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ベントってどっちがいいの?

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こんにちは!オーダースーツSADA高崎店です。

今回はスーツの背面の切れ込み「ベント」の種類とオススメに関してです。

ぜひ最後までご覧くださいませ。

センターベント

まずご紹介するのは、ジャケットの真ん中に一本だけ切れ込みが入った「センターベント」です。

現代の既製服スーツでも最もよく見かける、非常に馴染み深いディティールですよね。

このセンターベントのルーツは、昔イギリスの貴族たちが嗜んでいた乗馬の歴史にあります。

18世紀から19世紀にかけて、紳士にとって馬に乗ることは日常の移動手段であり、高貴なスポーツでもありました。

しかし、当時の仕立ての良い上着は、裾がカチッと閉じているため、そのまま馬の背にまたがると、どうしても裾が突っ張ってしまい、お尻の下で生地がクシャクシャに潰れてしまいました。

これでは動きにくいだけでなく、上着のシルエットが台無しになってしまいます。

そこで当時の職人たちは、ジャケットの真ん中に縦の切れ込みを深く入れました。

これにより、馬にまたがった際に裾が左右に綺麗に分かれ、鞍の後ろへ綺麗に逃がすことができるようになったのです。

乗馬というアクティブなスポーツから生まれたセンターベントは、現代においても「スポーティー」「軽快」「若々しい」といった印象を与えてくれます。

裾がパッと開きやすいため、ジャケパンスタイルや、歩くことの多いアクティブなビジネスパーソンに非常に相性が良い仕立てです。

後ろ姿をすっきりと、スマートに見せたい時にはまず間違いない選択肢と言えます。

サイドベンツ

続いてご紹介するのは、ジャケットの両脇に二本の切れ込みが入った「サイドベンツ」です。

英国調のクラシックなスーツや、風格のある仕立てによく見られるディティールです。

センターベントが「馬」に由来するのに対し、サイドベンツのルーツは騎士や狩猟の歴史にあります。

中世から近世にかけて、騎士や貴族の男性は、フォーマルな上着を着用した状態でも、常に腰に剣や護身用の武器を吊るしていました。

もしジャケットの裾が閉じていると、いざという時に剣の柄が隠れてしまったり、上着が邪魔をしてスムーズに剣を抜くことができません。

かといって、真ん中が開くセンターベントだと、真後ろは開いても肝心の両腰まわりは生地で覆われたままになってしまいます。

そこで、武器を吊るす位置である「両脇(サイド)」に切れ込みを入れるというアイデアが生まれました。

これにより、ジャケットを着たままでも腰の剣へスッと手が届き、裾を跳ね上げることなくエレガントに抜刀できるようになったのです。

また、後の時代には、狩猟の際に銃の弾薬入れや道具を腰の装備品に入れても、上着のシルエットが崩れないようにするためにも重宝されました。

両脇が開くサイドベンツは、現代では「英国クラシック」「重厚感」「威厳」を象徴するディティールとなっています。

最大の特徴は、ポケットに手を入れたり、椅子に座ったりしても、お尻の真後ろ部分がしっかりと隠れたままになるため、後ろ姿が常にエレガントに保たれる点にあります。

威風堂々としたビジネススタイルを演出したい時には、このサイドベンツがより良い選択となります。

いかがでしたか?

ただの切れ込みに見える部分にも、これほどまでに男たちの実用性と美学が詰まった歴史があるのです。

お店でスーツやジャケットをオーダーする際は、ぜひこの歴史のストーリーを思い浮かべながら、ご自身の体型や「どう見せたいか」に合わせて後ろ姿を選んでみてください。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

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