【スーツ お手入れ】簡単なお手入れでスーツ長持ち!のアイキャッチ画像
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【スーツ お手入れ】簡単なお手入れでスーツ長持ち!

毎日スーツをお手入れしていますか?仕事から帰ってきて、面倒でやっていない方も少なくはないようです。ですが、もしお手入れをしていないのであれば、ぜひこれからはなるべくお手入れをしてあげてください。1日仕事で着ていたスーツは、ホコリや皮脂汚れでいっぱいです。夏なら汗が生地に染み込んでいます。ジャケットの背中やパンツのお尻部分には、頑固なシワがついてしまうこともあるでしょう。ホコリや皮脂汚れをそのままにしておくと、徐々に生地が傷んできます。ここに汗が加わってくると悪臭の原因にも。もはやクリーニングに出しても、臭いが取れない状態になることもあります。臭いがあるということは雑菌も繁殖しているので、衛生的にも良くありません。スーツのお手入れをサボるというのは、悪いことづくめなのです。面倒でも、簡単なお手入れで良いので習慣化させましょう。そこで今回は、スーツのメンテナンスのことならなんでもお任せ「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、スーツの「毎日のお手入れ」「クリーニングの目安」「衣替え時のお手入れと保管方法」について解説します。スーツの基本的なお手入れ方法はこの記事ひとつでOKです。ぜひ最後まで読んでくださいね。

スーツはブラッシングひとつでも、見違えるほどスッキリします。今回は、毎日のお手入れと、スーツを長持ちさせるコツについてご紹介します。

毎日のお手入れ

スーツは帰宅後のお手入れと、ローテーションが長持ちさせるコツです。 帰宅後の流れを習慣にしましょう。
  • 帰宅したら厚手のハンガーにかける。
  • ポケットにあるものは全て出す。
  • パンツはベルトをつけたまま、ウエストを下にしてパンツハンガーにかける。
  • 上から下へブラッシング。
  • シワが気になる場合はシワ取りスプレーをする。ポイント ウール素材はスプレーでシワが回復します。 ポリエステルなどの化学繊維の生地は、水分による回復機能は無いため、シワ取りスプレーでシワは伸びません。 少量でもウールが混紡されていれば、ある程度は回復します。 衣類用ハンディスチーマーもあると便利です。 ジャケットの肘周りのシワや、パンツの膝にできやすいシワをスチームを当てるだけで手軽に伸ばせます。 また、高温のスチームには臭いを抑える効果もあります
  • 風通しの良い場所かエアコンの近くにかけて着用時の湿気を抜き、クローゼットへ収納。
  • 1日着用したスーツは2日休ませる1着2休ルールを守る。
ブラッシングのコツ スーツのブラッシングには、豚毛100%のウール用ブラシを使用します。 豚毛は弾力性があり柔らかいため、生地を傷めずに繊維の汚れを落とせます。 帰宅したら厚手のハンガーにスーツのジャケットをかけ、ポケットの中の物を取り出します。 最初に襟、次に襟を立て、上から下へ向かって軽くブラッシングします。 皮脂や汚れが付きやすい襟や袖口は、歯ブラシのように小刻みにブラシを使います。 力を入れ過ぎないように、豚毛の弾力性を使って汚れを掻き落とすイメージです。 パンツは最初に下から上に向かってブラッシングします。 そのためブラッシングしやすいように、パンツハンガーに裾を挟んでかけます。 裾からウエストに向かってブラッシングした後、今度はパンツのウエストをハンガーに挟み、ウエストから裾へ向かってブラッシングします。 パンツは汚れやすいため、方向を変えてブラッシングすることで、綺麗に汚れを落とせます。 基本ウールは汚れにくい繊維であるため、日々のブラッシングで十分清潔感をもって着用出来ます。 頻繁なクリーニングは生地を傷めるため、ブラッシングを習慣にしましょう。

クリーニングの目安

クリーニングは、1シーズンに1回から2回が目安です。 しかし、着用状況にもよりますので、スーツの状態を見ながらお手入れします。 場合によっては、雨や汗で汚れることもあります。 その場合は後回しにせず、なるべく早くお手入れをしましょう。

雨に濡れたとき。

ウールのスーツが雨に濡れてしまった場合はすぐに、タオルなどで水気を軽く押さえるように拭き取ります。 可能であれば、翌日クリーニングに出しましょう。 ウールは多少の雨は弾きますが、しっかり濡れてしまうと、生地が傷みます。 また、その際には通常のクリーニングではなく、水洗いクリーニングを選択します。

スーツで汗をかいたら。

スーツに染み込むほどの汗をかいた場合も、水洗いクリーニングに出しましょう。 クリーニングに出す時間が無い場合は、脇などの汗が多い場所を少量の水で濡らし、固く絞ったタオルなどで、叩くように汗を吸い取ります。 少量の汗は拭きとり、乾燥させます。 水洗いクリーニングとは。 通常のクリーニングは油性の汚れを落としますが、水洗いクリーニングは水溶性の汚れを落とせます。 料金は通常のクリーニングよりも少し高くなりますが、スーツの汚れがスッキリと落とせるためおすすめです。

