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【メンズのスーツスタイル】チェスターコートのコーディネート例や着こなし方のコツを解説

コートは寒い時期の外出に必須のアイテムですね。スーツスタイルにももちろん合わせられる、フォーマル・ビジネス・カジュアルすべてに取り入れられるアイテムです。ビジネスシーンに合わせるコート、みなさんはどのように選んでいますか?コートそのものを見ても、「ステンカラーコート」や「トレンチコート」「チェスターコート」のように、ビジネスによく合わせられるコートには7つの種類があります。定番のスタイルで決めていくのか、ちょっと外してカジュアルに決めていくのかは、コート選びの重要なポイントです。さらにコートの見た目は、襟のデザインによって大きく変わります。襟のデザインも、「ノッチドラペル」や「ピークドラペル」「テーラードカラー」のように、だいたい8種類に分けられるのです。どんな印象を与えたいのか、どんなシーンに合わせたいのかを事前に押さえたうえで、襟を選んでいきましょう。今回は、スーツ周りのアイテムももちろん詳しい「オーダースーツSADA」の現役スタッフが、7つのコートの種類と、8つの襟のデザインについて詳しく解説します。このコラムを読んで、あなたの魅力を最大限に引き出すコートを選んでみてくださいね。

寒い季節の外出に活躍する衣類といえば、コートです。コートを着れば冬の冷たい空気のなかでも、あたたかく過ごすことができます。コートには、フォーマル・カジュアルともにさまざまな種類があります。なかでも、「チェスターコート」はデザインの特徴からフォーマルにもカジュアルにも使える万能なアイテムです。今回は「男性向けにチェスターコートのコーディネートや、うまく着回す際のポイント」などについてご紹介します。この記事を読むことで、ご自身が所有しているスーツにぴったり合うチェスターコートを選べるようになるでしょう。

チェスターコートとは?他のコートとの違いもご紹介

コートにはさまざまな種類が存在し、防寒としての機能性だけでなく、着る人の好みやシチュエーションに合わせて選ぶことができます。なかでも「チェスターコート」は、ビジネスシーンにも普段使いにも活躍する万能なアウターです。ここでは、チェスターコートのコーディネートを説明する前に、「チェスターコートの歴史や特徴」について簡単にご紹介します。また、「ステンカラーコート・トレンチコート・Pコート・ダッフルコート・モッズコート・ポロコートの特徴」についても解説します。それぞれの特徴やチェスターコートとの違いを理解し、ご自身のコート選びの参考としてください。

1.チェスターコートの歴史や特徴

チェスターコートは、正式名称を「チェスターフィールドコート」といいます。イギリスのチェスターフィールド伯爵が愛用していたことが名称の由来です。あらゆるコートのなかでも、時の伯爵が愛用していたという格式の高い歴史を持つ、由緒正しいコートといえるでしょう。海外では、格式の高いコートという扱いでクラス分けがされており「ドレス・チェスターフィールド」「サック・チェスターフィールド」「セミ・チェスター」「ダブルブレステッド・チェスターコート」と4つに分類されています。「ドレス・チェスターフィールド」とは腰を絞り、ボタンが見えないような比翼仕立てに仕上げるのが特色です。「サック・チェスターフィールド」は、腰を絞らずに箱型の垂直に仕立てます。この仕立てはポロコートに発展しました。「セミ・チェスター」は、拝絹やビロードを使わず腰丈、腿丈のサイズが多いです。「ダブルブレステッド・チェスターコート」は、ダブルのチェスターコートのことを指します。

それぞれのチェスターコートにおいて細かな違いはありますが、チェスターコートはロングコートではなく膝丈ほどの長さが多く、背広のようなデザインが共通の特徴です。生地には「ウール」が主に使用されていますが、他には「メルトン・カシミヤ・ポリエステル混紡」も使用されています。また、色は「ブラック・グレー・茶色・ネイビー」といったメンズコートの定番色の他に「ワインレッドやグリーン、ホワイト」など、さまざまなカラーバリエーションが展開されています。このようなデザインからカジュアルに着こなすには堅いイメージがありますが、着こなし次第では大人っぽいカジュアルさを演出できるコートです。チェスターコートはビジネスシーンはもちろんのこと、カジュアルにも合わせられるため着回し力を重視する方におすすめです。

