すときは、ぜひその一つ下のボタンに、スーツの長い歴史を感じてみてください。

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