スーツに合う帽子とは?メンズ用帽子のマナー、選び方も紹介 – オーダースーツSADAのアイキャッチ画像
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スーツに合う帽子とは?メンズ用帽子のマナー、選び方も紹介 – オーダースーツSADA

スーツに帽子を合わせるだけで、装いの印象は大きく変わります。クラシックな雰囲気を演出したり季節感を取り入れたりと、さまざまな着こなしを楽しめるのが魅力です。しかし、スーツに帽子を合わせるにはセンスが問われるため、なかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、スーツに合う帽子の種類や選び方、マナー、お手入れ方法などについて解説します。スタイリッシュに着こなすためのポイントもわかりやすく紹介しますので、ワンランク上のスーツスタイルにトライしたい方は、ぜひ最後までご覧ください

スーツに合う帽子とは?

帽子に使われる素材は、「帽体(ぼうたい)」と呼ばれます。季節に合わせて夏用帽体と冬用帽体とがあり、それぞれの素材を加工して帽子へと仕立てていきます。ここでは、夏用・冬用の帽体の違いについて押さえておきましょう。

夏用帽体の素材

ストローは麦わら帽子の原料となるもので、中空状で通気性がよく、夏でも蒸れにくいのが特徴です。涼しげな見た目から、夏場のコーディネートにも好んで取り入れられています。ケンマ草は繊維が細く、しっかりと編み込んでも軽やかに仕上がるのが特徴です。また、自然な光沢感があり、上品な色合いのデザインが多い傾向にあります。

冬用帽体の素材

フェルトは加工工程の中で織ったり編んだりしないため、別名「不織布」ともいわれます。獣毛から作られているとあってなめらかで温かく、寒い冬も重宝するでしょう。それでいて軽やかさもあり、着用しても動きやすいというメリットがあります。

どんな帽子がスーツに合う?種類を確認

帽子はスーツをおしゃれに着こなす上で重要なアイテムの1つです。帽子にはさまざまな種類があり、スーツに合う帽子を選ぶのは難しいと感じる人もいるかもしれません。まずは、代表的な8種類の帽子の特徴や似合うスーツを確認しておきましょう。

ソフトハット(中折れハット)

ソフトハットは帽子の上部(クラウン)にくぼみのある帽子で、中折れハットとも呼ばれています。帽子は手に乗せて優しく持ち、帽子の前方に額を合わせながら着用するのが基本の被り方です。帽子の前方が眉毛にかかる位置まで被り、正面と側面で帽子を被る深さを確認しましょう。

ソフトハットをスーツと合わせることで立体感が生まれ、スタイリッシュな印象になります。カジュアルなジャケットからフォーマルスーツまで、さまざまなファッションに合わせられます。

シルクハット(トップハット)

シルクハットとは円筒状のクラウンに、全周が跳ね上がったブリムがついている帽子です。元々はモーニングやタキシード、それに燕尾服を着る時に被っていました。上流階級の限られた人だけが被っていた帽子です。

当初はビーバーの毛を使っていたためビーバーハットと呼ばれたり、海外ではトップハットと呼ばれたり、さまざまな名前があります。

帽子の名前に「シルク」と入っていますが、現在主に使われている材料はウール。かつてシルクで作られていた頃の名残のようです。

ボーラーハット

ボーラーハットは円球を横に半分にした形状のクラウンで、帽子のつば(ブリム)がすべて上向きに沿っている帽子です。オーソドックスな色は黒で、赤や紫などの目立つ色も販売されています。クラウンは叩くとコンコンと乾いた音がする硬めのフェルトが採用されており、型崩れしにくく耐久性に優れています。帽子は、眉毛が少し見え、ブリムが耳の上にくる深さに被りましょう。フォーマルスーツだけでなく、風に飛ばされにくい特徴から乗馬や野外での着用にもおすすめです。

チロリアンハット

チロリアンハットはクラウンに浅めのくぼみがあり、ブリムの後方だけが上向きに反っている形状の帽子です。オーストラリアのチロル地方に住む民族衣装がルーツとされています。鳥の羽で飾り付けられているタイプもあり、個性的なデザインです。眉毛や目が少し隠れるように前方を深めに被るのが基本です。フォーマルなシチュエーションよりもカジュアルなパーティーや華やかなシチュエーションでおしゃれに着こなせます。