2.ステンカラーコートの歴史や特徴

仕事の通勤で多くのサラリーマンが愛用しているのが、ステンカラーコートです。ステンカラーの「ステン」は、支えるという意味であるフランス語のsoutienが由来といわれています。また、襟の形が、後ろが立ち上がって前方にいくと低くなることから「Stand Fall Collar」が由来という説もあります。

ステンカラーコートは、ボタンが隠れる比翼仕立てで後ろ襟が高く、前が低く折り返しになっているシンプルなデザインが特徴です。素材は「カシミア・ウール・綿・ポリエステル・ナイロン」など、様々な種類があります。また、色は「ブラック・グレー・茶色・ネイビー・カーキ」などがあり、メンズ向けコートの定番色を中心に展開されています。ステンカラーコートはデザインのシンプルさや、選べる色の種類から、メンズのビジネススーツの定番品と言えます。

3.トレンチコートの歴史や特徴

トレンチとは「塹壕(ざんごう)」という意味を指します。塹壕とは、戦争中に敵の銃撃から身を隠すために地面に掘った空堀のことです。名称の由来からわかる通り、トレンチコートは、第一次世界大戦中にイギリス軍が軍服の上から着る防水用の上着として開発されました。その名残から、トレンチコートの肩には「エポレット」とも呼ばれるボタン留めのショルダーストラップが付いています。このストラップは、戦時中の兵士が双眼鏡や水筒、ランヤードと呼ばれる拳銃吊り紐などを吊るしたりベルトをかけたりするのが目的でした。 また、戦場の寒冷地での寒さに耐えられるように設計されているため、機能性を重視したシンプルなデザインで高い防寒性を持っています。

トレンチコートは襟元や手元、腰部分をストラップで締められるようになっており、締めることで寒さを防ぐようになっているのが特徴です。生地には「ギャバジン」という防水加工した綿生地・ウール・合成繊維や皮革が使われています。また、色は「ブラック・茶色・ネイビー・カーキ」などがあり、シックなカラー展開となっています。トレンチコートは装飾が多いことからも、カジュアルなビジネスシーンにおすすめです。

4.Pコートの歴史や特徴

19世紀後半からイギリス海軍が軍服として使用し、その後に世界中に存在が広まったのが、Pコートです。海軍だけでなく漁師の間でも愛用者が続出したため、その名残でボタンにイカリのマークをデザインしているブランドが多いという点が特徴です。海軍や漁業など船上で使用されることが多かったため、Pコートには独特の工夫がほどこされています。その工夫とは、コートの隙間から強い風が入るのを防止するために、左右のどちらを前にしてもボタンがとめられるようになっていることです。この工夫は、左右どちらかのボタンが取れた場合、どちらからでもボタンをとめて着用できるというメリットもあります。 

Pコート(ピーコート)は、ショート丈で大きく平らなボタンや、ノッチトラベルの襟、手を温めることを目的に縦に付けられたハンドウォーマーポケットが特徴です。生地には厚手の「ウール」が使われています。また、色は「ブラックとネイビー」が主流となっています。Pコートは、丈が短い作業用コートとして誕生したため、フォーマルではなくカジュアルな印象が強いコートです。そのため、どんなスタイルにも合わせやすく、子どもから大人まで幅広い年齢層に使用されています。特に、日本では10代の学生が冬場に制服の上に着用することが多いです。左右どちらからもボタンがけができるため、男女どちらの性別でも着こなせるコートとして多くの人に愛用されています。 

5.ダッフルコートの歴史や特徴

コート生地として使用されているメルトン生地の原産国であるベルギーのダッフルが、ダッフルコートの名称の由来といわれています。ダッフルコートは、北欧の漁師たちが簡単に着脱できて、なおかつ、あたたかい仕事着としてつくったのが起源です。特徴である前面のとめ具と紐は、漁師たちが仕事中に手袋をしたまま着脱しやすいように、あのようなつくりになっています。その後、イギリス軍の防寒着として使用され、木製のとめ具、大きいフードなど今のダッフルコートの形がつくられました。大戦後、ダッフルコートの在庫品が大量に市場に出回ったことで一般化されたのです。