染み抜き

染み抜きペンは、バックに入れておくと安心です。 仕事途中にコーヒーを飲んで、シャツにシミができてしまったときや、お昼の麺類がハネてスーツにシミができてしまったときに応急処置ができます。 シミの裏側にティッシュを置き、シミ取りペンでトントン叩き、ティッシュにシミを移します。 小さなシミはそれだけでも薄く目立たなくなります。 仕事中はとりあえず目立たないようにして、後日クリーニングに出しましょう。

洗えるスーツのお手入れ

スーツが2つ折りぐらいで入る大きめのネットに入れます。 ポリエステル100%であれば、通常の洗剤で大丈夫です。 ウールの混紡素材はウール用洗剤を使用しましょう。 洗濯機のお洒落着用メニューを使用します。 洗濯が終わったら乾燥メニューは使用せず、早めに取り出してシワを伸ばし、厚手のハンガーにかけます。 スーツが日焼けしないように、必ず日陰干しか部屋干しのどちらかにします。 エアコンの風が当たる場所にかけておくのもおすすめです。 洗濯頻度は、1シーズン1回か2回が目安です。 ただ、洗えるスーツは夏用が多いので、汗を気軽に落とせるメリットはぜひ活用したいところ。 可能であれば、汗対策に月に1、2回など様子を見ながら洗いましょう。 ポリエステル生地の洗えるスーツは傷みにくいため、頻繁に洗うことができます。

衣替えのお手入れと保管

クリーニング・・・クリーニングのビニールから出します。 入れたままにすると溶剤の臭いも抜けにくく、保管状況によっては生地を傷める場合があります。 湿気がカビや虫の原因になるため、スーツは通気性の良いカバーをかけて保管します。 防虫剤・・・防虫剤は正しく使用しないと効果がありません。 また、効果は下へ流れます。 スーツを隙間が無いほどクローゼットに詰め込むと、密着している部分に防虫剤の効果が入らない場合があります。 できるだけ礼服やスーツは防虫カバーを使用すると安心です。 綿やポリエステルの素材でも、虫が好む食品が付着していると虫食いになることがあります。 保管する前には、クリーニングや洗濯で、虫食いの原因となる物を取り除きます。 保管時のハンガー・・・スーツの保管には、スーツの肩に合った厚みのあるハンガーを使用します。 スーツは平面の生地を、いくつもの工程を経て立体的に縫製します。 保管中にまっすぐな薄いハンガーに掛けてしまうと型崩れを起こします。 礼服や結婚式用のお洒落なスーツなどは、特に保管時間が長くなります。 スーツや礼服は必ず専用のハンガーにかけましょう。 クローゼット内の湿気・・・クローゼットに湿気がこもりやすい場合は、除湿剤などを利用します。 スーツに限らず、湿気は衣類を傷めるため、梅雨時は特に注意します。 頻繁に使用するクローゼットはそれほど心配いりませんが、普段使用しないクローゼットは、時々開けて新鮮な空気を入れるようにしましょう。

サイズとほつれチェック

衣替えの際には、着用サイズが変わっていないか、ボタンが緩んでいないか、裾がほつれていないかなどを確認します。 修理が必要な場合は、お直しに出します。 着用する当日に慌てることの無いように準備しておきましょう。 オーダースーツSADAでは、アフターサービスが充実しています。 お直しが必要になった場合には気軽にお問い合せ下さい。

まとめ

今回はスーツを長持ちさせるコツをご紹介しました。
  • 帰宅したらジャケットは上から下、パンツは下から上にブラッシング。
  • スーツは1着2休。
  • クリーニングは1シーズン2回。
  • 雨や汗で濡れたら水洗いクリーニング。
  • 保管は厚手ハンガーと防虫対策。
  • クローゼットは風通しを良く。
ブラッシングだけでも、スーツはスッキリ綺麗になります。 1着2休を守るだけでも長持ちしますので、スーツはぜひローテーションでご着用ください。

スーツの毎日のお手入れは「帰宅したら厚手のハンガーにかける」「ポケットの中身は全て出す」「パンツはベルトを外さずに、ウエストを下にしてパンツハンガーにかける」「上から下へブラッシングする」「シワがある場合はシワ取りスプレーをする」の5つを習慣化しましょう。ポリエステルなどの化学繊維のスーツには、シワ取りスプレーは硬貨がないので注意。ブラッシングには「豚毛100%ブラシ」を使ってください。力を入れすぎず、上から下へ汚れを掻き出し、落とすイメージでブラシをかけてください。また、1回着たスーツはなるべく2日間は休ませましょう。そのため、最低3着スーツがあると良いです。クリーニングは1シーズンに2回までが目安。ただし、極端に汗をかいた場合や、雨に濡れ過ぎた場合にはなるべくクリーニングに出しましょう。衣替え時にはクリーニングに出してから収納します。クリーニングのビニールは通気性が悪いので必ず外します。ハンガーにかける場合は、必ず厚手のもの、できれば専用ハンガーを使いましょう。長期間なら不織布など通気性のいいカバーが必須です。防虫剤も入れて、風通しのいいところで保管してくださいね。毎日のお手入れを習慣にして、長期保管の際はしっかり保管方法を押さえて、スーツを長持ちさせましょう!