ハンチング

ハンチングはクラウンがやや平らで短めのつばがある帽子です。元は乗馬や狩猟をするときにシルクハットを被っていましたが、クラウンが長く木の枝に引っかかったためハンチングが作られました。コットンやウール、リネンなどの素材が使用されており、季節に合う素材の帽子を選べます。

クラウンをつぶして被ると、よりおしゃれな印象になります。ハンチングはフォーマルなシチュエーションから日常使いまで、幅広く使用できる帽子です。

キャスケット

キャスケットはハンチングの一種で、クラウンの上部にボタンが飾り付けられている帽子です。クラウンは複数枚の布を張り合わせて作られており、上から見るとボタンを中心に放射線状に布が配置されています。一般的に6枚~8枚の布が使用されていますが、2枚~4枚のタイプもあります。丸みがあり、柔らかな印象を与えられるデザインです。スーツに合わせる場合は、落ち着いた色柄の帽子を選ぶことをおすすめします。

パナマハット

パナマハットは乾燥させたパナマ草(トキヤ草)を手編みして作られた帽子です。クラウンを囲うようにやや短めのブリムがあり、麦わら帽子を小さくしたような形状をしています。両手でブリムの前後を持ち、帽子の前方をおでこに合わせて被るのが基本です。

パナマ草に含まれる油分が夏の日差しを防いでくれ、手編みすることで通気性の良い帽子に仕上がっているため、夏のスーツに合わせられます。パナマハットをおしゃれに着こなすには、ジャケットやネクタイの色を帽子のリボンとお揃いにしましょう。

メトロハット

メトロハットはクラウンの全周に短いブリムがあり、比較的柔らかい生地で作られた帽子で、カジュアルなスーツスタイルに合わせられます。ブリムを下ろしたまま被ったり、ブリムの前方だけ下ろして深く被ったりするスタイルもおすすめです。

キャップ

キャップはクラウンが半円の形状をしており、前方に長めのブリムがある帽子です。野球帽を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。キャップに似た形状のハンチングやキャスケットも広い意味ではキャップに分類できます。

キャップはスポーティーな印象が強い帽子ですが、日常使いからカジュアルなスーツスタイルに合わせられます。おしゃれに着こなすなら、キャップを深めの前被りにし、スーツはゆったりめのオーバーサイズを選びましょう。

スーツに合わせる帽子の選び方

スーツに合わない帽子を選んでしまうと浮いた印象になり、見た目のちぐはぐさが強調されてしまいます。スーツに帽子を合わせるためにはフォーマルな印象を保ちつつ、よりおしゃれに見える帽子選びのポイントを押さえておきましょう。

スーツに似合う帽子をいろいろ試してみる

まずは、スーツに似合う帽子をいろいろ試してみることが大切です。数点かぶってみただけで「似合わない」とあきらめる方もいますが、それは単に選択肢が少なかっただけかもしれません。先ほども紹介したように、ソフトハットやストローハットなど、スーツに合わせやすい帽子は多数あります。

普段選ばない帽子にも積極的にトライしてみましょう。意外な帽子が、スーツスタイルになじむ場合もあります。自分では選べないなら、帽子専門店で相談するのもおすすめです。プロ目線で、あなたに似合う帽子を見繕ってくれるでしょう。自分らしいスタイルは、試着から生まれます。納得のいくおしゃれを楽しむためにも、どんどん数をこなして、自分に似合う帽子を見つけましょう。

購入前に頭のサイズを測っておく

帽子選びでは、まず頭のサイズを把握しておくことが大切です。帽子にもサイズがあり、頭のサイズに合わない帽子を選ぶと被りにくいだけでなく、帽子本来のシルエットを再現できなくなります。頭のサイズの測り方は以下のとおりです。

