COLUMN
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ビジネスシーンで活躍するスーツやシャツですが、どうもワンパターンになってしまっておしゃれな着こなしができないとお悩みの人も少なくありません。シャツにはいろいろな種類がありますが、おしゃれに着こなせる1枚なのがクレリックシャツです。クレリックシャツとはどんなシャツなのか、どう着こなすと素敵なコーディネートが作れるのかについて紹介します。
クレリックシャツとは、シャツの襟や袖(カフス)の部分だけが白無地になっているシャツのことです。前身ごろや後身ごろなどはストライプなどの柄模様または色無地になっています。
#クレリックシャツの由来
クレリック(Cleric)という単語は、もともと聖職者や修道士を表す言葉でした。聖職についている人が着ていた白い襟の服にルーツを持つシャツです。イギリスではロイヤルファミリーによく着用されていることで知られています。
#幅広く使えるのが魅力
目立つ襟・袖部分に白を使っているので清潔感があり、クラシカルで上品な雰囲気を持っているシャツです。身ごろの色柄と襟・袖の白のコントラストがとても美しくエレガントなので、装いの品格を高めたいときに使えます。一方で、デニムなどと合わせてカジュアルに着こなすことも可能です。きちんとしたオフィススタイルから気軽なオフスタイルまで幅広い装いを楽しめる汎用性の高いシャツ、それがクレリックシャツといえるでしょう。
#1枚でも着られるのが魅力
クレリックシャツは、シャツ1枚でもかっこよく決まるのが大きな魅力です。襟袖の白と、カラーや模様の入った見頃部分とがあってデザイン性が高いので、ジャケットなしでもかっこよく着こなすことができます。ビジネスマンの間で注目を集めている「クールビズ」でも、ノージャケットでもきちんとした装いになるクレリックシャツは大活躍しています。
#カジュアルなシーンで楽しめる
品格のあるクレリックシャツですが、カジュアルな着こなしもできるシャツのため、正装としてのシャツにはなりません。結婚式など正装が求められる席には着ていくことができないので注意が必要です。二次会やカジュアルな人前式のような結婚式での着用は問題ありません。クレリックシャツには華やかな雰囲気があるので、ネクタイなど合わせる小物を工夫して個性のあふれるコーディネートを楽しみましょう。
クレリックシャツは身ごろに採用されている色柄が実に豊富で、たくさんの種類が作られています。どんな色柄を選ぶかによって印象が大きく変わりますから、TPOに応じて着こなすとおしゃれ度がぐんとアップするでしょう。
#色物のクレリックシャツの着こなし方
ブルーカラーのクレリックシャツは知的で爽やかな印象を与えます。淡いブルーなら清潔感がある装いになり、紺や黒だけでなくグレーやブラウンなど、いろいろな色のスーツに合わせることができるので重宝するでしょう。濃いブルーも、襟・袖が白いクレリックシャツなら夏でも爽やかに着こなすことが可能です。ビジネスマンに人気なのは、サックスブルーのオーソドックスなクレリックシャツです。ブルー系のクレリックシャツはどの年齢層の人でもスマートに着られるので、1枚持っていると便利に使えます。
ピンクのカラーのクレリックシャツは、上品で柔らかく、優しい印象に仕上がります。ピンクのシャツは着にくいと感じている人でも、クレリックシャツなら身ごろだけがピンクなので、コーディネートに取り入れやすいでしょう。明るいグレーやベージュ色のスーツに合わせると、ピンクの華やかさが引き立ちます。いつものスーツをちょっとおしゃれにグレードアップしたいというときには、ピンクのクレリックシャツを合わせてみるのがおすすめです。また、アフターファイブはカジュアルな装いに着替えたいという場合も、ピンクのクレリックシャツを1枚常備しておけば、いざというときに便利に着替えることができます。
淡いグリーンのクレリックシャツも、クールな印象を与えるので人気があるカラーです。着こなしにくいパープルやグレーといった個性的な色のシャツも、襟・袖が白いクレリックシャツなら印象をほどよく和らげて上品に見せてくれます。