「メルトンではなくポリエステル、フリース」などを生地として使用し、形状だけを真似したものもダッフルコート扱いとして市場に出回っています。また、色は「ブラック・茶色・ネイビー・グレー」がメンズ向けとして定番です。そのカジュアルなデザインから、日本ではPコート同様に10代の学生が冬場の登下校中に愛用しています。

6.モッズコートの歴史と特徴

アメリカ軍が兵士のために開発したのがモッズコートです。採用された年が1951年のため、M-51が正式名称です。機能性に優れながらもスタイリッシュなデザインであるため、イギリスの不良集団の「モッズ」に愛用されたことから、モッズコートといわれるようになりました。

正面は大型のスライドファスナー、または、スナップボタンで閉じる仕様で、フィッシュテールという燕尾形になったバックスタイルのフォルム、フード周りや裏地についたファーなど防寒性をアップしているのが特徴です。ボリュームのある大きめのあるサイズ感は、長時間羽織っていても堅苦しくなく肩がこることがありません。また、色は「オリーブグリーン」が主流で、生地は「薄手の平織りコットンナイロン生地」や、「厚手のコットンサテン生地」を使用した製品もあります。日本では、「モッズパーカー・ミリタリー風コート」という呼び名もあり、モッズコートの定義が曖昧になっている部分もあります。モッズコートはカジュアル感が強く、普段使い用のコートとしておすすめです。

7.ポロコートの歴史と特徴

ポロコートは、19世紀後半にロングアイランドで行われたポロの国際試合で、選手たちが競技の休憩時間に羽織っていたウェイトコートが原型です。日本ではなじみの薄いポロという競技ですが、イギリスでは絶大な人気を誇っている競技で、スポーツ界だけでなくファッション界にも多大な影響を与えました。ポロの選手がウェイトコートを着るようになって以来、イギリスの学生たちの間でウェイトコートが流行しました。そして、その人気は欧米にまで飛び火します。20世紀に入ってからアメリカのブルックスブラザーズ社がポロコートと命名して、この形のコートを販売してからこの名称が定着したのです。 

ポロコートの形状は、膝が隠れるほど長いロングコートタイプで、ダブルブレステッド6個ボタン、アルスターカラーと呼ばれる大きな襟が特徴です。そして、背中だけに付いているバックベルトと呼ばれるベルト、袖口には幅の広い折り返しが付いているのも、ポロコートの個性といえるでしょう。以前は、フレームド・パッチ&フラップという名称のポケットが付いていましたが、今のポロコートでフレームド・パッチ&フラップを見かけることは少なくなりました。生地は厚手の「ウール」でつくられ、また、色は「キャメルカラー」のものが公式カラーと位置付けられています。ポロコートは、上品さを強調できるビジネスシーンに相応しいコートと言えます。

チェスターコートの着こなしは素材と襟がポイント

チェスターコートを選ぶ際には「素材と襟デザイン」の2つにこだわることで、無難になりがちなチェスターコートのコーディネートを上手く着こなすことができます。これから「チェスターコートを選ぶ際のポイント」について、詳しくご紹介します。

1.素材

先ほどご紹介したように、チェスターコートには「ウール・メルトン・カシミヤ・ポリエステル混紡」の4つの生地が用いられます。生地の違いは機能性を左右するだけでなく、コーディネートの見た目にも影響します。「それぞれの素材における機能性や、素材の違いによりどのような印象を与えられるか」について解説していきますので、参考としてご覧ください。

「ウール素材」は羊毛を原料として作られるもので、コート以外にもさまざまな編み物に用いられています。また、ウール素材のコートは、保温性が高くシワになりにくいという機能性だけでなく、ゆとり感のある柔らかいスタイリングに仕上がる魅力があります。クラシックに着こなしたい方や、上品なコーディネートでまとめたい方におすすめの素材です。

「メルトン素材」は紡織物の一種で、冬用のチェスターコートによく用いられる素材です。また、メルトン素材のコートは高い保温性や破水性に優れるといった機能性に加え、シックな大人の魅力を醸し出すことができます。きれい目なコーデがお好みの方に、おすすめの素材です。

「カシミヤ素材」は「繊維の王様」と呼ばれるように、最も高価な素材です。冬用のコートであっても軽く、肌触りも非常に良いものとなっています。また、カシミヤ素材のコートは、光沢感が他の素材よりも強く気品あふれるコーディネートが可能です。誰とも被らない上質なスーツスタイルを求める方に、おすすめの素材です。