耳から上に指2本分の位置を確認する

おでこの中心から1の位置、後頭部の一番高い部分の3点を結ぶようにメジャーを1周させる

おでこにメジャーの先端がくるようにして5mm単位で測る

実際のサイズより1cmプラスしたサイズが帽子選びの基準になります。ただし、帽子によってサイズの表記方法が異なるケースもあるため注意しましょう。

顔の形や体形によって合わせる

様々な帽子を試して選ぶ方法をお伝えしましたが、顔の形から選ぶ方法もあります。

帽子の頭が収まる部分を「クラウン」といいますが、「顔とクラウンの形が似ている物が似合うものが自分に似合う」とされています。

顔の輪郭と逆のタイプの帽子を選ぶと、輪郭が強調されてしまうため不自然な印象を与えてしまいます。

顔の輪郭が丸い人は、丸みがあるクラウンの帽子を、角ばった人は四角いタイプがおすすめです。

体型も顔の形も、帽子選び一つで全体の印象が変わってきます。

バランスを意識して選ぶようにしましょう。

スタイリッシュに決めるスーツと帽子のコーデ術

スーツと帽子を合わせてスタイリッシュにキメるには、コーディネートのバランス感が重要です。色味や季節感も意識することで、グッと着こなしが洗練されるでしょう。ここでは、その基本ポイントについて紹介します。

帽子はコーディネート全体の一部と考える

たとえば、服装のテイストと帽子の系統を揃えることで、統一感のある見た目を演出できるでしょう。また、色味や季節感も意識すると、より洗練された着こなしができます。このように、全体的な調和が取れているかを意識することが大切です。

服装のテイストと帽子の系統を揃える

逆に、シックなスーツに派手な帽子を合わせたり、カジュアルな格好に堅い印象のある帽子を合わせたりすると、ちぐはぐな印象になってしまいます。自分なりの個性を演出するためにも、服装と帽子の雰囲気が一致していることが、おしゃれに見せるためのポイントです。

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この記事では、スーツを普段着としておしゃれに着こなしたい人に向けて、シーン別のスーツコーデ例を紹介しています。スーツはオフィシャルなものからカジュアルなものまで、さまざまな種類があり、着こなし方を工夫するだけで普段着としても活用できるアイテムです。普段着としてスーツを着こなす魅力や着用時のポイント、カジュアルスーツの特徴なども併せて解説しているため、記事を読めばシーン別のスーツのおしゃれな着こなし方が分かります。ぜひ最後までご覧ください。

色の組み合わせにも注意する

色の組み合わせにも注意が必要です。コーディネート全体のバランスを見て、帽子の色だけが浮いて見えないか確認しましょう。おすすめは、同系色でまとめたスタイルです。見た目に自然な統一感が生まれ、スマートな印象を演出できます。

同じ色相のグラデーションでまとめたり、一色使いで統一するのもおすすめです。ただし、さまざまな色を取り入れるとかえってちぐはぐな印象になってしまいますので、色の使いすぎには注意しましょう。

季節に合った素材の帽子を選ぶ

季節に合った素材の帽子を選ぶことも重要です。帽子に限ったことではありませんが、どのような素材のアイテムを身に付けるかで、見た目の印象は大きく異なります。夏なら夏用、冬なら冬用の素材で作られた帽子を取り入れて、季節感を演出しましょう。

夏は、軽やかで通気性のいいトキヤ草(パナマ草)やストロー、ケンマ草などの素材がおすすめです。冬は、ウールやファーなどの保温性のある素材を選ぶと、見た目も快適さも両立できます。

季節感を意識したスタイリングでセンスを高める

季節感を意識したスタイリングには、センスが問われます。季節にそぐわない素材や見た目の帽子は全体の印象を損ねてしまうため、気温やシーズンに合わせた帽子を選ぶことが大切です。

たとえば、パナマハットは軽くて扱いやすく、通気性がいいので、夏のスーツコーデにピッタリです。ジャケットやシャツを淡い色にすると、さわやかさや清涼感をプラスできます。このように季節感を考慮した素材や色使いを意識することで、着こなしに説得力を持たせられるでしょう。

マナーを身に着けてお洒落を楽しむポイント

帽子もスーツに合わせるファッションアイテムの一つになりますが、マナーがあります。

そもそも帽子のマナーとしては「室内では必ず帽子を脱ぐ」というのがルールです。

これの起源としては、かつてヨーロッパで紳士を見分ける方法として定着していたという説があります。

現代社会において仕事中に帽子を被ることは基本的にはNGです。

学校の教室やオフィスでも脱ぐべきですし、相手の方に失礼にあたります。

通勤や帰宅途中に帽子を着ていくのはオシャレを楽しむ上では大丈夫でしょう。帽子はおしゃれの幅を広げてくれるアイテムです。

マナーやルールを知って帽子を被れば個性的なファッションスタイルを演出できます。上手に活用し、大人の雰囲気を出してみてはいかがでしょうか。

帽子のお手入れはどうしたらいい?