#柄物のクレリックシャツの着こなし方
チェック柄のクレリックシャツは、無地のものに比べてカジュアルな装いになります。華やかさがあるので、大勢の人が集まるにぎやかなパーティーの席などで活躍するでしょう。派手さを控えたいときは、ベストやセーターを上に着てチェック柄が出る分量を抑えれば大丈夫です。チェック柄でも落ち着きのあるグレーのものを選べば、英国調のクラシックなコーディネートが作れます。黒や濃いグレーのようなダークカラーのスーツに合わせれば、シックで大人の品格が漂うスタイルになります。
クレリックシャツで多いのがストライプ柄です。チェック柄よりは控えめな華やかさがあるので、オフィスシーンで活躍します。ストライプ柄の爽やかさと襟・袖に使われている白の爽やかさのダブル効果で、クールでかっこいい印象になります。普段ストライプ柄をよく着ているという人は、ストライプ柄のクレリックシャツから試してみるといいかもしれません。
クレリックシャツは素敵だけれど、個性的なのでうまく着こなす自信がないという人もいるかもしれません。そこで、クレリックシャツをかっこよくスマートに着こなすために、どう着るのが正解なのか、正しいコーディネートの仕方を知っておきましょう。
#失敗なしの同系色コーディネート
シャツとジャケットは同系色で合わせるのが定番のコーディネートです。たとえば、サックスブルーのクレリックシャツであれば、同じ青系のネイビージャケットを合わせるようにすると、シンプルできれいなスタイルが作れます。同系色コーディネートは誰でも失敗なくできる着こなしなので、クレリックシャツを着るのが初めてという人は、まずここからスタートするとよいでしょう。
#かっこいい1枚コーディネート
コーディネートに悩んでも、シャツ1枚で十分かっこよく着ることができるのがクレリックシャツのメリットです。クールビズシーズンではノージャケット・ノーネクタイなので着こなしにアクセントをつけられるのはシャツのみになります。しかし、いつも無難な白シャツばかりを選んでしまって、コーディネートに変化をつけにくいという悩みも出てくるかもしれません。この点、クレリックシャツなら1枚でコーディネートがパッと華やか決まります。白シャツの持つ清潔感も持ち合わせているので品格ある着こなしになり、オフィスで大活躍することでしょう。
#ボトムスの上手な選び方
クレリックシャツをカジュアルに着こなすなら、デニムやチノパンなどに合わせることができます。たとえば、濃紺×白のクレリックシャツにベージュのチノパンを合わせれば、適度にカジュアルダウンしつつも品のよい着こなしが作れるでしょう。友人のお宅にホームパーティに招かれたときや、気取らない会食の席、スポーツ観戦などである程度きちんとした格好をしたいときなどにおすすめです。
クレリックシャツはすでに着ているけれど、もっと素敵な着こなし方ができないかと考えている上級者の人はネクタイ選びにこだわってみましょう。クレリックシャツは基本的に色柄物シャツなので、合わせるネクタイの色柄選びが意外と難しいのです。
#ネクタイは同系色でそろえる
まず、大事になるのは同系色の色合いのネクタイを選ぶことです。着こなしに取り入れる色は2色もしくは3色までというのが、きれいなコーディネートの基本です。色が何色も混じっているとごちゃごちゃした印象の装いになってしまい、クレリックシャツの清潔感や上品さが損なわれてしまいます。そのため、ネクタイはクレリックシャツの色と同系色のものをまず選ぶようにしましょう。同系色であれば、濃い色、薄い色、黄みよりのものや青よりのものなど、幅広い中から選んでも大丈夫です。
#素材にこだわってひと味違うコーディネートに
着こなしにネクタイでアクセントをつけるなら、ネクタイの素材にこだわるのも一つの手です。たとえば、ソリッドタイと呼ばれる無地のネクタイは、色柄物であるクレリックシャツに合わせるのにおすすめのネクタイです。無地でシックな印象のネクタイですが、素材を変えることでコーディネートに変化をつけることができます。ネクタイはシルク素材が多いですが、コットンやニット、ツイードなどいろいろな素材のものがあります。シーズンに合わせたものを上手に選んでクレリックシャツに合わせれば、季節感もある素敵な着こなしが作れるでしょう。
