ラペル(衿)の歴史
こんにちは!オーダースーツSADA調布店です。
今回はスーツの第一印象を大きく左右する「ラペル(衿)」について、その起源や仕立てのバリエーションをご紹介してまいります。
是非最後までご覧ください。
軍服の立ち襟がラペルの始まり
ジャケットの胸元を華やかに飾るラペルですが、そのルーツは18世紀から19世紀にかけて使われていた軍服やフロックコートにあります。
当時の軍服は首元までボタンを留める「立ち襟(詰襟)」スタイルが基本でした。 しかし、戦場や移動中の暑さを凌ぐため、または防寒用に立ち上げていた襟を必要に応じて折り返すようになったことが、現在のラペルの原型となっています。
厳しい環境下での実用的な工夫が、やがて紳士服の象徴的なデザインとして定着していきました。
ノッチドラペルとピークドラペル
現代のスーツには、主に2種類の代表的なラペルデザインが存在します。
最も一般的でビジネスシーンに最適な「ノッチドラペル」は、乗馬服や普段着の系譜を引き継ぐナチュラルな形状です。 一方、下の衿先が上に鋭く尖った「ピークドラペル」は、かつての礼装(タキシードやモーニングコート)の名残であり、華やかさや力強さを演出してくれます。
時代のトレンドやその日の着用シーン、見せたい印象に合わせて衿幅やVゾーンの深さを自在に調整できるのは、オーダースーツならではの醍醐味です。


ジャケットの衿元一つをとっても、軍服時代の機能性や礼装の格式といった豊かな歴史が息づいています。
スーツを仕立てる際には、ぜひラペルの形や幅にもこだわって、お好みのVゾーンを形作ってみてはいかがでしょうか?
皆様のご来店を心よりお待ちしております。