どんなお気に入りの帽子でも使っていくと、皮脂や汗が帽子に付着し汚れていくもの。

長年使い続けるには定期的にお手入れする必要があります。

お手入れすることによって使い続けることができる3つのポイントをお伝えします。

取扱絵表示を確認する

帽子が洗えるのか・洗えないのかを確認します。

天然素材やペーパー素材、皮革製品など様々な素材によって丸洗いができるかどうかが変わります。

仮に丸洗いができたとしても、型崩れや色落ちの原因になるので素材はみておく必要があります。

丸洗いできる帽子でも丁寧に扱う

丸洗いができるなら型崩れしないように、丁寧に扱いましょう。

やりかたとしては以下の通り

1.コサージュなどの付属品はなるべく外す

2.無蛍光洗剤(衣類の洗剤に無蛍光と表示されたもの)を使用する

3.汚れが気になる箇所は、先に部分洗いをする

4.押し洗い、振り払いするときは優しく扱う

5.生地に洗剤が残らないようにすすぐ

6.タオルで水分をふき取り、シワを伸ばし形を整えて日陰でゆっくりと乾燥させる

保管する時も型崩れなどに注意する

乾燥させた後は、保管するときの型崩れに注意してください。

やり方としては

1.帽子の内側にやわらかい布や紙を丸めて詰める

2.ボール紙で作った筒に帽子を逆さにはめ込み、帽子の大きさに合った箱にいれる

3.乾燥材や防虫剤を一緒に入れて、風通しがいいところや湿気の少ない直射日光の当たらない所に保管する

ぜひ手入れの参考にしてみてください。

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

お客様の要望に様々な観点から答えるオーダースーツSADA。

1923年(大正12年)創業のオーダースーツ専門店です。

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 スーツ×帽子で大人の着こなしに差をつけよう

スーツに帽子を合わせるコーデは、ほんの少しの工夫でグッとあか抜けた雰囲気に仕上がります。帽子の種類や素材、色使い、そして季節感まで意識すれば装いに奥行きが生まれ、より自分らしさを演出できるでしょう。

帽子は種類が豊富で、スーツに合わせやすいものもたくさんあります。まずはいろいろ試着してみて、プロのアドバイスも受けながら似合う帽子を見つけることが、新しい自分への第一歩です。その上で帽子の正しい選び方やマナーを押さえて、ただのビジネススタイルではない、大人の余裕を感じさせるワンランク上の着こなしを楽しみましょう。

スーツに帽子を合わせるのは難しそうに思えるかもしれませんが、帽子の種類や選び方、マナーを押さえておけば、ぐっとおしゃれな印象になります。代表的な帽子には、フォーマルに映えるソフトハットやボーラーハット、カジュアルに合うキャスケットやパナマハットなどがあり、顔立ちや体型、TPOに応じて選ぶのがポイントです。

帽子選びでは、頭のサイズを把握し、自分の顔型に合うクラウンの形を選ぶことで、全体のバランスが整います。また、スーツと合わせる際には、帽子の色や素材感もスーツとの調和を意識することが大切です。

帽子を被る際のマナーとして、室内では脱ぐのが基本。手入れや保管方法も知っておけば、お気に入りの帽子を長く使えます。

さらに、帽子との相性を最大限に活かすには、体にフィットしたスーツが重要です。オーダースーツSADAでは、帽子に合わせたスタイリッシュなスーツを、手頃な価格でフルオーダーできます。帽子とスーツの相乗効果で、大人のおしゃれを楽しみましょう。

構成・編集 湯浦 孝恵