「ポリエステル混紡」とは綿65%・ポリエステル35%のように、複数の素材を組み合わせて作られるもので、ポリエステルの短所である「シワになりやすい」部分と、綿素材にはない「光沢感」をそれぞれカバーできる素材です。また、ポリエステル混紡は丈夫で使い勝手も良い上に安価なため、コートにもよく用いられます。費用面を最も重視する方や、カジュアルなコートをお探しの方におすすめの素材です。

2.襟デザイン

チェスターコートに用いられる襟デザインには、結婚式等のフォーマル向けのものから、普段着用のカジュアルなデザインまで多種多様なものがあります。特に「ノッチドラペル・フィッシュマウスラペル・テーラードカラー」の3つが、ビジネスシーンに相応しく、かつ適度におしゃれな襟デザインと言えます。また、襟デザインについて初めて聞く方も多いと思いますので、「襟デザインにおけるそれぞれの特徴や着用シーン」について具体的にご紹介します。襟デザインにもこだわりを持つことで、さりげないおしゃれを楽しみましょう。

まず「ノッチドラペル」のラペルとは襟のことで、ノッチとは「V字型の切り込み」という意味です。上襟と下襟の縫い合わせ部分であるゴージランがひし型になっているのが特徴で、シングルのスーツで多く見られる定番の襟です。「普通襟」という名称でも呼ばれていることからも、ほとんどのシングルスーツにて導入されており、その時々のトレンドによって襟の幅が広くなったり狭くなったりします。これらの特徴から、ノッチドラペルのシャープでシンプルなデザインから、幅広いビジネスシーンに合わせて着用することができます。

「フィッシュマウスラペル」とは、フィッシュという名前の通り、魚を連想させる形状の襟です。襟の切れ込み部分が魚の口のように見えることから、この名称がつきました。上襟が、他のタイプの襟より小さく丸みを帯びており、下襟は水平になっているのが特徴です。ステンカラーコート、チェスターコートなどに使用されている襟です。丸みを帯びているため、カジュアルな場にふさわしい襟といえるでしょう。フィッシュマウスラペルは、柄スーツやベージュスーツなどの華やかなスーツと合わせることでカジュアルなコーディネートに仕上がります。

「テーラードカラー」とは、下襟部分という意味を指す言葉です。このタイプの襟は男性用スーツによく用いられています。襟はV字型の切り込みが入っており、スーツではシングルとダブルどちらにも使用されています。テーラードカラーは、特徴的なシャープな襟があるおかげで上品なコーディネートにできます。

【メンズ】チェスターコートのコーディネート例

チェスターコートを選ぶ際には「素材と襟デザイン」の2つ

コートのコーディネートはジャケット・パンツ・インナー・シューズ・アクセサリーなど、トータルでバランスよくまとめる必要があります。とは言え、さまざまな組み合わせ方があるため、コートも合わせて着こなすのは大変難しいものです。そんなコートを用いたコーディネートにお悩みの男性向けに、これから「ビジネスシーンに相応しいチェスターコートのコーディネート例」についてご紹介します。なお、ご紹介するのは「ブラック・グレー・ネイビー・ブラウン・ベージュ」のチェスターコートについてです。チェスターコートを用いたコーデの引き出しを増やしましょう。

1.ブラックのチェスターコート

ブラックのチェスターコートには、ベージュスーツやグレースーツ、チェック柄のスーツなど、華やかなスーツがよく似合います。一方で、ダークネイビー等の黒に近い色のスーツを合わせる場合には重たいコーディネートになるため、オレンジや赤などの明るいマフラー・ストールをワンポイントとして加えると良いアクセントになります。また、カジュアルなスーツスタイルがOKな職場であれば、白いタートルネックに細身のブラックパンツのモノトーンコーデがおすすめです。ブラックのチェスターコートはフォーマルにもカジュアルなスーツスタイルにも合わせやすく、1着持っておくとさまざまな場面で着回しがききます。