#柄物でカジュアルに着こなす
クレリックシャツが色無地であれば、ネクタイは柄入りを選ぶのもよいでしょう。一般的に、色柄物は無地よりもカジュアルな着こなしになるので、TPOに合わせることが大事です。シャツもネクタイも無地にすれば、あらたまったオフィスの会合にも着ていけますし、ネクタイを柄物にすればカジュアルな服装OKのオフィスなどで自由な着こなしを楽しめます。無地のネクタイでも、同系色のストライプやドッド柄など入っているソリッドタイなら、さりげない主張のあるおしゃれをすることができるでしょう。ネクタイを上手に選ぶことでワンランク上のおしゃれを実現することが可能です。
これからクレリックシャツを着てみたいと思っている人や、すでに持っているけれどどうも上手に着こなせていないという人は、シャツ選びのポイントをしっかり押さえておきましょう。クレリックシャツを選ぶ際のポイントは、着たときのシルエットにこだわるということです。
#ジャストサイズが基本
クレリックシャツは、クールビズなどでよく着用されているように、ジャケットを脱いで1枚でもかっこよく着られるのがメリットです。しかし、これはシャツ1枚で着たときにきれいに着る必要があるということも意味します。通常のワイシャツであれば上にジャッケットを羽織ってしまうので多少サイズが合わないものを着ていても目立ちません。しかし、クレリックシャツはぶかぶかサイズではだらしなく見えてしまいます。クレリックシャツを購入するときは、サイズ感がとても重要になるのです。
#プロに正しく採寸してもらうことが大切
自分の体に合ったクレリックシャツを選ぶには、体の各部位のサイズを正しく採寸して、体にきちんとフィットしているかどうかが重要になります。シャツのサイズで重要なのは、首回り、胸周り、袖周りの各サイズや着丈などです。こうした各部位のサイズに注意してしっかり採寸してもらいましょう。首周りがぶかぶかすぎるとネクタイを締めたときにシワが寄ってしまいますし、一番人の目が行くところなのでだらしない印象を与えかねません。胸回りがほどよくヨレやシワが少ないほうがすっきりとした着こなしになり、清潔感や上品さといったクレリックシャツの持ち味を発揮することができます。着丈もあまり長すぎるとズボンの中でもたついてしまいますし、ウエスト周りにはみ出てしまってだらしない印象になってしまうため注意が必要です。
クレリックシャツをきれいに着こなすには、体にジャストフィットするものを選ぶことが何よりも重要です。ふさわしいシャツのサイズを正しく把握するのは素人で難しい点もあるので、店舗で専門スタッフに採寸してもらうことをおすすめします。
サイズがぴったりのクレリックシャツを選ぶためには、専門スタッフがいる信頼のおける店舗で購入するのが安心です。スーツのSADAでは、一人ひとりの寸法をきちんと採寸してオリジナルパターンを起こし、オーダーメイドのスーツを製造しています。丈や袖だけではなく全身をきちんと採寸して作るので、フィット感のあるスーツが作れます。また、ハンドメイドではなくマシーンメイドなので安価で作れるのも魅力です。店頭では採寸を人の手で丁寧に行い、一方で製造過程は高度に自動化・機械化しています。そのため、一般のオーダーメイドスーツよりも安い価格で、自分の体にジャストフィットするスーツを手に入れることができるのです。
シャツのオーダーも実績豊富で、クレリックシャツのオーダーももちろん可能です。オプション代金(衿・カフスで1,000円:税別)を支払って、シャツをクレリック仕立てにすることができます。好きな色柄の布地が見つかったら、1枚は普通のシャツに、もう1枚はクレリックシャツにして、その日の気分に合わせて着こなし分けるのもいいでしょう。自分に似合う素敵なクレリックシャツを仕立てたいと考えているなら、スーツのSADAで最初の1枚を作ってみてはいかがでしょうか。