2.グレーのチェスターコート

グレーのチェスターコートには、ダーク系のスーツとのモノトーンコーデで気品あふれるコーディネートにできます。差し色に赤や柄模様が派手目のネクタイを着用することで、良いアクセントとなりおしゃれ感が増して良いでしょう。グレーのチェスターコートにグレーのスーツを合わせる場合には、ライトグレーのコートにダークグレーのスーツを合わせることで、ワントーンでもグラデーションの美しい着こなしとなります。ワントーンコーデには、アクセントに赤やオレンジのマフラーを合わせることで、ワンランク上のオシャレができます。また、グレーのチェスターコートは赤やブラウンなどの鮮やかなニットとも相性が良く、上品らしさとカジュアルさを兼ね備えたコーディネートに仕上がります。グレーのチェスターコートはさまざまなカラーの服と合わせやすいため、冬場のコートとして大活躍するアイテムです。

3.ネイビーのチェスターコート

ネイビーのチェスターコートには、グレーやネイビーなどのスーツを合わせることでカジュアルにまとまります。特にネイビー同士のコーディネートは王道とも言え、コートの素材によってはシックな大人スタイルへと着こなすことができます。また、ベージュやブラウン系のタートルネック・U字ネックのニットを合わせると、クリーンなカジュアルスタイルに仕上がります。ネイビーのチェスターコートは、ニットやパーカーなどの普段着も自然なスタイリングができるため、普段使いにも着回せる魅力があります。

4.ブラウンのチェスターコート

ブラウンのチェスターコートには、ベージュやダークブラウンなどの同系色のスーツを合わせることで、秋冬コーデらしいきれい目で優しい印象になります。ブラウン系で統一することで、適度にこなれ感を演出することができます。また、ブラックやダークグレーなどのニットやバッグ、シューズと合わせることで、大人のシックな雰囲気へと変わります。ブラウンのチェスターコートは1着で、さまざまな雰囲気のコーディネートが楽しめる魅力があります。

5.ベージュのチェスターコート

ベージュのチェスターコートは、グレーやネイビーなどの明るいスーツに合わせやすく、全体的に上品で華やかな印象を醸し出すことができます。また、同系色の白とも相性がよく、白のタートルネックやマフラーなどで甘さをプラスすると優しい雰囲気のコーディネートになります。ただし、柔らかいコーディネートに抵抗がある方は、差し色で赤やネイビー、茶系などの濃い色のマフラーや靴を着用すると引き締まりが出てきます。ベージュのチェスターコートを用いたコーディネートは、暗くなりがちな秋冬コーデに物足りなさを感じている方におすすめです。

 

ビジネスシーンにもチェスターコートで大人の着こなしを!

今回は「チェスターコートの特徴や着こなすポイント、コーディネート例」について解説してきました。コートにはさまざまな種類があり、コートの種類や襟のタイプ、素材によってコートを着た人の印象が変わります。同じチェスターコートでも色や襟のデザインが異なるだけでコートの印象もひと味違う雰囲気になるので、自分の好みをじっくりと選択することがコート選びでは大事なことです。

なお、「オーダースーツSADA」では、今回ご紹介したチェスターコートのコーディネートにぴったりなスーツやシャツをメンズ・レディースそれぞれでオーダーすることができます。この機会に、チェスターコートに合わせるスーツをご検討してみてはいかがでしょうか。

コートは、日本のビジネスマンに最も着用される、定番の「ステンカラーコート」や、ストラップで締めてより防寒対策ができる「トレンチコート」イギリスの伯爵が着用していた、格式の高い「チェスターコート」左右どちらからもボタンが留められるのが特徴の「Pコート」コートの中でも最高レベルの暖かさを誇る「ダッフルコート」大きめのサイズ感で着心地の良い「モッズコート」イギリスで人気のポロというスポーツが起源の、膝が隠れるほど丈が長い「ポロコート」の7種類が基本です。一般的なステンカラーコートにするのか、違うものを選んでオシャレに決めるのか、好みに合わせて選んでみてくださいね。襟は、V字型に尖った「ノッチドラペル」や、下襟の先が尖った「ピークドラペル」ピークドラペルより若干水平で柔らかい雰囲気の「セミピークドラペル」V字の切れ込みが入った「テーラードカラー」魚の口のような切れ込みが入った「フィッシュマウスラペル」ヘチマのような形状で優雅な印象の「ショールカラー」襟のないカジュアルな「ノーカラー」の8種類があります。自分の与えたい印象に合わせたお気に入りのデザインを選んで、理想のコートスタイルを実現してください。